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明日に向けて(845)『美味しんぼ』素晴らしい!雁屋哲さん頑張れ!勇気ある発言を守り発展させよう!
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投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 5 月 13 日 23:53:33: igsppGRN/E9PQ
 

明日に向けて(845)『美味しんぼ』素晴らしい!雁屋哲さん頑張れ!勇気ある発言を守り発展させよう!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/2d462f2359430f6cc8cc0944e19894be
2014年05月13日 21時30分00秒 明日に向けて


守田です。(20140513 21:30)

日本の食を深く究めてきた雁屋哲さんの漫画、『美味しんぼ』が、福島原発事故の真実の一端をきわめて的確に報じてくれました。
原発事故で多くの人が鼻血を出した事実、さらに高度な汚染にさらされた福島が、人が住むのは困難な地帯になっていること、除染も効果があがらず、とてもではないけれども安全に住むことはできないことなどです。
大拍手です!これでこそ食べること=私たちの生命に一番密着したことを本気になって追いかけてきたこの作品の本領発揮です!

中でも秀逸なのは、原発事故被災者の当事者として、自ら鼻血を出したり、脱毛を味わうなどしながら、一貫して住民の安全のために政府批判を貫き行動してきた井戸川元双葉町長の訴えを、明快に掲載してくださったことです。
さらに早くから内部被曝の危険性を先頭に立って暴き、放射線防護活動を担ってきた松井英介医師のコメントや、一貫して福島全体の除染などとても無理だと主張してきた荒木田岳福島大学准教授の発言も丁寧に載せてくださっています。
先週発売された23号では、福島を取材に訪れた主人公らが鼻血を出すシーンが描かれましたが、本日発売された24号ではもっとつっこんだコメントが掲載されました。内容を少し紹介したいと思います。

まず井戸川さんはこう述べています。「私が思うに、福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」
続いて松井さんがこう説明しています。「大阪で、受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響とは断定できませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。鼻血、眼、のどや皮膚などに不快な症状を訴える人が約800人もあったのです。」
「鼻の粘膜や毛細血管細胞の70〜80パーセントは水でできています。水の分子(H₂O)は放射線で切断されて水酸基(・OH)のような毒性の強いラジカルと呼ばれるものになる。しかもラジカルがくっついて分子に戻ったとき、今度はオキシフルとして消毒薬に使われるくらい毒性の強い過酸化水素分子(H₂O₂)になることがある。
このように放射線は直接粘膜や毛細血管の細胞・DNAを傷つけますが、同時に水の分子が切断されて細胞の中にできる、ラジカルによる間接作用が大きいのです。まだ医学界に異論はありますが、鼻血や強い疲労感などに、その影響は十分考えられます。」

この松井さんの確かな説明を受けて、井戸川さんは再びこう語っています。
「だから私は前町長として双葉町の町民に福島県内には住むなと言っているんです。今までの対応から東電と国の言うことを信じてはいけないと思うからです。
今度の事故まで東電は原発は絶対安全だと私たちに信じ込ませていた。事故の起こった3月11日の15時36分には原発は電源喪失して冷却もできないことがわかった。そうなれば次にどうなるか誰にでもわかる。しかし国が避難指示を出したのは12日の朝5時44分です。」
「避難指示は出たけれど避難場所は用意されていない。避難道路も作られていないから道が混雑して逃げられない。そのうちに12日の午後3時36分頃1号機が爆発した。
しかし、それ以前の2時半頃、東電は圧力容器内の蒸気を抜くためのベント作業を行い、その際に大量の放射性物質を放出した。それで爆発以前に双葉町では毎時1590マイクロシーベルトを計測しているんです。そうとは知らず避難最中われわれはその放射線を浴び続けてたんです。」

「私は政府の事故対策会議にも、福島県の会議にも呼ばれたことがありません。それなのに、汚染土壌を貯蔵する放射性廃棄物の中間貯蔵施設を双葉郡に作ると国と福島県が言う。私はその福島県と双葉郡の会議に出席しなかった。それを町議会でとがめられて不信任決議を受けたので辞任しました。」
「私はとにかく今の福島に住んではいけないと言いたい。どんな獣でも鳥でも自分の子供を守るために全力を尽くす。どうして人間にできないんですか。子供の命が大事でしょう。」

