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中央アフリカ共和国:民兵組織セレカによる村落の攻撃 フランス軍、アフリカ連合軍は警備体制を強化すべき  HRW
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/520.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 3 月 14 日 12:43:06: mY9T/8MdR98ug
 

(バンギ)重武装したセレカの部隊はムスリムのフラニ民族の牧畜民と共に、2014年2月26日、ボッサンゴア北東のボワイ村を攻撃して死傷者を出したと、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日述べた。攻撃により8人が死亡し、銃撃で少なくとも10人が負傷した。負傷者の大半は小さな子どもだ。民間人が村から逃れると、部隊は村内の多くの建物に放火した。逃げ遅れたため、火のついた家に閉じ込められる人も出た。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、民間人に対するセレカの攻撃が今後も続くと警告し、フランス軍とアフリカ軍に対し、ボッサンゴア北東60kmに位置する一帯の警戒強化を求めた。フランス、アフリカ連合、ヨーロッパ連合と関係国は、民間人の効果的保護の取り組みを緊急に増強すべきだ。部隊増派や現地に展開済のアフリカ連合軍部隊の強化などを行うべきである。

「セレカの部隊がボッサンゴア一帯に再び姿を見せており、攻撃で地元住民が今も犠牲になっている」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチ緊急対応部門ディレクターのピーター・ブッカーは述べた。「フランス軍とアフリカ連合軍はこの地域に部隊を配置し、セレカの攻撃を防ぐべきだ。」

ヒューマン・ライツ・ウォッチが集めた複数の目撃証言と、人道援助団体消息筋からの内部情報によれば、重武装したセレカ兵の大集団が、フラニ民族牧畜民の支援を受けて、2月26日昼頃にボワイ村を包囲し、逃げ惑う住民に無差別発砲した。フラニ民族はほとんどがムスリムで、西アフリカと中央アフリカの家畜売買を取りしきっている。

イノサン・ダイベナムナさん(44)はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、午後1時頃に攻撃が始まったときは自宅にいたと述べた。

「セレカとフラニ民族が攻撃を行い、家々に火をつけて回った。徒歩でやってきたが、武装はしっかりしていた。100人以上はいた。まず村を包囲したので、われわれは逃げようがなかった。セレカ兵は軍服を着て赤と緑のベレー帽をかぶっていた。しかしフラニ民族は伝統衣装を着ていた。カラシニコフ銃、ロケットランチャー、大口径銃、マシンガンで武装していた[中略]。銃撃が始まると、われわれは恐怖に駆られて茂みに逃げ込んだ。すると向こうは村に入ってきて、すべての家に火をつけた。われわれの知るかぎりで8人が死亡した。負傷者10人はボッサンゴアに運んだ。しかし行方不明の子どもがまだいる。茂みで死んでいるかもしれない。」

セレカとフラニ民族はマキシム・ベアムコマさん(35)の足を撃ち、自宅に閉じ込めておいて火を放った。氏はこの攻撃から生還した。

「私は攻撃があったときに自宅の外で座っていた。射撃が始まったので家に逃げ込んだ。すると銃撃を受けて足を負傷した。兵士は私を閉じ込め、屋根に火を放った。外に出れば殺されることはわかっていたので、燃えさかる家の中にいるしかなかった。」

ホルタンス・ダンシオさん(21)はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、1歳の娘アミナタ・ベアムコナちゃんを抱いて攻撃から逃れた、と話した。しかし娘はセレカ兵士の銃撃を両足に受けた。

「セレカとフラニ民族の襲撃では赤ん坊を両手で抱きかかえながら逃げた。そのうち一人から銃撃を受けた。セレカの軍服を着ていた。われわれを狙って発砲し、アミナタの両足に銃弾があたった。私は逃げ続けるしかなかった。」

生き残った村人はヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、負傷者の半数以上が小さな子どもであり、死者のうち3人も子どもだったと述べた。ドボヌール・ベアムコナちゃん(4)は銃撃で両足を負傷したが、同じ弾で、ドボヌールちゃんを抱えて逃げていた母親のヤスミン・ンガナッセムさん(24)は死亡した。祖母のカトリーヌ・グドンゴイェ氏(54)さんも死亡した。イルマ・ベアムコマちゃん(4)は逃げようとして射殺された。ディヴィナ・ベアムコマちゃん(7)は、逃げるときに足に銃弾を受けた。10人以上の子どもと大人が現在も行方不明で、死亡した恐れがある。ジラベル・バッサングアナムさん(13)、ジェラルディン・ベアムコマちゃん(7)も行方不明だ。

