「友好関係といっているが、国連決議に反対したロシアとの「友好関係」にある国は、キューバ、北朝鮮など11か国に過ぎない。中国は棄権した。プーチンは世界中から孤立する道を選択している。」

ウクライナ東部の親ロシア派は「血の弾圧を」を受けたのか？　

平和的なデモが銃撃されたのか？　

まったくそうではない。そんな弾圧などありはしない。ウクライナ東部の親ロシア派の武装蜂起に一片の正当性もない。彼らは単なる犯罪者である。

独立広場で「右派セクター」が「戦争」を行なって政権を崩壊させた挑発行為（テロ行為）と同様なことが、今、ウクライナ東部で起きつつある。

現ウクライナ政権に正当性がないと同様に、ウクライナ東部の親ロシア派の武装蜂起に何の正当性もない。

武装蜂起した親ロシア派の住民にいかなる正当性があるというのか？

説明してみろよ。その正当性というののを。

できるものならな。

いいから、武装蜂起した親ロシア派のゴロツキの正当性を説明してみろよ。

>それらをあの地域の人々が不安に思わないはずがあるまい。

ウクライナ東部の武装蜂起した親ロシア派がどう言っているのか、具体的な言質が示されておらず、その説明は単なる「空想」に過ぎない。

はい、次

ドイツで戦後採用された「ドイツ連邦共和国基本法」（ドイツの憲法）
では、憲法の基本理念を破壊する政治行動に対する抵抗権＝革命権が
明文化されている。

中国でも、昔から民衆の革命権（易姓革命）という理論があり、平和的
な禅譲や武力革命＝放伐を認めてきた。

選挙で選ばれた政権でも、時と場合によってはストライキやデモ、武力で
打倒して革命を起こしても良いという考え方は、近代社会を成立させた
基本思想である。

★したがって、選挙で選ばれた政権に対する武力革命政権は全て悪と、
一般的に考えるのは妥当ではないのは確かだが・・・

今回の親ロシア派の武装蜂起は、その武力革命政権＝新キエフ政権
に対する親ロシア派の武力革命＝地方政権樹立である。

★革命権を否定し、武力による親ロシア派地方政権には正当性が無いと
言うなら、当然だが、新キエフ政権＝中央政権にも正当性は無いことになる。

まして、新キエフ政権（議会）は一時的にであれ、ロシア語を公用語から
外そうとしたのは確かで、暫定大統領が取り消したとはいえ、親ロシア派
住民から、新キエフ政権のネオ・ナチ的性格を表わした事態と疑われても
仕方がない。

しかも、実際に、ネオ・ナチの「スヴォボダ」の創設者が国防・安全保障
委員会の新長官だとか、ネオ・ナチが参加した政権である以上、親ロシア派
住民から、こうした反作用が生まれるのは予想の範囲の事態であるはず。

内戦を避けるため、時間が掛かっても話し合いで解決すべきである。

★ウクライナ南のモルドバは、ドニエストル川東岸の工業地帯が西側から
離反して「沿ドニエストル共和国」となったため、西側は人身売買が日常化
するほどの欧州の最貧国になってしまった。

ウクライナの西側もモルドバの西側と同じ立場であり、ウクライナの東側は
税金吸い上げにも不満があり、東の独立はもちろんだが、連邦制でも場合
によっては、西側は欧州の最貧国になる可能性が高く、西側は連邦制も
認めないかもしれず、話し合い解決も困難。

★とは言え、幸いなことに、新キエフ政権が送り込んだ政府軍は、多数の
親ロシア派住民に取り囲まれて説得され、二つの装甲部隊が東側に寝返った。

また、武器を親ロシア派住民に渡して武装解除されたり、武装したまま元の
駐屯地に戻ったりしている部隊もあり、全面的な内戦にはならない可能性も
出てきた。

そして、親ロシア派住民にも新キエフ政権を倒すほどの武力は持てないだろう
から、東側は「沿ドニエストル共和国」のような事実上の独立状態となるかも
しれない。

しかし、ウクライナ東部に知人がいる友人の話では、新キエフ政権側の１５０名
の外国人傭兵部隊の話は本当らしいので、まだ何が起こるかわからない状態
ではある。