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アメリカ国内の金は空っぽ? 
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/228.html
投稿者 鳥の眼 日時 2014 年 1 月 21 日 16:27:23: BmqWggdSkSSAU
 

ドイツの金保有量は約3400トンで世界第2位です。しかし、その3分の2を、海外にあずけています。相手国は第二次対戦の戦勝国で、アメリカに1536トン、イギリスに445トン、フランスに374トンです。ドイツは、2012年に、海外に保管されている金塊の50%を2020年までに返還を要求することにしました。


イギリスやフランスはそれに応じ、2013年にはパリから地金32トンがドイツに返還されました。しかし、アメリカからの返却はニューヨークの連邦準備銀行からはわずか5トンでした。


アメリカはいままでドイツの約1500トン全部の返却要請を拒み続けてきましたが、ドイツはなんとか、2013年から2020年までの7年かけて1500トンのうち300トンの返却を受ける約束を取り付けました。1年で40トンあまり返却するペースになります。ところが、結局、アメリカは2013年にたったの5トンしか返却しなかったようです。


◆アメリカは本当に金を保有しているのか?
◆金塊を取り返すドイツ
◆金地金不正操作めぐるドイツの復讐


アメリカの金の公的保有量は公称では約8100トンでダントツの世界第一位です。
これはドルと金の兌換を停止したニクソン・ショック(FRBの不完全履行すなわちデフォルト)の頃からかわっていません。


しかし、ニクソン・ショック後、その金は、ドル安を防ぐための金売り介入で使われたためほとんどなくなっているという噂があります。ニクソン・ショック後、ドルは金という担保を失っただけでなく、アメリカ経済の構造的な成長の鈍化により信認が失われました


。アメリカはドルの基軸通貨の特権を利用して、労せず世界中の資源や労働を手にしてきました。ドルの購買力減価を抑えることがアメリカの国益(すなわちその支配層であるユダヤ金融資本家の利益)にとってももっとも重要な課題であり、それはいまもかわりません。さらに、アメリカは自ら保有する金を使い切っただけでなく、ドイツや日本など他国から預かった準備金にまで手をつけているという横領の疑惑があります。


今回のドイツへの金返却問題は、その状況証拠がまたでてきたといえます。
2011年、ベネズエラが、MY連銀の金庫に預けてあった160トンの金の返却を求めた時、返却に4ヶ月かかったそうです。2011年は金が高騰していたので、介入で価格を下げてなんとか金を集めたのではないかと推測しますが、そのときよりも状況が悪化しています。


中国は2009年以降、公表していませんが、最低でも人民銀行は2700トンまで増やしたと推測されています。近く、公表するという噂もあります。そうなると金は暴騰してドルが暴落する可能性があります。


これに、中国国内でとれた金が加わります。中国は世界最大の金産出国でその輸出は厳しく規制されています。もちろん民間が保有する金の量は中国やインドはアメリカを圧倒しています。
いま現在、世界第一位とされるアメリカの金の公的保有量は実際ゼロに近いと推測でき、第二位のドイツのそれもアメリカに横領されて失われているのに対して、中国の公的保有金の現物は中国国内にあります。


公的保有量ですでに中国が世界一になっている可能性が高いと思われます。
アメリカは、いま現在、金融政策によって借金を膨らまして、自動車市場、不動産市場、株式市場などの資産バブルをつくり景気改善を演出していますが、これはメッキの景気回復であり持続性はありません。


個人所得は増加していないなかで、借金して消費を増やしているだけだからです。その消費も弱く、そのため設備投資増加に勢いがありません。なんとか設備稼働率をあげて、設備投資を増やそうとしても、労働力、労働生産性とも低下しているので設備投資の大幅な増加は原理的に不可能です。


一方、中国は個人所得の大幅増をともなっての個人消費が成長を牽引しています。成長率が低下していることばかりがクローズアップしていますが、そのベースになる経済規模自体が大きくなっているので多少率が下がっても、大きく成長が拡大していることになります。GDPで日本を抜いたばかりですが、すでにもう日本の2倍です。


それも安価な労働力を背景とした製造業の輸出中心の経済モデルから、サービスと内需を中心とした経済モデルに確実に移行がすすんでいます。日本では右傾化がすすんで巨大で伸びしろのある中国市場から閉めだされていますが、その間にアメリカ企業は中国市場でシェアを拡大させています

