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台湾 高雄で起こったガス爆発事故の疑問点
http://www.asyura2.com/14/china4/msg/598.html
投稿者 taked4700 日時 2014 年 8 月 12 日 11:14:11: 9XFNe/BiX575U
 

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/11784254.html
台湾 高雄で起こったガス爆発事故の疑問点

 最初に、この記事はとても書くかどうか迷ったものだったことを記しておきたいと思います。台湾と言う外国での事件であり、中国語が分からないため、現地の報道を参考にできず、更に、パイプラインについての知識もなく、実際に爆発が起こった排水溝がどのようなものかについてもほとんど分からないまま、どこまで確かなことを述べることが出来るのか、確信がなかったためです。

 しかし、非常に大まかに考えても、やはり奇妙な点が幾つもあり、そのため、書くことに決めました。

 事故前の状況として、台湾の澎湖島で7月23日に起こった旅客機墜落事故があります。天候が悪い中を飛び立ち、結局墜落したというものです。29日にブラックボックスの解析が終了したということで、ガス爆発事故が起こった31日深夜は、このブラックボックスの解析結果の解説が始まる時期であったはずです。実際、30日の報道( http://focustaiwan.tw/news/asoc/201407300023.aspx )で、8月1日に解析結果が公表されると言うものがありました。
 更に、8月3日、台湾がTPPへの参加を初めて表明するということもありました。つまり、墜落事故とガス爆発事故は台湾政府にTPP参加を決めさせる、またはそういった態度決定をしたと表明させるために起こされたのではないかというのがこの記事の主張です。

 台湾現地時間7月31日午後11時57分に台湾南部の都市高雄で、死者30名、負傷者309名、不明者2名を出す大規模なガス爆発事故が起こりました。犠牲者の中には事故対応をしていた消防関係者26名が含まれ、内4名は死亡、2名は行方不明とされています。

 高雄は石油化学工業団地があり、今回の爆発は隣接する民生地域(住宅街と言うよりも繁華街で商業地域の様子)で起こったものです。

 まず、事故そのものの確認。

爆発事故の状況:
http://www.ys-consulting.com.tw/news/51893.html より部分引用:
現場は主に中山二路、三多路、凱旋路に囲まれた一帯で、台湾メディアの報道を総合すると、昨夜は午後8時40分ごろから一帯で強いガスの臭いが漂い出し、道路のマンホールから白煙や炎が上がる現象が見られた。そして午後11時57分ごろ、苓雅区の三多路と凱旋路の交差点で、大規模な爆発が起き、半径1.5キロメートルの家屋などで揺れを感じた。続いて翌1日にかけて三多路や一心路、凱旋路と一心路および二聖路との交差点、二聖路と和平路との交差点、中山路と民権路の交差点など10カ所前後で相次いで爆発が起きた。

事故の当事者は次の3者:
1.LCY Chemical Corp:プロピレンガスの供給を受けてそれを原料に化学製品を製造していた会社。パイプラインの維持管理の責任があるかどうかは関係者の話が食い違っている。パイプラインからのガスの受け入れの停止や再開の権限はある様子。
2.China General Terminal & Distribution Corporation (CGTD):プロピレンガスの供給を行っていた会社。パイプラインの維持管理の責任はない様子。ただし、当然パイプラインへのガスの供給の停止や再開の権限はある。
3.CPC Corp:パイプラインの設計と敷設をした会社。LCYによるとCPCにパイプラインの定期的な検査と維持管理の責任があるという。しかし、CPCはLCYに対して維持管理契約を結んでいないとしている。なお、パイプラインは多数敷設されていて、その中にはCPC所有のものもある様子。

事故のタイムライン:いろいろな報道をまとめたもの。(「(*)」が文末に付いているものは、ウィキの中国語の高雄爆発事故の記事をグーグル翻訳で意味を取ったもの。よって、間違いの可能性があります。)

