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SPEEDI、予算大幅減へ 放射線量の予測に限界  単なる「風向計」 福島の原発事故時のSPEEDI(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/14/genpatu39/msg/857.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 25 日 07:47:15: igsppGRN/E9PQ
 

SPEEDI、予算大幅減へ 放射線量の予測に限界
http://www.asahi.com/articles/ASG8S7D4FG8SULBJ005.html
2014年8月25日05時35分 朝日新聞

 東京電力福島第一原発事故で初期の住民避難に活用されず問題になった「SPEEDI(スピーディ)」(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)について、原子力規制委員会は来年度予算を半額以下に大幅減額する方針を固めた。放射性物質の広がりを即座に予測するには技術的な限界があるため、代わりに放射線量を実測するシステムを強化する。これまでSPEEDIを前提にしてきた自治体の避難計画は見直しを迫られることになる。

単なる「風向計」 福島の原発事故時
 福島の事故時、SPEEDIによる予測のもとになる原子炉などのデータが得られず、放射線量を予測できなかった。規制委は事故発生直後の住民避難の指標としてきた位置づけを2013年に改定した原子力災害対策指針で「参考情報」に格下げしており、予算の上でも明確にする。

 実測システムの強化は、改定指針が周辺のモニタリングポストなどの値をもとに、原発30キロ圏内の緊急時の避難を判断する方針に転換したのを踏まえた。大量の放射性物質が放出されるおそれが生じた時点で、5キロ圏は放出の有無にかかわらず即避難。5〜30キロ圏は屋内退避を原則とし、実測値をもとに避難の必要性とタイミングを地域ごとに判断する。不確実な予測よりも迅速で的確に対応できるとの考え方が背景にある。

 規制委は今年度から、実測値の情報を即時に官邸や道府県と共有するシステムの導入を始めている。避難などの判断根拠となるデータを、関係者がそれぞれの端末の画面でリアルタイムで見られるようにする。集約作業や紙でのやりとりを省き、事故時の混乱を防ぐ狙いで、国側の監視態勢や維持の費用にSPEEDIの予算を振り向ける。

 自治体には、定められた避難の区域ごとに少なくとも1カ所のモニタリングポスト整備が求められる。居住地や山地の別や放射性物質の拡散傾向を踏まえ、5キロ間隔を目安にする。

 SPEEDIは14年度も保守管理の事業委託費用に約5億円が充てられている。事故発生直後の予測だけでなく、事前の避難計画づくりや訓練にも使われ、福島の事故では実測値をもとに広範囲の汚染状況を推定するのにも使われた。

 こうした経緯から自治体には引き続き活用を求める声もある。人件費などを圧縮することで事故時に最低限の計算はできるよう維持するが、参考情報としてどう扱うかはあいまいなままだ。自治体は実測値の扱いなど代わりの手段の詳細な検討が必要になる。(川田俊男)

     ◇

 〈SPEEDI〉 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム。原発などの事故時に、原発から放出された放射性物質の量や空間放射線量、被曝(ひばく)線量などを気象条件や地形をもとにスーパーコンピューターで予測し、地図上に示す。旧日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)が開発し、原子力安全技術センターが1986年に運用を始めた。震災後、文部科学省から規制委に移管。開発や維持に2010年度までで約120億円の国費が投入された。

          ◇

単なる「風向計」 福島の原発事故時のSPEEDI
http://www.asahi.com/articles/ASG8C6F8JG8CULBJ010.html
2014年8月25日05時35分 朝日新聞

 予算が大幅縮小される「SPEEDI」(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)は、原発事故時に住民避難を判断する要になるはずだった。しかし、福島第一原発事故では期待された役割を果たせなかったうえに情報も公開されず、不信や混乱を招いた。自治体にも予測に頼らない避難への備えが求められているが、態勢づくりは道半ばだ。

 福島の事故当時、SPEEDIはただの「風向計」になってしまっていた。

 もともとは、放射性物質が、いつどこへ、どれだけの濃さで届くかを即座に予測し、住民避難に役立てるはずだった。ところが、予測のもとになる「放出源情報」が得られなくなった。

