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シリア:反動的イスラム派の内ゲバ 独裁政権と反動勢力は等しく敵  かけはし
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/415.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 2 月 06 日 19:56:29: mY9T/8MdR98ug
 

 アサド政権に対する民衆的反乱が続いてきたシリアで、反政権を標榜するイスラム原理主義一勢力に対する、別のイスラム勢力と自由シリア軍の連合による戦争が始まり、何百人もの犠牲者が出ていると報じられている。シリア国内の混迷を印象づけるこの戦争に関し、シリア革命的左翼潮流の立場表明がインターナショナルビューポイントに掲載された。以下に紹介する。(「かけはし」編集部)
 ある種の不首尾に終わると思われる名高いジュネーブ会合Uの日付けのおよそ二週間前、アルカイダ傘下組織、反動的でファシスト的なグループであるISIS(イラクとレバントにおけるイスラム国家、ないしはそのアラビア語頭文字にしたがったDa'ish)に対し、イスラム諸グループと自由シリア軍(FSA)諸部隊がひとつの戦争を仕掛けた。
 思い起こすべきことがある。民衆運動は、ブルジョア独裁体制の暴力と前例のない残忍さに従わなかっただけではなく。武装イスラム勢力の二重の抑圧にもまた従わなかった、ということだ。

反動的イスラム
派の内ゲバ戦争

 民衆運動の活動家と民兵に敵対する、また民衆運動それ自体に敵対する暴力と極端さの後者が示した程度は、さまざまな理由を付けた活動家たちの拉致を通して、ひとつのグループから別のグループへと移り変わっている。そこでの理由は、これらのグループが抱くイスラム像に関する教えに反すると彼らが見なした社会的諸実践であり、そこにはたとえば喫煙や服装がある。
 Da'ishもまたデモ参加者を拉致したり、彼らに銃撃を加えたりした。あるいは、数多くの活動家や、民衆運動の諸原則に対する献身でよく知られたFSAの幹部の何人かを暗殺することさえ行った。これらの残酷かつ反動的な暴力行為の最悪なものは、Da'ishによって大規模に行われた。このことが、彼らが民衆の支持すべてを失う点にまでいたる、このグループに対する広範な反応に導いた。
 いくつかの地域、特にラッカ、リフ―イドリブ、またアレッポに対する彼らの支配を強要するために彼らに残された唯一の手段がテロと弾圧だった。この集団に対する怒りと不安は、解放と民主主義と平等、そして社会的公正を求めるシリア革命の綱領を今なお維持しているFSA部隊の中に残っているものをすらむしばんだ。
 Da'ishは、政権の支配から解放された多くの地域に対し彼らによる支配を強要しようとの、無謀な野望を追い求めた。この野望が彼らを導き、FSAや、同じ思想的諸観点や民衆に極めて反動的な政治的、思想的、社会的モデルを強要しようとのもくろみを共有している、そうした反動的イスラム分派をさえ攻撃させた。ちなみに前述のモデルは、「悪徳と対決する闘い」の「原理」に基礎を置くとされている。
 「イスラム軍」が、次いでDa'ishのイデオロギー的諸理念に対比できる反動的な政治綱領を基に二〇一三年一一月後半に「イスラム戦線」が設立されたのは、この時だった。このイスラム戦線は現実に、「民主主義、世俗主義、そして市民国家」の拒否、一方におけるある種の国家のための闘いを公表した。その国家とは、単一の基準として、また個人の振る舞いや社会と国家の振る舞いを組織し処理する政治体制として、主権がシャリア(イスラム律法:訳者)に基礎付けられることを義務とする国家だ。
 次いで、「良きイスラム統治を確立する」ことを目的に、いくつかのイスラム派とFSA数部隊から成る「シリア革命戦線」が誕生した。同時に今にいたるも存在しているものとして、ジャブハト・アルヌスラをDa'ishよりマシなものとして助ける試みもある。それは、彼らが同じ反動的なイデオロギーから生まれ、同じファシスト的実践を行い、共にアルカイダ傘下にある、という事実にもかかわらずのことだ。