7月31日午後8時00分ごろ:住民がガス臭に気が付く(*)。
      午後8時43分:CGTDによると輸送管の圧力が突然1平方センチメートル当たり42キログラムから13キロに急低下。その後ガスの供給を一時中断。
      午後8時46分:ガス臭と白煙がマンホールから立ち上っているという通報
      午後8時49分:LCY Chemical Corpが異常を検知(ガス流量が突然にゼロになる)
      午後8時50分:消防が現場に到着(*)。白煙とガス臭を確認の上、爆発性のガスと判断して地域を立ち入り禁止にするが住民の避難はさせず(*)。(鉄道の一種である)高雄LRTの工事は行われていなかった(*)。消防は大量の可燃性ガスが排水溝に拡散していることに気が付かなかった(*)。
      午後9時20分:CGTDがガス供給再開
      午後9時30分:環保局の検査官が到着し、ガスのサンプルを採取(*)。
午後9時30分:CGTDがガス圧が上がらないためパイプラインを閉める。
      午後9時40分:LCY Chemical Corpが内部試験によりガス圧が正常範囲に復帰したのを確認
      午後9時46分:環保局の化学部隊へ応援要請(*)。
      午後9時50分:工務部と消防本部がパイプライン所有者へ現場へ来るように通知(*)。
      午後10時10分:LCYの要請により、CGTDがガス供給再開。
      午後10時20分:マンホールのふたが爆発で飛ぶ(*)。
      午後10時23分:環保局の化学事故対応部隊が現場に到着(*)。
午後10時35分:LCYが、何かの問題を検知してガスの受け入れを止める
午後10時40分:消防局長がCNPC, Sinopecにパイプラインの閉鎖を要請(*)。
      午後11時35分:CGTDの現場責任者が出勤途中に二聖路と凱旋路でプロピレンの臭気に気付いて漏えいが起きたと判断し、CGTDのガス供給がすぐに停止される。
      午後11時40分:LCY Chemical Corpがパイプラインを閉鎖(ガス受け入れを止める)   
      午後11時57分:爆発

 当局発表では午後8時ごろから同9時ごろの間のみで3.77トンのプロピレンガスが漏れたと見積もられている。午後8時ごろにガスの流量は1時間当たり22トンから19トンへ減少したということであり、一時はこの値が1トンにまで下がったと当局は調査結果を述べている。
 市当局の話では作業記録によると10トンのプロピレンガスが爆発前の2時間にわたって漏れ出ていたという。市当局によれば、午後8時50分から同9時45分の間で1平方センチ当たりのガス圧が42キロから13キロに下がった。
 LCYへプロピレンガスを供給している中国企業CGTDは、そのガス圧低下により午後9時30分にパイプラインを閉めたが、LCYの要請により午後10時10分にパイプラインを開けている。
 爆発現場の調査により、配管に孔やつぎはぎが見つかったという。
 LCYによると、午後8時49分にプロピレンガスの供給が突然ゼロになり、その30分後には正常に戻ったため、プロピレンガスの受け入れを午後10時10分に再開したという。しかし、午後10時35分に別の問題が起こり、ガス受け入れを止めたという。

参考リンク:
ウィキの2014年高雄ガス爆発事故
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_Kaohsiung_gas_explosions

ウィキの「高雄ガス爆発事故」の中国語のページにタイムラインが載っている。
http://zh.wikipedia.org/wiki/2014%E5%B9%B4%E8%87%BA%E7%81%A3%E9%AB%98%E9%9B%84%E6%B0%A3%E7%88%86%E4%BA%8B%E6%95%85
事件經過

《高雄爆発事故》「LCYに責任」断定、異常感知も作業続行
http://www.ys-consulting.com.tw/news/51919.html
にも事故の経緯がかなり詳しく載っています。

事故が不自然に思える点:
 