 原発からどれだけの量が出ているかを示す刻々のデータ。これを気象や地形のデータと合わせて計算するはずだったが、地震や津波で電源を失って原子炉の情報が得られず、どの部分から放射性物質が漏れているのかもわからなくなった。

 SPEEDIにとって、長時間データが得られないのは想定外だった。この結果、放出源情報を1時間に1ベクレルと仮定した予測(単位量放出)を続けることになった。わかるのは風下の方向のみで、濃度の数値は示せない。こうした情報の扱いも決まっていなかった。

 元原子力安全委員長の班目春樹氏は「風向きはぐるっとまわるため、単位量放出では見極めは難しかった」と言う。別の専門家は「放出源情報を把握し、予測できるという考え自体が安全神話だった」と指摘する。

 こうした教訓から、原子力規制委員会が昨年改定した指針では、予測に頼らず判断することにした。重大事故が起きた段階で5キロ圏は即避難。5〜30キロ圏は屋内退避し、毎時500マイクロシーベルトになった区域ごとに数時間以内に避難する。

 各自治体で進む避難計画づくりもこの指針に基づく。測定に使うモニタリングポストも、よりきめ細かく測れるよう増設する。九州電力川内原発がある鹿児島県は22カ所を67カ所にした。詳細な測定のため移動式の44台やモニタリング車1台も活用する。

 ただ、5キロごとという目安はあるものの、詳しい設置基準はいまだ明確になっていない。判断にどれだけのデータがあれば十分かははっきりせず、各地の設置も途上だ。30キロ圏外については、避難や屋内退避の判断基準はなく、9月から規制委が議論を始める段階だ。

 自治体にはSPEEDIに期待し、より多く判断材料を持ちたいとする意識が残る。規制委には予測精度への疑問から不要論もあるが、新たな考え方は必ずしも浸透していない。

 鹿児島県の担当者は「国の考えに合わせざるをえないが、予測が全く使えないわけではない」と強調。「福島では、使う側に有効という認識がなかった。運用の仕方が悪かっただけだ」とも話す。

 自治体は実測データをもとにした避難計画づくりや避難訓練などの対応を迫られる。しかし、参考情報に格下げされたSPEEDIで実測をどう補完し、いつ誰が使うかも決まっていない。北海道の担当者は「参考情報としてどう活用するのか国は早く示して欲しい」と注文する。

 SPEEDIは仮の事故の予測も計算でき、自治体の避難計画づくりにも使われてきた。13年度は17道府県が計算を依頼したが、規制委は「一通り終えた」として今年度の依頼は受けていない。今後は独自の予算による計算が必要になる。(川田俊男)

■住民への伝達法が課題

 事故当時、SPEEDIを生かす手立てはなかったのか。住民避難の指示にかかわった当事者に聞いた。

 「初期の住民避難の設定にSPEEDIのデータは活用できない」。官房副長官として住民避難の責任者だった福山哲郎参院議員は朝日新聞の取材にこう断言した。大事故時に大量被曝(ひばく)を避けるには、SPEEDIの予測による避難区域の設定を考えるよりも、一気に同心円で設定する方が有効という考えだ。

 福山氏は事故から約1年後の政府事故調査・検証委員会の聴取でも、活用の難しさをこう説明していた。

 《コンピューターのソフトに数字を仮に入れ込んだもので一人ひとりの生活基盤や家や田畑や財産をほったらかして避難しろという指示を(中略)できたと私は到底思えません》

 一方で、事故発生直後に設定した同心円状の避難区域から外れた福島県飯舘村などで住民の避難が遅れてしまったことを福山氏は悔やむ。もし実測データに基づいてきめ細かい避難区域を設定する仕組みが整っていれば、より早く汚染の実態に即して避難区域を設定し直せた可能性がある。

 この「福山調書」の箇所を班目氏に読んでもらうと「私も同じ考えだ」と同意した。一方で、住民避難計画に生かす意義は認める。

 ただ、事故発生4日後の3月15日午前には、桁違いに多い放射性物質が漏れ出した。福島の飯舘村や川俣町などがある北西方向に流れた。住民が無用な被曝をする事態を招いた。

