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8年振りに開催された中国『外事工作会議』(NEVADAブログ)
http://www.asyura2.com/14/china5/msg/209.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 30 日 12:50:15: igsppGRN/E9PQ
 

8年振りに開催された中国『外事工作会議』
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4784591.html
2014年11月30日 NEVADAブログ


中国の対外戦略を議論する中央外事工作会議が北京で8年振りに開催され、習国家主席は以下のような発言をしたと報じられています。


領土や島をめぐる問題を適切に処理する

この意図するところは台湾、香港、ウイグル自治区、尖閣諸島の領有権については明解な形で中国の領土であるということを対外的に打ち出していくということであり、尖閣諸島については、大量の漁船団を送り込むという意味となります。

小笠原沖や伊豆半島沖に現れました200隻の船団が今度は尖閣沖に現れた場合、日本はどのような対応が出来るでしょうか?

またその内の何十隻の船団が尖閣諸島に上陸を試みた場合、日本はどのような対応が出来るでしょうか?

海上保安庁の艦船だけでは到底対応など出来ませんし自衛艦でも無理です。

何も出来ずにただ消えるのを待つしかない状態に日本はおかれます。

何故なら、仮に自衛艦が出ていけば、自衛艦に体当たりする¨工作船¨も現れそして自爆するからです。
しかしながら沈没した理由は『自衛艦に攻撃された』。

そして中国は自国民保護という理由で控えています中国の艦船を派遣してきます。

一触即発の状態になりますが、中国のプロパガンダ戦略成功により中国は世界からの支持を受けるでしょうから、日本は極めて不利な状況に追い込まれます。

8年振りに開催された今回の会議で公表されていない対日戦略もあるようですが、いずれ分かる時がくると思います。


 

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コメント
 
01. 右向け右! 2014年11月30日 18:02:13 : npPZxdA9HIDA6 : VVOFRDmMF6
領海内で勝手な行動をした船を沈めて何が悪いんですか?
シナの侵略行為に対する自衛措置です。これで縁が切れれば幸いです。

02. 2014年12月01日 07:55:19 : jXbiWWJBCA

中国が初めて世界に問う世界戦略「一帯一路」
南シナ海で我が物顔の中国にASEAN諸国は追随するのか?
2014年12月01日(Mon) 阿部 純一
 2014年10月の「18期4中全会」を無事に終え、11月に北京でAPEC首脳会議を主宰した習近平主席は、かつてケ小平が「改革開放の総設計師」と呼ばれたことに倣い、「改革開放の新設計師」にまで祭り上げられた。「人民日報」(11月13日付)が「改革開放の新設計師」という名称を習近平主席に冠したのである。まさに習近平主席への権威付けは「ケ小平並み」になってきたということだろうか。

 実は、筆者は中国の友人から9月の段階で「新設計師」の話を聞いていた。ということは、おそらく中国の内部で、夏辺りから習近平主席に対する「新設計師」の称号は練られていたのだろう。はたしてこの称号が定着するかどうか注目したい。

中国をユーラシアにおける経済発展の中心に

 ところで、習近平主席は10月11日、APEC非公式首脳会談で演説し、「(近隣諸国との)相互接続(connectivity)の協力は中国のシルクロード経済ベルト・21世紀海上シルクロード(一帯一路)構想の核心である。中国は志を同じくする友人が協力に積極的に参加し、共同で『一帯一路』をみなの協力の道、友好の道、ウィン・ウィンの道に築くことを歓迎する」と述べた。

 習近平主席が力説した「一帯一路」とは何か。これは2013年9月から10月にかけてそれぞれカザフスタンとインドネシアを習近平主席が訪問した際に明らかにされた構想である。

 陸上の「シルクロード経済ベルト」は、中国沿海、中原、西北を抜け中央アジア、ロシアを経て最西端はヨーロッパ西海岸に至る、鉄道・道路による経済開発構想とされる。一方、海上の「21世紀海上シルクロード」は、陸上ほどルートは明確には示されていないが、南シナ海からインド洋に抜け、中東から地中海をうかがうものと理解できよう。ASEAN諸国との自由貿易、さらに中東・アフリカからの資源輸入ルートの確保が中国の狙いだろう。

