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1180名の隊員をフィリピンに送るのに自衛隊の輸送能力の半分が必要な事を、かなりカツカツで予備の輸送リソースに欠ける
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/124.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 11 月 20 日 13:47:44: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu300.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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1180名の隊員をフィリピンに送るのに自衛隊の輸送能力の半分が必要な事を、
かなりカツカツで予備の輸送リソースに欠けるのではないかと思います。

2013年11月20日 水曜日

◆不足と過剰の間で揺れ動く、自衛隊の輸送能力 11月19日 dragoner
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20131119-00029901/

フィリピン中部を襲った台風30号における災害ですが、各国による支援が本格化し、日本も自衛隊員1180名と航空機、ヘリコプター、護衛艦を現地に送り、医療活動等の救援活動を開始しております。

ところが、この救援活動による派遣が、自衛隊の業務に波紋を与えているようです。先日、こんな報道がありました。

国内外で多発する台風被害への対応に追われる自衛隊が、相次ぐ訓練中止に頭を悩ませている。 沖縄県で実施中の大規模演習では、伊豆大島やフィリピンでの救援活動に輸送艦を派遣したことから、メーンの離島奪還訓練を一部取りやめ。米軍輸送機MV22オスプレイを使う予定だった高知県での日米共同訓練も、台風の接近で中止された。自衛隊の輸送力不足も明らかになり、幹部は「今後、訓練の穴をどう埋めていくかが課題」と複雑な表情だ。

出典:自衛隊訓練に部隊不在、欠点も浮上…台風余波

国内外で相次ぐ災害派遣により、予定されていた訓練が実施できない状況に置かれているようです。自衛隊に限らず、平時の”軍隊”(自衛隊が軍隊かどうかの議論はここでは置いときます)の仕事の大部分は、教育と訓練に費やされています。言うならば、自衛隊の平常業務が災害派遣で滞る事態になっているのです。

その原因は、自衛隊の輸送能力を超えた派遣にあります。現在のフィリピン国際緊急援助統合任務部隊に組み込まれている自衛隊の輸送機は、航空自衛隊が保有する主要輸送機の半数近くに登っており、また輸送能力の高い艦艇についても、おおすみ型輸送艦の3分の1、とわだ型補給艦の3分の1、ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦の半数と、自衛隊の輸送能力の半分近くを今回の派遣に費やしている事が分かると思います。

1180名の隊員をフィリピンに送るのに自衛隊の輸送能力の半分が必要な事を、輸送能力が足りないと見るか、足りていると見るかは意見の別れる所かもしれませんが、現に訓練に支障が出ている事を考えると、かなりカツカツで予備の輸送リソースに欠けるのではないかと思います。

しかし、単に輸送能力を増やせば済むという問題でもありません。例えば、運送会社は普段から自社の運送能力のほとんどを業務に使用していると思います。しかし、自衛隊の輸送能力はその特性上、平時は全体から見ればわずかな能力で活動し、有事にはその能力を100%発揮するようになっています。言い換えれば、平時はリソースが過剰にならざるを得ない宿命にあり、有事に必要な能力を確保すると、平時にはその分維持コストがかかる事になります。自衛隊輸送能力の現状は、平時は過剰、有事は不足という事態になっているのかもしれません。

では、コストを抑えつつ、輸送能力を強化するのはどういう手段があるでしょうか。一つは、民間の輸送能力を使うことです。現在、自衛隊の演習で移動する場合でも、民間の運送会社を利用する事が増えています。

しかし、民間で輸送する場合、平時の輸送リソースとして期待できても、有事に利用できるかは不透明です。そのため、特別目的会社を設立し、平時は民間航路を運行し、有事や訓練の際に自衛隊が輸送船として利用する事を防衛省が構想していると報じられています。

防衛省が、海兵隊機能の柱として導入する「高速輸送艦」について、PFI方式での民間フェリー導入を検討していることが25日、分かった。PFI法に基づき特別目的会社を設立し、平時は定期運航などの運用を委ね、有事や訓練の際に自衛隊が使用する。厳しい財政事情を踏まえ装備導入費を効率化するためで、有事での自衛隊の優先使用権も確保する方針。