1.いつ頃、消防が現場に到着したのかが書かれている記事が中国語のものを除いてなかった様子。通報があって4分後の午後8時50分には現場に到着し、ガス臭と白煙を確認してい、周辺を立ち入り禁止にしている。しかし、この「周辺」という言葉自体があいまいな表現で、具体的な地域名が報道に挙がっていない様子。そもそも、石油化学プラントに隣接した地域で、パイプラインが通っている可能性があると考えるはずであり、ガス漏れが起こっているのは確実であり、可燃性ガスであると疑るのは常識。よって、すぐにかなり広い地域を立ち入り禁止にすることはかなりごく普通の措置であるはず。それなのに、爆発が発生した午後11時57分でも、爆発が起こった地域全体を立ち入り禁止にしていないように見えることがおかしい。市長は住民に避難を呼びかけたと報道されているが、何時何分にそうした措置が取られたかについては報道がない様子。30人が死亡し、300人程度が負傷とされていて、犠牲者には消防隊員も含まれているとされるのは、立ち入り禁止措置がそもそも不徹底であったためのはず。爆発時にスクーターで通りかかり、人が吹き飛ばされるのを見たという証言さえあり、パイプラインが敷設されていた地域の路上からの通行人の追い出しがされたようには思えない。そもそも、爆発はたいした建物被害を与えているようには見えず、もし住民が路上に居なければけがを負ったことはないはず。http://www.ys-consulting.com.tw/date/2014/08/01/00top1_2.jpg にある写真を見ても、道路沿いにある建物はほぼ何も被害を受けていないように見える。更に、高雄市当局は爆発時に路上に居た人が被害を受けたのであり、もし爆発前に避難を促していればより多くの被害が出てしまったはずだから、建物内にいることが最善であったのだと主張している。このことからはパイプラインが敷設されていた地域の路上全体からの追い出しが呼び掛けられず、立ち入り禁止もごく狭い範囲にしか行われなかったことを示唆している。実際、事故後の報道ではそういった指摘がされている。なお、高雄では1997年にもガス爆発事故が起こっている。

http://www.scmp.com/news/china/article/1567150/taiwan-investigators-raid-offices-kaohsiung-gas-blast-companies
>The number killed in the explosions rose to 30 after the family of two listed as missing agreed to end a gruelling and fruitless search by dozens of workers at the blast site in Kaohsiung, Taiwan's second largest city.
>They also raided China General Terminal Distribution Corporation, a chemical distributor contracted by LCY Chemical to deliver propylene gas from a pier to a chemical plant 20km away through an LCY Chemical-owned pipeline system beneath the city.

http://www.ys-consulting.com.tw/news/51919.html
>爆発までの鍵となる3時間については、高雄市の対応も批判を浴びている。既に8時46分には市民から凱旋三路と二聖一路の交差点で白煙が出ており、ガス漏れではないかとの通報を受けて、消防局の職員が現場に赴き放水で気体を希釈した。しかしその後、9時46分に瑞隆路で、10時20分には崗山西街の路上から火が出たものの、市はバルブを閉鎖する判断ができず、市民を避難させるどころか通行止めの措置すら取れないまま、爆発を迎えてしまった。重大事故へと発展する危険性を軽く見ていたことは否めない。

http://news.msn.com/world/gas-blasts-kill-25-injure-267-in-taiwanese-port-1
>Most of the injured were people outside on the street, often hit by rubble blown toward them or crushed by cars sent flying in the blasts, a police officer at the scene said. Police and firefighters were burned while trying to control blazes.
>One witness said he tried to help before paramedics arrived.
"I was on my scooter just across the street, suddenly there was the explosion, a white car was blown toward me, and I saw the driver trapped in the car," said Wong Zhen-yao, 49, owner of a car repair shop in the disaster area.

http://en.wikipedia.org/wiki/2014_Kaohsiung_gas_explosions
>Public reactions towards the government have been largely negative, citing the slow response taken by the authorities to stop and isolate the gas leak after it was firstly reported. Many of the local residents also wanted the government to relocate the gas pipes away from their neighborhoods.[40] A resident claimed that he had notified the city authority prior to the explosion when he smelt the gas odor near his apartment. However, the authority had told him that the situation had been under control and that it was declared safe once police and firefighters had arrived at the scene.[41] The city authority responded to these claims by saying that had the residents been evacuated prior to the explosion, there could have been more fatalities since most of the injured or dead were those on the roads by the time of the accident. Staying indoors in one's home home was the best precaution taken for the people for such a disaster.[20]

http://www.chinapost.com.tw/taiwan/analysis/2014/08/03/413929/Questions-emerge.htm
>Some of the questions media pundits were asking yesterday included: “Why wasn't the scene of the accident evacuated beforehand?” And “Were there flaws in the fire department's standard operating procedures that led to the deaths of the firefighters?”
>The fact that more than 300 people were killed or injured indicates that the area was not evacuated, and although the area was cordoned off, the radius was clearly not large enough. The authorities had several hours to do so. Were the pipelines cut off in the area? Were residents told to extinguish all possible ignition sources? As more facts emerge, the cause of the incident will become clearer, and hopefully, the relevant authorities will be able to identify whatever shortcomings there were, if indeed there were any, and prevent such tragedies from happening again.