 中国は経済大国、政治大国、さらには軍事大国と言われてきた。しかし、これまではあくまでも「東アジア限定」での「地域大国」にとどまっていた。習近平主席の「一帯一路」構想は、そのスケールから言っても、中国が初めて世界に問う「世界戦略」であると見ることができる。中国をユーラシアにおける経済発展の中心にしようとする意気込みが感じられるとともに、もしこの構想が軌道に乗れば、世界の地政学上の構図が一変する可能性すらある。

一帯一路の成功が困難な理由

 しかし、この「一帯一路」構想の成算はどのくらいあるのだろうか。いや、それ以前に中国はこれまでの「西部大開発」で行ってきた地域開発の成果と反省を総括しているのだろうか。同様に、南シナ海の領有をめぐるASEAN諸国との対立を解消する妙案を持ちあわせているのだろうか。そのようには見えないとすれば、成算は立たないはずだ。

 同時に、中国はこの「一帯一路」構想を中国の地方経済の活路と位置づけていると思われる。中国経済がかつてのような高成長を望めず、中央政府も地方政府の財政赤字を補填できない時代に差しかかりつつある現在、中央アジアをにらむ西域諸省、ASEANをにらむ南部諸省にとって、「一帯一路」構想は願ってもないプロジェクトのはずだ。

 ところで、中国の「西部大開発」とは、中国西域(甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区、チベット自治区)の地下資源開発を軸に、1980年代から行われてきた経緯がある。筆者自身、1992年と2007年の二度にわたって新疆ウイグル自治区を訪れたことがある。自治区の首都・ウルムチは、15年の間にまったく様変わりし、近代的大都市に変貌していた。

 ならば、「西部大開発」は成功したのか、といえば答えは「ノー」だろう。要は、中国の人口の大多数を占める漢族が西域に進出し、開発し、その成果を我が物にしただけで、土着のウイグル族はその恩恵を満足に受けてはいない。ウイグル族によるテロ活動が頻発しているのがその証拠である。

 地域の文化を尊重せず、宗教に敬意を払わず、漢族が開発を独占し、その利権も独占するならば、「シルクロード経済ベルト」構想においても中央アジアで中国の開発は拒絶されるはずだ。たとえその地域の政府が受け入れても、中国がアフリカでやったような「援助」の名目で労働力まで持ち込み地元住民に恩恵をもたらさないやり方では、反発しか受けないだろう。

 海上の「21世紀海上シルクロード」はもっと成算が立たない。南シナ海をめぐるASEAN諸国、とりわけフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイなど排他的経済水域の主張が重複する国々との関係をどうするつもりなのか。南シナ海における紛争予防のために交渉が続けられている「行動規範」についても、中国の姿勢は消極的である。この問題が解決しなければ、南シナ海は「平和と協力の海」にはならない。

ASEAN諸国に脅威を与える南シナ海の埋め立て工事

 実は筆者は、習近平主席にとって「一帯一路」は当面のスローガンであって、陸上と海上の両方ではなく、とりあえずは陸上の「一帯」を優先し、海上の「一路」は遅れても構わないと考えているのではないかと邪推している。

 ロシアとは戦略的に誼(よしみ)を通じているし、中央アジア諸国は貧しいので中国の援助や投資を無条件で歓迎するのは間違いない。しかし、ASEAN諸国はそれなりに豊かな国もあり、米国や日本と長年にわたる結びつきもあって、中国への対応もバランスを取りながらやっているから、中国としては主張を押し付けにくいはずだ。

 しかし、筆者が邪推したのは他でもない、中国が南シナ海で実行しているサンゴ礁の大規模埋め立て工事にある。中国は南シナ海南沙諸島の永署礁と赤瓜礁の2カ所で大規模な埋め立て工事を実施中であり、その狙いは軍事基地化であるのは間違いない。中国にとって島の埋め立てには前例があり、南シナ海永興島に大型爆撃機の離発着が可能な3000メートル級の滑走路を建設している。今回埋め立て工事を実施している2カ所は、永興島よりはるか南に位置しており、南シナ海の制海権、航空優勢を中国が確保しようとする意図が見て取れる。

