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長野県北部地震の最大加速度は589gal、これは引き上げ前の川内原発の最大加速度より大きい。
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/304.html
投稿者 taked4700 日時 2014 年 11 月 24 日 23:15:12: 9XFNe/BiX575U
 

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12228770.html
長野県北部地震の最大加速度は589gal、これは引き上げ前の川内原発の最大加速度より大きい。

 11月22日に起こった長野県北部地震の最大加速度は589ガルでした。「2014年11月22日 長野県北部の地震による強震動」( http://www.kyoshin.bosai.go.jp/…/h…/main_20141122220804.html )に載っています。
東西、南北、鉛直の三成分合成値でK-NET白馬(NGN005)観測点での値だそうです。この白馬観測点は震央から4キロ( http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/…/%E5%BC%B7%E9%9C%87%E5%9B%B32… )のところにあります。「一般的に震源域はマグニチュード7の地震で数十km程度」( http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html#2 )ということですから、M6.8であった長野県北部地震の震源域は10キロ程度の大きさがあったはずで、白馬観測点はかなり震源に近かったと言っていいはずです。

 翻って、川内原発はどうかというと、従来の耐震性能は最大加速度540ガルでした。それを九州電力は620ガルに引き上げ、規制委員会もそれで良しとしたのです。

 ウィキにある資料から調べると、近年の内陸直下型地震でのデータは次のようになっています。
2008年6月の岩手・宮城内陸地震は、M7.2で震源深さ8キロで震度6強、最大加速度は4022ガルでした。
2000年10月の鳥取県西部地震はM7.3で震源深さ9キロ、震度6強で、1135ガルを観測しています。
2001年3月の芸予地震はM6.7で震源深さ51キロ、最大加速度は830ガルが記録されたということです。

 1997年3月の鹿児島県北西部地震はM6.3、震源深さ7キロ、最大加速度がはっきりしませんが、熊本大学の資料( http://www.civil.kumamoto-u.ac.jp/matsu/kagoshima.pdf )には南北方向での最大加速度727ガルが出水市で記録されたとあります。

 問題は、この鹿児島県北西部地震で、川内原発があるあたりは九州でも地震が頻発する地域の西の端なのです。USGSの資料に日本付近の地震分布図( http://pubs.usgs.gov/of/2010/1083/d/ )があります。これを見ると、川内原発の立地点を西端として震源の浅い地震を表す赤いドットが100キロ程度線状に分布していることが分かります。データをダウンロードしてみると拡大されたマップを見ることが出来ます。

 川内原発は建設時に540ガルを想定して造ってあるはずで、それを追加工事をして620ガルに耐震性能を引き上げているのです。しかし、M6.3である1997年の鹿児島県北西部地震の南北方向だけの最大加速度でさえ727ガルを記録しています。3方向合成なら800ガルを超えているはずで、620ガルは明らかに現実に付近で起こった地震に対して耐震性能が不足しています。

 今回の長野県北西部地震はM6.8で震源深さ5キロ、589ガルでした。M6.7で多少小さいマグニチュードの芸予地震は震源深さが圧倒的に深い51キロでしたが830ガルでした。地盤状況の違いや観測点の条件で最大加速度は大幅に変化するということを示しています。

 仮に芸予地震の830ガルは例外的なものだとしても、規制委員会はマグニチュード6.5の直下地震を想定して規制基準を作ることになっています。今回の長野県北部地震でM6.8で589ガルを記録していますが、ほとんど報道がありません。伊方原発や若狭湾にある原発の問題があるからでしょうか。

 620ガルという川内原発の耐震性能は十分なものなのでしょうか。これから地震頻発期に入る西日本で、620ガルを超える揺れが川内原発を直撃する可能性はかなりあると思えます。

2014年11月24日22時35分 武田信弘  

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コメント
 
01. 2014年11月24日 23:57:43 : uEEk6aHu6A
>最大加速度は589
 観測点での数値だからだろうけど、被災地区はもっと遙かに大きいのと違うか?、
 被災した家の中、家具が跳んでるだろ、完全に、重力加速度1Gを軽ーく超えましたって、感じなんじゃないかと思う。
 どんなに耐震基準上げたって、こんな直撃食らったら絶対持たないだろう。