「セレカの兵士は相変わらず残虐だ。ボワイ村の攻撃での死傷者の大半が逃げ惑う女性と子どもだった」と、前出のブッカー・ディレクターは述べた。「セレカの兵士は、この凶悪な犯罪の責任を問われるべきだ。」

2月26日のボワイ村への攻撃は、セレカによるボッサンゴア一帯への大規模な攻撃としては数カ月ぶりだ。フランス軍部隊は2013年12月にボッサンゴアのセレカ兵を包囲し、1月半ばに兵士はボッサンゴアから退去していた。しかしセレカ兵はボッサンゴア北西にあるボギラ村を2月28日に、ナナ・バリア村を3月7日に攻撃した。この2つの攻撃の際、セレカ兵は人道団体の物資を略奪し、自動車を奪った。兵士は民間人の家に放火し、住民に発砲して、村から退去させた。

ボッサンゴア周辺地域にセレカの部隊が引き続き存在し、移動を行っていることは、近隣の多くの村にとって脅威だ。

ボワイ村は2013年8月23日にも攻撃を受けた。ナナ・バカサ担当のセレカ司令官ウスマン隊長が村を包囲し、村の長老11人を拘束した。ただしムスリムの長老は拘束しなかった。拘束された長老は手足を背中の方に折った状態で縛られた。これは苦痛を伴う拷問法で、腕と足が長い間しびれることがある。ウスマン隊長は長老1人あたり5万CFAフラン(1万円)の身代金を要求した。長老の身を案じ、村人は身代金の支払いに応じた。長老は釈放されると村から脱出した。


http://www.hrw.org/ja/news/2014/03/11  

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コメント
 
01. 2014年3月14日 15:32:03 : nJF6kGWndY

中途半端な介入では、大体、問題は悪くなるだけだな

大体、昔やられていたように、どちらかを完全に殲滅するか、戦意喪失するまで徹底的に戦力になる人間を殺すと、暫くは平和になるが

現代では、そうも行かないから、ずるずると長引いて、民間人の殺戮や、自然環境破壊、先進国の余計なコスト負担も続くことになる

利益を得るのは、武器商人などだな


02. 2014年3月14日 16:47:26 : a7w5F6Yfog
アフリカで部族単位の独立を一民族一国家に倣い認めていけば待つのは人種より部族の風習や宗教の違い程度の差異を強調しいつのまにか部族の名を冠した民族が独立戦争を起こし、その攻撃のワリを食うのはさらに小さく弱い部族や村落と相場が決まっている。
定規で引いた国境線のようなアフリカのまっすぐ引かれた線の下にはそういう曖昧な部族が望んでもいない国境線の下、互いに引き裂かれ股裂き状態にある。
やがて彼らは銃を持ち、失ったものを取り戻すべく立ち上がり殺し合いが始まる。
そんな殺戮の被害から人権の自明性に鑑みればヒューマンもアムネスティも要するにそんなことしかやることがないわけで、近代主義の矛盾の塊のようなアフリカの紛争を元からどうしようにもどうにもならない。
手に負えない。
ヒューマンもアムネスティもだから起きている事象だけにコミットする。
ニュースがそうであるように起きていることは事件であり、その背景はあくまで単純化され争いの種も支配している側にのみ問題があるように報道されがちだ。
紛争地域の元の火種を撒いた欧米のやり口は同じ、自明性とは物事の理由の如何は別にして手を出すべきだという正しさのことである。
簡単に言えば分りやすさを全面に押し出すってことだ。
そしてその正しさを押し付けがましく報じる問題意識として紛争地域の人権犯罪を言い募るある種の無神経さこそ、俺がこれらの団体にイラつき唾を吐きかけたくなる腹立たしさでもある。


03. 2014年3月14日 18:16:51 : TGgfYEbPRU
アフリカで起こるこの手の紛争って、裏でフランスが糸引いてんじゃなかったっけ?

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