 福山氏はたとえ風向きだけの予測でも「『こっちの方向には逃げないで』という避難指示は出せたかもしれない」とも振り返った。

 SPEEDIの評価は、政府と国会の両事故調でも分かれる。「SPEEDIの知見が生かされることはなかった」とした政府事故調に対し、国会事故調は「確実性が必ずしも高くない情報を公表した場合、住民の混乱を招く可能性がある」と指摘した。

 福島原発事故で問題だったのは、政府の原子力災害対策本部の事務局を担う原子力安全・保安院が、福山氏ら官邸中枢の政治家に、SPEEDIの存在そのものを1週間近く知らせなかったことだ。班目氏も存在は知っていたが、福山氏らには伝えていない。

 原発事故直後は渋滞や情報の交錯で避難指示が住民にうまく伝わらなかったことも福山氏らの証言で明らかになっている。SPEEDIから実測値中心にシステムを変更したとしても、情報をどう分析し住民に伝えていくのか、システムを運用する側の課題は解決されていない。(木村英昭、堀内京子)


 

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コメント
 
01. 茶色のうさぎ 2014年8月25日 11:24:45 : qtmOTsgWNIsK2 : zh9nbMvKVE

今度、SPEEDIが活躍する時は、日本が消滅する時だよね!笑


いま心配して居ることは、特に北海道の線量が安定して居ないことです、全国も!

 全国の線量ポストのグラフです。
http://ma-04x.net/1.html
http://new.atmc.jp/pref.cgi?p=01

1)焼却場の影響ならば0.024μSv/h以上の変動は無いはずだけど?

2)強風で山からの物質が舞い降りてきた?

だれか解析と分析をお願いします。まさか泊原発でなにか?


02. 2014年8月25日 11:35:15 : 3EMgCxnjJI
あれば公表しなければならなくなるからな

03. 2014年8月25日 13:10:14 : rwgORSmgTI
>>02 さんの言うとおり

04. 2014年8月25日 13:10:16 : GAilnt2hWw
>1
山形に住んでます。
URLから「全国の線量ポストのグラフ」の山形のを確認しさせていただきました。

ちょうど大雨が降っていたなぁと覚えてる時間の
8月22日の6時頃とか、8月24日2〜4時頃に線量が倍くらいになってました。
雨には絶対あたっちゃだめですね¨¨
余談ですが
小学生の我が子にも雨が降ったら必ず傘をさすんだよと言ってますが
この間、学校の先生に、小さい子は歩くのにあぶないから傘をさすなと言われたと、
びしょぬれで帰ってきて、熱を出して風邪をひきました。
学校の先生は何考えてるんだろうと頭にきました。


05. 函館の犬。 2014年8月25日 16:01:19 : bhbAK3m6MJQx2 : 9NnWZF5Nfw
モニタリングポストの数字も小さく発表します。

06. 2014年8月25日 17:24:45 : uEEk6aHu6A
>>03 さんの言うとおり。

 流石、日本の誇る優秀な官僚によるリストラ策。責任負担の元を絶つ。


07. 2014年8月25日 17:36:32 : XyFdn7gMzw
事実が知られるシステムはマズイから廃止して事実は隠ぺいするってことでいいんだよね?

SPEEDIデータ隠ぺい問題で、原子力委員会のデタラメ春樹が追及されたとき春樹は

「実際の放射能の放出量が判らないからスピーディ情報出せなかったんだよー」

ってバカなこと言って、専門家に

「実際の放出量って、、あんたねぇ、予測システムを実際の測定値でやるなら予測でもなんでもないじゃーん、あんた頭平気かよ?」

って嘲笑非難されてたよねー。

記事の「福島の事故時、SPEEDIによる予測のもとになる原子炉などのデータが得られず、放射線量を予測できなかった。」

っていう寝言が春樹のアホ発言をなぞったものだよー。

大事故のときは機器もメチャクチャに壊れるうえ近寄れず原子炉のデータなんか絶対得られないから、それを見越して、知見と理論分析を動員し十分な安全率をもって推定すんのが予測っていうことじゃんねー。

