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ドライベント、3号機準備 震災3日後、大量被曝の恐れ(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/295.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 5 月 21 日 07:06:15: igsppGRN/E9PQ
 

ドライベント、3号機準備 震災3日後、大量被曝の恐れ
http://www.asahi.com/articles/ASG5N2F8DG5NUEHF003.html?iref=comtop_6_01
2014年5月21日03時00分 朝日新聞


 東京電力が2011年3月14日、福島第一原発3号機で高濃度の放射性物質を人為的に外気に放出するドライベントの準備を進めていたことが分かった。国はこの時、混乱を避けるため3号機の危機を報道機関に知らせない「情報統制」をしており、多数の住民が何も知らないまま大量被曝(ひばく)する恐れがあった。当時の吉田昌郎(まさお)所長(13年死去)が政府事故調査・検証委員会の聴取に答えた「吉田調書」で明らかになった。

 ベントは原子炉格納容器が圧力上昇で壊れて放射性物質が大量放出されるのを防ぐため、格納容器内の気体を人為的に抜いて圧力を下げる最後の手段。水を通して抜くウエットベントと比べ、水を通さないドライベントは100〜1千倍、濃度の高い放射性物質を外部に出す。今回の事故対応では実施されなかった。

 吉田調書などによると、3号機は14日未明、注入する水が枯渇して危機を迎えた。東電はウエットベントで格納容器の圧力を下げようとしたが下がらず、14日午前6時23分、次善の策としてドライベントの検討を始めた。午前7時前の時点で甲状腺がんを起こす放射性ヨウ素が南南東の風に乗って北北西方向に広がり、3時間で福島県北部の相馬郡付近が250ミリシーベルトになると予測。この値は甲状腺被曝の影響を防ぐため安定ヨウ素剤を飲む当時の国の目安100ミリシーベルトを超えていた。

 国から午前7時49分に情報統制に入ったと通告された後も、東電は再度、ドライベントを実施した場合の放射性物質の拡散を予測していた。

 吉田氏は政府事故調の聴取でドライベントを検討していたかと質問され、「それはもちろん、しています」と明言。一方で、それに先だってウエットベントの操作をしている間に「爆発してしまって何か圧が下がってしまったんですね」と述べた。

 これは午前11時1分に3号機建屋の爆発が偶発的に起きた後に圧力が下がり、人為的なドライベントを実施する必要がなくなった経緯を説明したものだ。爆発後、構内の放射線量はほとんど上がらなかった。偶発的な爆発と違い、人為的なドライベントには危険性を住民に周知する責任が発生する。

 当時、国は3号機の圧力上昇を報道発表しないよう東電と福島県に要請していた。この情報統制について吉田氏は聴取で「そんな話は初耳」とし、「広報がどうしようが、プレス(報道発表)をするかしないか、勝手にやってくれと。現場は手いっぱいなんだから」と証言。原子炉の制御に追われ、住民への周知にまで気を使う余裕がなかったことを打ち明けていた。

 東電広報部は取材に対し、3号機で放射性物質の拡散予測を含めドライベントの実施を検討したが、住民には知らせなかったことを認めた。最終的に実施しなかった理由については「事前の検討段階で、最終的に実施する必要がなくなった」とした。(木村英昭)

■住民の安全、誰が守る

 《解説》吉田調書の教訓は、ひとたび過酷事故が起きれば電力会社にとって住民の安全は二の次になるという現実だ。福島第一原発を預かる東京電力社員たちは事故直後、原子炉の制御に精いっぱいで、避難住民に配慮する余裕がなかった。

 大量被曝(ひばく)を招きかねないベントを実施する場合、住民にどう周知するのか。事故対応と住民避難は切り離せないのに、そのルールは事故から3年以上たった今もあいまいだ。

 根本的な問題を解決しないまま、国は原発再稼働への道筋を描く。事故対応は電力会社に委ね、住民の避難計画は自治体に任せているのが実情だ。

 再稼働の議論で欠落しているのは、避難住民の安全に誰が責任を負うのかという視点だろう。吉田調書の教訓を自治体や住民と共有し、透明なルールをつくることが必要だ。(堀内京子)


 

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コメント
 
01. 2014年5月21日 07:39:55 : aiMZAOJQqY
>爆発後、構内の放射線量はほとんど上がらなかった。

よくこういう大嘘がつけるものだ。

ドライベントをしなかったため、格納容器は内圧に耐え切れず、火を吹いて大爆発した。
溶融燃料が飛び散り、未だに線量が高すぎて3号機には近づけない。
燃料はホットパーティクルとなり、数百キロ離れた名古屋の家のチリからも見つかっている。

ドライベントをしようがしまいが、大量の放射性物質が3号機から放出されるのは不可避だったし、
多数の住民が何も知らないまま大量被ばくしてしまった。
恐れがあったのではなく、被ばくをしたのだ。ごまかすなと言いたい。

>偶発的な爆発と違い、人為的なドライベントには危険性を住民に周知する責任が発生する。

偶発的な爆発にしろ、放射性物質の拡散を予測していたのだから、ベントをしようがしまいが、
拡散予測を住民に知らせるのは当然である。


02. 2014年5月21日 11:38:11 : nJF6kGWndY
>国は3号機の圧力上昇を報道発表しないよう東電と福島県に要請していた
>ひとたび過酷事故が起きれば電力会社にとって住民の安全は二の次になる

