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泥沼の長期化…習近平は世代間衝突する「香港デモ」の空中分解を待っている(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/14/china4/msg/852.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 15 日 07:01:25: igsppGRN/E9PQ
 

泥沼の長期化…習近平は世代間衝突する「香港デモ」の空中分解を待っている
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141015-00037257-playboyz-pol
週プレNEWS 10月15日(水)6時0分配信


香港の民主化を目指した大規模な学生デモ「雨傘革命」。9月22日から学生たちの授業ボイコットが始まり、28日にはデモ隊が街に繰り出した。短期間で世界中の注目を浴びる運動となったが、そこから泥沼化し長期戦に…だが、すでに綻(ほころ)びが見え始めているという。

というのも、香港の世論は「若者の正義」と「オトナの論理」が衝突して一番市民の感情が揺れており、必ずしも一枚岩ではない。占拠拠点のひとつである下町の旺角(モンコック)地区に住む30代の日本人女性はこう話す。

「個人的に雨傘革命の主張に共感する住民の中にすら、街の占拠への不満はかなり大きい。特に旺角地区は小規模な個人商店が多く、街の封鎖と中国人観光客の減少はまさに死活問題。『早く終わってくれ』といった声が多く聞かれます」

雨傘革命は香港の観光業の書き入れどきである国慶(こっけい)節(中国建国記念日)の大型連休を直撃したため、最低でも3500億香港ドル(約4億9000万円)の経済損失が出たとの試算もある。観光客向けの高級品市場はもちろん、庶民の生活も圧迫しているのだ。

結果、デモの鎮静化を図る中国政府と香港政庁は、こうした社会の不協和音を利用したプロパガンダ作戦を展開している。

学生と民意を離反させよとの指示を受けたのか、中国国内メディアはもちろん、香港メディアすらも雨傘革命の経済ダメージや住民の反発、デモの違法性などを大々的に報道中だ。

生活上の支障と一種の諦めから、理想と距離を置く市民は増えつつある。一方、組織化されていない学生運動は、こうしたからめ手の攻撃には脆弱(ぜいじゃく)だ。

中国の影響力が強すぎるため、いくら大規模なデモが起きても情勢は容易に変わりそうにない。事実、デモ現場では「譲歩の可能性はないはず」「希望はなくとも未来のために声を上げなければ」と、悲壮感が漂う言葉を語る学生も多いという。

「雨傘革命の抗議対象である梁振英(りょうしんえい)行政長官は、北京の『雇われ社長』的な立場で、学生の要求に対する決定権はほぼない。一方、決定権を持つ中国政府が折れることもあり得ない。香港で譲歩すれば、国内の民主化運動や少数民族運動への譲歩の要求も強まるため、中国がこれを受け入れるとは考え難いのです。雨傘革命が、学生が望む『落としどころ』を迎えるのは難しいのではないでしょうか」(現地を取材したジャーナリストの福島香織氏)

香港の未来を賭け、30万人もの若者が立ち上がった雨傘革命。だが、彼らの主張はまっとうであるものの、香港をすでにのみ込んでしまった中国という「敵」は、あまりにも大きい。

中国政府と香港政庁は今後、交渉を引き延ばしつつ、市民やメディアの批判意見を煽(あお)り立て、学生たちの内部分裂や運動の空中分解を狙っていくと見られる。

「香港とマカオの同胞が祖国という大きな枠組みの中で必ず、より一層美しい未来を創造すると信じている」

デモが最高潮だった先月30日、習近平(しゅうきんぺい)は中国建国を祝う晩餐(ばんさん)会の席上で、香港の中国への従属を強調するそんな談話を発表した。

雨傘革命の結末はまだわからない。だが、習近平が考える「美しい未来」と香港の学生が求める未来との巨大な溝が、今後も広がり続けていくことだけは間違いないはずだ。

(取材/安田峰俊)

■週刊プレイボーイ43号(10月14日発売)「習近平が『香港デモ』をナメている理由」より


 

