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中国、マナー悪い旅行者リスト作成―珊瑚持ち去りもダメ
By COLUM MURPHY
2015 年 4 月 9 日 15:11 JST
東京・銀座でスーツケースを手に取る中国人旅行者（2014年11月17日） Associated Press
マナーの悪い中国人旅行者は帰国してショックを受けるだろう。
中国の観光当局が今週発表した新たな方策では、旅先でわがままな振る舞いが指摘される中国人が国外でマナーに違反すれば、その記録が2年間保持される。
中国、マナー指導学校の人気広まる
発表によると、当局はけんか、公共施設や歴史遺産の破損、旅行先の社会規範に反する行為、賭博、みだらな行為など不適切な行為を取った旅行者を記録する「非文明的な振る舞いをした旅行者」リストを作成する。このガイドラインが国内外で悪行を働く中国人をターゲットにしていると明確に特定されているわけではないが、最も恥ずべき旅行者の行動といえば外国での中国人の振る舞いとなりがちだ。
記録が2年間保存されるこのリストは、必要が生じれば警察や入国管理当局、銀行、運輸当局などに共有されるという。ただ、発表文ではリストアップされた旅行者が受ける処罰などについては触れられていない。
中国人旅行者の数は年間1億人に上るが、ここ数カ月の間に旅行者の一部が取った数々のマナー違反を考慮に入れると、記録をつけるのは大変な作業となりそうだ。
中国は自国民に外国でやって良いことと悪いことを指導するさまざまなキャンペーンを用意してきた。国営メディアが最近発表したフィジー旅行のガイドラインには、豚柄の衣類を身につけてはならない、沿岸でダイビングをする際にサンゴのかたまりを持ち去ってはならない、などの貴重な警告が含まれていた。
今週発表された政府のブラックリストに対するブロガーの意見はさまざまだ。こうした制度がどのようにして実際の行動に反映されるのか疑問に思う人が多かったほか、2年という記録保持期間が短すぎるとの不満、政府がもっと劇的な対策を講じるべきだとの意見などが飛び出した。
中国国内のミニブログには「5年から10年、旅行を禁止した方がいい」「基本的モラルに基づくマナーを法律で強制しなくてはならないとは悲しい」「シンガポールに学び、むち打ちにしてはどうか」などの書き込みが投稿された。
原文（英語）：China to Start Keeping a List of Badly Behaved Tourists
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