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(耕論)廃炉の現実 山名元さん、佐藤暁さん、竜田一人さん(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/734.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 5 月 02 日 00:44:33: igsppGRN/E9PQ
 

(耕論)廃炉の現実 山名元さん、佐藤暁さん、竜田一人さん
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11109881.html
2014年4月29日05時00分 朝日新聞


 東京電力は今月、福島第一原発の廃炉に特化した社内カンパニーを発足させ、政府も廃炉の前面に立つ。だが先行きはなかなか見通せない。廃炉を阻むものは何か。どう乗り越えるか。

 ■知恵結集へ脱「東電任せ」 国際廃炉研究開発機構理事長・山名元さん

 東電と政府の廃炉工程表(中長期ロードマップ)では、福島第一原発1〜4号機の廃炉作業を30〜40年で終えることをめざしています。昨秋、4号機の原子炉建屋にあるプールから、使用済み核燃料を取り出す作業が始まりました。1〜3号機の原子炉内で溶けた燃料(燃料デブリ)も、6〜7年以内に取り出し始める計画です。工程表には廃炉を達成できる根拠が示されていない、という批判もあります。しかし私は技術屋として、それぐらいの時間があれば必ずできると信じています。

 廃炉に向けた取り組みは、これまで東電任せだったと言わざるをえません。東電は増え続ける汚染水への対応だけで疲弊していた面もあり、火事場で応急策を取っているような状態でした。専門家の知恵も集めきれていなかったように思います。

 廃炉技術開発では昨夏、国際廃炉研究開発機構(IRID)が創設され、電力会社や原発メーカーなど国内外の知恵を集める態勢ができました。アベノミクスの3本の矢ではありませんが、現場のオペレーションにあたる東電、廃炉政策を担う国、研究開発を進めるIRIDがそれぞれ責任を果たしつつ連携することが重要です。そのうえで時間、コスト、安全性、成功の見通しといった複数の観点から工程表を最適化すべきです。

 廃炉の難関は1〜3号機の燃料デブリをいかに取り出すか。いまの工程表では、格納容器の破損部を補修して水をため、原子炉の上から取り出すことを目標にしています。作業員の被曝(ひばく)や汚染拡大を防ぐためにも、こうした「冠水方式」が最もよいのは明白です。

 ただ、設備の損傷や燃料デブリの状況はまだわかっていません。原子炉建屋内の放射能は1号機で毎時5シーベルトと、1時間もいれば100%死に至る水準のところもある。近づくのは簡単ではない。遠隔操作技術の開発も必要だし、冠水方式で対応できない炉が出てくるかもしれません。格納容器の横や下から取り出す方法など、代替策の検討も並行して取り組むつもりです。

 汚染水をためるタンクや浄化するためのフィルターなど、日々の作業でさまざまな放射性廃棄物が生まれています。燃料デブリも取り出した後、どうやって処分するか。こうした廃棄物問題にも対応した工程表をつくっていかなければならない。廃棄物の処分のための基準づくりも、原子力規制委員会とともに考える必要がある。廃炉を現実に進めていくには、手つかずの問題が山積しています。

 燃料デブリを取り出す技術など廃炉に向けたアイデアを公募したところ、200件もの応募がありました。福島第一への責任ある取り組みは、日本の原子力に関係するすべての人が世界から突きつけられた課題です。

 (聞き手 編集委員・服部尚)

     *

 やまなはじむ 53年生まれ。東北大大学院工学研究科修了後、動力炉・核燃料開発事業団に。京都大原子炉実験所助教授を経て02年から教授。13年から国際廃炉研究開発機構理事長。

 ■世界の声聞く気はあるか 元原子炉メーカー技術者・佐藤暁さん

 福島第一原発の廃炉は、対症療法をつぎはぎして進めてきたと言わざるをえません。原子炉の冷却システムは仮設のホースに頼り、汚染水の浄化も初期にはセシウムだけしか除去できない装置だった。今後も廃炉工程表のスケジュールは遅れ、コストは想定を上回ると思います。

 この状況は、震災前から見られた原子力業界の体質を反映しているのではないか。核燃料サイクル路線は1960年代からうたわれているのに、使用済み核燃料再処理工場(青森県)も高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)もいまだにきちんと稼働できていない。計画が遅れるほど原子炉メーカーの仕事が増えるおかしな世界。福島第一原発にも同じようなものを感じます。

 福島第一原発で進めようとしている冠水方式は、米スリーマイル島(TMI)原発でも採用されたオーソドックスな手法です。しかし原子炉で溶けた燃料にたどり着くまでの距離はTMIより長く、量も多い。格納容器の鋼板は薄く溶接だらけで、腐食も心配です。原子炉建屋5階の高さまで水を蓄え続けるには強度が乏しく、この選択肢は早く捨てたほうがいい。冠水に成功したとしても、溶けた燃料を取り出す前に多くの炉内構造物を取り除かねばなりません。

 格納容器の外面と、それを覆うコンクリートの壁の間には隙間があります。私はここを通り道にした「空冷方式」を提案したい。地下に放射線を防ぐ遠隔操作室をつくり、溶けた燃料を取り出して粉砕する。それを海外の使用済み燃料と同じように「乾式キャスク」という容器に入れて現地に保管するのです。

 国は溶けた燃料の取り出し方を国内外から公募していると言いますが、やり方に問題があります。東電はさまざまな情報を公開しているとはいえ、この目的のために、福島第一原発に関する必要な情報を海外向けにまとめて紹介しているわけではない。膨大で断片的な日本語の情報を読み解いてまで関心を寄せる応募者は、相当限られるでしょう。世界に呼びかけているという国内向けのポーズではないかと疑われています。もっとわかりやすく情報をまとめ、積極的に扉を開けば、より多くの技術提案が出てくるはずです。