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コメント
 
01. 2014年10月15日 08:11:42 : jXbiWWJBCA
「俺の話を聞け」──北京に従う者、従わない者
長期化しそうな香港のデモ、共産党の香港支配の仕組みとは
2014年10月15日(Wed) 柯 隆
 香港の学生による民主化要求運動は長期化の様相を呈している。行政長官の梁振英は硬軟両面で事態の収拾を図ったが失敗に終わった。香港政庁側と学生代表の対話が予定されていたが、直前になって見送られた。
 多くの識者は、当事者による対話が問題解決の糸口になると期待していた。しかし、対話は無意味ではないが、それは解のない方程式を解いているようなものである。
 香港の立法会議員、リッター・ファン(範徐麗泰)は、「学生の要求に応じて行政長官が辞任すれば、今後、学生デモが起きるたびに行政長官が辞任しなければならない。香港の政治は不安定化のスパイラルに陥る恐れがある」と危惧する。全国人民代表大会の代表を務めるファン議員の危惧は理解できるが、香港政庁と学生との対話ができていないのはやはり問題である。
 では、行政長官と香港政庁としては一体何ができるのだろうか。例えば選挙制度を変えることは香港行政長官の権限では不可能だ。かといって、行政長官が学生と同じ立場に立って北京と対決すれば、明日の香港はどうなってしまうのか。
 おそらく真に対話すべきなのは、香港の行政長官と学生ではない。全人代の委員長と香港の学生ではないだろうか。全人代の代表は、なぜあのような選挙制度を決定したのか。それを香港人に納得のいくように説明すべきである。
 さもなければ、事態はますます長期化し悪化していくと思われる。そうした事態を考えるだけでもぞっとする。北京は人民解放軍、武装警察と秘密警察を香港に派遣し、香港のマフィアも動かして、民主派の議員と学生の運動を力で抑え込む。どれだけの犠牲者が出るかは予測できないが、香港は香港でなくなってしまうに違いない。
香港人が示す拒絶反応
 基本的に商業の都の香港人は政治に無関心である。香港人の先祖をたどれば、ほとんどは広東、海南、福建と客家からの移民である。政治の中心、北京から遠く離れた香港に逃れてきた中国人は、海運業を興し、地の利を生かし、繁栄を極めた。香港人はその地政学的な特殊性により資本主義と社会主義に二股をかけるコツを心得ている。そのビジネスセンスこそが香港商人の魂と言える。
 1989年の天安門事件のあと、西側諸国は一斉に中国に対して経済封鎖を実施した。香港の最大財閥、長江グループを率いる李嘉誠はその隙を利用して、北京の繁華街、王府井地区の再開発権を手に入れた。香港の財閥は民主主義や人権尊重よりも利益を最優先したのである。この“柔軟”な姿勢は今も続いている。
 今回、北京の全人代が決定した香港の直接選挙の形態は、指名委員会によって推薦された者しか立候補できないというものだった。その指名委員会のメンバーは香港の財界の有力者であり、ほとんどは経済的利益の追求を重視する面々である。無論、北京は香港を潰す気はない。中国の一部分となった香港の繁栄を持続できれば、北京にとっては大きなプラスになる。
 一方、香港人は北京に対して無防備ではない。「レッセフェール」(自由放任主義)の自由の都で育った香港人は、北京の言うこと、やっていることについて違和感を感じている。北京が香港を赤く染めようとしても、香港は拒絶反応を起こして染まらない。今回の民主化運動はこうした拒絶反応と理解してもよい。北京が香港を直接統治しようとすればするほど、香港人の拒絶反応も強くなる。
 北京は香港を統治する主権を主張している。しかし、国家権力と武力をもって香港人を抑えることができたとしても、それは恐怖から来るものであり、権力者に対しての敬意は払われない。北京は香港人の人心を掌握する必要がある。その唯一の方法は香港人を尊重することである。
海外の「敵対勢力」がデモを扇動?
 中国の王毅外交部長はワシントンでケリー国務長官と会談し、その後の記者会見で「香港の問題は中国の内政問題であり、いかなる外国も中国の内政問題に干渉してはならない」と強調した。この内政不干渉論は中国お得意の自衛手段だが、共産党は内政問題にきちんと対処しているのだろうか。
 「人民日報」は「香港の民主化運動を扇動しているのは海外の敵対勢力である」との論説を発表している。この海外敵対勢力説も、北京が世論を誘導する決まり文句になっている。
 おそらく人民日報が言う敵対勢力とはアメリカとイギリスであろう。確かに今年に入ってから香港の民主派大物議員のマーチン・リー(李柱明)とアンソン・チャン(陳方安生)は相次いでワシントンとロンドンを訪れ、「オキュパイ・セントラル」(セントラル地区を占拠)運動の計画を説明し、英米に支援を要請した。
 しかし、学生たちが民主化を要求してセントラル地区を占拠したとき、香港民主化の支柱とも言えるゴッドファザーとゴッドマザーの2人はその場にいなかった。民主化を支持する香港のマスコミによれば、彼らの間で運動に突入する時期について意見の相違があったと言われている。マーチン・リーがBBCとVOAに語ったところによると、このまま運動に突入すれば、北京に鎮圧の口実を与えるのみだというのである。
 おそらく民主派の議員の誰もが分かっていることだが、梁振英長官を辞任に追い込んでも、北京が決定した選挙制度は覆されない。梁長官は板挟みになっているだけである。
 梁長官の後ろには北京政府だけでなく、香港の有力者が数多くついている。民主派議員は自らの存在を示すために運動を決行したが、当初の予定では11月の北京APEC(10〜11日)に合わせて行動を起こすはずだった。そうすれば、香港の民主化運動が国際社会でクローズアップされ、北京に大きなプレッシャーをかけることができるからだ。
 だが、現場に近い議員と学生は運動を前倒して実行し、中国の建国記念日の国慶節に合わせてセントラル地区を占拠してしまった。マーチン・リーもアンソン・チャンも、マイナスの影響を心配して実際に運動には参加していない。
 もちろん民主化運動は失敗したわけではない。北京と国際社会にメッセージを送ったという意味で、目的はすでに達せられた。しかし大規模な占拠活動を長期化させれば、商店を経営する住民は学生の運動を阻止するだろう。彼らの生活が脅かされるからである。
北京の話を聞いて従うのはごく一部
 北京が香港の民主化運動に譲歩せずに唯一できることは、表舞台に登場せず沈黙を守ることであろう。北京のあらゆる言動は逆効果となる。
 今回の事件を通じて北京は反省するところが多々ある。北京の香港に対する政治的な姿勢は、「お前たちに経済の繁栄をもたらすから、俺の話をちゃんと聞け」ということである。現地の有力者に利益をもたらし、その有力者を通じて香港の統制を強めるのだ。
 実はこうしたやり方こそが香港の格差を拡大させているのである。一部の有力者は利益を得ることで北京の話を聞くかもしれないが、それ以外の大多数の人は北京に従う理由がない。
 すでに中国大陸で大規模な投資を行っている香港企業は、香港の大学に提供している奨学金の停止を発表している。これは学生に対するメッセージというよりも、北京に忠誠心を誓っているのである。いずれにしてもこうした言動はすべて逆効果だと言うしかない。
【香港のデモの行方は? 問題の本質は? こちらも併せてお読みください】
・「香港で高まっていた嫌中感情」
(2014.10.03、柯 隆 )
・「香港を揺るがしたデモはどのように終わるのか?」
(2014.10.07、Financial Times )
・「香港はもう2度と元に戻らない」
(2014.10.10、Financial Times )
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41945 