02. 2014年11月25日 00:11:35 : N7Kz2zqRNI

震度6強以上は、想定外と言っているようなものですね。

地震の被害は、わずかな距離で大きく違う。
起こってみないと、どこに大きなダメージがでるか分からない。

川内、まだ稼働してないのだから
政府にも、規制委員会にも、考えなおす時間があるはず。


03. taked4700 2014年11月25日 00:13:00 : 9XFNe/BiX575U : qVpvQNfcgo
>>01

>>最大加速度は589
> 観測点での数値だからだろうけど、被災地区はもっと遙かに大きいのと違うか?、
> 被災した家の中、家具が跳んでるだろ、完全に、重力加速度1Gを軽ーく超えましたって、感じなんじゃないかと思う。

被災地域でもっと大きなガル値になっていた可能性はかなり高いと思います。しかし、「家具が跳んでいる」というのは何か、その根拠があるのでしょうか。

揺れて棚から落ちているところは見たことがあるのですが、家具が跳んでいるという写真は見ていません。

今回の被害写真を見ていて、一階部分が倒壊していることに疑問があります。日本の家屋は2階建てが多く、普通は一階から二階まで通し柱が使ってあります。そうであれば、一階のみが倒壊するよりは二階部分もある程度壊れるのではと思うのですが、どうなのでしょうか。

ただし、阪神大震災とか宮城岩手内陸地震などで同じような一階部分のみの倒壊があったことは承知しています。


04. 2014年11月25日 00:45:31 : EdG5uGdyf6
配管が壊れ、送電塔が倒れ、電源がなくなったらアウト。
原発は極端に地震に弱い。
日本で運転するのは狂気の沙汰だ。

05. 2014年11月25日 00:59:58 : uEEk6aHu6A
>>03
 固定された洋服ダンスや作り付けの家具の引き出しや中身が丸ごとゴッソリ部屋の中に散乱しているような写真をいくつか見れると思う。
 造りや重さにも因るだろうけど、綺麗に全部の引き出しがなんて事は、尋常な事じゃ無いように思う。

 家の倒壊も、言われている震度にしては、随分多いと思う。相当な揺れ、と言うより衝撃だったんじゃないかな。


06. 2014年11月25日 01:29:43 : hAisOi6knA
>>5
長野市と白馬村が同じ震度で、長野市が無傷で白馬村が家屋倒壊はおかしい。

07. 2014年11月25日 02:29:10 : TGgfYEbPRU
規制委の基準はザル・・・SPEEDY も使わないって言ってるし・・・。
ちゃんとスパコン使って計算してみたんだろか・・・。

08. 2014年11月25日 02:36:18 : rO4ke6ikI2
基準以内のガルなら100%耐えられるのか?
そこがそもそも信用できない。

09. 2014年11月25日 11:26:11 : YylixLkL5Y
新潟地震や東北大震災、それに阪神大震災では1000ガル以上、2000ガルを超えるデータも観測されております。

橋梁の耐震補強では計算水兵力は重力加速度980ガルの1,5倍 短期荷重1470ガルで計算しております。

原発の場合、耐震基準をこれ以上大きくするととてつもない建設費に改修費になります。そのためこれ以上の数値にはできません。


10. 2014年11月25日 11:31:40 : mGmNLZB7xY
>>04
>配管が壊れ、送電塔が倒れ、電源がなくなったらアウト。

福島第一事故では地震で送電線が壊れ外部電源がなくなりました。
また重要部材以外は最大加速度に耐えることは要求されていません。

また重要なポイントとして最大加速度に耐えらればOKとはならないと
という点もあります。地震の挙動は揺れの周期、揺れの持続時間など
でも変ってきます。これらは人間の予想できない影響を原発の各部材
に与えます。とはいえ最低限、地震の最大加速度に耐えられる施設で
なければならないでしょう。