 この中国の埋め立て工事を分析した中国語の軍事問題専門誌「漢和防務評論」014年9月号によれば、その狙いはマラッカ海峡から北上する米海軍艦船の阻止であり、南シナ海に近づけないようにすることであり、かつオーストラリア経由での米海軍の接近阻止をも狙ったものだとされる。

 2カ所のサンゴ礁がどのような基地に変貌するかについては、同誌によれば中国は海軍と空軍が同じ飛行場を共有した経験がないことを挙げ、永署礁、赤瓜礁は海軍、空軍が住み分けると予測している。同誌が台湾国防部の情報として、すでに赤瓜礁はサッカー場17個分の広さにまで埋め立てが進んでいると紹介しているが、筆者もネット検索で映像を確認したところ、赤瓜礁の埋め立てはかなり進捗していることが分かる。まさに中国は南シナ海で「不沈空母」を建設していると言える。

 このように、中国が南シナ海を「中国の海」にすべく、米海軍を寄せつけない基地建設を進めながら、ASEAN諸国に「21世紀海上シルクロード」構想を持ちかけても同意を得ることは難しいと言わざるをえない。

狙うのは「アジアの盟主」の地位

 しかし、南シナ海を中国が完全に牛耳ることができる態勢が整備され、米軍も自由にアクセスできない事態が生じれば、ASEAN諸国は中国に従わざるを得なくなるかもしれない。「21世紀海上シルクロード」構想は後回しにされる公算が高いが、成算がないわけではないのである。

 その一方で、北京のAPEC首脳会議の機会を捉えて習近平主席はオバマ米大統領を破格の待遇で迎え、両首脳は11月11〜12日にかけて食事も含めて約10時間もの会談を行うなど、米中の融和をアピールしてみせた。

 12日の首脳会談では、習近平主席は「事実が証明しているように、米中の新型大国関係構築は両国人民の根本的利益に合致し、アジア太平洋地域と世界の平和、安定、繁栄の維持に役立つ」と述べ、オバマ大統領も「私は習主席の主張と提案を非常に重視しており、交流と対話の強化に賛同し、理解と相互信頼を増進し、互恵協力を拡大し、意見の相違を建設的に管理、コントロールし、新型大国関係を共に推進する」と応じた。

 こうして、米中の新型大国関係は双方合意のものとなった。だが、習近平主席の本音は違うところにあるように思われる。

 今年5月、上海で開催されたアジア相互協力信頼醸成会議の場で習近平主席が語った「アジア新安全保障観」、端的に言えば「アジアの平和はアジアの人々が守る」ことが本音であるとすれば、アジアの安全保障への米国の関与を中国は快く思っていないことになる。米中の新型大国関係は、中国がアジアの盟主として周辺諸国から認知されるまでの時間を稼ぐ「不戦協定」のようなものかもしれない。

 習近平主席にとって「一帯一路」構想は、まさに中国をアジア、さらにはユーラシアの盟主たらんとする野心的なプロジェクトであることは間違いない。それを中国がカネに物を言わせ、力を背景に強引に推し進めるようなことになれば、絶対にうまくいくはずがない。習近平主席にどのような成算があるのか、「新設計師」としての真価が問われる。


【あわせてお読みください】
・「南シナ海で中国は「防空識別圏」を宣言するのか」
( 2014.11.21、松本 太 )
・「荒れる南シナ海:中国の圧倒的な力」
( 2014.05.29、The Economist )
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42310


03. 2014年12月04日 07:54:00 : jXbiWWJBCA


「米中新時代と日本の針路」
“習近平外交”の幕開け

外交方針を決める会議で示された「習近平重要談話」を読む

2014年12月4日(木)  加藤 嘉一

 2014年11月。中国“外交月”。

 先月、中国の外交関係者や外交研究者がこの言葉を頻繁に口にした。

 2014年11月は中国にとって“The Month of Diplomacy”だったという。11月27日、「雁栖湖から太平洋へ:習近平主席の大洋州訪問を総括する」と題して、国営新華社通信が以下のことを明記した。

