【ソウル聯合ニュース】韓国・仁川で９月に開幕するアジア大会に向け、北朝鮮選手団と応援団の参加問題について話し合う南北実務協議が１７日、軍事境界線がある板門店の韓国側施設で開かれたが、合意に至らず決裂した。

　北朝鮮は同協議で、選手団と応援団を３５０人ずつ派遣すると表明した。また、選手・応援団の移動方法、身辺の安全や通信の保障問題などに対する立場も明らかにした。

　これに対し韓国側は国際慣例と大会の関連規定に従うことが望ましいとの基本的立場を説明し、必要事項について北朝鮮側に具体的な説明と確認を求めた。

　しかし、北朝鮮側が韓国側の態度を「会談破綻行為だ」として一方的に協議決裂を宣言し、退席したため、そのまま協議も終了した。次回協議の日程も決まっていない。

　韓国側関係者は「北の一方的な態度に深い遺憾を表明する。北のアジア大会参加が実現することを期待する」と述べた。

　北朝鮮は協議の中で、選手団は高麗航空便を利用して空路で、応援団は京義線を利用して開城を経て陸路で南側に入り、また貨客船「万景峰号」を仁川港に送り、応援団の宿舎として使いたいとの意向を明らかにしたという。

　北朝鮮側が伝えた「３５０人の選手団」は先月１０日、アジア・オリンピック評議会（ＯＣＡ）に通知した１５０人より２倍以上多く、「３５０人の応援団」もやはり過去最大の規模となる。

　北朝鮮が大規模選手団と応援団を送ろうとするのは、武力示威とともに行っている「平和攻勢」の延長線にあるものとみられる。

　また協議で北朝鮮は選手団と応援団の滞在費用については、具体的な要求をせず、「諸般の便宜提供」を希望するとの立場を明らかにしたという。

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http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/07/17/2014071704117.html

【板門店７月１７日発朝鮮中央通信】第１７回アジア競技大会に共和国の選手団と応援団が参加する問題に関連して共和国オリンピック委員会と南側アジア競技大会組織委員会間の実務会談が１７日、板門店で行われた。
会談で共和国側は、仁川で開催される第１７回アジア競技大会に選手団と共に応援団を派遣することにしたことについて再び明らかにし、選手団と応援団の規模、飛行機と陸路による往来経路と必要な運輸手段、競技と応援、身辺安全問題と通信保障およびわが記者団の取材活動などに関連して合理的な提案を出した。
そして、南側がわれわれの応援団の派遣について「対南政治工作隊」だの、「南南葛藤醸成」だの、何のという誤った世論を流して政治化しているのはわれわれの競技大会参加に重大な悪結果を及ぼしかねないということについて警告した。
南側は、われわれの参加を歓迎するとし、今日の会談が成功裏に行われてすべての問題が円滑に、順調に実現されることを願うと述べた。
そして、第１４回釜山アジア競技大会と第２２回大邱ユニバーシアードの前例があるだけに、北側が提起した問題を内部の協議を通じて十分に、肯定的に解決することができるだろうとした。
このように、午前の会談で共和国側の案に呼応していた南側が午後には青瓦台の指令を受けて態度を急に変えて挑戦的に出た。
南側は、指令を受けるために１４時に予見されていた午後の会談を２時間１５分も遅延し、遅れて会談のテーブルについては午前に自分らが述べた言葉をすべてひっくり返して「国際慣例」だの、「代表団の規模があまり大きい」だの、何のとして言い掛かりをつけた。
「南の情緒」だの、「身辺安全の保障が困難」だの、何のとして応援団の規模と国旗の規格にまで言い掛かりをつけたあげく、共和国旗はもちろん、「韓半島旗(統一旗)」も大きいものはだめだと挑戦的に出た。
しまいには、われわれが一言半句もしなかったわが選手団と応援団の費用問題を持ち出して自弁だの、何のと言いふらす醜態を演じた。
わが方がいわゆる国際慣例だの、大会規定だの、何のとしてわが選手団と応援団の規模と言及もしていない費用問題、はては国旗問題まで持ち出してとんでもなく振る舞うことに対して強く問題視すると、言葉がつまった南側はいっそう分別を失って自分らのとてつもない主張を繰り返した。
わが方は、南側のそのような態度が実務会談を決裂させ、われわれの競技大会参加を阻むための故意の行為であるということについて追及し、南側が引き続き挑戦的に出るなら、われわれの競技大会参加を根本的に再検討するということと、競技大会参加問題は全的に南側の態度いかんにかかっているということを闡（せん）明した。
結局、せっかく行われた北南実務会談は南側の不当な態度と挑発行為によって何の合意も見られず、次回の会談の日にちも定められなかったまま決裂した。−−−

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