出典:海兵隊機能「高速輸送艦」 有事に民間フェリー転用 防衛省検討、PFI方式

この案のメリットは自衛隊側が必要な時に輸送船を使えて、それ以外は民間業務に使うので維持コストを大幅に抑えられる上、運行会社側にも繁忙期に民間輸送に使い、閑散期には自衛隊の訓練に貸し出す事で自衛隊から収入を得られるメリットがあります。有事での使用については民間人保護の問題も含め、検討しなければいけない側面も多いのですが、厳しい財政状況の中で官民共に効率的にリソースを使えるので、問題をクリアしてくれればと思います。

今回のフィリピンの台風災害は予期せぬことでしたが、災害も紛争も予期せぬ時に発生することがあります。その有事に100%の能力を出せる能力は、普段からの取り組みにかかっています。厳しい財政状況が続きますが、効率的にリソースを活かせる方策を見出して欲しいと思います。

(私のコメント)

現代戦の本質は輸送力にあるのであり、大東亜戦争においては海軍には輸送護送船団用のフリゲート艦を持っていなかった事からも分かるように、海軍の優秀な作戦参謀は輸送戦に対する認識が全くなかった。第一次世界大戦でもイギリスはドイツの潜水艦によって海上輸送が危機的な状況になりましたが、日本海軍は何も学ばなかった。

アメリカ海軍の潜水艦の能力を見くびっていたからでしょうが、戦争に入ってその損害の大きさに驚いて慌てて海防艦の大量建造に踏み切った。しかし海防艦はできても対潜水艦に対する戦闘訓練が出来ている海軍の兵員はあまりにも少なかった。多くが商船学校出身者で作戦が行われた。

海軍も民間の商船を徴用して輸送に当てましたが、戦地に行くまでに多くが潜水艦によって沈められてしまった。海軍が民間の輸送船護送を嫌がる気持ちも分かりますが、戦艦大和を作る位なら海防艦と乗組員の養成に充てるべきだったのだろう。空母にしてもレイテ沖海戦では空母があっても乗り組む戦闘機パイロットがいなかった。海軍の兵士にしてもパイロットにしても養成するには数年かかり、赤紙で徴兵した兵士に小銃を渡せば兵士になれる陸軍とは異なる。

戦艦や空母などの正面装備は立派に整っても、燃料や物資の供給が無ければこれらの軍艦は動かない。大戦末期でも戦艦や空母が残っていたが燃料が無くて戦えなくなってしまった。これらはロジスティックスの重要性が分かっていなかった帝国海軍軍人のミスであり、その時点で敗戦は開戦前に決していた。

現在においても海上自衛隊には商船護衛用の護衛艦がなく、海上自衛隊が保有している護衛艦は駆逐艦であってフリゲート艦ではない。航空機輸送も自衛隊にはC-130が16機あるだけですが、今回のフィリピン台風災害復旧でも半数の7機が出動している。KC−767も4基のうち2機が派遣されている。交代を考慮すれば災害復旧に全部隊が出動する形であり、これが自衛隊の限界だ。

フィリピンと言う比較的近い地域への派遣でも、1200名足らずの自衛隊への補給にこれだけかかるのだから、イラクやアフガニスタンへ10万人以上派遣しているアメリカ軍の補給力は驚異的ですが、軍事超大国アメリカでも10万程度の軍を派遣するには膨大な軍事費がかかり10年もそんな戦争を続ければアメリカも破産するだろう。

戦前の日本軍も今の自衛隊も正面装備には関心を払っても、輸送部隊などの装備は貧弱なものだ。日米安保体制下では自衛隊は専ら輸送作戦に従事すると思われますが、輸送機も輸送船も数えるほどしかない。対策としては民間の船や輸送機をチャーターする事ですが、平時ならできますは有事には民間の船や飛行機は使えない。

現在の日本経済は中東からの石油輸送に依存していますが、それらを輸送するタンカーのシーレーンが危機に陥るという危険性を考えているのだろうか? アメリカ海軍が財政上の都合でインド洋や西太平洋から引き揚げた場合、日本のタンカーは丸裸で航行しなければならない。そして中国海軍の嫌がらせの臨検を受けるようになれば、日本のエネルギー事情は一変してしまう。

日本にはタンカーなどの商船団を護送するノウハウもなく経験もほとんどない。従来ならば高性能な護衛艦を何隻も付けるしか方法がなかったが、大型タンカーにヘリポートをつけてオスプレイを搭載すれば、大型のレーダーをつけて対空対艦対潜哨戒機として使える。場合によっては対空対艦対潜ミサイルを搭載して護送すれば効果的だろう。