日本に基地を置いて占領を継続し、型落ちの武器を法外な値段で日本に売りつけ、そして自国の企業の中国でのシェアを拡大する。アメリカは自国の国益のために、日本と中国の対立を煽りました。日本はまんまとこの戦略にひっかかり、石原、安倍、橋下らのポピュリスト右翼政治家がそれに呼応して日本で人気を集めています。アメリカに国益を売った大企業やそれをスポンサーとするマスコミがそれに拍車をかけています。


尖閣といった経済的にも軍事的にもまったく価値のない無人島のため、多大なる国益が犠牲になったと思われます。


中国では、所得増を伴った消費増があるため、設備投資が増加するのは自然です。その設備投資のために債務が膨らむのは資本主義における経済成長の帰結であるマネーサプライの拡大であり、消費するために借金が膨らむアメリカとは違います。中国の理財商品や地方政府の債務の問題は、アメリカの巨大なデリバティブ商品や地方政府の社会保障債務に比べると微々たる問題でしかありません。


アメリカ経済と一蓮托生のアメリカの投資銀行やマスメディアはやたらとアメリカの景気回復と新興国の成長鈍化を強調しますが、本質を見失ってはいけません。アメリカの成長はバブルに裏付けられたもので持続性がないのに対して、新興国の成長は需要に裏付けられたものです。


新興国は、循環的に不況になる場合があっても中長期的な成長は確約されています。今後10年、新興国経済が停滞するというゴールドマン・サックスですが、それより、ゴールドマン・サックスが生き残っていない可能性のほうが高いと思われます。


http://onthegoldenhill.blog.fc2.com/blog-entry-521.html
 

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コメント
 
01. 2014年1月21日 17:07:20 : nJF6kGWndY
>アメリカの金の公的保有量は公称では約8100トンでダントツの世界第一位

金額にしたら僅か35兆円程度だから、実質的には、あまり意味はない


>中国は2009年以降、公表していませんが、最低でも人民銀行は2700トンまで増やしたと推測されています。近く、公表するという噂もあります。そうなると金は暴騰してドルが暴落する可能性

希望的観測というやつか


02. 2014年1月21日 19:05:41 : ncgpZZ0TYs
アメリカの金庫が空っぽなのは秘密でも何でもない、金目の物はみんな売り払って破産状態なんだから、自分の金も外国から預かっている金もすべてタングステンの塊にすり替えられている。

03. 2014年1月21日 20:11:44 : dNO75SbmVM
中国が数年前から金を買いあさっているが、これはドルの信任に不安があるから。

ところが昨年のドルベースで見た金市況は年末にかけて下落し、年が変わってから若干の戻しとなっている。

現物市況は中国を中心として需要が多いのだが、何故か先物の売りで値を崩したままになっている。

考えられることは、米国が高値で売却した金を買い戻すために作為的に値を崩させていると思うが、真実はどうだろうか。


04. 2014年1月21日 20:37:45 : ImOQE0Zm5I
>01
逆ではないですか。アメリカが金を持っていないとなるととんでもない影響があると思いますよ。できれば8、100トン持っているとの証拠を見せて欲しいものです。またもし不足しているならあなたの言うように高が35兆円なのだから買って各国に返済したらどうでしょう。現状アメリカはそれさえもできずにいるのはおかしいとは思いませんか。
中国はいつの間にかアメリカ国債を大量に買い占めていた。それを考えると金も大量に保有している可能性はありますよ。ユーロもでてきたことだし誰かがドル売りに出たらドル暴落の危険はあるでしょう。日本のようにバカな国が支えているから何とか持っているのではないですか。
ひやかしコメントはバカにされているようで面白くもなんともないですね。

05. 佐助 2014年1月21日 20:56:56 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6
金価格相場にプレミヤムを付けて買上げるとドル・ユーロ・円(元?も)が基軸通貨になれる

世界のこれまでに掘出された金は、オリンピックプールに入ります。それなのにナゼ金は世界の通貨の交換尺度になれるのか? それは価格が高騰すると、産出量が逆に低下してしまう唯一の希少金属だからです,もし金は高騰すると、世界の基軸通貨額と金価格が1対1となり高値で安定するのです。

世界の基軸通貨が金とのリンクを維持すれば、世界の通貨交換(為替)は安定する。だが、金とのリンクを停止すると、世界の通貨交換は金の枠組みから自由となり、為替はフロートになる。すると、各国の通貨は膨脹しバブルとなる。

