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官僚・議員・記者を目安にまだ大丈夫と考えてきた人も多い彼らも富裕層から見れば使用人であり小銭をやったり女を抱かせたり
家族の健康を保障してやれば東京にへばりつかせるのは簡単で彼らも以前憧れだったセントラルヒーテングみたいに被曝対応万全
の住居や食品選びや大袈裟だが人工透析に準ずるような健康管理をしていれば東京に残るのは可能だが我々庶民には無理である。
それよりも安全な場所に居を構え給料は劇的に下がるが家賃はそれ以上に下がり一番は高コストの人工的娯楽への関心も誘惑も
無くなるから仲間を蹴落として勝ち抜く必要がなくなりうさぎ小屋から広い家に移って人間らしい暮らしができるというものである。
見た事もない相手にあの野郎海外に逃げやがってと僻むのもいいが連中が逃げ出して空いたポジションをゲットして都会での敗けが
決まっている戦いを降りて安っぽい肩書きと精神的余裕を交換して生き直す事である。
昔は都落ちとか左遷とか言われたが今は東京を脱出する決断ができた者が勝ち組であり海外脱出組も実は負け組である。
ニューヨーク帰りとか欧州を行ったり来たりとかの友人が人並み程度いるのと海外旅行ばかりしている町内会のじじばばがいるが
自慢話もネット以前ほど有り難くないし行こうと思えばいつでも行ける料金になってだいぶ経つが一言で言えばへー良かったね
というだけの話で彼らを見ているとあちらにいる時よりこちらに来て飛行機がしんどいのなんのと贅沢な愚痴を言っている時が
一番楽しそうであちらでの生活はそれほどでもなく団塊暇人親父世代が一時途上国に移住しようとして失敗して戻ってきた時と
大差ない感じでやっぱり味噌汁にご飯に漬け物に納豆とあれもこれもそれも普通という安心感が懐かしいようで仮設住宅組と大して
変わらないのである。
それよりも会社で言えば社長や専務や常務の椅子や机がごろごろ転がっていてどこに座ってもどの部屋を使っても自由ですよーと
言われているような状況でただし丸の内や大手町ではなく海のそばとか山のそばとか田んぼの真ん中だが東京でペットショップの
カゴというか広い独房のような所で生活するより格段にいいのであり第一安全である事がこれからはクールジャパンなのである。
今の生活は犬のうんこを踏んだかもしれないしセーフかもしれない状態で大事なお客さんとしくじる訳にはいかない契約に出向いて
いるようなもので今さら確認する訳にもいかず愛想を振り撒きながらクンクン鼻をきかせて多分大丈夫かもしれないしもしかしたら
踏んだかもしれないしお客さんがそう思ってるかもしれないし思い過ごしかもしれないと漠然とした不安の中で3年半過ごしてきた
訳だがどうやら少し踏んでいた事が分かってきたのだからプーんと臭いが広がる前にすいませんちょっとトイレとか仕方ないから
舐めて誤魔化すか相手にうんこをもらしてもらって帳消しにして優位に立つかとにかく動くか動かないか決断すべき時がきたので
あり判断先送りという曖昧期間は終わったのである。
動くも自由残るも自由逆手に取るも自由である。
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