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前代未聞の中韓VS日朝 朴槿恵氏は中国に、金正恩氏は日本に秋波(産経新聞)
http://www.asyura2.com/14/asia15/msg/644.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 29 日 13:18:15: igsppGRN/E9PQ
 

前代未聞の中韓VS日朝 朴槿恵氏は中国に、金正恩氏は日本に秋波
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140629-00000509-san-pol
産経新聞 6月29日(日)11時0分配信


 中国の習近平国家主席は7月3、4日の両日、国賓として訪韓し朴槿恵大統領と2度目の首脳会談を行う。中国の国家指導者が就任後に北朝鮮より韓国を先に訪問するのは初めて。両国は今回も“反日共闘”をアピールしそうだ。その中韓が神経をとがらせているのが日朝の急接近だ。いよいよ日本人の再調査が始まる日朝協議は、今秋にも安倍晋三首相の訪朝と日朝首脳会談が取り沙汰されている。東アジア情勢は、中韓VS.日朝という前代未聞の構図で動き出した。(久保田るり子)

一段と進む中韓の蜜月−両首脳は対北、対日牽制を大いに意識?

 中韓首脳会談のテーマは、北朝鮮の核問題や中韓FTA(自由貿易協定)などの協力拡大などになりそうだが、中韓はともに日朝の急接近に警戒感を強めている。日本の動きが4回目の核実験が懸念される北朝鮮包囲網の制裁破りと映るとともに、「日本に出し抜かれた」という不快感があるようだ。

 安倍政権は日韓、日中首脳会談のメドが立たないなか、中韓首脳の対話はマルチの場を含めると5回目になる。安重根記念館建立でも「歴史認識問題の対日共闘」した両首脳は、今回も河野談話の検証・慰安婦問題に絡んで日本の歴史認識批判が予測されている。

 一方、両首脳にとって穏やかでないのが日朝の急接近。韓国は早々と6月中旬に北朝鮮と水面下接触を始めたとの情報もある。中国は金正恩氏の核実験強行に厳しく対応し、昨年末の親中派、張成沢氏粛正でさらに関係が悪化した。

 北朝鮮は金正恩氏の訪中を何度か打診したとされるが、習体制がこれを受け入れていない。理由は「金正恩体制は核保有の正当性を中国に求めた」(北朝鮮情報筋)ことや、核実験強行で6カ国協議の議長国である中国のメンツを潰してきたためとみられている。

 しかし中国の場合、北京は対北強硬策でも、中朝関係が経済開発に直結する東北部は対北影響力を伸長させるなどの行動を取る。中朝関係は単純ではないため全体像は把握しにくいが、習氏の訪韓が北朝鮮を刺激するのは間違いない。

 金正恩体制にとって中国は、生存に死活的な意味を持つ隣国。金正日時代の隠し資産が中国の金融機関に凍結中という事情もあるが、一方で「北朝鮮の存立の担保でもある核戦略の譲歩はあり得ない」(北朝鮮専門家)というジレンマを抱えている。

安倍訪朝は「早ければ9月…」

 日朝合意発表後、北朝鮮の宋日昊・日朝担当大使は先月末、帰路の北京空港で記者団にこう語っている。

 「今回の合意は日朝関係を改善するためのロードマップだ」「対話スタイルの正常化も関係改善の重要なステップだ。北東アジアのパワーバランスが変化し、秩序再編の動きが加速するなか、日朝の外交当局者が相手国の首都を相互訪問するようになれば、国際政治に与えるインパクトは大きい」

 日朝合意に関する北朝鮮側の狙いは2通りあると分析されている。日本からの実利獲得と国際的孤立からの脱却だ。

 実利狙いでは「すべての日本人の調査」に含まれる遺骨収集での外貨の獲得。日本は遺骨収集に金銭は払わないが、収集事業では現地にさまざまな資金が投入されるからだ。また拉致被害者、行方不明者、残留日本人の調査と帰国に伴って解除が見込まれる制裁解除による経済的な利益。さらに日本が合意に明記された「人道支援」である。

 外交面で効果はまさに関係が冷え切っている中国、韓国を誘引することだ。

 これに最も有効と北朝鮮が見込んでいるのが安倍晋三首相の訪朝と日朝首脳会談。複数の日朝関係筋は「早ければ9月、遅くとも年末までに安倍訪朝を実現させる」と述べており、北朝鮮側の期待が滲んでいる。安倍氏を平壌まで引きつけるには政府認定拉致被害者との面会、もしくは説得しかないとみられ、北朝鮮は日朝首脳会談実現のため拉致被害者で何らかのカードを切ってくる可能性が高い。

 7月1日の日朝局長級協議はこうした駆け引きのスタートで、まずは再調査を行う特別調査委員会の持つ「特別な権限」について、どんな権限なのか、権限はどう担保されるのかを北朝鮮側に確認することになる。

北東アジアの地図が変化している

 中韓首脳会談と日朝局長級協議がほぼ同時期に行われるのは、この地域の地殻変動を象徴している。背景には日韓関係、中朝関係、日中関係、南北関係の悪化があるが、韓国の中国経済への依存度の高止まりや北朝鮮の国際孤立など、さまざまな要因が各国の外交ベクトルを変更させている。

 朝鮮半島の韓国と北朝鮮が、伝統的な友好国、韓国にとっての日本、北朝鮮にとっての中国−を交換して中韓VS.日朝の構図となった背景には、4カ国の新指導者がほぼ同時期に交代した偶然も影響している。この地域の変化は始まったばかりで、今後の方向性は予断を許さない。


 

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コメント
 
01. 2014年6月29日 20:24:44 : 6Ep97QSxgQ
90年代初め頃の韓ソ・中韓国交正常化の際には北朝鮮が孤立して日本とのクロス承認による国交正常化が上手くいかずに核危機を招いたことがある。今回の日朝間の接近は逆に北朝鮮が3度目の核実験を実施した後に米中韓3か国と険悪な関係にある中で日本が接近するという形。現状を踏まえれば6ヵ国協議を経由することも難しく追い詰められた中で日本の得られるものが少なすぎると結果世論の猛反発を買う可能性が高いという点でリスクが多い。集団的自衛権の行使容認も核実験のリスクなどを誘発しかねない。また、2006年のサッカーW杯の3位決定戦の行われる前後には弾道ミサイルの発射、2002年の時には南北間で軍事衝突が起こった。今回も何か起こる可能性が十分にある。

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