川内原発:「合格第１号」住民避難なおざりに、規制対象外(7/16 毎日新聞)
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Wednesday, July 16, 2014　東京江戸川放射線

　九州電力川内原発が事実上、原発の新規制基準への「合格第１号」となったが、クリアしたのは設備面でのハード対策に過ぎない。新規制基準と住民避難などの防災対策は、原発の完全確保の「車の両輪」（田中俊一・原子力規制委員長）だが、原子力規制委員会の安全審査では前者を厳しくチェックする一方、後者は規制の対象になっていない。

　国際原子力機関（ＩＡＥＡ）は、原発事故へ対処する国際基準として「深層防護」と呼ばれる５層にわたる多重的な安全対策を定めている。想定外の事故が起きても住民の被ばくを防ぐ「最後のとりで」である第５層の防災対策は、米国では規制の対象だ。原発を稼働する前にＮＲＣ（米原子力規制委員会）の認可を受ける必要がある。

　だが日本では、東京電力福島第１原発事故後も、第５層の防災対策は依然として対象外だ。住民の避難方法や避難場所などを定める地域防災計画や避難計画は、災害対策基本法に基づき自治体の責任で策定し、政府は策定を「支援」するだけ。川内原発では防災対策の対象となる半径３０キロ圏の全９市町が策定を終えたが、規制委を含めた政府は計画の実効性を一切チェックしないままだ。

　規制委幹部は「国が自治体の業務に口を出すことは立場上できない」と繰り返すが、原子力行政に詳しい吉岡斉・九州大教授は「規模の小さい自治体が独自に対処できる問題ではなく、規制に組み込む法改正が必要だ」と指摘する。

　福島第１原発事故では、放射性物質の拡散情報が住民に伝わらず、入院患者など災害弱者の避難も遅れ、多くの被ばくや関連死を招いた。原発が国策民営で進められてきたからこそ、国は防災対策を自治体に丸投げせず、自ら担うべきだ。事故の最大の教訓の一つである防災対策を「置き去り」にしたままの再稼働は住民の理解を得られまい。

http://mainichi.jp/select/news/20140716k0000e040246000c.html

コメント
01. 2014年7月16日 18:05:47 : uEEk6aHu6A 　皆で責任を押し付け合って、笑える状況。 　結局、審査基準の合格ってのは再稼働の責任を自治体に移す儀式って事。
02. 2014年7月16日 18:31:32 : AgumpIiQVY 盗っ人猛々しい。 福島原発事故の反省を全くしないで頬っ被り。 そんな恥じも感じない鉄面皮野郎が規制委員会の委員長。 今度は想定外は通用しない。どう責任を取るのか覚悟はできてるだろうな。 死んだぐらいでは責任は取りきれないぞ。 一家眷属国外追放で乞食でもするのだな。
03. 2014年7月16日 19:19:37 : TL4RNDk7tn 山名を一言も批判しない助教
04. 2014年7月16日 20:39:27 : Por1hDkYKo >>03へ 　あなたの原発に対する姿勢はどうなのよ？
05. 2014年7月16日 20:46:25 : rwgORSmgTI >>03 へ 工作員はこの板に来るな！！！
06. 2014年7月16日 22:11:15 : OOFa2odBFc 安全だから、避難なんか必要ないんでしょう。 火力発電の周辺って、避難計画や訓練あるのか？
07. 2014年7月17日 10:55:55 : xJXtjZghSs 安倍「世界最高水準の安全」 記者「アメリカでは住民の避難対策も安全の一部ですが」 安倍「世界最高水準の安全」 記者「だから住民の…」 安倍「世界最高水準の安全」 記者「だめだこりぁあ」
08. 2014年7月17日 12:18:16 : gli9B2RAJ6 >>06 OOFa2odBFc ＞安全だから、避難なんか必要ないんでしょう。 そんなに安全なら福島へ首都を遷せ！ 放射能を恐れている住民じゃなく、電力会社や自民党や自民党もどき党の政治家のように強靭な肉体と強靭な精神力を持つ人やマスコミやその遺伝子を持つ家族が住めば良いのだ。 ＞火力発電の周辺って、避難計画や訓練あるのか？ 火力発電所はたとえ事故になっても原発のようにその何十キロ圏内もが人の住めない土地になる訳じゃなし、事故後は速やかに中に入って修理も出来るし、ほんの2〜3年もすれば復興も簡単だ。 原発も火力も周りの住民は爆発の爆風で死ぬわけじゃないけど、原発は放射能が当たり一面に降り注ぎ続け、じわじわ人の健康を蝕み、やがて癌や心臓病などの病人が蔓延し死ぬ人も増えてくる。 火力は事故っても放射能被害は出ない。 原発と火力発電の危険性を同じレベルで語るお前は脳カタルだ。

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