 「ブリスベン、キャンベラ、ホバート、シドニー、ウェリントン、オークランド、ナディー。10日間、3国家、7都市。習近平主席の“トルネード式”訪問は、中国年度外交にとってのフィナーレを飾った…雁栖湖から南太平洋岸へ。世界の視線が中国を追った。2014年11月、中国の“外交月”。この期間中、ちょうど第18回党大会2周年を迎えた。偶然のめぐり合わせにみえるが、実際は、中国の戦略にとって深い意義を含んでいるのだ」

 北京郊外にある雁栖湖で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議、オーストラリアのブリスベン で開催されたG20サミットと、多国間首脳外交の舞台に立て続けに登場した習近平国家主席は、11月15〜23日、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーを公式訪問した。

 最終目的地となったのはフィジー西部に位置するナディー。フィジー、ミクロネシア、サモア、パプアニューギニア、トンガ、バヌアツ、ニウエ、クック諸島から来た8人の“太平洋で国交のある島国の指導者”(新華社)と一挙に会談した 。会談にて習主席は「国家は大小、強弱、貧富に関係なく皆国際社会の一員である。相互に尊重し、平等に付き合い、真心を込めて助け合うことが大切だ。中国は一貫して島国を重視している。島国を尊重している。島国を支持している。我々はそれぞれの島国と経験や成果を分かち合いたい。ぜひ中国の発展エクスプレスに乗ってください」と笑顔で語り、指導者一人ひとりと握手を交わした。

 フィジーを後にする直前、習主席に同行していた王毅外相が中国メディアに対してブリーフィングを行い、次のように語った。「習近平国家主席の南太平洋訪問は今年の中国外交のフィナーレを飾った。2014年、中国外交は再び“豊作の年”を迎えることになった」。

史上2回目の「中央外事工作会議」

 中国にとってのザ・イヤー・オブ・ディプロマシーはフィジーで完結したわけではなかった。

 習近平国家主席は11月28〜29日、8年ぶり、史上2回目の「中央外事工作会議」(以下、《会議》)を北京で開催し、重要談話を発表した。

 《会議》には政治局常務委員7人全員が出席した。司会は李克強首相だ。その他、政治局委員、中央書記処書記、全国人民代表大会の代表幹部、国務委員、最高人民法院院長、最高人民検察院検察長、全国政治協商会議の代表幹部、中央軍事委員会委員、および各省・自治区・直轄市、新疆生産建設兵団、中央・国家・軍隊の関連機関、中央直属国有企業、金融機関、駐外大使、総領事、駐国際組織代表、外交部駐香港・マカオ特派員代表などが会議に出席した。中央対外連絡部、外交部、商務部、文化部、国務院新聞弁公室、総参謀部、浙江省、駐米国大使館の責任者がプレゼンテーションを行った。

 《会議》に出席した機関名を長々と記したのは、胡錦濤時代の2006年8月以来開催した《会議》を、習近平時代の党中央がどれだけ重視していたかを示すためである。党中央で外交を担当する幹部は、同会議の意義をこう述べる。「“外交の月”である11月中にこの会議を開催することに意味があった。第18党大会から2年、即ち、習近平国家主席が“中国の夢”を大々的に掲げてからちょうど2年が経ったこの時期にこの会議を行なうことに戦略的価値があった」。

 2014年の中国外交を総括し、党中央がこれからどのような理念と戦略をもって対外政策を展開していくのかを占う意味で、《会議》の内容は極めて重要だ。真剣にレビューしておかなければならない。

「中国は独自の大国外交を行わなければならない」

 本稿では、以下、“習近平重要談話”から8つの要点をピックアップし、分析を加える。

(1)「我々は改革と発展を観察し、実行していく過程で、国外と国内という2つの市場、国外と国内という2つの資源、国外と国内という2つのルールを総合的に考慮し、運用していかなければならない」(習近平)
 党指導部がこれまで以上に対内政策と対外政策をつなげて、戦略的に国力を高めていこうとする明確な意思が伺える。国内で蓄積した資本を海外で運用する、海外市場で獲得した資源を国内の発展に活かす、といったダイナミックな展開がなされるだろう。

