運動のシンボルとなった傘をさして政府本部庁舎近くの道路を占拠するデモ参加者ら（ＡＰ）

習近平政権、打つ手なし　香港デモ１０万人「雨傘革命」　軍集結の情報も…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141001/frn1410011700004-n1.htm
2014.10.01　夕刊フジ

　香港の民主派の学生や市民による、中国政府への抗議デモの勢いが止まらない。１日の国慶節（建国記念日）に合わせた、金融街セントラル（中環）隣接地区などでの幹線道路占拠は一時、参加者１０万人超（地元紙）にまで膨れ上がった。警官隊の催涙ガスなどを使った強制排除を、学生らが平和的に傘で防いだ「雨傘革命」は長期化の一途をたどっており、中国の習近平国家主席も打つ手がない状況だ。

　「梁振英（行政長官）は辞任しろ」「香港に真の普通選挙を！」

　香港中心部で１日午前に行われた国慶節恒例の祝賀式典。警官隊が厳重警戒するなか、親中派の梁長官は演説で社会の安定を呼び掛けたが、会場周辺には約千人の学生が押し寄せ、シュプレヒコールを繰り返した。

　今回のデモは、２０１７年の香港行政長官選挙をめぐり、中国政府が民主派を事実上排除する制度改悪を行ったことに反発して発生した。中国政府としては、学生らの要求を受け入れることは難しく、デモの泥沼化は避けられそうにない。

　中国政府はこれ以上の事態悪化を避けるため、インターネットの情報統制を強めている。ただ、国慶節の１日と２日は祝日のため、民主派は占拠している金鐘、コーズウェイベイ（銅鑼湾）、モンコック（旺角）の３カ所に１日も集まるよう市民に呼び掛けたほか、デモ継続に向けた「第２段階」の行動を１日に発表するとしている。

　香港の金融市場が再開する３日以降もデモが続けば、国際金融センターとしての機能が低下しかねない。中国政府や香港当局は、デモが中国内の民主派や反体制勢力を刺激することにも神経をとがらせるが、打開策を見いだせないままだ。

　このため、中国人民解放軍が武力介入に踏み切ると予測する向きもある。ネット上には、香港に隣接する中国広東省深●（＝土へんに川）市に軍部隊が集結しているとの情報もある。抗議行動に参加する学生らからは「軍が出動するなら即座に解散する」との声が漏れる。

　しかし、武力介入は、１９８９年に民主化運動を弾圧した天安門事件を想起させ、中国が国際社会から厳しい批判にさらされることは必至だ。「一国二制度」の崩壊は避けられない。

　９７年の香港返還後最大の混乱に、「次の一手」を見いだせない中国。習主席はこのまま追い込まれていくのか。

コメント
01. 2014年10月01日 18:51:53 : IWUS5aXgbQ 　武装警察がある。 香港には駐留していない。
02. 2014年10月01日 19:06:20 : ZoQSDnkyBs 人民解放軍は非武装の一般人に対しては最強の軍隊だ。今月もウイグルでの機銃掃射で 50人を虐殺してる。勿論、日本の海上保安官には手出しも出来ず、遠吠えするだけだが 香港市民に対してはその限りではない｡無事を願うだけ。
03. 2014年10月01日 20:35:17 : Fz9HdhePO6 中国の民営化、分裂、弱体化、消滅… それが日本の将来の安全保障上「益」となるのなら歓迎すべき。 敵国中国を潰す為の糸口になる可能性が有るのなら 日本政府として水面下で、或いは積極的に 市民の救済や支援は出来ないものだろうか？
04. 2014年10月01日 21:39:39 : Fz9HdhePO6 >>03 民営化→民主化な
05. 2014年10月02日 18:34:30 : ZiZkh3qLHc 阿修羅の住人とはだいぶ違うな。今回の騒動の基点は老人のリタイア組みの黒Tシャツ行動から始まってるね。それで全学生が参加して大きな運動になった。 あいにく阿修羅住人はどうでも良い些細な事柄が関心の上位だが何時井戸端会議レベルを脱せるか。 朝日での緑シャツ運動でも老人が大活躍だがもっとここも民度を上げていかないとね。 このままでは第２の天安門が見え見えだが回避するのは日本の行動だろうね。 安倍が米国と同じように中共非難をするが、文言は南京事件で日本を非難し世界遺産に登録しようとしてる国がまさか自国の民衆の意見を平和的に解決できないなんて事はどこかの国と同レベルだなと言えば中共はプライドにかけて平和的解決の道を選択するだろう。
06. 無段活用 2014年10月02日 21:19:51 : 2iUYbJALJ4TtU : MWQnMKPsGA 中国が海への膨張策を止めたのが今年の夏。 国内では回教徒や貧困層の暴動が起きている。習氏訪印にタイミングを合わせて 人民解放軍部隊が中印国境を侵している。習氏は国内の引き締めに注力しなけれ ばならなくなった。 このタイミングで香港の市民デモ。ハンセン指数は9月ひと月で10％値を下げてい る。9月、日経平均は上がった。ダウは下げたが、それでも3％だ。これは予測され たデモなのか？そもそも、これだけの騒動を起こさなければならないほど、香港市 民は締め付けられていたのか？ 軍が出なくても、水を止めれば香港は干上がる。ただ、いずれにせよ、世界の金融 センターの一つの命脈がそこで尽きるが、香港の使命は終わったのか？それとも、 中国分裂の動きが始まったのか？あるいは、中国の分裂を企てて動いている勢力 がいるのか？よくわからないデモだ。
07. 2014年10月05日 15:03:09 : GH68y0dIzA 先日のインド国境の件を考えても、軍が習近平のコントロール下にあるようには思えんな。 香港で民主化勢力とされてるグループのなかには、尖閣にやってくる工作員と兼業のヤツらがいて、要はプロの扇動屋みたいなのが多数いる。 アメリカというか、どっかの金融勢力がスポンサーになってるやつらだということだ。 そういう勢力と上海閥との繋がりは昔から言われてることだし、当然、軍のなかにもそっちの息がかかってるヤツらがいるんだろうな。 一時、習近平が完全に軍を押さえたという話があったが、所詮はそれも中央だけの話。 軍閥も地方も完全服従というわけではないのだろう。 軍や武装警察を動かすような事態になったら、習近平の思惑通りにすべてが運ぶとは限らんのではないか。 そのリスク考えたら、習近平は軍を使うのをためらうんじゃないかと思うけどね。 まだまだ大混乱の予感がするな。

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