http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2014/08/02/2003596471/2
>Greater Kaohsiung Mayor Chen Chu (陳菊), at a meeting with Premier Jiang Yi-huah (江宜樺) at the city’s emergency response command center, said that Cianjhen District had seen another gas explosion that had caused serious damage in 1997 and called on the central government and the Industrial Development Bureau to examine and overhaul the city’s pipeline network.

2.犠牲者が相当に出たとされるが、そういった犠牲者の写真やインタビュー記事は少ない。また、爆発が起こったときの消防や一般市民を撮った映像がない様子。本来なら、ガス漏れが通報され、消防が現場に到着した時点で、メディアが空撮などを開始し、爆発時点の映像もあるはずだが、爆発で人々が影響を受けた場面の映像が見つからない。

3.ガス爆発は、箱型下水溝の上部を横切っていたパイプラインの一本が腐食して、そこからのガス漏れが原因で起こった様子。ガス漏れについては、http://www.taipeitimes.com/News/front/photo/2014/08/07/2008104523 にイラストが載っている。また、報道によっては、箱型下水溝に沿って、その内部にパイプラインが吊り下げられていたように読めるものもある。しかし、ともかく、下水溝内部にパイプラインを設置させたなら、なぜ、そこにガス漏れ検知器が設置されていなかったのか、それが疑問。密閉空間にガスパイプラインを敷設したのだから、当然、ガス漏れ検知器を付けるはず。更に、驚くべきことに、箱型下水溝がこの位置にあったことが行政には把握されていなかったという。また、ガスパイプラインと箱型下水溝のどちらが先に作られたかについてさえ行政は把握していないという。しかし、排水溝の整備もパイプライン敷設も、その道路工事はかなり大がかりなものであり、道路交通止めを伴うので、行政に対しての届け出なしにできるわけがない。その意味で、行政が本当に下水道にパイプラインが入り込んでいたことを把握していなかったとは思えない。なお、ガスパイプラインが市街地の地下を通っている例は、高雄のみであり、その他の地域では見られないという。

http://www.kmt.org.tw/english/page.aspx?type=article&mnum=112&anum=14947
>They were shocked to discover a 200-meter “ghost culvert” which was not marked on the official map or any related documents, and three pipelines belonging to three different petrochemical companies were found running through the culvert,〔which were against the law.〕

http://www.bbc.com/news/world-asia-28594693
>several petrochemical companies had pipelines running along the sewage system in the district

http://focustaiwan.tw/news/asoc/201408010002.aspx
>Gas leaks in the sewage system

http://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=8869
>高雄地方裁判所の検察官は、3日、爆発を起こした4インチのパイプを差し押さえた。このパイプは、LCYケミカル所有で、腐食が激しく、爆発による大きな穴があいているという。このパイプは、なぜか、高雄市の下水管の内部を通っていた。ある石油化学メーカーは、パイプラインが2〜30年使っても、使い方が正しければ、腐食することはないが、長年水に接触していたとすると結果は違ってくると指摘している。

http://www.ys-consulting.com.tw/news/51947.html
>爆発現場の捜索では、CPCとCPDCの輸送管も下水溝内に敷設されていたことが分かり、違法が疑われている。これについて張瑞宗CPC副総経理は、後から行われた下水溝工事の際に、下水溝内に入れられたのではないかと推論を述べた。

http://focustaiwan.tw/news/awps/201408080007.aspx
>On July 9, a benzene leak occurred after an underground pipeline belonging to CPC was damaged accidentally by the light rail construction work, and LCY was among the three pipeline owners that were notified to shut down their pipeline systems at that time.
>But during the fateful gas leak on the night of July 31, the Fire Bureau did not tell LCY to shut down its pipeline, and the city even denied any knowledge of the existence of the LCY pipeline, a clear showing of its unwillingness to take responsibility for the incident that killed 30 and left over 300 injured. (Editorial abstract -- Aug. 8, 2014)