記事は実測システム開発なんてアホな夢物語言ってるけど、爆発時点はもちろんのこと3年も経った今でも実測なんか何一つ出来てない福1見れば判るとおり、原発大事故ってのは人も機器も近づけないほど瞬時に死ぬ殺人放射能の大放出現場なんだから、最悪を想定して十分安全率みた予測するしかなく実際の測定なんか今も将来も永久に絶対出来っこないんだよー。


08. 2014年8月25日 17:44:07 : Kzxj69xmKE

  SPEEDIの予測はそれなりの信頼性は有ったはず。

  だから、米軍には知らせ米軍は避難した。 が、国民には知らせなかった。


09. 2014年8月25日 17:50:33 : XyFdn7gMzw
>>07追加

SPEEDIのデータに2,3倍安全率を掛けたデータをプロットして即情報出しして非難させ、「思ったより危ない目に遭わなくて良かったね」っていうのが現実的な方法なんだよー。

ってことだけど、そう言うと原発やってもいいと思われちゃうよねー。

「おっとそんな土俵にはのらねーよ、原発なんて即止めちまうのが正しいんだよっ」

っていうのが安全上もっとも現実的なんだよーだ。


10. 2014年8月25日 18:16:06 : aiMZAOJQqY
100億円以上もかけて開発したSPEEDIが単なる風向計であるわけがない。
かなりの精度でフォールアウトを予測してくれる優秀なシステムだ。

稼動すれば、シミュレーション結果を国民に公表せざるを得ないので、廃止にしたのだ。

意味のない除染に何千億円もかけるのに、SPEEDIの運用費をケチるなどバカげている。

強く抗議をして、存続させるべきだろう。


11. 2014年8月25日 19:32:21 : cc1ytMAeRE
間違い SPEEDIが要らない
正解  原発が要らない

12. 2014年8月25日 19:52:15 : 1ioo7h1uY6
■SPEEDIは マフィアの指示により

 使用禁止となった!

 理由:『日本民族皆殺し作戦』に不都合

    だとさ!



13. 2014年8月25日 21:34:12 : hRJT7V2jFA
onodekita‏@onodekita
単なる「風向計」 福島の原発事故時のSPEEDI(朝日新聞デジタル) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000009-asahi-soci
スピーディの口封じ。実際に運用されると、とても逃げられないことが明らかになるから

https://twitter.com/onodekita/statuses/503681514698051584


14. 2014年8月25日 22:35:00 : 5bOkUrhvK6
SPEEDIに使うモニタリングポストが故障してたことは3.11直後から知られてた。事故を冷静に見てる人は、あんなの公開しても意味がないと知ってたし(実際に当時からアレはもはや風向針だと指摘してる人がいた)、騒いでたのは民主党をとにかく叩きたい産経新聞や放射脳だけ。

15. 2014年8月25日 22:43:13 : ZKyPWMbBXI
116億円、20年もかけた原発事故時の放射能拡散予測研究SPEEDIは「実際に原発事故が起きた時は使い物にはならない代物の研究」って言っておきながら、玄海原発での原発事故訓練にはSPEEDIを使ってうまく避難したんだってよ〜。
バカにしてるじゃないか!

そんな遊びみたいなことで高給をもらってきたなら、SPEEDI研究者はみんなして
116億円を国に返還しておくれよ。

そんな役にもたたない「原発爆発時避難ゲーム機の研究」なんかで遊んでいたくせに、これまでふんぞり返って、高給を取っていたなんて。
許せんなー!



16. 2014年8月26日 06:43:19 : CnqIU5xVOE
>>02
>>03
>>05

誰もが失敗すると思っていた凍結工法は速やかに実行し、
SPEEDIの予測は自分等の立場を危うくすると思い隠蔽する。

クズだよな。盗電、安倍政権って。
 


17. 2014年8月26日 06:44:48 : CnqIU5xVOE
<このコメントは登録済みだってよ。>

誰もが失敗すると思っていた凍結工法は速やかに実行し、
SPEEDIの予測は自分等の立場を危うくすると思い隠蔽する。

クズだよな。盗電、安倍政権って。
 


18. 2014年8月26日 06:46:55 : CnqIU5xVOE
ホントだな。投稿時に「投稿しました」というのが1回も出てこなかったわ。

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