今回の世界信用縮小恐慌では,米国の政治と経済の指導者は、円が一ドル60 円台を越えるか、欧州連合の一国で債券がデフォルトされるか、新興国のバブルが弾けなければ、金とリンクすることを決意しない。しかも米国はドルは25%の金しか保有していないので、三年すると世界の通貨と信用は、再び不安定になります。

そこで、ユーロは各国が保有する金合計の約25%のユーロ通貨の発行高&ユーロ共通債券とリンクさせざるをえません。最初からドルとユーロが一緒に、債券や通貨発行高を金とリンクさせれば、より長期間安定できるのですが、ユーロは「ドルの寿命を延命させるだけだとか、自己責任をとらない国は除名脱退すればよい」と、お互いのテレトリー(縄張り)の既得権益擁護が障害となり、簡単に収束できないのです。

そして世界各国の金獲得戦争は激烈になります。日本、中国、ロシア、インド、ブラジル、豪州、南アフリカの通貨が、第三の世界の基軸通貨をめざします。でも、どの国も25%の金を市場から購入することができません。そして、バルブで支えている景気が作裂し、外国投資が引上げられるので金買いどころではありません。

原価百円の1万円札紙幣で、国民から金価格相場にプレミヤムを付けて買上げると、円は間違いなくドルとユーロと共に、25%の金を保有して、第三の基軸通貨となる。そして、現在進行形の第二次世界恐慌は、今回はドル・ユーロ・円が、世界の75%の金とリンクすることで収束するが,日本の景気は回復しません。今回は,戦争特需ではなく脱原発から自然エネルギーの産業革命を加速させないと回復しません。

古今未曾有の大不況から立直るためならば、たとえアカ(共産主義者)やバカだと叩かれても、金を買上げて通貨をバラまくと、デフレ(物価の下降)を解消できるのです。

そのために日本は国民から金価格相場にプレミヤムを付けて買上げしないと,今回は、ヒットラーに親近感をもった極右集団の支持率は25%に近づいてる。国民に耐乏を強制する債券はデフオルトせよ!外国人は追放して雇用と景気を回復させよう!とスローガンをかかげた政党が過半数を占める国は続出する。だから日本も田母神候補などの支持率は25%まで上昇します。


06. 2014年1月21日 22:36:36 : RjpDM8cRVM
尖閣の悶着、その原因の一つである海底に眠る石油資源、中国国内では”春曉”油田が試掘後8年たってコップ一杯の原油も出て居ないことを皮肉られてる。
日本のマスコミは尖閣にはサウジアラビヤを凌ぐほどの油田があると言ってるがさて真偽の程は。

07. 2014年1月22日 00:15:14 : 81Rnjvumee
中国は国共内戦時代に国民党政府命令で民間の金保有を禁止させられた事実がある。そうして中国各地から集められた金銀財宝が台湾に運ばれ、最後はアメリカの懐に収まったという噂がある。この時の略奪のおかげで中国はすっかり貧しくなり共産党統治初期には大量の餓死者が出たようだ。

ゆえに今の中国がそれほど多くの金を保有しているとは思えない。もちろん戦後から少しずつ金の保有量を増やしているようだが、所詮内戦時代の略奪の規模に比べればスズメの涙程度ではないのか。


08. 2014年1月22日 06:54:41 : VxkayGtxeA
>日本に基地を置いて占領を継続し、型落ちの武器を法外な値段で日本に売りつけ、そして自国の企業の中国でのシェアを拡大する。アメリカは自国の国益のために、日本と中国の対立を煽りました。日本はまんまとこの戦略にひっかかり…


大事なことを簡潔にまとめたすばらしい文だ


>日本はまんまとこの戦略にひっかかり、石原、安倍、橋下らのポピュリスト右翼政治家がそれに呼応して日本で人気を集めています。


ここは、「ポピュリスト右翼政治家」じゃなくて『売国奴政治家』と書き直したほうがより正確になる


09. 2014年1月22日 09:20:16 : nJF6kGWndY
>>04 アメリカが金を持っていないとなるととんでもない影響がある

大してないだろ
 


10. 2014年1月22日 09:21:40 : nJF6kGWndY

まあ、この手の妄想好きは好きにすればいいがw

11. 2014年1月22日 13:26:25 : uO5xns7LQo
大前提が違う。シナのエライサンが国の為にすることはないだろ。

もしキンがあるのならエライサンが盗ってスイスあたりに持ち逃げして隠してるだろ。

むかしから戦時は米国、日本、シナもキンは政府が没収してるよ。

キンはカネではないのよ。魔力を維持する道具だ。だから貯めて売らないのよエライサンは。でキンは食えるの。食料だった。金箔を食べると覚醒すんだよ。


12. 2014年1月22日 16:30:06 : Sl3d6lMUqQ
>尖閣といった経済的にも軍事的にもまったく価値のない無人島のため、多大なる国益が犠牲になったと思われます。