4.消防または市の担当課とガスを受け入れていたLCY Chemical Corp及びガスを供給していたCGTDとのやり取りがはっきりしない。消防はガス漏れ通報の数分後には現場に到着し、ガス漏れを確認している。つまり、通報が虚偽ではないと確認している。またLCYも、この時点で、異常を検知していた。CGTDも午後9時30分にはガス供給を止めているのだから、3者とも、当然ガス管からの漏れを疑うはず。また、テレビなどでガス臭などのことは報道されていたはず。つまり、当局からもLCYからも、相手へ連絡をしたように見えないが、異常時の作業手順マニュアルはどうなっていたのか。当局は、この地域にLCYのパイプラインがあったということを把握していなかったというから、連絡を取れないのは仕方ないかも知れないが、LCYからは当局に連絡をすることが出来たはず。なお、午後11時35分にCGTDの現場責任者が出勤途中にプロピレンの臭気に気付いて漏えいが起きたと判断し、CGTDへ連絡をしてガス供給がすぐに停止されたとされているが、このことは、CGTDの現場責任者がパイプラインのルートを知っていたことを意味している。そうであれば、当然、ガス漏れ通報があり、消防が出動して、それがニュースになった時点で、プロピレンのガス漏れを疑っていないとおかしい。なぜ、出勤途中という爆発の直前に気が付くことになったのか。また、現場責任者だけでなく、他の関係者もパイプラインのルートを知っていたはずであり、その人たちも、ガス漏れ通報がニュースに載った時点で、自社のパイプラインからのガス漏れを疑うはず。まあ、ガス漏れ通報がニュースにならなかったという可能性もある。しかし、かなり大規模にガス臭がし、マンホールから白煙が上るという現象が観察されていて、それが2時間以上継続していたのだから、通報から1時間とか2時間後には報道されていないとおかしい。

5.爆発の前の数時間にわたるパイプラインの状況がはっきりしない。そもそも、パイプラインの閉鎖の意味が、パイプラインの入り口(ガス供給側:CGTD側)のバルブを閉めることか、または出口(ガスの受け入れ側:LCY側)のバルブを閉めるのか、または両者のバルブを閉鎖することなのかもはっきりしていない。LCYが10時35分にやった閉鎖と11時40分にやった閉鎖の違いもはっきりしない。午後8時から9時の間にガスの流量が1時間当たり22トンから19トンへ減少したということであり、一時はこの値が1トンにまで下がったというのだから、ガス漏れを疑って当然のはず。LYC自体が午後8時49分に異常を検知している。当然、この時点で、22トンから19トンというガス流量の変動の大きさに気が付いたわけで、変動の規模から、どのぐらいの量のガスが漏れたかも推測できたはず。更に、午後9時30分にCGTDがガス圧低下によりパイプラインを閉めたのに、午後9時40分にLCY Chemical Corpが内部試験によりガス圧が正常範囲に復帰したのを確認ということは不自然。ガス漏れはガス供給側がバブルを開けている間はずっと続いていたはずであり、その状態のままガス供給を停止すればガス圧が上がるはずがない。実際、事故後の検証でガス管が腐食したための腐食孔が見つかったと報道されている。そして、この腐食孔について、4インチ輸送管に横7センチ、縦4センチで大きさ28平方センチメートルの穴が開いていたとされるのだから、一度ガスが漏れ始めれば、その後はただ漏れであったはずで、ガス圧が回復することなどあり得ないはず。つまり、ガス圧の変動と腐食孔の大きさは互いに矛盾する。

http://www.ys-consulting.com.tw/news/51919.html
>プロピレン漏えいの直接の原因は、最も爆発の激しかった凱旋路と二聖路の交差点付近で、4インチ輸送管を補強していたパッチング材が緩まって外れたことが原因と報じられている。