さらに場面が変わって、主人公たちは「福島に住んではいけないというもう一方」に会いにいきます。福島大学行政政策学類准教授の荒木田岳さんです。荒木田さんはこう述べています。
「福島がもう取り返しのつかないまでに汚染された、と私は判断しています。問題の出発点として、この現実を認めるかどうかで対応が違ってきます。」
「私は除染作業を何度もしました。その度に、のどが痛くなるなど具合が悪くなり、終わると寝込む。」
「しかも除染をしても汚染は取れない。みんなで子供の通学路の除染をして、これで子供たちを呼び戻せるぞ、などと盛り上がっても、そのあとに測ったら毎時12マイクロシーベルトだったこともある。汚染物質が山などから流れ込んで来て、すぐに数値が戻るんです。」
「除染作業をしてみて初めてわかったんです。除染作業がこんなに危ないということを。そして、福島はもう住めない、安全には暮らせないということも。」

「私の買った土地は今でも毎時1.5マイクロシーベルトありますし・・・すぐ下の河原は1キログラム当たり43万ベクレルでした。愛着があっても自分の身体を蝕むかもしれないところで住むのか。その土地が汚染されてしまっている現実を直視するかどうかですね。」
「除染に意味があるとすれば・・・たとえば阿賀野川を除染して日本海に広がるのを阻止するなど、汚染を広げない作業です。」
「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと私は思います。」

まったくその通り。井戸川さんの言っていることも、荒木田さんが述べていることも、僕はまったく正しいし、勇気ある正義の発言だと思います。松井さんは医師としてそれを力強く補強してくださっている。
もちろん3人ともこのことを初めて述べられたのではありません。これまでも堂々と実名で、たくさんのバッシングをはねのけながら発言し続けています。その結果、たくさんの方の支持も集めてきています。
今回はそれを雁屋哲さんが取り上げてくださり、一気に社会的な論議にまでこの話題が高まりました。

みなさん。私たちは今こそこの勇気ある真実の声を守り、発展させる必要があります!
僕もこれまで繰り返し鼻血を出した体験者の方のお話を聞いてきました。いや鼻血は序の口に過ぎない。もっとたくさんの健康被害を耳にしています。
にもかかわらず、政府はこうした調査をまったく行わなかった。本当にそれが放射能のせいではないというのなら、実態調査を行い、データを示せばすむことであるにもかかわらずです。
こうした調査は、事故によって多大な不安をも社会的に作り出してきた政府が当然果たすべき責任でもありました。しかし政府は、実際には放射能による被害が広がることを知っていたから、そうした調査をしてこなかったのです。

政府が行ってきたのは、当初から事実をもみ消すことばかりです。そのことは井戸川さんがはっきりと指摘しています。
そもそも事故直後などは、膨大な放射能が出ているのに、それを周辺住民に教えもしなかった。そのためにあたらたくさんの方たちがしなくてよい被曝をしてしまったのです。
福島県もまったく同じ態度をとりました。それどころか福島県は、唯一、放射性ヨウ素の到来を前に安定ヨウ素剤の配布を行った三春町に「配布を止めよ」という強権的な命令まで発していました。
今、その政府と福島県が、『美味しんぼ』に罵声を浴びせていますが、「盗人猛々しい」とはこのことです。あるいは自らが人々を大量被曝させた後ろめたさがあるからこそ、真実を告げる人々を口を極めてバッシングしているのでしょう。

現実に広がっている健康被害は、鼻血だけではありません。視力が低下したり、記憶力が落ちたり、そればかりか心臓の病による突然死も増えています。これは福島市の大原総合病院が一時期データとして示したことです。
それだけではない。そもそも原発関連死によって2013年3月31日までで1300人以上の人々が亡くなっているのです。にもかかわらずこの原発事故による死についても政府はきちんと扱ってきていません。
事故がなければ亡くなることのなかった1300人以上の死の責任者の追及もまったくなされていないのです。あのひどいフェリー事故のあった韓国社会で、首相が辞任し、大統領が弾劾されていることと雲泥の差です。