中国はオスプレイ配備を嫌がるのは、オスプレイの多用途性でありコピーして作る事は不可能だろう。アメリカ軍にしても実戦配備したばかりであり、今回のフィリピン台風災害にも出動していますが、その実用性の高さが証明されることになるだろう。「おおすみ」や「いせ」はオスプレイの母艦としても活用する事が証明されるだろう。

 

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コメント
 
01. 2013年11月20日 17:59:51 : hXvkNL5IIw
デフレから脱却したいと言うのであれば、国防費を増額すると言う手がある。 海上自衛隊の輸送能力が不足であれば、高速コンテナー船改造の軽空母を建造すれば良かろう。 今のコンテナー船ならデイーゼル機関搭載で30KT出せるから、飛行甲板と格納庫甲板を丈夫に作れば、ヘリやオスプリの運用には支障はない。 注文が激減している造船所にとっては、まさに干天の慈雨となるだろう。 陸海空三軍の兵員も増員すれば、雇用の増大になることは言うまでもない。 N,T

02. 2013年11月20日 18:19:49 : 3nxUU5BxsI

 強大な米軍の維持に、我が日本からのカネがどれぐらい遣われているのかな?

 思いやり予算だけではない、米国債その他莫大なカネが掠め盗られている。


03. 2013年11月20日 19:21:57 : hXvkNL5IIw
>お金を貢ぐのでは経済効果はマイナスだけでしょう。 内需を増やし雇用機会を増加させる事。 異次元の金融緩和と言って通貨を増発させても、何の効果も得られないじゃないと思うよ。 N.T