11. 2014年11月25日 12:54:13 : aiMZAOJQqY
こんな地震が、原発の近くで起きたら日本は即終了だな。

稼動していなくても、使用済み燃料の冷却が止まればおしまいだ。


12. p4rhfeEDdk 2014年11月25日 13:08:21 : lZxUxsLBAj1i. : Bm6fK6Ha3I
電力会社が想定した最大加速度には、根拠があると思うが、
活断層直下型地震では、現在の解析プログラムでは、最大加速度を推定するにはデータ不足で無理があるのではないか。
直下型地震の揺れは、相当複雑なもののようである。
もし、政府推奨?の電力会社のプログラムがはじき出した推定値が、過大評価であれば問題ないが、
過小評価となっていて、そのために原発が壊れたら、これも想定外となるのか。


阪神淡路大震災でも、建物の壊れ方や、物の飛散の仕方から推定値が3000ガル以上か?
といった新聞記事があったと記憶している。
その頃、建物の手抜き工事もたくさん見つかって、これから問題になろうとしていた矢先に、
あの忌まわしい地下鉄サリン事件が発生して新聞記事はサリン一色。
地震の揺れの詳しい情報とか、手抜き工事の記事は、新聞紙面から消えた。

もし地下鉄サリン事件がなければ、原発の地震対策も、もっと厳しいものが要求されただろうし、
公共工事や建物の手抜き工事も追及されていたに違いない。


13. 2014年11月25日 17:02:29 : ghaWjAx32s
>>12

>もし地下鉄サリン事件がなければ、原発の地震対策も、もっと厳しいものが要求されただろうし、公共工事や建物の手抜き工事も追及されていたに違いない。

おかげさまで関連が見えました。どうも有難う。


14. taked4700 2014年11月25日 20:24:04 : 9XFNe/BiX575U : SMWPOrF0OQ
>>12

>阪神淡路大震災でも、建物の壊れ方や、物の飛散の仕方から推定値が3000ガル以上か?
>といった新聞記事があったと記憶している。

そうなのですか?あのころはあまり新聞をチェックしていなかったこともあって知りませんでした。

実際、新聞記事ではないのですが、土木学会誌にそういった記事がありますね。
見逃されている衝撃的地震動
というタイトルのもので、
http://www.jsce.or.jp/library/eq10/proc/00034/80-12-100027.pdf
にあります。

阪神大震災の時は、50万ガルに達する可能性があるということです。

この50万ガルは誤植かと思い、電話で関係者に問い合わせをしましたが、事実であるはずということでした。


15. taked4700 2014年11月25日 20:51:52 : 9XFNe/BiX575U : SMWPOrF0OQ
>>12

>もし地下鉄サリン事件がなければ、原発の地震対策も、もっと厳しいものが要求されただろうし、
>公共工事や建物の手抜き工事も追及されていたに違いない。

確かにその可能性はありますね。ただ、地下鉄サリン事件は相当に前から計画されていたはずです。

松本サリン事件が1994年6月27日、この時点で、既に地下鉄サリン事件まで突き進むことは既定路線だったはず。

阪神大震災が翌年の1月17日、地下鉄サリン事件は3月20日、国松長官狙撃事件が3月30日です。もし、阪神大震災の震災被害についての報道を止めるためなら、2月中に地下鉄サリン事件が起こっていないとおかしいです。

そして、更に、原発のほとんどは既に地下鉄サリン事件が起こった1995年時点で建設されていました。四国電力伊方発電所の3号機の運転開始日が1994年12月15日です。1995年以降に運転開始した原発は次の通りです。阪神大震災時点で約50基の原子炉が既に稼働中でした。

東北電力女川原子力発電所
2号機沸騰水型軽水炉
1995年7月28日

東京電力柏崎刈羽原発
6号機 (KK-6)改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR)
1996年11月7日

東京電力柏崎刈羽原発
7号機 (KK-7)改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR)
1997年7月2日