ズバリ、その通り


13. 和楽踊り 2014年1月23日 08:45:46 : 9hkFjVd/uY9Ag : kntJDW4NZs
日本人は金ぴかを馬鹿にする
そして金を輸入しないで、紙切れのドル札を買い漁った
中国人やインド人は金が大好き
世界中から食料品を買い集めて捨てている日本人
それにしても100円のバナナは美味しくない
もう飽きた。買わないのでお店で茶色くなった

14. 2014年1月23日 10:21:52 : 5MORySWH1s
金地金不正操作めぐるドイツの復讐
2014年1月20日  田中 宇

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 ロンドンやニューヨークなどで行われている金地金の国際市場と、世界的な為替市場において、米欧の大手銀行が、談合による相場の不正操作を、何年(何十年?)も前から続けていた疑いが濃くなり、EUや英米の政府当局が捜査を行っている。(How London's gold and silver price benchmarks are 'fixed')

 1月16日、ドイツ政府の連邦金融監督庁(Bafin)のケーニヒ長官がフランクフルトで行った講演で「金地金と為替の国際市場に対する相場の不正操作は特にひどい。(すでに捜査が一段落した)LIBOR(ロンドンで定められている世界的な銀行間金利)に対する相場の操作は、銀行間の指標に対する不正操作でしかないが、金地金や為替に対する操作は、世界のあらゆる金融取引に影響を与えているからだ」という趣旨のことを述べた。(Metals, Currency Rigging Is Worse Than Libor, Bafin Says)

 欧米当局が、為替や金相場に対する金融界による不正操作について捜査しているという話は、昨年から指摘されていたが、捜査の実施を金融当局者を認めたのは、今回のケーニヒが初めてだ。独金融監督庁によると、EUの独占禁止当局や米英スイスの捜査当局が、為替と金相場の不正操作について調べている。(London Gold Fix Calls Draw Scrutiny Amid Heavy Trading)

 ケーニヒは、すでに不正操作に関する捜査が一段落して訴追も行われたLIBORについて、銀行間の概算指標でしかない、という感じで発言したが、実のところLIBORは世界の代表的な金利だ。融資などの金利を決める際の世界的な指標であり、銀行間金利の枠を越えた重要な存在だ。ロンドンで毎朝連絡をとりあってLIBORを決めている米欧大手銀行が、08年のリーマン危機後に実態値から離れた金利を報告し合うことでLIBORの金利を不正操作していたことは、2012年に暴露・捜査され、LIBORと国際金融市場自体に対する信用が損なわれた。(英国金利歪曲スキャンダルの意味)

 独金融監督庁のケーニヒ長官は、今回発覚した金地金と為替に関する国際銀行界による不正操作が、LIBORの不正操作よりも悪質なものだと述べている。世界を代表する金利であるLIBORだけでなく、世界を代表する金地金の相場であるロンドンとニューヨークの相場、ドル・ユーロなどの国際為替相場も、金融界自身によって歪曲されてきた疑いが強くなったことは、世界経済にとってこれ以上深刻な事件はない、というほど重大なものだ。しかし、米欧当局が捜査していることをドイツの長官が認めたという今回のニュースは、マスコミでほとんど報じられていない。(How Gold Price Is Manipulated During The "London Fix")

 為替と金相場の不正操作がどのように行われてきたか、まだ捜査中なので具体的な話が出てきていない。しかし、金相場の不正操作については、これまでに何度か手口が暴露されており、私も記事にしてきた。(操作される金相場)(操作される金相場(2))(通貨戦争としての金の暴落)

