【平壌１１月１１日発朝鮮中央通信】祖国統一研究院は、南朝鮮で「セウォル」号大惨事が起きた時から２００日が経ったことで１１日、大惨事をもたらしたかいらい一味の反人倫的かつ反人権的蛮行を告発する詳報を発表した。
詳報によると、沈没当時、「セウォル」号には済州島に修学旅行を行っていた京畿道安山市檀園高等学校の生徒３２５人をはじめ４７６人の乗客が乗っていた。
そのうち、生き残った人は１７２人で、３０４人は沈没した船とともに海底に水葬された。
「セウォル」号が沈没した所は、海岸から３キロ離れた水域であった。
生き残った人々と目撃者の証言によると、船で「どん」という音が鳴り、それから一時間が過ぎて船が傾き始め、完全に沈む時までは６時間という余裕があった。
船には、救命チョッキと救命ボートもある程度備えられていた。
ところが、「セウォル」号の船長と船員らは船が沈没し始めると放送で乗客に「じっとしていろ」「移動するな」と指示した後、何の対策も取らなかった。
そして、乗客に発覚しないように船員服を私服に着替えて泥棒猫のように密かに船から抜け出した。
海難事故が起これば、即時出動して救助活動を行わなければならないのがまさに、かいらい海洋警察である。
だが、当時、事故現場に先に現れた木浦海洋警察署所属の警備艇１２３号は、乗客を救出する代わりに、船を捨てて脱出した船長と船員だけを乗せて消え去った。
事故発生直後、全羅南道１１９救助隊などに所属しているヘリが現場に飛んできたが、「海洋警察の所管」と言って何の救助活動もできないようにした。
事前に自分らと裏金で契約した民間救助企業「オンディン」所属の人員だけを船に接近させ、民間人潜水夫らが船体に進入して乗客を救出すると言うことさえできなくした。
救出に動員されたかいらい軍部もやはり、水中が暗くて水流が速いなどと言って故意に救助を怠けた。
こうして、沈没後に生存者を救出できる機会をすべて失ってしまった。
３０４人の乗客が船とともに一挙に海に水葬された身の毛のよだつ惨事は、瞬く間に南朝鮮の全域を喪家につくった。
まさにこのような時に、かいらい一味は犠牲者を愚弄、冒とくする非人間的で反人倫的な妄動をはばかることなく働いて万人を驚愕させた。
かいらい検察と警察は、遺体を遺族に適時に渡さなくて葬式もまともに行われないようにした。
現執権者は、喪家の雰囲気はものともせず、米国上司を招き入れてその前で華麗な服を着てこびへつらったかとすれば、にせ「遺族」に会って慰める茶番劇を演出した。
「セヌリ党」の連中は、「セウォル」号大惨事の真相を正確に究明するには野党と遺族に捜査権と起訴権を渡すべきだという各階層の要求をあくまで拒絶し、「国会」を訪ねてきて抗議する遺族らをやたらに追い出した。
「セウォル」号沈没事故を無鉄砲に「北の所業」だとして「断固たる報復」だの、何のと悪態をついたかとすれば、北が「南南葛藤」をあおり立てているとして「北風説」をつくり上げるのに汲々とした。
しまいには、右翼保守団体とぐるになって真相究明と責任者処罰を求める遺族に対して「扇動人」「死体商人」などと甚しく冒とくし、はてはハンストを繰り広げる遺族を嘲弄（ちょうろう）した。
極右保守団体の連中は、遺族を「北にそそのかされたアカ」「第２の光州暴動」「アカは死んでもいい」と、耐えがたく侮辱した。
詳報は、「セウォル」号大惨事が決して、悪徳業主や数人の海運関係者によって生じた非行の所産ではなく徹頭徹尾、かいらい当局の反人権的かつ反人民的な政治がもたらした必然的結果だということについて明らかにした。
もともと、「セウォル」号は寿命がはるかに過ぎてくず鉄同様の中古品を買い入れたうえに、勝手に構造を変更させて修理・整備もまともにしていない状態で出港当時、定量の３倍も超過した貨物を積んだ。
かいらい当局は、実態を分かり切っていながらも保安検査をまともにせず、合格判定を下し、船長と船員が資格未達成者であったが乗船に目をつぶってやった。
かいらい当局は、「セウォル」号沈没事故が起きると、それがお金に狂った旅客船の所有主である前セモグループ会長の兪炳彦のためであるかのように世論を流した。
兪炳彦の逃走と捜索劇を演出し、自殺か、他殺か、身柄も確認できない死体だけを捜しておいて、すべての責任を死者になすりつけ、船長をはじめとする数人を裁判にかけて処罰する劇で事件をうやむやにしようとした。
かいらい当局の連中は、「セウォル」号沈没後、数百人の乗客が海中で死にながら助けてくれとのどが裂けるほど訴えている時に救出対策どころか、責任回避にのみ汲々とした。
青瓦台の女主人は、「セウォル」号沈没事故を通報されながらも、生死を争うその時刻に７時間も席を外してほかのことをして非難、嘲（ちょう）笑を買った。
青瓦台に対する各界の非難が降りそそぐと、数十日が過ぎてやむを得ず「涙」を流しながら心にもない「謝り」劇を演じ、それがさらなる憤怒をかき立てると、かいらい国務総理をいけにえに投げ捨てる欺まん劇もためらわなかった。
「セウォル」号大惨事が起きた後も、南朝鮮では各種の惨事が連続起きて南朝鮮社会を恐怖に陥れている。
詳報は、かいらい一味が南朝鮮社会をこのように残酷な人権廃虚地帯、人間の生き地獄につくっておきながらも、誰それの「人権」についてけん伝することこそ、鉄面皮の極致であり、人権に対する耐えがたい愚弄であると強調した。
また、南朝鮮のかいらい当局は口が十あっても「セウォル」号大惨事の責任から逃れることができず、前代未聞の反人権的かつ反人民的犯罪を率直に認めて、審判台に出なければならないと主張した。
そして、もし、かいらい一味が「セウォル」号大惨事の真相を伏せてしまおうと引き続き狡猾（こうかつ）に振る舞うなら、南朝鮮の各階層のさらなる憤怒と糾弾を呼び、広範な大衆的抵抗の爆発によって恥ずべき破滅を免れなくなるであろうと警告した。−−−

http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf

【光州聯合ニュース】韓国南西部・珍島沖で４月に発生した旅客船セウォル号沈没事故で起訴され、１１日に一審判決を受けた乗務員１５人全員が控訴した。

　光州地裁によると、船長のイ・ジュンソク被告（６９）、２等航海士、３等航海士らが１７日に控訴状を提出した。ほかの乗務員は１３〜１４日に控訴状を提出している。

　一審では、イ被告が懲役３６年、ほかの乗務員は懲役５〜３０年の判決を受けた。裁判の焦点となった殺人罪については、イ被告は無罪、機関長は有罪となった。

hjc@yna.co.kr

◓http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/11/17/0800000000AJP20141117002300882.HTML