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(転載)西岡昌紀「ここが変だよホルミシス論争」(月刊ウィル・2012年11月号増刊号)その3
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/199.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2014 年 3 月 27 日 17:23:43: of0poCGGoydL.
 

西岡昌紀「ここが変だよホルミシス論争」(月刊ウィル・2012年11月号増刊号)その3

(転載自由:コピペによる拡散を歓迎します)
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(続きです)


「放射線ホルミシス理論」に関する本を読むと、他にもこのような「木を見て森を見ない」論理が多く見られます。

 たとえば、服部禎男氏が前出の著作(「『放射線は怖い』のウソ」)のなかで述べておられるp53遺伝子に関する解説が、まさにそれです。服部氏はこの本のなかで、二百五十ミリシーベルトの照射によってガン抑制遺伝子であるp53が活性化することを挙げ、低線量放射線の照射が生体にとって有益であるとする論を展開しておられます。

 しかし、服部氏は重要なことを忘れています。それは、p53遺伝子はたしかに癌抑制遺伝子としての役割も担っていますが、癌抑制遺伝子としての作用がp53遺伝子の働きの全てではないということです。
 特に重要なことは、p53遺伝子がストレス下で活性化されることです。つまり、もし服部氏が挙げたように、低線量放射線の照射がp53遺伝子の活性を高めているのだとしたら、それは、その低線量放射線照射が生体にストレスを与えているからではないか? と考えたほうが自然です。

 服部氏は、p53遺伝子に癌抑制遺伝子の働きもあることだけに注目して「低線量放射線の照射でガン抑制遺伝子であるp53が活性化した」と述べるわけですが、これは見方を変えれば、低線量放射線の照射で生体がストレスを受けている証拠とも解釈できます。それが、p53遺伝子が活性化したという現象の意味なのです。

 また、服部氏によれば、低線量放射線の照射によって起こる変化には他に、アドレナリンの増加やベータエンドルフィンの増加なども含まれるそうです。しかし、このアドレナリンもベータエンドルフィンも、ストレスの際に生体内で増加する物質です(!)。
 つまり、服部氏が書いていることが、皮肉にも、低線量放射線が生体にストレスを与える可能性を示唆しているのですが、服部氏はこのことに気が付いておられるのでしょうか?

  逆に言えば、服部貞男氏らが「放射線ホルミシス効果」と呼んでいる現象は、ストレスの際に生体が起こす防衛反応である「ストレス反応」に過ぎないのではないか? という気もします。つまり、これは「ホルミシス効果」などという大それた話ではなく、低線量放射線が生体にストレスを与え、そのストレスに際して生体が反応して起こしている「ストレス反応」なのではないか? と思えるのです。

 服部氏は他にも、低線量放射線の照射でインシュリンの分泌が高まると述べ、これを低線量放射線の照射が有益であることの例として挙げておられます(同書九十二ページ)。しかしこれなど、医学の初歩を知らない人の論理展開です。たしかに、糖尿病の患者さんであれば、インシュリンの分泌が高まることは良い場合もあります。
 しかし、糖尿病でもない健常者の体内でインシュリンが不必要に増加すれば、これはむしろ有害です。なぜなら、インシュリンには動脈硬化を促進する作用や肥満を誘発する作用があるからで、実際、糖尿病治療においては、高インシュリン血症といって、血中のインシュリン濃度が不必要に高まる状態を回避することが常に求められています。
 だからこそ、糖尿病の治療においては食事療法が何よりも優先されるのです。

 ところが服部氏は、こんな初歩的なことも無視して、低線量放射線の照射でインシュリンの分泌が高まることを無条件で良いことのように語っているのです。これはほとんど、「ためしてガッテン!」のレベルです。

 さらに、「木を見て森を見ない」議論になっていないか? と思うのが、先に述べたゾウリムシの宇宙線(放射線)遮断実験の位置づけの問題です。この実験は、ゾウリムシという単細胞生物を、自然放射線である宇宙線を遮断された状態で観察した結果、宇宙線(自然放射線)を浴びている自然環境下でのゾウリムシのほうが活発に増殖していたという結果から、地球に降り注ぐ宇宙線程度の低線量放射線が、ゾウリムシにとってはむしろ有益であるとする推論を導くことになったもので、それはそうなのかもしれません。

 しかし、話は単純ではありません。ゾウリムシは単細胞生物です。単細胞生物にとって、自身の増殖が活発化することは、たしかに「有益」なことであるに違いありません。しかし、多細胞生物の場合はそう単純ではありません。細胞の増殖が高まるということは、細胞の癌化に繫がる可能性もあるからです。

 正常な細胞は過度な増殖をしないよう、複雑な仕組みで制御されています。その制御が外れて制御されない増殖をするようになったのが、癌細胞だということができます。そのことを念頭に置いて、このゾウリムシの実験の意味を考えて下さい。
 自然放射線(宇宙線)を浴びたほうが増殖が高まるというこのゾウリムシでの実験結果は、多細胞生物においては、自然放射線(宇宙線)がやはり、正常な細胞の癌化に関与している可能性を示唆していると解釈することも可能なのです。

 また「放射線ホルミシス」派は、低線量放射線を照射されるとDNA修復が活発化するといいますが、DNA修復は癌細胞においても起きる現象です。ですから、低線量放射線の働きで、体のなかのDNA修復が活発化するといっても、癌細胞におけるDNA修復が活発化したとしたら、それは癌細胞の増殖を助けたことになります。これが「体にいい」ことなのでしょうか?

 このように、「放射線ホルミシス」派が言っていることのなかには「木を見て森を見ない」議論が少なからず見られます。非礼を承知で言いますが、私は服部氏のこうした粗雑な論理展開に、物理学者的な視野の狭さを感じます。

(続く)
  ↓
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/195.html
(この記事の続きはここで読めます)


(西岡昌紀「ここが変だよホルミシス論争」(月刊ウィル・2012年11月号増刊228〜252ページ)234〜236ページ)
http://www.amazon.co.jp/WiLL-%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-2012%E5%B9%B4-11%E6%9C%88%E5%8F%B7/dp/B009ISQ6FI/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1356954666&sr=8-1

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コメント
 
01. 2014年3月27日 17:32:08 : FEXpXMAU7Q
放射線は体によいとかの理論は
全てトンデモの世界、カルト板がふさわしい。

そんな理論を本気になって批判しても大して意味はない。
札付ウヨ雑誌WILLだって。


02. 日高見連邦共和国 2014年3月27日 20:17:07 : ZtjAE5Qu8buIw : lt7TdFOYcQ

フクイチ半径10キロ圏内に、身重の奥方や幼い乳飲み子と共に引っ越して生活せよ!!

その上でなら、どんな“トンデモ理論”でも。取り敢えずは真面目に聞いてあげる・・・


03. 2014年3月27日 23:13:25 : CInVjvDg7A
馬鹿医者クン、
ホルミシスのことより「貼る子が間違いなくシロ」とした件はどうするね。
もう間違いなくクロと確定したのだが、ホロコーストと同様にシロと言い張るかい?

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