http://www.ys-consulting.com.tw/news/51947.html
>高雄地方検察署は4日夜、爆発現場の捜索を行い、地下下水溝の上部に敷設されている4インチ輸送管に28平方センチメートルの穴を発見した。検察はこの穴からプロピレンが漏れた疑いが濃厚とみており、LCYにとって不利な証拠となる可能性が強い。5日付自由時報などが報じた。
>穴は横7センチ、縦4センチで、表面に厚さ0.2ミリの金属片が内側から外側にめくれた形で残っており、プロピレンを輸送した際の圧力で穴が開いたと推定できるという。4インチ輸送管はひどく腐食しており、保護剤のアスファルト塗膜がほぼ剥がれた状態だった。

http://online.wsj.com/articles/taiwan-gas-blasts-likely-caused-by-faulty-pipe-1406964902?mod=asia_home
>"Our inspection indicates that LCY's pipeline showed irregularities around 8 p.m. (local time). The amount of flow in the pipe dropped from 22 tons per hour to 19 tons, and was even down to 1 ton at one point," said Chen Chin-te, the head of the Kaohsiung Environmental Protection Bureau. He said the sudden drop in the flow of gas meant that either the pipe was broken or that there was a leakage.

>At a news conference earlier Saturday, LCY spokeswoman Abby Pan confirmed that at 8:49 p.m. local time, the company detected irregularities, but an internal test at 9:40 p.m. showed the pressure level of the transmission pipe was within the normal range.

http://focustaiwan.tw/news/asoc/201408030013.aspx
>The abnormality indicated a leak in a pipeline used by LCY to obtain propylene from China General Terminal & Distribution Corporation (CGTD), a provider of warehousing and transportation services of petrochemical raw materials, just hours before the explosions that took at least 28 lives and affected tens of thousands more.

6.鉄道建設工事が原因かもしれないという話しがされているが、その工事関係者の発言が全く報道されていない様子。高雄LRTの工事とされていて、その工事現場から白煙が上っていたという目撃証言が報道に挙がっている。午後9時40分にガス圧が正常復帰したというのは、ガス管自体へに外部から何らかの圧力が加えられていて、それがガス管の接続部にゆがみを発生させて、そこからガス漏れが起こったというストーリーが本来は用意されていたとも解釈できる。単なるガス漏れなら、ガス管の腐食などで発生するので自然にガス圧が正常に復帰することは有り得ない。だから、午後9時40分の一定時間前にガス管への外部からの圧力が無くなった、つまり、建設工事などが終了したということを考えるはずで、その建設工事関係者の証言が未だに出てこないのは不自然。高雄LRTは、BOT方式(build, operate,transfer、つまり、民間が資金を用意して建設し、運営して資金を回収、その後自治体へ移譲)という方式で計画されたが世界金融危機などのために入札がなく、高雄市自体が建設にあたっているという。なお、事故検証の過程で、鉄道工事はガス漏れとは関係ないと判断されていて、何らかの事情でストーリー展開が変わったのかも知れない。

http://focustaiwan.tw/news/asoc/201408010001.aspx
>A witness surnamed Liu said at first he thought some "poisonous gas" had leaked from the old railway and a construction site of Kaohsiung's light rapid transit system.

http://online.wsj.com/articles/freeze-sought-on-lcy-assets-as-taiwan-gas-blast-probe-continues-1407317368?mod=yahoo_hs
>"We have ruled out the possibility the explosion was caused by another type or a mixture of gas. We also have no evidence that shows the pipe was previously damaged during construction work," the city government's spokesman, Ting Yun-Kung, said.

http://www.ys-consulting.com.tw/news/39313.html
>高雄環状LRTは行政院が08年に敷設を閣議決定し、当初は民間が参加するBOT(建設、運営、譲渡)方式を予定していた。09年、10年に入札募集を行ったが世界金融危機や高雄MRTの経営不振で応札がなく、高雄市が自ら建設することとなった。総工費165億元のうち、中央政府が64億元を補助し、土地購入費用などのほか、高雄市政府が18億元を実質負担する。