04. 2013年11月20日 22:17:50 : hXvkNL5IIw
>3訂正。 「得られないじゃないと思うよ」>「得られないと思うよ」 N.T 

05. 2013年11月21日 01:28:25 : e9xeV93vFQ
JBpress>日本再生>国防 [国防]
日本で報じられないオスプレイの大活躍、普天間基地から14機がフィリピン救援に
2013年11月21日(Thu) 北村 淳
 69年前の1944年10月23日から25日にかけて、レイテ島をめぐって日本海軍とアメリカ海軍(オーストラリア海軍との連合軍)が激突した(レイテ沖海戦)。
 日本海軍は航空母艦4隻、戦艦9隻、重巡洋艦14隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦35隻、航空機300機(艦載機+陸上基地機)を投入し、アメリカ海軍は航空母艦16隻、護衛航空母艦18隻、戦艦12隻、巡洋艦24隻、駆逐艦141隻、航空機1500機(艦載機)、その他魚雷艇、潜水艦、補給艦等多数を投入して、3日間にわたって4カ所で海上航空決戦が展開された。
 レイテ沖海戦の結果、アメリカ海軍は空母1隻、護衛空母2隻、駆逐艦2隻が撃沈され、200機の航空機を喪失した。一方、日本海軍は空母4隻、戦艦3隻、重巡洋艦6隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦4隻が撃沈され、ほとんどすべての航空機を失うとともに1万2500名の将兵が戦死した(大本営海軍部は「日本の大勝利」と発表)。
 日本海軍が撃破されたためアメリカ軍がレイテ島に上陸し、地上戦の後、レイテ島を占領してフィリピン“奪還”の第一歩となった。
 このような日米激戦が展開されたレイテ島をはじめとするフィリピンの地で、69年後の現在、アメリカ軍と日本の自衛隊が同盟軍として肩を並べて災害救援活動を展開中である。
 アメリカ軍救援部隊は、原子力空母「ジョージ・ワシントン」を旗艦とするアメリカ海軍部隊とアメリカ海兵隊が中心である。日本からは、ヘリコプター空母「いせ」や輸送揚陸艦をはじめとする海上自衛隊艦艇や航空自衛隊機それに陸上自衛隊救援部隊が駆けつけている。
対中牽制だけでなく士気高揚を図る米軍
 そのアメリカ軍による救援活動だが、アメリカとフィリピンの間には大規模自然災害などに際しての相互救援協定が存在するため、アメリカ政府が米国国際開発庁(USAID)や軍隊などを派遣するのは協定上の責務ということになる。
 もちろん外交軍事戦略的には、日本を拠点にしているアメリカ海洋戦力(海軍、海兵隊、空軍)を救援活動に投入することにより、アメリカ軍にしか実施できないスピーディーな戦力投射能力を見せつけて、中国の侵略的な海洋戦略を牽制していることは誰の目にも明らかである。
 ミスチーフ環礁をはじめ南シナ海でのフィリピンと中国の間の領域紛争が険悪な状況にある現在、そしてシリア介入の不手際や国防費大幅削減などで同盟国からの信頼が揺らぎつつある現在、アメリカにとってフィリピン救援における政治的動機が以前より重きをなしているのは当然と言えよう。
 もっとも、現在実施中のフィリピン救援作戦(ダマヤン作戦)が持つ戦略的意義は、フィリピンや日本をはじめとする同盟国からの信頼をつなぎとめ、中国や北朝鮮に対して警告を発する対外的側面だけに限られているわけではない。むしろ、アメリカ軍部自身の士気高揚という国内的側面に向けられた意義も極めて大きい。そのことは国防総省や各軍の内部報道などから感じ取ることができる。
 すなわちアメリカ軍は、オバマ政権下における国防予算の削減に加えて強制財政削減措置によるさらなる国防費の圧縮によって、必要な装備の調達が否応なく達成不可能になり、訓練なども縮小されたり中止されたりして人員削減まで視野に入っている。その状況で懸念されているのが各軍の士気の低下である。
 そこで、フィリピンでの大規模自然災害に対して、アメリカ軍だからこそ可能な水陸両用戦能力ならびに大規模投射能力をフルに活用した迅速かつ大規模な救援活動を実施することにより、米軍内部の士気を高揚しようという目論見がある。
 実際に多くの海兵隊関係者たちが、アメリカ軍の先鋒を務める戦闘集団たる海兵隊といえども人道支援・災害救援活動(HADR)で人助けをすることは、敵を殺害しなければならない戦闘任務よりははるかにやりがいのある仕事であり大いに士気が向上すると語っている。
 (もちろん、戦闘や戦闘の可能性が大きいパトロール任務などの機会が皆無で、HADRだけしか出動機会がなくなってしまえば、基本的には米国防衛の戦士たらんと海兵隊員になった者たちの士気は低下してしまう。しかし、そのような恐れは少なくとも海兵隊では生じていない)
国民の士気向上にも一役買っている
 アメリカ軍がフィリピンでの救援活動でいかに活躍しているかは、各軍関係諸機関の報道だけではなく、報道機関のウェブサイトなどでも比較的詳細にわたって報じられている。
 国防総省や海軍、そして海兵隊などの広報部門は、救援活動情報や関連情報を詳細に報道してもらおうと報道機関に働きかけている。軍事組織、とりわけ海洋戦力は大規模自然災害に際して極めて有用であり、そのような戦力を保持していることによって、戦闘ではない人道的活動にもアメリカ軍が獅子奮迅の働きをすることを広く国民に知らしめようとしているのだ。その結果、国防予算のさらなる大削減に抵抗しようというのが狙いである。
 例えば、香港を親善訪問中であったアメリカ海軍航空母艦ジョージ・ワシントンを旗艦とするジョージ・ワシントン空母打撃群は、11月11日にレイテ湾へ急行して救援活動に参加する命令を受けた。これに関連して報道機関の多くが、「なぜ航空母艦は災害救援活動に有用なのか?」について機能面や歴史的事実から説明し(以下のリストを参照)、国防予算削減のために勢力縮減が実施されつつある航空母艦が、アメリカにとって軍事的にも外交的にもかけがえのない軍艦であることを一般国民に啓蒙している。