 一方で、習主席が“国外と国内にはそれぞれのルールがある”と言っているのは懸念事項だ。党指導部は依然として中国のやり方と国際社会のルール・規範にはギャップがあると認識しているのだろう。国際社会としては、中国政府や企業家の行動規範・パターンを注視しつつ、有効なコミュニケーションを模索する必要があるだろう。

(2)「中国は独自の大国外交を行わなければならない。我々の対外工作に鮮明な中国特色、中国風格、中国気派を見出すのだ。中国共産党による領導と中国の特色ある社会主義、我が国の発展の道、社会制度、文化伝統、価値観念を堅持しなければならない」(習近平)
 1文目の“独自の大国外交”を、新華社通信の記事はヘッドラインに据えていた。習主席は前任者の胡錦濤氏よりも“大国としての外交”を念頭に置き、そこから一つひとつの政策を打ち出してくるに違いない。他の大国、特に米国とは異なる“独自の大国外交”である。

 “風格”・“気派”は中国語で“スタイル”を意味する。習主席の言葉には“これから中国はこれまで以上に独自のスタイルを打ち出していく”という決意が表れている。言外には米国へのライバル心が滲み出ていると筆者は解読する。その証拠に、習主席は中国独自の“発展の道、社会制度、文化伝統、価値観念を堅持すべし”と明言している。

(3)周辺外交を確実に押さえ、周辺運命共同体を構築すること…大国関係をしっかり運営し、健康的で安定した大国関係の枠組みを構築すること…発展途上国との団結と発展を強化すること…マルチ外交を推進し、国際システムとグローバル・ガバナンス改革を推し進め、我が国と広範な発展途上国の代表性と発言権を増加させること。(習近平)
 習近平政権は発足以来、“工作座談会”などを開き、周辺外交を重視してきた。東シナ海や南シナ海問題で関連諸国と建設的な関係を築けていないことも党指導部の“周辺重視”を加速させているようだ。

 周辺外交に比べれば、大国、および発展途上国との関係構築は上手く言っていると認識している。だが習主席はブレトンウッズ体制や世界銀行・IMFに代表されるような、西側の制度と価値観が主導する既存の国際システムに決して満足しているわけではない。特に途上国や新興国との広範なつながりを強化しつつ、気候変動、テロ対策、世界経済、貿易システム、核問題などを含めた問題を含む、多国間協調が必要とされるグローバル・ガバナンスにおけるパワーバランスを調整しようとしている。他の新興国を引き連れて、米国がリーダーシップを取る世界に加わろうとしているのである。中国が近年“多極化”・“国際関係民主化”といった概念を外交の舞台で頻繁に用いるのもそのためだ。

 2014年、中国はBRICS開発銀行やアジアインフラ投資銀行(AIIB)を自らが主導するかたちで提唱した。ここにも自らお金の流れを支配し、ルールを作っていこうという“野心”が露呈していると筆者は見る。

(4)“一帯一路”建設を積極的に推進し、各方面との利益の融合点を模索し、ウィンウィンの関係を促進すること。(習近平)
 習主席は “一帯一路”(One Belt and One Road)構想を推進すべく精力的に動いている。これは、“シルクロード経済圏と“海上シルクロード”から成り、東西南北、陸と海をカバーする構想だ。中国政府は「シルクロード基金」に400億ドルを投入することをすでに表明している。“一帯一路“構想は習主席がAPEC中に大々的に提唱し、中国国内でも反響と議論を引き起こしているコンセプトだ。アジア太平洋地域における経済協力を、中国がイニシアティブを取って推進していこうとするこの動きを“全方位経済外交”・“北京ロードマップ”と呼ぶ共産党関係者もいる。習主席は今後ますます、国力、特に経済力を武器に中国の資本・労働力・技術・理念・発展モデルなどを戦略的に“輸出”しながら、地域的な影響力と発言権を高めていくであろう。