 金相場の不正操作について最近、詳しい手口を暴露する記事を書いたのは、元国務次官補のポール・クレイグ・ロバーツだ。彼によると、金相場の不正は主に米国の連銀(FRB)が行っている。連銀は、08年のリーマン危機後に何とか立て直した債券金融システムやドルの再崩壊を防ぐため、ドルが信用失墜するほど買われる傾向がある金地金の相場を意図的に下落させ、ドルや債券に代わる資産の備蓄先になりそうな金地金に対する世界的な信頼が失われたままにしておくことで、ドルと債券金融システムを守る戦略を採ってきた。(The Hows and Whys of Gold Price Manipulation Paul Craig Roberts)

 米連銀の金相場への隠密介入は、金相場が1オンス1900ドルを超え、心理的な高値水準である2000ドルに向かおうとした2011年9月以降に本格化した。金が2000ドルを超えて上昇し続けると、ドルと米国債の崩壊の引き金を引きかねなかった。連銀は、金地金商社に依頼して、ニューヨークの金先物市場であるコメックスとグローベックス(24時間のオンライン取引所)で、相場が上がりそうになるたびに巨額の先物売りを行い、相場を引き下げていき、世界中の投資家の金に対する買い意欲を削いだ。(Jim Rogers Correctly Predicted Gold Would Fall To $1200)

 金の先物売りをする投機筋は民間にも多いが、連銀のやり口は、民間と顕著に異なっている。民間の投機筋は、相場をできるだけ動かさないように、時間をかけて先物取引を積み上げる。自分の売買で相場を動かしてしまうと、思ったような利益を出せないからだ。対照的に連銀は、一度に想像を絶するような巨額の売り先物を爆弾投下のように注文し、意図的に相場を下落させる。

 最近では今年1月6日の朝、連銀はわずか60秒間で、1日の取引量の10%にあたる12000枚の売り先物を売り放ち、瞬時に相場を35ドル引き下げた。昨年末、連銀がドルを過剰発行して米国債などを買い支えるQE(量的緩和策)を今年から縮小していくことを決め、年明けとともにドルと米国債の信用が下落し、その分金相場が上がるのでないかと推測されていた。この日、金相場はアジアと欧州の取引で15ドル上がり、いよいよ上昇かと思われた矢先、連銀が大量の売りを入れ、相場を急落させた。連銀はこの手の売り放ちを、HSBCやJPモルガンなどの大手銀行に依頼して行っていると、クレイグロバーツは書いている。

 連銀は、24時間取引であるグローベックスで、ほとんど取引がないので対抗してくる買い手がいないNY時間の午前2時半などを狙って大量の空売りをかけることで、効率的に相場を下落させてきた。昨年12月18日、連銀がQEの縮小を発表した直後、売り材料もないのに金相場が急落したが、これは連銀が夜中にグローベックスで4900枚、14トンの金地金に相当する売り先物を注文した結果だった。

 連銀はNYの先物金市場だけでなく、ロンドンの金の現物市場でも相場下落作戦をやっている。NYの金先物市場は現物との交換を伴わない「紙切れ」市場なので、大量の売りを発注しても下落の効果が少ない。現物市場を名乗るロンドン市場の方が、下落の効果が大きい。ロンドン市場では、金融機関や金商社が投資家から預かっている金地金を(ときに所有者の投資家に無断で)連銀が借り出して売っている。

 こうした米連銀の引き下げ策によって金相場は下落したが、ドルや債券でなく金地金を買って資産防衛しようとする世界的な動きを止めることはできず、中国など新興市場諸国を中心に、金の現物に対する需要が大きく、連銀の金庫も、NYやロンドンの金商社などの金庫も、金地金の在庫量が減り、それらの地金は中国などに移動した。中国勢は、連銀の空売り作戦を察知しているらしく、金を買うと米英の金商社の金庫に預けたままにせず、現物を自分で保有しようとする。いずれドルが崩壊する過程で米欧日の人々が金地金を買いに殺到するころには、金地金の多くは中国などに保有され、米欧に存在していないだろうとクレイグロバーツは書いている。(If the Currency Collapses & You Try to Flee Into Gold, There Won't Be Any)

 連銀とぐるになっている米英金融界の地金在庫量が減るほど、連銀の金空売りによる相場下落策はやりにくくなり、効果も減る。連銀による金相場の不正操作は、この先あまり長続きせず、いずれ終わりになり、金相場高騰の可能性が高くなる。連銀の作戦に協力していた可能性が高いJPモルガンやモルガンスタンレーなど米大手銀行が最近、相次いで金の現物取引の分野から撤退している。地金の在庫が減っているからだ。米大手銀行シティの分析者は、3年ぶりに金価格の上昇を予測している(他の諸銀行は今年も金の下落を予測している)。(Default Risk As Gold Inventories Plummet 36%)(Citi goes bullish on miners for the first time in three years)