7.白煙が観察された時刻と爆発の時刻の間に開きがありすぎる。下水溝の断面積の大きさや、総延長距離が不明であるため、漏れ出たガスの量と下水溝の空間の大きさを比較ができない。しかし、マンホールから白煙が出ていたという観察がされたのが午後9時少し前であり、常温でプロピレンガスは空気よりも1.4倍程度重いので単にガス管から下水溝に漏れ出ただけならマンホールからでることなく、下水溝内で拡散し、下水溝の空間に充満した後にマンホールから大気中に出ることになる。だから、白煙が観察された時刻には、少なくともその付近の下水溝はプロピレンガスで充満していたはずであり、9時前から12時少し前までずっとガスが地上へ出ていたことになる。そうであれば、午後9時からあまりたたないうちに地上部で爆発が起こっても不思議ではない。多分、ガス臭と白煙が早い時刻に観察されたというのは、地域から通行人などを立ち退かせるという意味があったからではないだろうか。飲食店などもあったはずであり、店内にいる人間を完全に地域の路上から出すためには時間がかかる。つまり、現実にはほとんど犠牲者は出ていないはずであり、死者30人を含む300人以上の犠牲者と言うのは単なる見せかけである可能性が強い。なお、大規模な爆発が起こる前に、地面から火炎が噴き出しているという映像があったがこれも不自然であり、通行人の追い出しのためと思われる。ガスバーナーのように炎が出るのは、ガスが噴出するタイミングで着火しているからであり、ガスが空気と接する部分で燃えている。もしガス漏れ状態のところで着火すれば、既に空気とガスが混合しているので、それが戸外であろうと爆発する。継続的にガス管からガスが出ていても、爆発の影響で地上への噴出孔付近のガスが吹き飛ばされてしまうので、ガスバーナーの炎のようなものは残らないはず。ただし、噴出孔のすぐ横にたばこの燃え殻などがある場合は、ガスバーナーのような炎が出来る可能性もある。なお、ガス漏れ箇所でスパークが発生すれば着火して爆発するが、スパーク自体が普通はあまり発生しない。たばこを吸う人がマッチやライターを使用すれば、それがスパークと同じ効果をもたらすが、ガス臭がするところでそんなことをする人がいるとは思えない。犠牲者が出ていないのであれば、犠牲者に対する補償金は実際は使われないわけで、関係者に対する報酬とされるか、新たな工作資金となるはず。

http://en.wikipedia.org/wiki/2014_Kaohsiung_gas_explosions
>The explosions started from the eyewitness reports that there was a smell of gas and white smoke coming out from manholes near Kaisyuan 3rd Road and Ersheng 1st Road in Cianjhen District on 31 July 2014 at 8:46 p.m.

