＞福島第一原発の直下にメルトダウンした
＞核燃料で汚染された地下水が、
＞水脈を伝わって遂に３年係りで
＞此処まで辿り着いてしまったのだろうか？

その可能性はあまりないはずです。まず、福島第一原発は海岸べりにあり、阿武隈高地からの地下水の流れは太平洋へ向かって流れているからです。

ただ、現実にセシウム１３７が検出されているわけで、原因として可能性があるとすると、次のようなものだと思います。

１．福島第一原発の建屋などの汚染水が通常言われているよりも深いところにある地下水へ何らか家の形で混入していて、その深い地下水が我孫子まで続いているということ。しかし、15ベクレルというのはかなりの高濃度のはずで、多分考えにくいはずです。なぜなら、地下水と言えど地下水単独で存在するわけではなく、多くは礫層という砂利交じりの地層を流れているはずで、そういった地層はある程度セシウムなどを吸着するはずだからです。我孫子までは十分に100キロ以上あり、しかも地下水はかなりの量が流れているはずですから、我孫子で15ベクレルもの高濃度で検出されるとは思えません。

２．雨水が地表から地層を染み込んで地下水に混入した。どのぐらいの深さからの湧水であるのかがはっきりしませんが、普通の土壌で年間の土壌中の浸透速度は数センチ程度とされていて、普通湧水は数メートルは深いところからのものであるのでこちらも考えにくいと思います。更に、日本の土壌はセシウムの吸着能が高いため、土壌に硬く結合してしまい、地下へ染み込んで行かないことが多いとされています。

３．自家用の湧水であることから、湧水の水をくむ施設というかその部分に雨水が混じり込んでしまっていること。結局、この可能性が最も高いような気がします。湧水の水がわき上がっている途中のところへ雨水が例えば地表から数センチのところで流れ込んでいるとか、の可能性です。

もしも可能であるのなら、湧水の深い部分から水を採取して、ベクレル数を測ることだと思います。