【原子力空母ジョージ・ワシントン の災害救援活動に有用な諸機能】
・艦内医療設備の病床:150
・集中治療用病床:3
・静音病床:2
・最小医療チーム:10名(医師、外科医、麻酔医、看護師、精神科医、セラピスト)
・衛生兵(コーマン):33名
・歯科治療施設:歯科医師5名、1日あたり治療可能患者数70名
・海水を飲料水に浄水する能力(1日あたり):40万ガロン(およそ6040万リットル)
・食事供給数(1日あたり):1万8000から2万食
・補給を受けないで行動可能な日数:90日
・急行する際の速度:30ノット(時速55.56km)以上
空母ジョージ・ワシントン(写真:米海軍)
【アメリカ海軍空母が災害救援に活躍した代表的事例】
・1929年 ワシントン州タコマ大震災(タコマ市に電力供給)
・1954年 ヒスパニオラ島(カリブ海)ハリケーン
・2004年 インドネシア大津波
・2005年 ハリケーン・カタリナ(アメリカ南部諸州)
・2010年 ハイチ大地震
・2011年 東日本大震災(トモダチ作戦)
・2013年 フィリピン巨大台風
予想通り活躍しているMV-22Bオスプレイ
 災害救援活動における有用性を航空母艦以上にアピールしているのが、日本でも“有名”なアメリカ海兵隊中型輸送機MV-22Bオスプレイである。
 巨大台風によるフィリピン発災翌日、11月9日にアメリカ国防長官がアメリカ太平洋軍に救援出動命令を下すと、ただちに三沢基地所属のアメリカ海軍哨戒機P-3オライオン2機がフィリピンに派遣され、被害状況把握と生存者発見のための捜索飛行を開始した。この初動状況把握に基づいて、翌10日、沖縄のアメリカ海兵隊は、第3海兵遠征旅団によって救援部隊を編成することを決定し、旅団司令官ポール・ケネディ准将をフィリピン救援部隊指揮官に任命した。
フィリピンに到着した海兵隊先遣隊(写真:米海兵隊)
 ただちにケネディ海兵准将は、前進司令部部隊と人道支援専門部隊からなる第3海兵遠征旅団先遣隊90名を率いて、救援物資と通信資機材を積み込んだ2機の海兵隊空中給油輸送機KC-130ヘラクレスに乗り込み、普天間基地からフィリピンに向かった。それと同時に海兵隊MV-22Bオスプレイの派遣も決定された。
 翌11日、オスプレイ4機が普天間基地からフィリピンに向かって飛び立った。また、100名の海兵隊救援部隊と発電機や飲料水ならびに救援物資を積み込んだ3機の海兵隊KC-130ヘラクレスもタクロバンへと向かった。
普天間基地を発進するオスプレイ(写真:米海兵隊)
 この日の夕方時点で、260名のアメリカ海兵隊員と、4機のMV-22Bオスプレイ、5機のKC-130ヘラクレスが、フィリピンでの救援活動に従事し、10万7000ポンドの救援物資をフィリピン側に引き渡した。
オスプレイとヘラクレス(写真:米海兵隊)
 さらに12日、佐世保からアメリカ海軍輸送揚陸艦ジャーマンタウンとアシュランドが沖縄経由でレイテ湾を目指して出港した。沖縄(ホワイトビーチ)でおよそ2000名の海兵隊員と大量の救援物資、救援資機材を搬入し、14日にタクロバン沖に到着予定。12日までに、12万9000ポンドの救援物資を被災者に配布完了し、数百名の被災者をオスプレイやヘラクレスでマニラに搬送した。
 13日には、普天間基地から第2陣のオスプレイ4機がフィリピンに向けて発進した。オスプレイが前進基地とするマニラ郊外のクラーク空軍基地までは普天間基地からおよそ1500キロメートル。機体内増槽を取り付けなくても無給油で飛行可能な距離である。普天間を発進しておよそ3時間半後にはクラーク基地に到着し、クラーク基地からは1時間強でタクロバンに海兵隊員が降り立つことになる。
タクロバンに到着したオスプレイ(写真:米海兵隊)
 16日までに、さらに6機のMV-22Bオスプレイが沖縄からフィリピンに追加派遣された。これで合計14機のオスプレイが、クラーク空軍基地を拠点に救援活動に投入されることとなった。オスプレイは、飛行場しか使えないヘラクレスのような航空機ではアクセスできない離村部や離島に、食料や水、そして衣料品といった救援物資を配布するなど大活躍している。
ホモナンに到着したオスプレイ(写真:海兵隊)
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 (注:以上のアメリカ軍のフィリピンでの救援活動は、日本時間11月19日までのもの。)
オスプレイの活躍は日米同盟があってこそ
 今回の救援活動では、アメリカ海兵隊の“海の移動基地”であるアメリカ海軍強襲揚陸艦が使用できなくとも、海兵隊が自前で保有しているKC-130ヘラクレスとMV-22Bオスプレイにより、ある程度の規模の救援部隊を、沖縄から海を越えて迅速に東アジア地域の被災地に送り込めることが実証された。
 また、かつては強襲揚陸艦が被災地沖合に到着してからでないと、海兵隊員の“靴”となる各種輸送ヘリコプターが救援活動で(もちろん戦闘でも)活動することはできなかったが、海兵隊員の“新しい靴”となったMV-22Bオスプレイは、揚陸艦とは独立し、自力で長距離を飛行して被災地に急行し、救援活動に従事することが可能になった(MV-22Bに関しては、拙著『海兵隊とオスプレイ』を参照のこと。)。
 もっとも、フィリピンでの救援活動にMV-22Bオスプレイが投入され、きめ細かな救援活動を展開できるのも、日米同盟が存在し、24機のMV-22Bオスプレイがアメリカ海兵隊普天間基地を本拠地にしているからこそである。
オスプレイで被災者を救出(海兵隊報告書より)
拡大画像表示
【参考動画】
「フィリピンに向け普天間基地を飛び立つオスプレイ」
「フィリピンに到着したオスプレイ」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/39216