02. 2014年10月15日 09:05:56 : 2sHGDMrJXU
これがウィグルなら機関銃を乱射して一掃するところだろうが香港なのでそうはできない。そこで秘密警察に民間人を装わせてデモ隊と対決させたりデモ隊の中心的人物を暗殺したりするのだろうか。

03. 2014年10月15日 10:34:43 : aIjrukObbg
まぁ、民主主義も共産主義もどちらも『法治国家』。なので、

違いは国によってあるけど個人で海外に出ることは普通にできるでしょ、

そもそも的に香港は歴史上『植民地支配』の象徴。

世代的な隔てあるものの『外的要因による侵略』は皆神経質かな。

大体学生の本分(勉学)をわきまえない妄想的闘争は

経済的損失及び社会的混乱を呼込みそれで何かを得ることがあるのか?と考えるべきですね。

私見的には『地上げ屋』と同様、横暴という暴力なのだと気づくべきでしょう。

そして結果的に香港にとって『本末転倒』。なのだと。


04. 2014年10月16日 18:11:47 : kYDWlj0cUE
ボンボンやお嬢ちゃんが学校行かんと道路塞いで「民主化」やて。
だーれも見たことない「民主化」や。
鷲ら今日の飯代稼がんならん。
店の賃料も払わんなラン。
香港の賃料ゆうたら世界有数の高さや。
ええなぁ。鷲もあないして「民主化」ゆうて塞いだ道路で鍋囲んで青春したいわ。
あの人たち違う星の人みたいやな。
完全に浮いとる。地ぃに足が着いてへんなぁ。
しゃけど羨ましいわぁ。
あかんもう仕事の時間や。賃料の支払いもすぐや。
払わんかったら追い立て食らうがな。
日本の歌にあるなぁ。
世の中を憂しとやさしと思へども
飛立ちかねつ 鳥にしあらねば
           山上憶良
あの人たちなんかあったら飛んでけるもんなぁ。

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