昨年末、世界の原子力関係者に衝撃を与える一つのビッグニュースが報じられた。アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）が行っていた同国初の原子力発電所建設の国際入札。「原子力未開の地」といわれた中東市場を切り開くこの極めてエポックメイキングな案件を受注したのは、フランスでもなく、日米連合でもなく、原発輸出の後発組である韓国陣営だった。

　韓国陣営は韓国電力を筆頭に斗山重工業、現代建設、サムスンＣ＆Ｔらで構成。百四十万キロワット級の新型加圧水型軽水炉「ＡＰＲ１４００」四基を建設する内容で、炉の受注金額は二百億ドル。契約には運転、燃料供給も含まれており、総受注額は四百億ドルに達する大型案件だ。

　国際入札にはフランス電力とアレバによるフランス陣営、日立製作所、ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）、エクセロンが参加する日米連合が参加していた。原発関係者の間ではかねてから「本命フランス、対抗日本」とされ、原発輸出の経験もない韓国は超大穴だった。誰もが予想し得なかった韓国の受注劇の裏には、一体何があったのか。

韓国標準型原子炉APR-1400のベースになったSystem80の解説です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/System80

韓国標準型原子炉の解説です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%A8%99%E6%BA%96%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89

(一部転載します。)

1983年から1991年にかけてスイスのアセア・ブラウン・ボベリ社（ABB社）と技術提携を行い、同社の原子炉System80をベースに設計された出力100万kWのOPR1000を開発。1995年、同国内の霊光原子力発電所3号機で使用された。また1990年代末にかけてアセア・ブラウン・ボベリ・アトム・コンバッション・エンジニアリング社（ABB-CE社）のSystem80+をベースにした140万kWのAPR1400が開発され、蔚珍原子力発電所など韓国内の原子力発電所に採用されている。

(転載終了)

●スイスの重電メーカー、アセア・ブラウン・ボベリは原発部門を売却して撤退しました。同じくドイツのシーメンスも原発部門から撤退しました。お先真っ暗の原発。それなのに日本はトルコに原発を売るとは。絶対許さん。