06. 2013年11月21日 10:16:27 : 3XX4DxaAIU
昔、日米がレイテ湾沖で海戦を行い
今、日米の軍艦がレイテ湾沖で救援活動

悪夢のような、何とも言えん。
大岡昇平さん感想はいかに。


07. 2013年11月22日 03:27:01 : AiChp2veWo
戦争ではなく、自国にも他国にも、救出保護や救援の為にも自衛隊はもっと装備を充実していいだろう。過去にも沢山の国内救援活動がある。自衛隊さんありがとう。

08. 戦争とはこういう物 2013年11月22日 17:02:09 : N0qgFY7SzZrIQ : KfFr6WUf6A
武装艦建造費で救護に特化した艦艇と装備を完備すれば、災害救護の不備の問題は解決します。

09. 2013年11月22日 19:50:04 : m90t8If94g
>>8
極端な言い方をすれば災害支援はオマケで、自衛隊の第一義は周辺のチンピラ国家から日本を守るために存在する事を忘れてはいけない

10. 2013年11月22日 22:08:02 : C9Ny8G1k3M
>>09. 2013年11月22日 19:50:04 : m90t8If94g 馬鹿だろ

自衛隊の本来任務を勘違いするんじゃない、バカヤロ!!

日本周辺にチンピラがいなくなったらどうするんじゃ!!

日本の自衛隊の将来任務は自然災害等に対応できる国際救助隊として世界に貢献することである。


11. 2013年11月23日 00:22:12 : mJoERbeIXo
どうせ、戦争しないのだから、自衛隊は人殺しの訓練なんかやめて災害救援に最大限の努力を傾けるべきだ。
軍需産業を喜ばす軍事の充実より、国際災害救援活動の方がはるかに、日本の安全保障に役立つ。

12. 2013年11月23日 03:56:09 : 9cbIFf9hDq
>02
米国への貢が無ければ中国なんざに経済でも軍事でも負ける事は無いんだがなあ

「中国 大 包囲網 」が敷かれつつ有る。私は不愉快なので、世界政治の今の頂点での動きを暴露しておきます。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2013-11-16 12:23:37
http://www.s●nsi.jp/bbs/page/1/view/3802

アメリカのオバマは、9月6日に、サンクトペテルブルクでのG20(ジー・トゥエンティ)の時に、ささっと安倍首相を会談した。この時に、今年の2月に50兆円(5千億ドル)を、日本政府(財務省)が、ボロクズ米国債を買ったのに引き続き、さらに又、この9月に、50兆円(5千億ドル)をアメリカに差し出す(貢ぐこと)を、オバマと安倍は、ここで合意した。オバマはニンマリした。


13. 2013年11月23日 09:03:40 : VTyIspqDsE
>>10
>日本周辺にチンピラがいなくなったらどうするんじゃ!!

変わらんよ。永世中立国スイスは、軍隊持っているのはなぜ?

>日本の自衛隊の将来任務は自然災害等に対応できる国際救助隊として世界に貢献することである。

自衛隊は軍隊。災害派遣は二の次。お前は、知恵があるから、自衛隊の役割を理解できないのか(笑)?


14. 2013年11月23日 09:06:47 : VTyIspqDsE
>>11
>国際災害救援活動の方がはるかに、日本の安全保障に役立つ。

敵の軍隊が攻めてきたらどうするの????国民が殺されても知らんぷり???


15. 2013年11月23日 12:17:53 : C9Ny8G1k3M
>>13. 2013年11月23日 09:03:40 : VTyIspqDsE 今日も馬鹿だろ

一体いつになったらお前らは賢くなるんじゃ!!

日本国憲法に規定された国民主権が自衛隊を保持しているのである。

未だ国民主権は軍隊を保有していない真実の事実を自分の眼をえぐって弁えろ。

味噌も糞も一緒にする馬鹿ウヨの論理では自衛隊=軍隊になってるようだが。

ガキみたいに機動戦車を見たくらいで軍隊軍隊と喚くな! 馬鹿野郎!!

