25. 母系社会 2014年5月01日 19:47:53
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ダイナモさん＞どうして「軍と対峙している」のでしょうか？ それは親ロシア派が武器を
＞奪取して武装蜂起したからではありませんか？ ＞革命権が認められるためにはそれ相当の人民の側に「堪え難い権利や自由の
＞抑圧」という、革命という手段以外では解決できない「重大な人権侵害」が
＞存在していなければなりません。 ●車は、ぶつかる前に避けなければなりません。ライオンを見たら、
直ぐに逃げなければなりません。そして、放射能という得体の知れない
ものは、さしあたり、できるだけ避けなければなりません。我々の祖先は、
そのように安全サイドで判断して生き延びてきたわけです。 だから、ロシア語の公用語廃止で、排外主義の極右政権が出来たと判断
した親ロシア派は、対抗策として革命を起こすことにしたのでしょう。 ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2014年4月号は、この
廃止について「常軌を逸した決断を下した」として・・・ 「四つ裂きの刑にあっている者がみずから馬に鞭を当てるようなものだろう」
と述べています。 http://www.diplo.jp/articles14/1404antirusse.html ★正当な革命であるかどうかは、現実には当事者たちが決める問題
ですが、第三者の立場で言えば、基本的には当事者たちが共通認識
であるとして承認すれば、どんな根拠＝理念の政権でも正当です。 我々が＜真理＞と呼んでいる事柄は、共通認識＝共同主観性＝だからです。
それで、一般論としては、共通認識であるはずの「憲法の基本精神」に
反する場合としか言えないのです。 ★実は、東部の親ロシア派も、腐敗した前大統領の解任には反対では
なかったそうですが、このロシア語廃止に動いたことが、決定的な不信
を招いたようです。大阪で、大阪弁を禁止したようなものですから、
親ロシア派が怒るのも当然です。 佐藤勝によると、公用語廃止とは、企業内でもロシア語しか話せない者は
幹部から排除されることと解説しているそうです。つまり、大企業の幹部
でロシア語しか話せない者はクビという意味だそうです。 そして、ロシア語とウクライナ語は相当異なるそうで、簡単には覚えら
れません。ロシア人は２０％なのに、人口の約４０％は家庭でもロシア語
を話すそうですから、ウクライナ人でも、怒っている人がいるはずです。 ＞大通りで双方のデモ隊が衝突した場面とはまったく異なるものです。前者は
＞明らかにデモ隊を襲撃することが目的で組織化され、実行された許しがたい
＞テロ行為です。 ●まずは、現在では「テロ」という言葉は、様々な学者が定義しようと
したのですが不可能であったことを知ってください。というのは、秘密結社
だけでなく、国家の正規軍である特殊部隊が暗殺をするようになったので、
定義できなくなったのです。 「テロ」という言葉は、敵の攻撃を不当な攻撃と貶める意味しかありません。
敵の攻撃を「テロ」と非難する人は、自分が行うのは、全く同じ行為でも
「テロ」ではないと、自分に都合の良い解釈をしているだけなのです。 また、平時ではない全体の情況を考えて下さい。親ロシア派は完全武装の
軍１万５０００人に包囲されているとロシアは言っています。これは、
おそらく大袈裟で、現在のウクライナ軍で戦闘が可能なのは、せいぜい
６０００名ぐらいらしいのですが、６０００名でも完全武装しているので、
わずかな兵と、ほとんど小火器しかない親ロシア派には脅威でしょう。 ですから、親キエフ派１０００名がドネツクの市内に集結しているだけで、
親ロシア派には軍事的脅威でしょう。 しかし、我々には現地の詳細な情況はわかりません。先週のデモは襲撃しません
でしたが、今週は襲撃したということは、郊外に陣取る軍の動向とか、何か、
危険な兆候の情報が入ったのかもしれません。 なぜなら、軍が武器をヘリで市内に運び、この１０００名をと武装させて、
最大の拠点である市庁舎を攻撃したら、排除されかねないからです。
（我々はビデオで女性もいるデモ隊と知っていますが、この時、親ロシア派が
知っていたかどうかはわかりませんし、知っていても、女性は油断させるため
の偽装であり、デモ隊の男性にはプロの軍人も混じっている可能性もあると判断