 金融マスコミの「専門家」らは「金地金は連銀がQEで刷った過剰資金で買われており、QEが縮小するほど金相場が下がる」と解説してきたが、クレイグロバーツの指摘を読むと、これらがウソとわかる。QEの縮小は長期的に金の高騰になる。金が下がっているのは連銀が売り作戦をやっているからだ。(Why Ben Bernanke's QE3 Comments are Bullish for Gold Prices)

 2011年、南米ベネズエラの政府が、連銀の金庫に預けてあった160トンの金塊の返却を求めた時、連銀は4カ月かけて返却した。おそらく連銀の金庫の地金の大半は相場引き下げ策のために貸し出されており、160トンも在庫がなく、連銀はベネズエラに返済するため、4カ月の時間をかけて地金を回収する必要があったのだろう。翌年ドイツも、連銀に預けてある1500トンの地金の返却を求めた。(金塊を取り返すドイツ)

 しかし連銀はこれに応じることを拒否し、米独の交渉の結果、7年かけて300トンだけ返却していくことになった。連銀の金庫には、すでに地金がほとんどなく、貸し出した先の金融機関にもすでに地金はなく回収できず、地金は中国などに行ってしまっており、7年で300トンしか返却できないのだろう。これらはクレイグロバーツの分析だが、私自身も昨年、金地金の「売り切れ」について記事にしている。(金地金の売り切れ)

 ドイツが米連銀に金地金の返済を求めたのに、一部しか返済してもらえないことは、今回、独金融監督庁のケーニヒ長官が、金相場の不正操作について欧米当局が操作に入っていることをあえて暴露したことと関係していそうだ。金相場を犠牲にしてドルを守る連銀の策略のせいで、ドイツは「敗戦国」として連銀に預けてあった地金を返してもらえない。もう地金が戻ってこないなら、連銀の不正操作の策略を暴露・捜査して潰してやれという復讐策が、ケーニヒ発言の真意かもしれない。(Big Moves Ahead For Metals)

 ケーニヒ発言の翌日、ドイツの銀行として唯一、ロンドンでその日の世界の金相場を決定する米欧の大手銀行4行による値決め作業(London Gold fix)に参加しているドイツ銀行が、値決め作業の一員であることをやめると発表した。ドイツの政府当局が「これからロンドン金相場の値決め談合の不正について欧米当局が捜査するので、もう値決め作業に参加しない方が良い」とドイツ銀行に伝えたのかもしれない。(Deutsche puts Gold price fix role on sale)

 ロンドンではLIBORと同様、市場でも、毎日に朝と午後、大手銀行どうしがその日の相場について議論して金価格を決める。この値決め制度は第一次大戦直後の1919年に始まり、当初は毎朝関係者がロスチャイルドの事務所に集まって談合していた。(Deutsche Bank Withdraws From Gold Fixing in Commodities Cuts)

 ドイツ銀行は、値決めへの参加権を他の金融機関に売却する予定だ。米連銀による金相場の不正操作が縮小しそうな中、米欧勢で値決め参加権を買いたいところが見あたらず、地金の需要が旺盛な中国の銀行ぐらいしか買い手がないのでないかとみられている。米国の金融覇権を守るための不正操作の温床だったロンドン金市場の談合参加権を中国勢が買いたがるかどうか不明だが、もし買うとしたら、経済面の世界的な意志決定権が中国に移転していることの象徴となる。(中国主導になる世界の原子力産業)

 ドイツの動きは、世界の覇権動向から見ても興味深い。ドイツは冷戦終結とともに、それまで英国のライバル潰し戦略としての東西ドイツ恒久分割の「刑」を解かれて再統一し、同時にフランスなどと組み、欧州諸国を統合して超国家組織に昇格し、世界の覇権地域の一つになることを長期的に目指したEU統合への動きを開始した。(Europe's Top Bureaucrats Intensify Calls for New United States of Europe)

