【北京＝矢板明夫】中国国営新華社通信などによると、中国が設立を提唱している国際金融機関「アジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）」をめぐり、参加を希望する東南アジア諸国など２１カ国の代表が２４日、北京の人民大会堂で創設計画の基本合意書に署名した。

　署名式に出席した習近平国家主席は、各国代表と会談し、「みなさんと一緒に努力し、平等で、包容力のある、効率の高い銀行にしたい」と語った。

　中国紙の第一財経日報などによると、設立資金は約１千億ドル。中国が半額の５００億ドルを出資する。本部は北京に置き、早ければ来春にも発足、中国財務省元次官、金立群氏が初代総裁に就任する見通しという。

　ＡＩＩＢは新興国向けなどのインフラ整備資金を融資することを目的に、習主席が２０１３年１０月に東南アジア諸国を歴訪した際に提唱した。

http://www.sankei.com/economy/news/141024/ecn1410240029-n1.html

［北京　２３日　ロイター］ - アジア開発銀行（ＡＤＢ）の中尾武彦総裁は２３日、中国が提唱している「アジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）」の設立を歓迎していないと表明した。ＡＩＩＢは、実質的な目的がＡＤＢと似通っているとの見方が多い。

中尾総裁はＡＩＩＢ設立に関して「理解はするが、歓迎はしない」とコメント。ＡＤＢは１９６６年（訂正）の設立以来、経験を蓄積しており、ＡＩＩＢとの「競争」になることに関しては「あまり心配していない」と述べた。

さらに「ＡＤＢの目的が貧困の撲滅で、ＡＩＩＢがインフラ支援だとの誤解があるが、われわれの最大の目的はインフラ支援だ」と強調した。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0SI7D920141024