当時の民主党政権が、パニックを恐れて情報を開示させなかっただけだろ


03. 2014年5月21日 11:41:15 : nJF6kGWndY
>>01 格納容器は内圧に耐え切れず、火を吹いて大爆発した。溶融燃料が飛び散

だとしたら、当時の作業員たちは、もうとっくに急性障害で死んでいるだろうが

どうなんだ?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9E50


04. 2014年5月21日 12:04:11 : eF2xfvCJGA
福島原発事故:「所員の90%が逃げた」=朝日新聞

現場所長証言録公開
「現場に残っていたのは69人だけ」
東電、3年以上も事実隠蔽

 福島第一原発事故発生から5日目の2011年3月15日午前6時。原子炉で爆発音が聞こえ、原子炉内の圧力を示す計器盤が「0」になった。深刻な故障が発生したという意味だった。現場責任者の吉田昌郎所長=2013年死去=は放射線被ばくに備え、所員に「福島第一原発の構内の放射線量が低いエリアで待つ。安全が確認され次第戻って作業を再開するように」という内容の緊急放送をした。


 しかし、所員は命令とは全く違う行動を取った。原発内部のシャトルバスに乗ったある所員が「第二原発に行こう」と叫び、脱出が始まった。一部所員は駐車場に止めてあった乗用車を運転して慌てて脱出した。彼らが向かったのは事故現場から10キロ離れた福島第二原発だった。所員720人のうち90%に当たる651人が指示に背いて脱出しており、吉田所長ら69人だけが現場に残った。原発運営会社の東京電力はこれまで「現場所長の指示に基づいて所員は避難した」とし、このような無断離脱を3年以上隠蔽(いんぺい)していた。


 こうした事実は吉田所長の証言録を朝日新聞が20日に公開したことにより明らかになった。吉田所長は食道がんで11年12月に退職しており、昨年7月に58歳で死去した。吉田所長は死去前に政府調査委員会に対し事故の状況を29時間かけて証言していた。


 吉田所長は証言録で「当時、無断離脱者の中には危機対応チームの幹部たちもいた」と明らかにした。吉田所長はその後、原子炉が破損していないことを確認し、所員の現場復帰を強く指示。所員らは同日正午過ぎになって幹部クラスを中心に少しずつ戻ってきたという。


 こうした出来事があった前日の同年3月14日には、政府原発規制機関の原子力安全・保安院所属検査官4人が現場を離脱していた。検査官は緊急事態発生時に事態の収拾方法を助言し、政府の指示を現場に伝える役割を担う。原子力安全・保安院はこのとき「検査官は食料の調達が容易でなかったため現場を抜け出した」と弁明した。


東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/21/2014052101140.html


05. 2014年5月21日 12:53:32 : 7Z1rf4WYPo
プロが最悪回避のためにドライベントの検討に入ってたってのは、当然だと思う。検討の段階で公表しなかったのをどう評価するかはまた別の問題。
最悪を想定して検討してたのが分かったと糾弾するのが朝日品質。
考えることすらいけないと言ってる。

06. 2014年5月21日 13:16:54 : aiMZAOJQqY
>>03
初期収束作業に加わった人たちは大半は死んでいるか、死の床にあるだろう。
東電は名前も公表しないし、マスコミは匿名インタビューさえしない。

「自己犠牲者は完全に隠蔽 闇に葬られる福島の英雄たち」
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/115.html

一番安全なところにいた吉田所長でさえ癌で死んでいるのだからね。

元気だったら、インタビューを受けてもよさそうなものだ。

また1F付近で数百の遺体が見つかり、放射能汚染がひどいのもあったようだが、
死んだのはみな津波のせいにされ、汚染されたのは死後ということになっている。


07. 2014年5月21日 14:44:58 : rrhrFN6JLd
イラク戦争での自衛隊員銃撃戦での死亡者0と一緒だ。

08. 2014年5月21日 16:08:05 : TGgfYEbPRU
爆発しちゃえば責任回避出来る・・・良くできた仕組みだな・・・。
この仕組みならベントより爆発選ぶだろ・・・。

09. 2014年5月21日 19:54:16 : Ohl4OQuhlw
ドライベント170回の東海村原発を検証しろよ。
放出された放射線物質量から、ある程度の被害規模の大枠が掴める資料がすでにある。
「われらチェルノブイリの虜囚」
高木仁三郎氏や水戸巌氏の著作の中にシミュレーション・レポートがあり
東海村の原発が暴走した場合の被害予測が提示されてある。


10. 2014年5月22日 04:30:17 : hocy76aU4s
>>06
 >また1F付近で数百の遺体が見つかり、放射能汚染がひどいのもあったよう
 >だが、死んだのはみな津波のせいにされ、汚染されたのは死後ということ
 >になっている。

このことか?  ↓
福島原発の作業員800人死亡 東北大学医学部附属病院が隠蔽
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1399199441/l50
 


11. 2014年5月22日 07:09:25 : aiMZAOJQqY
>>10
作業員ではなくて、1F周辺の住民の話だ。

「福島原発の20キロ圏に数百〜千の遺体」
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/657.html

3号機から飛び出した核燃料の破片が、2キロも離れた1F敷地外で見つかっていることからして、
付近の住民がとんでもない被ばくをしたのは確実。

だが死因はすべて津波のせいにされている。


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