誰の軍隊なんだ? 違憲状態の馬鹿ウヨどもよ!! 恥知らず め!!!

どうだ! 参ったか!!


16. 2013年11月23日 13:03:12 : VTyIspqDsE
>>15
>一体いつになったらお前らは賢くなるんじゃ!!

賢くなっても、阿修羅の管理者に呆れてられ、アラシと判断され、削除される人間が何を言っている???

>日本国憲法に規定された国民主権が自衛隊を保持しているのである。

だから?

>未だ国民主権は軍隊を保有していない真実の事実を自分の眼をえぐって弁えろ。

自衛隊は軍隊です。戦闘機、軍艦、戦車、ミサイルなど兵器を保有している集団を軍隊という。日本人が勝手に言い換えただけ。海外から見りゃ、立派な軍隊。賢い人間なら、直ぐに解るはずだが(笑)。

>味噌も糞も一緒にする馬鹿ウヨの論理では自衛隊=軍隊になってるようだが

海外では、自衛隊をJapanese Force(日本軍)と呼んでいる。アメリカや中国などは、お前が勝手に言っている馬鹿ウヨなのかい?

>ガキみたいに機動戦車を見たくらいで軍隊軍隊と喚くな! 馬鹿野郎!!

軍隊ではなかったら何????

>誰の軍隊なんだ? 

日本国が保有する軍隊だろ???バカなの???

>違憲状態の馬鹿ウヨどもよ!!

違憲でもない。

>どうだ! 参ったか!!

悪口は、削除対象になる事が未だに分からないほど、バカなのですか???ただの頑固でオツムの弱い日本嫌いな老人さんよ。


17. 2013年11月23日 16:46:14 : ZLUrZuMdKU
この話題とは関係ないけど>>15のhahabaka老人を見てると、かなり前にナチス関連の記事で「ルドルフ・ヘスが拷問されたなんてデタラメだ!」と私に主張してきて、ルパート・バトラーの『死の軍団』を引用したら頭抱えて一目散に逃げ出した無知無能無教養な左翼さんと同じ臭いを感じる。

18. 2013年11月26日 00:35:20 : 3PJAqRzx3M

>変わらんよ。永世中立国スイスは、軍隊持っているのはなぜ?

別名「おもちゃの軍隊」な。
実戦経験あるのかな?

山国で機甲部隊が攻め込みにくいだけじゃないの?


19. 2013年12月01日 21:08:40 : 8slojiYsg6
>>18
>別名「おもちゃの軍隊」な。
>実戦経験あるのかな?

スイス空軍の戦闘機としては、アメリカ製のF/A-18C/DホーネットとF-5E/FタイガーUを装備しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/F/A-18_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-5_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)

F-5は旧式化しているので、スウェーデンのサーブが開発したグリペンという戦闘機を後継にする事を決定しました。
これによりスイス空軍の戦力は大幅に向上します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%9A%E3%83%B3

また、無人機(UAV)も保有していて、国営兵器企業であるRUAGがイスラエルとの技術協力で開発したレンジャーというUAVを装備しています。
http://en.wikipedia.org/wiki/RUAG_Ranger


戦車ではドイツ製のレオパルド2を380両装備していますし、装甲車では、国産のピラーニャを870両以上装備しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%AB%E..http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E.スイスは質の高い兵器の開発を行っており、輸出でも成功しています。
モワグ社が開発したピラーニャシリーズはアメリカを始めとして、多くの国で採用されています。
アメリカ軍が装備するストライカー装甲車もピラーニャをベースに開発されています。

航空機メーカーのピラタスは主に練習機を開発していて、これもアメリカを始めとした世界各国で採用されています。

銃器メーカーのSIGはピストルやアサルトライフルを開発していますが、非常に質の高い加工で知られています。
ピストルのP220は自衛隊でも採用されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B0


兵士の質も良いとの事。
あまり詳しくないですが、中世の頃はスイスの傭兵がヨーロッパ最強だと言われていたそうです。
現代でも国民皆兵の国で徴兵制があります。
中立国である故に、戦争になったら自分達以外頼れないという危機意識の高さがあるのだそうです。

憲法9条を振りかざしてバカみたいに平和を言っている何処の国よりもしっかりしている。


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