こうした中で、今回、『美味しんぼ』は、封殺されようとしている健康被害を、断固として明らかにしてくれました。
国と福島県が強行してきた、まやかしの「除染」の矛盾も明快に示してくれています。このことにこそ、福島の人々、いや日本に住まう人々の命を真に守っていく明快な方向性があります。
だからこそこの声をみんなで守っていく必要があります。守るだけでは足りない。発展させなければいけない。

とくに私たちは今こそ、原発事故で最低でも1300人以上を死においやった政府と東電の責任を追及していく必要があります。
責めるべきは私たち民衆の側です。守るだけではいけない。責任者を追及しなくてはならない。その中で避難の権利を拡大し、被曝医療の充実化をはからなければなりません。
だからこそ、この論争にそれぞれの地域で、職場で、生活圏で、参加してください!自分の知っている真実を語り、『美味しんぼ』を応援し、雁屋さん、井戸川さん、荒木田さん、松井さんと肩を並べて、真実を響きわたらせようではありませんか!

今こそ、頑張り時です!私たち一人一人が未来のために奮闘すべき時です!


 

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コメント
 
01. 2014年5月14日 00:48:34 : FfzzRIbxkp
美味しんぼを読んで、日本の食の奥ぶかさに感銘を受けたものですから、

美味しんぼを読んで、食べものから 内部被曝を減らしていけたらいいな!

この仕事は公衆衛生を担う人たちがやらなくちゃいけないのだけれど、
残念だけど、そのスキルを身に付ける教科書もできてないのかな。

消費税増税分を社会保障にあてるのですから、
子どもたちの給食を限りなくゼロベクレルに近づける費用も捻出してくださいね。


02. 2014年5月14日 06:47:38 : YUlX54A6ss

在日の反日左翼運動活動家を応援する気になどなれないけど。


03. 2014年5月14日 08:08:28 : aiMZAOJQqY
>>02
いまさら、反脱原発を左翼運動に結び付けようとしても、誰も聞かないよ。
右翼も含めて、国民の大半は原発に反対だからね。

もう少しましな工作を考えないといけない。飼い主にそう言っておくんだな。


04. 2014年5月15日 10:00:17 : 7a485pUwzQ
在日
反日
左翼
どれもこれも素晴らしい響きではあるが、並べただけでは意味がない。

在日の何が問題なのか・・
反日とはどういうものを指すのか・・
日本における左翼とはどのような位置づけなのか・・
言葉尻だけでは意味が解らない。

兎にも角にも書くだけ書いて、流れを止めるやり方こそ反日的であるとおもうが、どうなんだろう。

在日、左翼はついでの話で片付けているようだ。

コメントのコメントをしてもしょうがない話ではあるが、この投稿記事には多くの人の思いが重なっているとおもう。
普通に考えて、同朋が自国で苦しんでいることに歯がゆい思いをしなければならないことを率直に表現している。
コミックと云う表現手段がそれを可能にしているのだろうが、世界に誇る日本のコミックが多くの問題を扱っている。
その流れのひとつが「美味しんぼ」であり先駆的なものでもあった。
文学も今日的な問題では死に体になっている今、コミックの活躍は我々にとっては大きな力となって行く。


05. 2014年5月15日 15:40:48 : wJZnV3B0jk
実際に二年間も福島で取材体験してきた人に、何故科学的根拠がないと断言できるのか、事故以前には無かった現象が、現実に出てきている事は誰が考えても、チェルノブイリの事故後の検証とも一致する事は、根拠があるではないか、どうしても隠しておきたい原発村とそれに肖っている議員、関係者、の見え見えの言動だ。