 EUは通貨統合によって、ドルに対抗できる国際通貨ユーロを作り出したが、EUが統合を経済から行政・政治へと進めていこうとした矢先の2011年、EU内の脆弱な諸国だったギリシャや南欧を皮切りに米英投機筋が国債先物を売って下落させ混乱させるユーロ危機が起こり、米英マスコミは「ユーロはもう終わりだ」と書き立てた。(ユーロ危機と欧州統合の表裏関係)(ユーロ危機からEU統合強化へ)(Goldman bets on eurozone recovery)

 しかし結局、ギリシャや南欧諸国はユーロ圏から離脱せず、EUの統合政策は何とか守られた。そして、米連銀が資産悪化によってドルと米国債の延命策であるQEを縮小せざるを得なくなった昨年末から新年にかけて、攻撃されて下落していたギリシャや南欧諸国の国債の価値が再び上昇に転じた。米英マスコミは「ユーロ危機は終わっていない」と揶揄するが、長期的に見てEUはユーロ危機を脱して政治経済統合への道を再び歩んでいきそうだ。(Debt-struck eurozone makes dramatic turnaround)(Portugal enjoys strong demand in debt sale)

 こうした経済地政学的な転換が起きている中で、EUの中心であるドイツは、連銀のドル延命策の道具である国際金相場の不正操作を批判し、捜査を主導している。EU当局は、投機筋が資産隠しの場として使っているタックスヘイブンを取り締まり、投機筋の動きを監視する目的で国際金融取引に課税する計画を進めたり、投機の道具であるデリバティブを規制している。これらは、金利、為替、金銀などの相場の不正操作の摘発と並び、米英が経済覇権を維持するための金融兵器を無力化する「武装解除」の戦略だ。(タックスヘイブンを使った世界支配とその終焉)

 ドイツに率いられるEUは、これらの策により、米英の単独覇権構造の解体を促進し、その後に来るであろう多極型の世界体制においてEUを「極」の一つとして台頭させようとしている。金相場の不正操作を潰そうとするドイツと、金地金を大量に買い込んで現物を引き取り、米英の金倉庫を空っぽにして連銀の不正操作を無効化しようとする中国は、米英の金融覇権を崩して世界を多極化する策における同志といえる。(Central Banks Favour Gold As Diversification - LBMA)

 欧州は、中国と並ぶ多極化時代の大国であるロシアとの間が、まだぎくしゃくしている。EUがウクライナを取り込もうとしたところ、ロシアが邪魔して結局ウクライナにロシアとの関税同盟を組ませ、EUとの協調を拒否させたのが一例だ。こうした動きは、ロシアとEUとの「境界画定」のいざこざであり、今後もしばらくは続くが、いずれ境界が画定するだろう。(Bailout moves Ukraine closer to Moscow)

 日本はかつて独伊と組み、英国を潰して覇権を乗っ取ろうとした。今、ドイツだけでなくイタリアもEU統合に積極的で、米国が敵視するイランとの関係強化に率先して動いているのもイタリアだ。「日独伊」のうち独伊は、50年あまりの対米従属を脱し、中国などと組んで多極型世界を構築しようとしている。米国の覇権に依存してきた他の諸国は、英国もイスラエルもサウジアラビアも、米国の覇権に見切りをつけ、多極化の傾向に乗り始めている。いまだに世界の流れも見ず、米国覇権がこの先長くないのに対米従属だけに固執している馬鹿者は日本だけだ。(◆米国を見限ったサウジアラビア)(世界経済の構造転換)

 昨日、沖縄の名護市長選挙で、辺野古米軍基地建設に反対する稲嶺進氏が再選された。この動きは、日本の馬鹿な対米従属に歯止めをかけるかもしれない。辺野古の基地建設が困難になり、再び米国側から「辺野古は無理なので、海兵隊はぜんぶ日本国外に移していかざるを得ない」という姿勢が出てきそうだ。(日本が忘れた普天間問題に取り組む米議会)

 09年の鳩山政権の就任以来、日本の対米従属の象徴である在日米軍が続くかどうかは、責任を負うべき本土の人々の肩にでなく、もともと日本(やまと)と距離をおいていた沖縄の人々の肩にかかってしまっている。沖縄の人々は、名護市の稲嶺再選によって、日本にとって有害な対米従属策を継続しにくくしてくれた。愛国的な本土の人々は、名護市民に感謝すべきだ。薩摩藩や明治政府によって無理矢理に日本の一部にされた沖縄の人々の方が、口だけ愛国心を叫びたがる本土の人々よりも、日本の将来に貢献する愛国的な行為をしている点が皮肉だ。(日本の官僚支配と沖縄米軍)(日本の権力構造と在日米軍)

http://tanakanews.com/140120gold.htm


15. 2014年1月23日 12:00:23 : jDUea84PZI
その金塊は、スイス銀行に預けてあるの?
他にないでしょ?それとも、バチカン銀行ですかね。

