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http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140125/ecn1401250949001-n1.htm
2014.01.25
トヨタ自動車は23日発表した平成26年のグループ販売台数計画で、世界初の1千万台超えに挑むことを宣言した。だが、販売増を見込む海外市場では、ゼネラルモーターズ(GM)など米自動車大手の復活などもあり、主力の米国の競争環境は厳しい。中国でも現地化による低価格競争が繰り広げられている。新興国ではフォルクスワーゲン(VW)との真っ向勝負も本格化する見込みで、「今後を楽観できる状況にはない」というのがトヨタの本音だ。
米市場では、景気回復を背景に米国人が好む「ピックアップトラック」と呼ばれる荷台付きの大型トラックの販売が好調で、この車種を得意とするGM、フォード・モーターの米大手が勢いづいている。フォードは、昨年の米国販売が前年比10・8%増の248万台と、年間販売100万台以上のメーカーの中で唯一、2けたの伸びを記録した。
対するトヨタも同7・4%増と健闘したが、経営体質改革で中小型車の競争力も底上げし、利益率の高い大型トラックで攻勢に出る米国勢に比べると、利益の源泉が少ない。今後、トヨタが得意とする中小型の低燃費車の売れ行きが、堅調な大型車需要のあおりを受けて鈍るようだと、米国でのシェアも安泰とは言えなくなる。
一方、昨年、過去最高の販売台数約92万台を記録した中国では、新型「ヴィオス」などの生産を増やし、2年連続で過去最高を達成する計画で、1千万台超えに向けた販売の上積み分の中で大きな比率を占める。だが、「外交問題のカードをいつ使ってくるか分からない。戦略的拠点と位置づけるには、リスクが高すぎる」(自動車アナリスト)と市場には先行きを不安視する声もある。
さらに、2018年に販売1千万台を目指すVWとの真っ向勝負も待っている。これまで欧州市場はVW、北米とアジア市場はトヨタと、緩やかに得意市場をすみ分けている状況だったが、1千万台規模となれば、中南米など販売増を狙う重点地域の重複が避けられない見通しだ。
こうした競争環境で、計画を達成するにはコストの低減と商品力アップの両立が不可欠。その実現に向けトヨタが、VWに対抗する形で進めている新しい開発手法「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の成否が1千万台超えの鍵を握ることになる。(飯田耕司)
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