［東京　１日　ロイター］ -北海道電力＜9509.T＞が、日本政策投資銀行に優先株引き受けによる５００億円規模の資本支援を要請したことが分かった。関係者が１日、明らかにした。原発停止の長期化に伴い、２０１４年３月期は３年連続で経常、当期損益ともに赤字の見込み。債務超過回避に向け、資本増強に動いた。

北海道電は昨年７月、泊原発１─３号の再稼働に向け、新規制基準適合性審査を原子力規制委員会に申請した。ただ、１、２号機は重大事故対策の申請書類の不備を初期段階で指摘され、審査は大幅に遅れている。２月の３号機に関する審査会合では、緊急時に原子炉格納容器を冷却する配管の追加を求められた。工事は「数カ月では終わらない」（北海道電）ため、泊原発は早期の再稼働が展望できない状況だ。

このため同社は２月、電気料金の再値上げ検討を表明した。しかし昨年９月に家庭向けなど規制対象で平均７．７３％の値上げを実施したばかりだったため、茂木敏充経済産業相は、再値上げ検討を明らかにした翌日の記者会見で、「最大限の経営効率化など値上げ回避に努力することが重要」と指摘、再値上げの前に経営努力が必要との認識を示した。

３年連続赤字となる北海道電は、１１年３月期末時点で２３．２％だった単体の自己資本比率が、１４年３月末には５％を割り込む見通し。財務の健全性回復には資本増強が必要な状況だが、早期の原発再稼働が見通せないため、公募増資も難しい。このため北海道電は、政府系の政投銀への資本支援要請に動いたとみられる。

(浦中大我、浜田健太郎　編集：山川薫)

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140401-00000048-biz_reut-nb
　

コメント

01. 2014年4月02日 17:25:36 : bq8afKIoRU 北海道電力の２０１１年以前の収支報告書を見ようとサイト内検索をしても、出て来ない。 「平成２０年３月期　中間決算短信」をグーグル検索できたので、それを見てみる。 ＞19年９月中間期（２００７年）　単位　百万円　　％ 売 上 高 　　　　　263,049　(△　0.3) 営 業 利 益 20,547 (△　56.5) 経 常 利 益 14,899 (△　64.4) 中間(当期)純利益 7,995 (△　68.8) すべて前年度割れです。 この時は、原発停止は全く関係ないことは明らかです。 大幅減益の原因は何だったのでしょうか？ それから、自己資本比率(％)。 ＞17年9月中間期　　29.2 18 年3 月期　　　　29.5 18年9月中間期　　　30.4 19 年3 月期　　　　30.5 19年9月中間期　　　30.3 これが、どうして「１１年３月期末時点で２３．２％だった単体の自己資本比率が、１４年３月末には５％を割り込む見通し。」となったのでしょうか？ 記事を読むと「３年連続赤字」の原因も自己資本率の低下も、原発停止だと言いたげですが、本当でしょうか？ http://www.hepco.co.jp/info/2007/pdf/kessan-19t.pdf 記事は、北海道電力の受け売りを、そのまま書いています。 記者は、何も調べないのでしょうか？ ＞　財務面では，泊発電所の長期停止に伴う火力燃料費の大幅な増加により財務体質が急激に悪化いたしました。 http://www.hepco.co.jp/corporate/ir/stock_info/pdf/90chukanjigyo.pdf

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