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「飛び込め!」金正恩氏“高齢幹部いじめ疑惑”浮上 人心離反の証言が…(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/14/asia16/msg/680.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 03 日 17:13:05: igsppGRN/E9PQ
 

北朝鮮の労働新聞に掲載された、戦闘機のコックピットに着席した金正恩第1書記(聯合=共同)


「飛び込め!」金正恩氏“高齢幹部いじめ疑惑”浮上 人心離反の証言が…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150103/frn1501031104001-n1.htm
2015.01.03 夕刊フジ


 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が高齢の幹部をいじめているとの疑惑が浮上している。肝いりで造らせたプールやスキー場で、飛び込みやスキーを強要し、元老幹部らが負傷するケースが相次いでいるとの見方があるためだ。子供じみた発想から遊戯施設の建設指示を乱発する金第1書記だが、父の代からの側近らの忠誠心を損ないかねない事態を招いているという。(桜井紀雄)

■3元老に「俺の言うとおりにする」

 金第1書記の側近が朝鮮労働党や朝鮮人民軍の主要行事にたびたび姿を見せないことがあり、さまざまな憶測を呼んできた。だが、労働党元老級幹部と交流のある中朝関係者の証言で、その「原因」の一端が浮かび上がった。

 関係者によると、昨年10月、平壌の「紋繍(ムンス)プール」の開園式で、最初の“惨事”が起きたという。金第1書記が子供時代に留学したスイスにある有名ウオーターパークを模して造らせた、波の出るプールやウオータースライダーを備えた大規模プールでのことだ。

 金第1書記は李雪主(リ・ソルジュ)夫人や側近らを引き連れ、開園式に訪れたが、金己男(ギナム)党書記(85)と呉克烈(オ・グンリョル)国防副委員長(83)、崔竜海(チェ・リョンヘ)党政治局常務委員(64)の元老級の3人に対し、突然、高さ約10メートルのダイビング台から「飛び込んでみろ」と命じたという。

 3人はぶるぶると後ずさったが、金第1書記は周囲に「ご老体でも、俺がしろという通りにやるんだ」と豪語し、自らの権威を見せつけようとしたとされる。

 結局、このダイブで呉氏が大腿(だいたい)部を骨折し、しばらく動けなくなったという。呉氏は金正日(ジョンイル)総書記時代からの側近で、軍内部に絶大な影響力を保持してきたとされる。だが、このときのけがが元で、年末の「金正恩最高司令官推戴(すいたい)2周年」を記念する集会にも参席できなかったという。

■スキー場で忠誠示す「名誉の負傷」

 続く惨事も、金第1書記肝いりの施設で起きたといわれる。東部江原道(カンウォンド)に昨年12月に完成した「馬息嶺(マシクリョン)スキー場」でのことだ。

 10コースを持ち、一般国民向けには初の本格スキー場で、こちらもスイスに留学した子供時代の思い出を反映させたとみられる。

 子供時代の金第1書記と過ごした経験のある金正日ファミリーの専属料理人、藤本健二氏の著書によると、10代後半になった金第1書記はある日、こう口にしたという。

 「われわれは毎日のように馬に乗ったり、ローラーブレード(スケート)をしたり、バスケットをしたり、夏にはジェットスキーやプールで遊んでいるけど、一般の人民たちはどう過ごしているのかなあ」

 いわば、「プールやスキー場を造れば、人民皆が喜んでくれるはずだ」と当時の思いを純粋に実行に移したわけだ。熱意を傾けたスキー場の早期完成に向け、発破を掛け、10年かかる難工事を1年余りで成し遂げたとたたえる「馬息嶺速度」というスローガンまで流布させた。

 北朝鮮は、2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の会場にスキー場を提供する「用意がある」とラブコールを送ったが、韓国側から「実現不可能だ」と一蹴された経緯もあった。

 このスキー場のオープン行事で、70代の金養建(ヤンゴン)党統一戦線部長が金正恩第1書記から初滑りを命じられ、揚げ句、くるぶしを骨折。入退院を繰り返したが、今年4月にけがが再発し、結局、中国・北京の病院でひそかに手術を受けるはめになったという。

 金養建氏は、健康悪化説が流れたものの、10月に崔竜海氏や、金正恩第1書記の最側近に急浮上した黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長とともに、仁川(インチョン)アジア大会の閉幕式に合わせ、韓国を電撃訪問した。

 金第1書記に忠誠心を示す「名誉の負傷」を負ってまで、最側近の地位を保持しているのであれば、あまりに切ない。

■天真爛漫故の“虐待”

 今年7月にも、50〜60代の海軍幹部らに海で水泳をさせ、金第1書記が監督する姿が国営の朝鮮中央テレビで放映された。

 自慢げに内外に宣伝していることからも、金第1書記が老幹部らにスポーツを強いるのは、悪気もなく、自分の少ない経験から導き出した「スポーツは楽しいに決まっている」という天真爛漫(らんまん)さから来ていることが分かる。故意でないだけに、“高齢者虐待”はとどまることを知らず、幹部らにとってはたまったものではない。

 一連のエピソードを耳にした中国の高官の一人は「10代の学生らが年老いた党幹部らを暴行し、あざけた中国の文化大革命(1966〜76年)当時を思い出し、胸が痛む」と吐露したという。

 北朝鮮社会は、社会主義を掲げながら、長幼の礼を重んじる儒教的伝統の影響を色濃く残す。父、金正日総書記も権力を掌握する際、年長の幹部らに細心の敬意を払ったし、金正恩第1書記自身、最高指導者に就任当初は、年長者をいたわるようなそぶりを見せてきた。

 だが、権力基盤を固めるに従って力を注ぐようになったのは、義務教育期間の延長といった次世代育成に向けた諸政策だ。取り巻きは全て自分より年上で、自分と同じか、下の世代の側近を早く育てたいといった焦りもあるのだろう。

 加えて、先に見たプールやスキー場のほか、子供のころに親しんだローラースケートの専用リンクといった「子供向け娯楽施設」の建設ばかりに執心している。

 中国を訪れた北朝鮮の老幹部の一人は、金第1書記の年長の幹部に対する態度に、「孫みたいな分別のないやつの前で、侮辱されるとは。やつをやって、自分も死んでしまいたい心情だ」と金第1書記への不満を思わず漏らしたとも伝えられる。

 この言葉が事実なら、現在の自分を支える老幹部の心が離れていることを示し、事態は深刻だ。北朝鮮の「裸の王様」は、自分の好み通りの遊びに興じているうちに、北朝鮮社会で最も大切だとされるものを見失いつつあるのかもしれない。


 

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