九州電力玄海原子力発電所
4号機加圧水型軽水炉(PWR)
1997年7月25日

東北電力女川原子力発電所
3号機沸騰水型軽水炉
2002年1月30日

日本原子力研究開発機構常陽
Mark-V高速増殖炉
2003年7月(2007年にMARICO-2と呼ばれる照射試験用実験装置の上部が大きく破損する事故が発生したため、炉の運転休止を余儀なくされている)

中部電力浜岡原子力発電所
5号機改良型沸騰水型(ABWR)
2005年1月18日

東北電力東通原子力発電所
東北電力1号機沸騰水型軽水炉 (BWR)
2005年12月8日

北陸電力志賀原子力発電所
2号機改良型沸騰水型(ABWR)
2006年3月15日

北海道電力泊原発
3号機加圧水型軽水炉
2009年12月22日

全て、現在は停止中です。

地下鉄サリン事件、またはオウム真理教事件自体が、主に警察機構の乗っ取りのために起こされたはずで、地震被害や原発耐震性の問題のごまかしをそもそもの目的としていたようには思えません。しかし、阪神大震災のあとに地下鉄サリン事件が連続して起こったため、報道がサリン事件の方に偏ってしまったことは事実だと思います。


16. 2014年11月26日 02:25:35 : rO4ke6ikI2
>>14
にわかに信じ難いけど、本当なら原発の耐震基準なんて有って無いようなものだな。
どちらにしても川内の620なんて低すぎる。国民を馬鹿にしてるね。

17. 2014年11月26日 09:40:19 : ACAmhbUHj6
この件(原発の地震対策)については、広瀬隆氏の本に詳しい。

電力会社は原発に特段の地震対策をしていない。広瀬氏に電力会社の技術者が語って
いる。だから、一般のビル程度の対策なのだ。その一般のビルは阪神大震災でぼこぼこ
になった。しかも阪神大震災はマグニチュード7,3で巨大地震よりははるかにちいさい
地震である。


18. taked4700 2014年11月26日 11:40:08 : 9XFNe/BiX575U : zSgYnEPEkU
>>16

>にわかに信じ難いけど、本当なら原発の耐震基準なんて有って無いようなものだな。

そうなんです。50万ガルという数値はとんでもないものです。普通の原発の耐震性は1000ガルもありません。浜岡原発がやっと1000ガルに耐震性を上げると宣言して、しかし、現実にできているかどうかは疑わしい状態です。仮に全ての原発で耐震性が1000ガルあるとしても50万ガルの500分の1です。

50万ガルは実際の阪神大震災での建物の被災状況を見て計算されたものです。つまり、現実の鉄骨や鉄筋コンクリート柱などの変形があったわけで、単に加速度の最大値ではありません。

高周期、短波長の地震波は時に非常に大きな加速度を持つとされていて、例えば、普通の小さいハンマーでものとコンと叩いても、その時の加速度は数千ガルになるということです。ただ、こういった場合は、作用点が非常に小さく、結果的に力そのものもとても小さいので、被害はほとんどでないわけです。

ところが、阪神大震災では4階建てとか5階建ての鉄筋コンクリート造りのビルの柱が中のコンクリートが粉々になって内部の鉄骨から外へ飛び散るというような爆裂破壊が起こっているのです。一気に鉛直方向に巨大な力が働いたはずで、いろいろな条件の時にこういった破壊が起こる様子です。

爆裂破壊とは異なるのですが、阪神大震災では地面に打ちこんだだけで何も荷重が上に載っていない鉄筋コンクリートの杭の上部に水平ひび割れが発生するという被害がやはり観察されています。これも通常の揺れ、つまり横揺れですが、こういった普通の揺れでは起こらない被害です。想像してください。いくら激しく地面が動いても、地面に打ちこんである杭に水平にひび割れが発生するかどうか。

爆裂破壊と水平ひび割れの両方を説明する理論があり、それが地震衝撃波という縦波の存在を仮定する理論です。そして、地震波は地殻を伝わる過程で縦波が横波へ、またはその反対の形で変化するということで、その時その時の地震の起こり方により、どんな被害が発生するか予測が難しいのです。


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