8.ガス爆発の様子が不合理。4インチ輸送管に横7センチ、縦4センチで大きさ28平方センチメートルの穴が開いていたというのだから、4インチを10センチと近似して円周はだいたい31センチ。31センチの円周に横7センチ、横4センチの開口部があれば、内部のガスはただ漏れであったはず。そうであれば、次の一連の過程、つまり、午後8時46分にガス臭と白煙が目撃され、午後8時49分にLCY Chemical Corpが異常を検知し、午後9時40分にLCY Chemical Corpが、内部検査の結果、ガス圧の正常範囲への復帰を確認としていること自体があり得ない。しかし、このことを無視して、ガスがただ漏れであったことだけを前提にしても、ガス爆発の様相は矛盾がある。当局発表では8時から9時までの間だけでガス漏れが3.77トン起こっていたとしている。また、爆発までの2時間程度で10トンのガスが漏出したとしている。このことが、合計14トン近くのガスが漏出したという意味か、または合計で10トン程度が漏出したか、はっきりと判断ができない。動画を見ると、下水溝が走っている上側の道路面が一瞬浮き上がり、次に崩落する様子が分かる。下水溝内部でガス爆発が起こっていたということだが、爆発するためにはガスと空気が混合している必要がある。ガス管の腐食孔からガスが噴出し、その過程で下水溝内部にある空気と混合してしまえば、酸素と可燃性ガスを含んだ気体が下水溝内部を拡散して行くことになるので爆発は可能だ。しかし、混合気が下水溝内にあるのであれば、どこかに着火した瞬間に全体が一気に爆発するはず。しかし、少なくとも5回の爆発があったとされていて矛盾する。ただし、ガス供給を途中で一時中断したため、ガスの濃度に変化があり、爆発可能な混合気の分布がまばらにあったということも可能であるかも知れない。仮に、ガス管から下水溝へガスが噴出するときにあまり空気と混じることがなかったとする。ある程度の勢いでガスが噴出しても、次第に周りの空気そのものがどんどんガスの濃度が高くなり、結局、ガスが周りにある状態で新たにガスが噴出することになるからだ。マンホールから白煙が出ていたということは、ガスが漏れていたということのはずで、相当高濃度のガスが漏れていたはず。高圧のガスが下水溝へ漏れれば、断熱膨張で温度が下がるため、それが白煙と見えることは有り得る。実際に、白煙が観察されているのだから、少なくともガス漏れ箇所の周辺の下水溝内部は、ほぼガス濃度がほぼ100%であった可能性が高い。しかし、そうであれば、下水溝内部は酸素がない状態になるわけで、爆発は起こらない。つまり、ガス漏れ箇所から遠い部分でガスが薄まり、空気と混合すれば、そこで爆発は起こるが、ガスで満たされた下水溝全体が一気に爆発することは有り得ない。なお、http://www.itv.com/news/story/2014-08-01/at-least-24-killed-in-underground-taiwan-gas-explosions/ の記事のページの後半にVideo shows jet of fire on Taiwan streetというタイトルの動画があり、そこに、爆発が起こった後、爆発現場から多少離れた場所の道路面から炎が噴き出す場面が車載カメラで写されている。100%こういった状況があり得ないとは言い切れないが、普通はなかなか起こらないと思う。つまり、混合気ではないガスが噴出しても着火するためのものがないと燃えることはない。ガス爆発が別の個所で起こり、自然発火温度を超えるほどに高温になったガスが下水溝の内部を充たして、地面の開口部から噴出したというようなことを仮定する必要があるが、高温になるためには燃焼が必要で、燃焼するためには混合気でなければならない。しかし、混合気なら、そもそも下水溝内部で爆発的に燃焼してしまうはずで、地上部へ炎を上げるような燃え方にはならないはず。

http://en.wikipedia.org/wiki/2014_Kaohsiung_gas_explosions
>3.77 tons of propene leaked between 8 p.m. and 9 p.m.

http://focustaiwan.tw/news/asoc/201408030013.aspx
>Working journals show that 10 metric tons of propylene leaked from piping systems used by LCY Chemical Corp. over two hours before Thursday's deadly explosions in Kaohsiung, the city's top environmental official said Sunday.

9.負傷された方の様子が不自然。そもそも、負傷者の写真そのものがネット上であまり見つからない。2枚見つかったので、それについての不自然さを述べる。http://news.images.itv.com/image/file/442807/image_update_img.jpg
A fire victim is taken to hospital.包帯をぐるぐる巻きにされた男の写真(掲載されているページのURL:http://www.itv.com/news/story/2014-08-01/at-least-24-killed-in-underground-taiwan-gas-explosions/)顔や両手が包帯でぐるぐる巻きで、体全体がやけどしたように思えるが、肩など包帯の間からのぞいている部分の皮膚は異常がないように見える。
http://assets.rappler.com/612F469A6EA84F6BAE882D2B94A4B421/img/57622D48B9DB4DC3A263162ADC7A43B8/taiwan-gas-blast-epa-h_51504903-20140805.jpg
入院患者の写真(掲載されているページのURL:http://www.rappler.com/world/regions/asia-pacific/65375-taiwan-raids-gas-blast-firms) この方も、両手が包帯でぐるぐる巻になっているが、顔は正常なように見える。そもそも、ガス爆発でのやけどは、一瞬だけ高温に接することが普通のはずで、手だけが負傷するような状況にはなりにくいはず。もっとも、この患者の方がどのような理由で入院されているのかは不明。どちらにしろ、爆発直後の救援の状態を写した写真や動画は非常に少ない様子であり、このこと自体が不自然。

2014年08月12日10時55分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。1874  

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コメント
 
01. 2014年8月12日 16:09:15 : yy7D5jhcis
マレーシア航空機が2機立て続けに胡散臭い事件に巻き込まれたのも同じ。TPP絡みの恫喝である。マレーシアを代表する新聞は撃墜したのかウクライナだと断言している。

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