06. 2014年5月16日 03:16:43 : vb0Igi8mEo
消費税増税、年金支給75歳、配偶者控除の見直し、働け働けと政府は見えない力を発揮し、我々小市民に将来、未来に対する様々な不安を考える余裕を与えないようにしているように感じる。
日々目先の事ばかりに捉われ、我々日本国民、私達家族はいったいどうなって行くのだろうかと、当たり前のようにやって来る毎日を生活するのが精いっぱいで考える力が薄れていく。
子供が大人になった時、私を生んでくれたばかりに、どうしてこんなに苦労しなければならないのか!生まれて来なければよかったと言われないようにしなければならない。
生きる幸せと喜びを謳歌してもらいたい。
我が子が将来授かるであろう子供、孫たちに囲まれた生活がどれほど喜ばしいことなのか、その喜びを感じてもらいたい。
親として切に思う。


07. 2014年5月16日 09:17:24 : Ykg5RICPCs
連日のしつこいくらいのフェリー事故の報道を
船を原発に、オーナーを東電に置き換えて、
報道できないマスコミの良心のカケラと勝手に解釈して聞いています。
雁屋哲さん、よくやってくれました。

08. 2014年5月16日 12:06:38 : ZL2ucFlRso
輪廻転生してきた、最近の若者が,きつい仕事は嫌と拒否し始めている、。
上等な「おもてなしの国」ならいつまでも、深夜まで働くのは品位に欠けるだろう。
ヨーロッパ型の様にさっさと、5時に終わらせて、客が店内に残ってるとイライラ
するくらいが、店員の人権として、主張してくるのは当然のこと。

めしいのごとくオーナーに歯向かうことなく働き続ける事は奴隷制度であり、社会の悪を助長させ、楽しんでるとしか思えない。もっと、もっと、声を上げて、若者は主張すべきだ!バブルの年寄りより、より、進化しているのだから。社会ノあり様を変えなくてはならない、年寄りの模倣はだめだよ。

鳴り物入りで賑々しくスタートした、格安航空会社、ピーチアビエーションもいつまでも持たないだろうと思っていたら、案の定、消えそうな運命だ。「格安、格安、、」と叫ぶ日本の下品さはいつまでも持たない。ベトナムやフィリピン、中国の日本企業も政変でがたがたして、福島の放射能同様、いつまでたっても、不安定さと恐怖の中で、「おもてなし」のリスクをかみ締め続けるだろう。

そして、とんでもない首相が、原発の嗤うセールスマンをやって、
古い体質を引きずっている。


09. 2014年5月16日 15:55:37 : NxwFL4GKOs
雁屋氏、頑張れ!氏にはもっともっとエグイ事実を知らせて欲しい。原発ゴロたちは、ただ自分達の欲得利権のために、大嘘や詭弁を晒し続けているだけだ。石原ノブテルなど、小学生漢字読めぬ書けぬアベゲリゾーと勝っても絶対に負けぬ大バカ大低能と聞く。こんな二大バカ巨頭らがテンクラを抜かしあげて我々庶民を騙くらかしているのだ。

10. 2014年5月17日 02:36:16 : Ky8U3yqcqg
残念でしたね! 休止になったな! ざまあみろ!
政府の圧力で このまま連載終わればいい! 

11. 2014年5月17日 03:54:21 : AiChp2veWo
日本の食を深く究めてきた雁屋哲さんの漫画、『美味しんぼ』が、福島原発事故の真実の一端をきわめて的確に報じてくれました。・・・については賛同の意を表するが、狭量ではあるが個人的に「美味しんぼ」の語感が嫌いであるから一度も読んだことはない。あれが美味しいこれがうまいと言って走り回る感性も性格も持ち合わせていない。あそこがうまいここがうまいと騒ぐことも全くない。普通にご飯を炊いて味噌汁を作ってしゃけを焼いて、よく働いた後は何でもうまい。ありがたいことだ、それだけだ。然しそれが根底から亡び始めていることが嘆かわしい。

12. 2014年5月17日 11:11:47 : ZL2ucFlRso
連載の休止は、編集者側は、計画の上、社会にある程度、パンチを与える事が重要。いつまでも、不安と恐怖の連鎖は、「おもてなし」にじわりじわりと
聞くのが、面白い。自分の国だけが不幸じゃなければいいという発想は
そろそろ終わりにした方がいい。


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