「東電、稚拙すぎる」　事故マニュアル　規制委調査へ
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014022790070829.html
2014年2月27日 07時08分　東京新聞

　東京電力福島第一原発でタンクから約百トンの処理水があふれた事故で、原子力規制委員会は二十六日、事故は容易に防げたのに、安易な対応で事故が発生・拡大した背景には東電の企業体質があるとみて、事故時の対応マニュアルがどうなっているかなど安全管理体制を詳しく調べる方針を決めた。　（清水祐樹）

　あふれた水は原子炉を冷やした後の水で、放射性セシウムの大半は除去されているものの、超高濃度の放射性ストロンチウムなどが残っている。同様の水が敷地内に三十四万トン超と、二十五メートルプールに換算するとざっと千杯分もある。

　タンクに付いている三つの弁のうち一つでも閉まり、弁をロックするなどしていれば事故は起きなかった。仮に起きたとしても、タンクの満水警報を受けてポンプを止め、本来の移送先タンクの水位が上がらないことに気づいていれば、漏水は最小限にとどまっていた。

　しかし、東電はそのいずれも怠った。

　汚れた冷却水は日々大量に発生し、タンク増設も簡単には進まないため、現場はぎりぎりのタンク運用を迫られている。水位の警報が鳴っても、わざと警報を切ってさらに処理水を入れることも常態化しているといい、警報への反応が鈍っていた恐れもある。

　この日の規制委会合で、委員からは事故が起きたことよりも、事故が起きていることすら気づかず、大幅に対応が遅れたことへの批判が噴出。「あまりにも稚拙で企業の体質、安全管理のあり方など根深い問題がある」「だれがミスをしたかではなく、なぜ警報が鳴っても適切に対応できないのか、その理由を調べることが大切だ」などの声が相次いだ。

　規制委事務局は、来週にも東電から事故対処マニュアルや安全管理体制について報告させ、再発防止策を検討する。

コメント
01. 日高見連邦共和国 2014年2月27日 11:34:22 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk ＞原子力規制委員会は〜（中略）〜事故時の対応マニュアルがどうなっているかなど安全管理体制を詳しく調べる方針を決めた。 今更なにホザいとんねん！！！ “無能者”の集まりか、原子力規制委員会は！？ （！！！怒！！！）
02. 2014年2月27日 11:59:31 : 7j5D9GRvKI そろそろ汚染水湿地帯には人類が立入り出来なくなる気がするのだが。 事故後現場の作業員に対して汚染水濃度を1/10に偽って騙して働かせ ていたんですよね。報酬は中抜き、線量計も過小表示だろうから、現 場側が機能しなくなるのも当然のような気がする。 原子炉建屋・共用プール敷地を円形堤防状にして囲んで、堤防内部を 意図的に陥没させて溜池状に沈めることは出来ないだろうか。 単純に水に沈めればいいというわけにはいかないか・・・
03. 2014年2月27日 12:40:36 : LDktGm3rB2 横浜ビル屋上のストロンチウムが福一避難区域の２倍以上 だと言うのだから、対応がいい加減では済まされない東電。 発表数字が嘘八百である事の証明でしょう。規制委ができる最善の策は 憲法違反の再稼働のための審査など全部棚上げして、福一の収束のため の対策の審査に全職員を投入して当たらせるべきでしょう。 　岩手幸福

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