したかもしれません。軍事とはそういうものでしょう） だから、親ロシア派がデモ隊を襲撃して排除するのは軍事的には当然でもあり、
理にかなっています。立場が逆なら親キエフ派も襲撃するでしょうし、当然です。
つまり、東京でデモをしているのとは、全く情況が異なるのです。 親キエフ派の指導部が、ドネツク市内でデモをすることの軍事的意味を理解
できずにデモの防衛隊やレポ（監視）を組織せず、奇襲されて怪我人を出した
のはアホと言う他なく、親キエフ派内でも責任を問われるかもしれません。 何度も言いますが、既に１０名以上、射殺されているので、平時ではないの
です。 ウクライナには革命政権が二つあり、両方とも必死に生き残ろうとしている
のです。親ロシア派が負けたら、指導部は反逆罪で死刑でしょう？ ＞私は「手に棍棒を持った襲撃を目的とした部隊」が、殴りかかった場面を・・・ 素手でも石を投げることはできます。トリビアルであり、本質的問題では
ありません。 ＞もっとも、親ロシア派は、住民投票を行なうために武装蜂起した訳ですから、
＞こうした状況下での住民投票が自由で公正に行なえるなどと言うことは望む
＞べくもありません。住民投票を行ないたいなら、まず武器を捨て、占拠を解
＞かなければなりません。話しはそれからです。 なぜ、法的には対等の立場の親ロシア派だけが武装解除しなければならない
のでしょうか？キエフ政権も親ロシア派を対等な存在と認め、両者が合同で
行えば良いでしょう。キエフの方が正当だという先入観がありませんか？ ＞今のウクライナ暫定政権に正当性はありません。この政権は右派セクターの
＞「謀略」によって成立した政権だからです。 このように考えるなら、なぜ、親ロシア派だけが武装解除しなければなら
ないのか理解できません。「過激派」というのも「テロ」と同じで無意味な
悪罵に過ぎません。 ＞ロシアや中国も危険だと思います。チェチェンでロシアが行なったことは
＞許しがたい戦争犯罪です・・・ もちろんその通りですが、いわゆる「民度」（不適切ですが、他に言葉がない
ので）を上げるには、権威主義的政権の方が良いと思います。権威主義的政権
は、我々の擬制的「民主主義」政権よりも、はるかに弱体です。 擬制的「民主主義」体制も万能とまでは言えませんが、被支配者自身が支配者
の立場で自己を統制・制御するので、史上最強の体制であることは間違いない
でしょう。 ＞南シナ海における中国の覇権主義は目に余るものがあります。 これは、全核兵器保有国の世界的な核戦略から強いられて行っているので、
中国だけを責めても無意味です。核兵器を積んだ潜水艦が最強の兵器です
から、ロシアのオホーツク海のように、核保有国は戦略潜水艦が安全に潜航
・遊弋できる海が必要で、中国の場合は深度のある南シナ海しかありません
から、絶対に妥協しないでしょう。 これは、中国を侵略した日本にも責任がありますが、中国が軍事力信仰
＝軍備フェティシズムに陥っているからです。現代では、戦争は政治である
わけで、それなりの大義が無ければ、軍事力は行使できませんから、軍事力
での脅迫は無視すれば良いのですが、各国の指導部は無視する胆力が無く、
逆に、ネトウヨのような軍事力信者がいるので、軍事力での脅迫も、一定の
有効性を発揮してしまいます。 というわけで、軍事業界では、中国の「覇権主義」の表現ではないことは
常識です。 ★★腐敗したヤヌコビッチ政権は、不正選挙を仕切る東部ウクライナの
新興財閥の中の新世代新興財閥の利益を代表する政権であり、旧世代の
新興財閥が経営するマスゴミに、腐敗した真実を暴露されて潰れました。 もしかしたら、プーチンのようなカリスマの強権しか、新興財閥を退治
できないのかもしれませんが、そうだとすると、おそらく、カリスマ派が
新興財閥に替わるだけなので、旧世代の新興財閥が復活しつつある
ウクライナは、西も東も前途多難です。 西も東も、真の敵は相手の民族ではなく、新興財閥自体であることに気が
付けば良いのですが、逆に彼らは英雄で、大統領候補です。 これは、日本も同じで、現代人は結果から原因を判断する悪弊があるから、
成功した経営者が英雄になります。 成功するかどうかは、偶然も含めて無数の要因が関係しているのであり、
経営者のオリジナル性が成功させたとは限りません。ですから、偉人伝を
どんなに読んでも、成功するとは限らないわけです。
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