 ちなみに、2016年のG20サミットは中国で開催する。胡錦濤国家主席の時代には、“一帯一路”のような構想が党指導部から出てくることはなかなか考えられなかったと思っている。今年5月、上海で主催したアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)の席で「アジアの問題はアジアで解決する」と主張した習近平国家主席は、独自の言葉で壮大な構想を描くスタイルを好むようだ。

労働力・資本・技術を輸出する

(5)我が国の海外における利益を守ると同時に、それを守るための能力と水準を不断に向上させることで、保護力を強化すること。(習近平)
 中国の国内メディアもこの点をヘッドラインで強調していた。企業家、留学生、観光客らの海外における安全、尊厳、資産などをいかに保護するかが課題となっている。中国が対外攻勢を強化しながら経済モデルのシフトを図ろうとする背景が存在する。これまでは、国内の安価な資源や豊富な労働力を背景に、海外から輸入した資本や技術を使って発展を図ってきた。これからは労働力・資本・技術を途上国や新興国向けに輸出し、それらを元に現地で建設した強固なインフラ設備をフルに生かして、エネルギー資源を有効に輸入して発展を図るモデルを目指す。10月23日、国務院弁公庁は《輸入強化に関するいくつかの意見》という公式ドキュメントを公布し、“エネルギー資源の安定的輸入”の必要性を国家戦略の見地から謳っている。

(6)ソフトパワーを向上させなければならない。中国の物語をしっかりと伝え、対外宣伝を強化するのだ。(習近平)
 特に政策レベルにおける対外プロパガンダを強化するということだろう。筆者は、尖閣問題で日中が揉めている時に中国政府が行なった対米宣伝工作を思い出した。中国外交部、在外公館、ビジネスマン、学者、ジャーナリスト、留学生などが官民一体となりオールチャイナで中国の国益や立場をあらゆる場面で主張していた。

 “日中首脳会談”が実現する直前に両国政府が北京で発表した合意文書を通じて、米国のメディアや知識人たちの多くが「日本政府が領土問題の存在を初めて認めた」という事実とは異なる認識を持つに至った。これも、中国の対外プロパガンダと無関係ではないだろう。

(7)独立自主の平和外交方針を堅持し、国家と民族の発展を自らの国力の基点に据えるとともに、自らの発展の道を進む。同時に、我々の正当な権益は絶対に放棄しない。国家の核心的利益は絶対に犠牲にしない…領土主権、海洋権益、国家統一を断固死守し、領土紛争問題を妥当に処理する。(習近平)
 やはり“核心的利益”という概念を持ち出してきた。注目すべきなのは、領土主権、海洋権益、国家統一など、これまで党指導部が“核心的利益”を語る際に用いてきた表現と同列に“領土紛争問題の妥当的処理”を加えていることだ。“領土主権を断固死守”と同義語であるにもかかわらずこの一文を足したあたりに、東シナ海や南シナ海問題において、中国としては一歩も譲る気はないという姿勢を読み取ることができる。

 日本としては、中国側の立場を認識した上で、先日の“日中合意文書”は何だったのか、あの“紙”が作成されたことは日中外交において何を示唆するのか。中国側は“紙”を根拠にこれからどんな政策を打ち出してくるのか、といった現実的問題を考えていく必要がある(関連記事「安倍+習会談は『首脳会談』だったのか?」)。

(8)新しい情勢下における対外工作を全面的に推進すべく、党の集中的・統一的領導を強化しなければならない。対外工作体制を改革し、各領域・各部門・各地方の対外工作を協調させなければならない。戦略的投入を拡大し、外事管理を規範化し、外事に従事する幹部育成を強化し、対外工作の新局面に強固な後ろ盾を提供するのだ。(習近平)
 “共産党用語”が頻出しており違和感を覚えるかもしれないが、意味は理解できるであろう。要するに、党・政府・軍、中央・地方、管理システム・人材育成など、全ての分野において「外交分野における上からの引き締めを強化するということだ」(前述の党中央外交担当幹部)。いずれも習近平国家主席のリーダーシップと指示の下に行なう。“戦略的投入”や“外事管理を規範化”は、習近平国家主席のリーダーシップと指示の下、外交に関わる全てのミッションを国家戦略という見地から管理し、党内統率力を高めていくことを示している。