 チェルノブイリ原発の例があります。事故後の原子炉建屋をコンクリートで覆った「石棺」が老朽化し、崩れる危機にさらされていましたが、国際基金をつくって海外の英知を結集したのです。仏大手建設会社のジョイントベンチャーが巨大シェルターを着々と建設しています。

 溶けた燃料を地下から取り出せば、福島第一原発は、過酷事故を起こした原子炉をのぞける世界唯一の施設になりえます。世界に公開し、事故の理解と対策の向上につなげるような国際貢献も視野に入れるべきです。

 (聞き手 編集委員・服部尚)

     *

 さとうさとし 57年生まれ。84年から02年まで米ゼネラル・エレクトリック(GE)の原子力事業部に勤務し、福島第一原発の検査にもかかわった。03年から原子力コンサルタント。

 ■再稼働し「職人」絶やすな 漫画家・竜田一人さん

 東京電力福島第一原発、通称「いちえふ(1F)」での作業の実態を描いた漫画「いちえふ」を昨秋から雑誌で連載中です。2012年6〜12月に自ら1Fの現場で働いた体験を、ありのままに描いています。

 もともと福島県には何の縁もありません。「3・11」の後、被災地のために何かできないかと仕事を探していたところ、1Fで作業員を募集しているのを知り、好奇心とちょっぴりの義侠(ぎきょう)心から行こうと決めました。

 放射線の不安ですか? 自分なりに情報を集め、身体への影響も現状なら心配ないと納得して行ったので、特になかったですね。現場には随所に線量の掲示板があるし、高線量の場所にいくと線量計がピーピー鳴る。それらをもとにきちんと把握して作業すれば、むやみに恐れる必要はないと感じました。

 防護服での作業はきついし、放射線以外にも様々な危険がある過酷な職場ですが、技術者や作業員のおっさんはみな、カッコよかった。溶接や配管の熟練の技。重機を遠隔操作しての見事ながれき処理。プロの仕事って感じで、あこがれました。

 ただ、40年かかると言われる廃炉完了まで、こうした「原発職人」を確保し続けられるかと考えると、不安です。最大の障壁は被曝(ひばく)線量の制限でしょう。

 1Fで働く人の多くは、年間20ミリシーベルトの放射線を浴びると、もう現場には行けない。私が半年で1Fを出ざるをえなくなったのも、そのためです。

 1年ごとにリセットされるので、年度が替わるとまた働けますが、実働時間はかなり限られる。職人たちの技術を生かしきれないうえ、後継者を育成する時間も足りません。1Fの中だけで技術者や作業員の技量を維持するのは、無理なんです。

 いま日本の原発は全部止まっていますが、私は原発作業の技量と人員を確保するために、当面、安全な原発の再稼働は必要だと感じています。稼働する原発があれば、1Fで線量がいっぱいに近づいた技術者や作業員は線量が少ない他の原発で働いて食いつなげるし、若手を連れていって修業もさせられます。

 原発事故後、一部のメディアや市民団体は放射線の危険をあおり、収束について悲観論を言い募りました。でも、どんな意見を持つ人であれ、日本に暮らす人はみな、廃炉に挑まないといけない事実は変わりません。脱原発の理念を振りかざすだけではなく、1Fの現実に向き合うべきだと思います。

 顔を公表しないのは、連載を終えたら再び、現場で働きたいから。自分ができることは知れているし、廃炉を見届けられないかもしれない。それでも1Fにかかわり続けたい。若い人たちにも放射線を過剰に恐れず、福島の再生にかかわってほしいですね。

 (聞き手 吉田貴文)

     *

 たつたかずと 65年生まれ。職を転々としながら漫画家としても活動。昨年、雑誌「モーニング」の新人賞で大賞を受賞。今月、「いちえふ〜福島第一原子力発電所労働記」を出版。

 ◆キーワード

 <福島第一原発の廃炉工程> 東電と政府が昨年6月にまとめた工程表では、4号機に続いて1〜3号機の使用済み核燃料を最速で2015年度から取り出し始める。1〜3号機の原子炉で溶け落ちた核燃料は最速で20年度から取り出し始めるが、どうやって取り出すかは決まっていない。国際廃炉研究開発機構が一部担ってきた廃炉の技術開発を企画する機能は、原子力損害賠償支援機構に組み込まれる予定で、改正法案が国会で審議されている。


 

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コメント
 
01. 2014年5月02日 03:24:02 : TGgfYEbPRU
再稼働して事故ったら、また人手が足りなくなるよな・・・。

02. 2014年5月02日 04:38:16 : 8z0JTJjQpY
この人たち全部ゲンパツで食ってる人たち=ムラですやん!

03. 2014年5月02日 05:07:48 : YUlX54A6ss

>>02   >この人たち全部ゲンパツで食ってる人たち=ムラですやん!


他の2人は知らんが、さとしちゃんは真面目だしものすごくいい奴だ。金で白い物を黒だなんて言う奴じゃないよ。

福島第一で同じ釜の飯を食っていたことがある。太鼓判を押す。信頼できる奴だ、だからGEにも行ったんだよ。

それにひかえ東京電力の奴らなんてはロクなのがいない。全員捕まえて死刑にしてもなんとも思わないよ。

[12削除理由]:アラシ

04. 2014年5月02日 08:49:21 : YJ8ithXFZ6
さとしちゃん 被曝は積算だよ 一年でリセット? まぁあんたの命だ好きにしな

でもよー あんたと同じアホーの勘違いが増えたら如何すんの?


05. 2014年5月02日 12:00:29 : UGAg5CiDRg
>>2
原子炉実験所で推進してきた山名は廃炉で大もうけ、小出は講演や出版で大儲け

この国は狂っている



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