民衆運動再出発
に向けた好機に

 武装勢力間で起きている現在進行中の戦争の主な目的は、解放された地域において影響力のある地帯を支配すること、そして中世風の組織形態、たとえば「シャリア共同体」を通して民衆へのイデオロギー的覇権を確立し強要しようと挑むことにある。たとえば数の上で最大であるイスラム戦線は、サウジアラビアの反動政権が主唱する聖戦主義的なサラフィスト政治思想にしたがっている。
 それゆえにわれわれは以下のことを安んじて言うことができる。すなわち、ここ数カ月で弱体化し周辺化されたわずかのFSA部隊を除いて、Da'ishと衝突している競合集団の真の目的は、政権を打倒し自由で民主的なシリアを生み出すという民衆革命の目標の回復などではない、ということだ。それらは、支配の独占に到達できないとしても解放地域を分かち合うという、思想的、軍事的、政治的対抗心によって突き動かされた反動勢力なのだ。
 この血塗られた衝突は、その中でシリアの大衆が再び対価を払っているのだが、聖戦主義的サラフィストが何者であるかを知的かつ政治的に白日の下に引き出す助けとなった。それはまた、その荒廃のさまとまったくの醜さをはっきりと示すことにもなった。特に、彼らがたとえ短期的にでも支配と実践を強要できる場合にはそうだ。間違いなく信じていいことだが、サラフィストの政策を支持した人びとの多く、あるいは今もその世界にとどまっている人びとの多くは、彼らが間違っていたと実感しつつ、あるいは必要性からないしは弾圧政治によってそれを支持することを強要されたがゆえに、そこから離れた。
 しかしながら一方で現在の衝突は、反動的諸勢力を弱め、第二に大衆の自立した革命的意識を再び活性化する、そしてまた、先に述べたような反動的な反革命諸勢力と政権による二重の抑圧の結果として昨年見た後退の時期を経て、民衆運動にとってのいわば新たな再出発を勇気づける、そうした好機を高めた。この側面において、今進行中の衝突は積極的な側面を欠いているわけではない。
 それは、Da'ishの支配を掘り崩すことに成功し、民衆運動に対する抑圧を減じているばかりではなく、もっともありそうなこととして、他の反動的な諸グループ内のその妹分的分派の弱体化にも導くだろう。われわれは今、これらの反動的な諸分派に対する苦い経験を経た後の、民衆的な主導性のある種の再生を見つつある。これらの分派は、大衆闘争の真の敵として自らをあらわにすることとなった。
 民衆運動のこの再生はまた、Da'ishに対する、そしてイスラム分派内部のその競合相手に対する衝突の始まり時点での、「解放された」中での民衆的抗議における盛り上がりを通しても示されている。これこそが、これら反動的分派の一つの勝利にわれわれが賭けず、われわれが依拠するものが革命の継続とその勝利であることの理由だ。

二つのファシズム
反対の大連合へ

 われわれは、民衆革命の継続のために、支配的軍事独裁の統治打倒のために、民衆革命の諸目標との一体化をやめていないFSA内部の武装民衆抵抗の諸部隊に加えて、革命的民衆運動に賭けている。その進行中の歩みの中で、革命が多重的な敵を前にしていることがはっきりとした。第一に独裁政権とその連携部分、第二に革命に敵対する反動諸勢力、そしてそれらのファシスト的地域連携諸権力だ。
 この事例に際してわれわれは、穏健な自由主義的反対派の一定勢力がとっている誤ったそして危険な政治的立場を厳しく非難する。それらの勢力は、クルド民主連合に加えてDa'ishの排除を彼らが理解する全反革命勢力の排除と考える、そうしたいくつかの地域諸国に結びついているのだ。一つのDa'ishはもう一つのDa'ishの蔭に隠れることができる。われわれは、自由、平等、民主主義そして社会的公正のためのシリア革命というスローガンを軸として、二つのファシズム、サラフィスト聖戦主義者のそれと、血塗られた独裁政権のそれ、に反対する広範な連合を呼びかける。
 われわれが分かっていることとして、革命の目標を達成する道は長く困難で、そしてまたそれは、いくつかの勝利と後退を示すだろう。しかしそうであるとしてもわれわれは、労働者大衆を反乱へと押しやった革命の炎は解放に向けたその要求の完遂まで消されることはない、と絶対的に確信している。
 これはシリア内部に革命的左翼を求める。それは、この複雑な革命過程という脈絡の中に不断の活動をもって社会主義の旗を掲げた、そして多くの任務に献身している左翼だ。そのもっとも重要な任務は、どこでもいつでも大衆の要求とその直接的で共通の利益を守るために、同時に革命的な社会主義的労働者政党の建設のために、諸大衆の闘争すべてに実践的に献身することだ。

すべての権力と富を民衆へ!
二〇一四年一月一五日、ダマスカス
(「インターナショナルビューポイント」二〇一四年一月号)


http://www.jrcl.net/frame140210g.html  

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コメント
 
01. 2014年2月07日 10:28:45 : bdTB0ecBXw
四トロの薄汚い屁理屈はもういいかげんやめろダイナモ。
我々が武装勢力とは名ばかりの偏狭的狂信的宗派主義のテロリストたちが大挙して入り込んでいる事実を指摘したのはもう二年前だ。
そのことをいくら指摘しても当時のダイナモは取り合おうとせず、かけはしの妄言を貼り続けてきた。
それが今この事態になった。
東京がダメなら名古屋があるさ、名古屋がダメなら大阪がある・・・的な革命の敗退と撤退、思い起こされるのは南方の戦線で転戦と言いつづけて誤魔化しまくった旧帝国軍隊だ。
そんな性懲りの無さが後に何を招いたのかそこから左翼は生まれたはずなのに我が国民のダメダメメンタリティーをまんま四トロはイイワケに使っているようにしか見えない。
だから文中にある左翼の行動がすべて独善に基づく自明性を持つと無理矢理位置づける。
これは忌むべきかつての帝国主義の軍隊と同じではないか。見苦しい。

02. 2014年2月07日 18:21:56 : BDDFeQHT6I
何でも良いから騒乱を起こせば金になるテロリストの奴等を国内に招き入れれば、最後はこうなるのは当然だろう、反政府勢力は反政府勢力の中で決着を付けるしかない。

03. 2014年2月08日 03:04:05 : nJF6kGWndY

まだ当分、治まりそうにないな

原発を止めている愚かな日本にとってはマイナスだが

米シェールオイルで困っている資源国にとっては有難い話だ


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