 習主席自身が何を考えているか、何をしようとしているか、そして、何を欲しがっているかが、中国の外交におけるすべての領域に反映される可能性がこれまで以上に高くなる。大国外交、経済外交、周辺外交、そして核心的利益といった分野で習主席の意向が反映される。これこそが、《会議》が示す最大の示唆だと筆者は見ている。

 中国外交が習主席の強烈なリーダーシップと強固な指導の下に展開されることは、不確定要素が小さくなることを意味するのか。あるいは、リスク要因が大きくなることを意味するのか。

 「中央外事工作会議」は、2014年という中国外交にとって“豊作の年”、その中の“外交の月”の真のフィナーレとして8年ぶりに行われた。一方で、この会議は“習近平外交”の幕開けを意味しているのではあるまいか。

 筆者は米国の首都・ワシントンの片隅で少しだけ身震いしている。

このコラムについて
米中新時代と日本の針路

 「新型大国関係」(The New Type of Big Power Relationship)という言葉が飛び交っている。米国と中国の関係を修飾する際に用いられる。

 「昨今の米中関係は冷戦時代の米ソ関係とは異なり、必ずしも対抗し合うわけではない。政治体制や価値観の違いを越えて、互いの核心的利益を尊重しつつ、グローバルイシューで協力しつつ、プラグマティックな関係を構築していける」

 中国側は米国側にこう呼びかけている。

 ただ米国側は慎重な姿勢を崩さない。

 「台頭する大国」(Emerging Power)と「既存の大国」(Dominant Power)の力関係が均衡していけば、政治・経済・貿易・イデオロギーなどの分野で必然的に何らかの摩擦が起こり、場合によっては軍事衝突にまで発展しうる、というのは歴史が教える教訓だ。

 米国が「中国はゲームチェンジャーとして既存の国際秩序を力の論理で変更しようとしている」と中国の戦略的意図を疑えば、中国は「米国はソ連にしたように、中国に対しても封じ込め政策(Containment Policy)を施すであろう」と米国の戦略的意図を疑う。

 「米中戦略的相互不信」は当分の間消えそうにない。それはオバマ=習近平時代でも基本的には変わらないだろう。

 中国の習近平国家主席は米カリフォルニア州サニーランドでオバマ米大統領と非公式に会談した際に「太平洋は米中2大国を収納できる」と語り、アジア太平洋地域を米中で共同統治しようと暗に持ちかけた。これに対してオバマサイドは慎重姿勢を崩さない。世界唯一の超大国としての地位を中国に譲るつもりも、分かち合うつもりもないからだ。

 互いに探りあい、牽制し、競合しつつも、米中新時代が始まったことだけは確かだ。

 本連載では、「いま米中の間で何が起こっているのか?」をフォローアップしつつ、「新型大国関係」がどういうカタチを成していくのか、米中関係はどこへ向かっていくのかを考察していく。その過程で、「日本は米中の狭間でどう生きるか」という戦略的課題にも真剣に取り組みたい。

 筆者はこれまで、活動拠点と視点を変化させながら米中関係を現場ベースでウォッチしてきた――2003〜2012年まで中国・北京に滞在し、その後は米ボストンに拠点を移した。本連載では、筆者自身の実体験も踏まえて、米中の政策立案者や有識者が互いの存在や戦略をどう認識しているのかという相互認識の問題にも、日本人という第三者的な立場から切り込んでいきたいと考えている。政策や対策は現状そのものによって決まるわけではなく、当事者たちの現状に対する認識によって左右されるからだ。

 日本も部外者ではいられない。どういう戦略観をもって、米中の狭間で国益を最大化し、特にアジア太平洋地域で国際的な利益を追求し、国際社会で確固たる地位と尊厳を獲得していくか。「日本の針路」という核心的利益について真剣に考えなければならない。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20141203/274610/?ST=print


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