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フランスに失望しない8つの理由(在日フランス大使館)
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/211.html
投稿者 無段活用 日時 2014 年 1 月 21 日 00:37:56: 2iUYbJALJ4TtU
 

(回答先: 欧州の病人:フランスは経済的苦境から脱却できるか?(The Economist)  投稿者 かさっこ地蔵 日時 2014 年 1 月 20 日 15:54:25)

(在日フランス大使館)
http://www.ambafrance-jp.org/article7127


フランスに失望しない8つの理由 [ fr ]


ル・モンド紙(2014年1月8日付)

ソレーヌ・コルディエ、サミュエル・ローラン



彫刻家ジョルジュ・ソルテールによる雄鶏、アキテーヌ地方
DOMINIQUE GARCIN-GEOFFROY/CC BY 2.0


GDP(国内総生産)世界5位の経済大国フランスには、アングロ・サクソン系のニュースメディアやフランスの一部の「悲観論者」の意に反して相当数の切り札がある。

消費や歳出が過剰な国であるとか、拘束力が過剰な法体系であるとか、国に対する批判はいずれも根拠がないわけではないが、それにしてもここ数カ月、論調が一点張りになる傾向がある。自己批判で右に出る者がいないフランス人は、つい忘れがちだが、フランスの魅力や出生率、労働生産性などは、いずれも「フレンチ・バッシング」の信奉者に改めて示すべき指標である。


1)外国人投資家を常に引きつける国

フランスはここ数年、とりわけ2008年の危機以降、魅力が減退しているが、依然として重要な進出先であることに変わりはない。会計事務所アーンスト&ヤングの年次指標によると、フランスは2012年、工場進出先でヨーロッパ1位、魅力度総合ランキングでイギリス、ドイツに続いて3位だった。主要な対仏投資国の一角を占めるのはもとよりアメリカで、プロジェクト総件数の30%、外資系企業による雇用創出数の40%を占め、1年でほぼ倍増した。

そのほかのランキングも挙げられる。フランスは2011年、ヨーロッパでイギリスに次いで2番目に多くの研究開発(R&D)プロジェクトを受け入れ、外国のR&Dプロジェクト全体の16%が集中し、ドイツやスペインを抑える結果となった。


2)外国に常に投資する国

フランスは自国に閉じこもっているのか? 開発に関連する諸問題を扱う国際連合の機関、国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、フランスは2012年末、対外直接投資残高で世界4位だった。投資フローについては、同じ時期に世界11位、ヨーロッパ3位だった。

国庫局によると、フランスの海外子会社は全体で売上高1兆ユーロ近くを達成し、約500万人を雇用している。


3)ベンチャー企業進出とイノベーションの発祥地

会計事務所デロイトがヨーロッパ、アフリカ、中東で最も急成長したベンチャー企業500社を選出した2013年のランキングで、フランスの企業が1位を獲得、そのほかにも約90社が選出された。上位30社にフランス企業5社が名を連ねている。お世辞にもフランスびいきとは言えないフィナンシャル・タイムズ紙のランキングによると、ヨーロッパでベンチャー企業の成長に最適な国の中で、フランスはドイツに次いで7位である。

他方、ロイターによるランキング「革新的な企業トップ100社」では、とりわけ政府による大規模な研究開発支援が功を奏して、フランス企業12社が選出された。


4)留学生に高く評価される留学先

複数のランキングで、留学生を引きつけるフランスの魅力が確認されている。教育の質の高さとリーズナブルな学費が留学生から高い評価を得ている。

フランス政府留学局(CampusFrance)が依頼したTNSソフレスの調査によると、フランスは留学生を引きつける魅力度でアメリカ、イギリスに続いて世界3位である。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の最新の数字も同様の内容を示している。2013年、28万8,544人の留学生がフランスを留学先に選んだ。世界中の留学生全体の7%に相当する。この数字を見ても、フランスはアメリカ、イギリスに続いて世界3位の留学生受け入れ国である。


5)極めて生産性が高い賃金労働者

フランス人は年間労働時間が1,479時間(OECD調査)と最も少ない国の一つであるにもかかわらず、労働生産性はアメリカに次いで世界2位で、しかるべき名声を得ている。ユーロスタットの統計によると、2012年のフランスの労働生産性は就業1時間当たり45.4ユーロで、ドイツの42.6ユーロ、ユーロ圏諸国の平均37.2ユーロを上回る。


6)人口動態統計

ほかにも高い出生率という無視できない切り札がある。フランスの合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は2012年に2.01で、アイルランドに次いでヨーロッパ2位だった。

 フランスは大多数の先進国とは逆に、経済危機が出生率低下を招くことはなかった。例えばアメリカでは、2007年に2.12だった出生率が2011年には1.89まで落ち込んだ。フランスでは2011年の出生数は79万3,000人、2012年は79万2,000人とほぼ横ばいだった。

フランスは平均寿命が世界で最も長い国の一つである。フランスの平均寿命は2011年、女性が84歳、男性が78歳で、アメリカの女性80歳、男性75歳、ドイツの女性83歳、男性78歳を上回る。


7)広く認められた生活術

フランスの美食術は国が外国に及ぼす影響力の鍵となる要素で、2010年よりユネスコ無形文化遺産に登録されている。フランス式の料理と生活術は、ワイン観光の成功(2012年にブドウとワインの生産地に観光客2,400万人が訪れた)が示すように、フランスを世界一の観光大国にしている要因の一つである。

フランスでは食品産業の雇用者数が最も多く、売上高と付加価値額が最も高い部門である。


8)世界一の観光大国

世界観光機関によると、世界全体の国際観光客数は2012年に10億3,500万人に達した。そのうち訪仏外国人客数は8,300万人で、フランスはアメリカ(6,700万人)や中国(5,800万人弱)を大きく引き離す、世界一の旅行目的地である。

観光収入では、フランスはアメリカ、スペインに続いて3位である。世界観光機関によると、フランスの観光産業は2012年、前年比で微減ながら537億ユーロを達成した。

そのほかにも高級品部門の活力(2012年の世界全体の総売上高は約2,100億万ユーロ、そのうちの4分の1がフランス企業による)をはじめ、フランス語圏の重要性、領海と排他的経済水域の合計が1,100万平方キロメートルに及ぶ世界2位の海洋大国、世界保健機関のランキングで上位を占める保健システムなども挙げられよう。さらに付言すれば、世界企業番付フォーチュン・グローバル500に選出されたフランス企業は35社で、ドイツの34社を上回ってヨーロッパ諸国でトップである。ちなみに日本は68社、アメリカは133社だった。


最終更新日 2014年1月16日
 

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