ハワイは中国に渡されるのかも、
だって、ハワイは金塊をすごくもっているから。
アメリカの専門家は、アメリカの金と引き換えに
国を分割して、ロシア、EUなどに分けられるとさえ
言っていますね。

日本の米国債は中国に続き大変な額です。
これとて、返還されないでしょうけど、
分割のなかに、日本は入っていなかったのが
不思議。

この専門家がどういう意図があるのかしりませんが
あくまでも、仮説です。


16. 2014年1月23日 18:48:10 : asm9oNdqIc
面白い記事です。

ところで、黄金の国ジパングはどれだけ持ってるの? どこか記述はありました?



17. 2014年1月24日 01:47:03 : 81Rnjvumee
>>15

債権回収だって、実力がない者にはできない仕事ですよ。
このままでは日本が分割されかねないのでは。


18. 2014年1月24日 12:26:38 : 7Onnx32U7Q
>>15. 2014年1月23日 12:00:23 : jDUea84PZI

>>その金塊は、スイス銀行に預けてあるの?
他にないでしょ?それとも、バチカン銀行ですかね。

>>アメリカの専門家は、アメリカの金と引き換えに
国を分割して、ロシア、EUなどに分けられるとさえ
言っていますね。

>>日本の米国債は中国に続き大変な額です。
これとて、返還されないでしょうけど、


日本はアメリカから土地で物納して返してもらうべきだな。
ロッキー山脈からの西側をすべていただこう。



19. 2014年1月24日 19:51:43 : 5X21bIgGSc
尖閣が価値がないとか、中国を失ってカネが損だとか、何を言ってるんだか。
我々は誇り高き大和民族、武士の末裔だぞ。

なにが悲しくて中韓みたいな蛮族に、土足で頭を踏みにじられながら、
ゼニを恵んでもらう必要があるものか。

中韓との悪縁が切れたおかげで、核保有国のインドとの熱い交流が増し、
背後から核を突きつけているではないか?
またASEANは5億人の発展途上国、インドと合わせれば、中国人口を越える。

スズキはいち早くインドに進出したおかげで、トップシェアを築いたんだぞ?
なんで反日中韓に媚を売り続ける必要があるのだ?


20. 2014年1月24日 19:54:33 : WzX8nPCmYM
恥知らずがアメリカ批判してんじゃねーよ。

日本は貯蓄と追い越すほどの財政赤字を建設中だろが。

保険も貯蓄の世界の話に保険金の価値が保障に見合っているのかクレームつけられたらどうするんじゃアホども。保険を前倒しで執行するとはどういうことか考えてから物を言って日本の経済は安心だと言えよ。

既に金融緩和分は使い果たされた。

さらに日本は量的金融緩和などと泥酔するのか。

人を騙すような複雑な経済論を言ったところでミクロ経済でしか証明不可能なものばかりだ。頭でっかちの木偶の坊みたいな経済学者は餓死してください。


21. 2014年1月25日 02:57:05 : 6fpqlCLMns
スズキインド工場での反日暴動はどう始末したのだ

22. 2014年1月25日 08:45:23 : ImOQE0Zm5I
>20,21
何の事か意味分かりませんね。

23. 2014年1月25日 14:48:12 : gFpUDESshw
>>22

ん?
中国の反日暴動には腹を立てるけどインドの反日暴動には目をつむるって事?
そこまでインドを立てても顔見知り以上にはなれないと思うけど。


24. 和楽踊り 2014年2月14日 10:53:23 : 9hkFjVd/uY9Ag : wqTcIGI7lo
>>23
インドの書き込みで思い出したが、30万円の自動車で有名になったタタ自動車の社長(イギリス人)が高層ホテルから落下して死亡した。
中国の報道は多いが、インド情報も大切だ。
アメリカ・カルフォルニアで旱魃の危機!オバマ大統領が視察に行くとか?
人口が多いインド・中国はどうなるのか?

25. 2017年4月16日 13:33:27 : MDPI9IJSaY : a6_13iMMaTM[1]
目が曇っていると思う。

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