時給８００円が１０１０円ってか。
鶴の一声で上げることが可能なんてある意味すごいな。
上の号令で変わることができるなんて社会主義っぽくなってきたね。

日本なんてたしか３５年前も７００円だったし。
日本のほうが新自由主義だ。

それにしても　アメリカってニ億総国民が中流階級で皆リンカーンかキャデラックに乗って豪邸に住んでるのかと思っていたが違うみたいだね。
５０００万人もの人々が貧困なんだよな。

いつから？昔からそうだったのか？

それに日本が続く。

経済実態を無視して高くしていけば、当然、副作用が大きくなる

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304445404579392160799377076.html?dsk=y
• 2014年 2月 19日 16:12 JST
大統領が目指す最低賃金引き上げで雇用が減少＝米リポート
ERIC MORATH, DAMIAN PALETTA AND CAROL E. LEE

　オバマ米大統領は連邦法に基づく最低賃金を現行の時給7.25ドルから10.10ドルに引き上げる目標を掲げているが、議会予算局（CBO）が18日に発表したリポートによると、これが実現すれば2016年までに約50万人の雇用が失われる一方、数百万人の賃金が上昇し、100万人近くが貧困を免れる見通しだ。
　賃金引き上げの影響をめぐっては、エコノミストや政治家の間で議論が続いている。
　リベラル派や保守派は、最低賃金により1650万人の労働者が恩恵を受けると予想し、少ないながら失業に見舞われる労働者も出るとみているが、今回のリポートはこれを肯定している。
　共和党側はリポートで予想している失業について、賃上げが経済に打撃を与える証拠だとした。一方、賃上げを今年の優先課題に掲げてきたホワイトハウスは、リポートの結論に反論し、賃上げは労働者のプラスとなると同時に経済成長を促すとの見方を示した。
　CBOは、16年7月までに時給を漸次10.10ドルに引き上げれば50万の雇用が失われる一方、同年に貧困状態にあると予想される4500万人のうち貧困を免れることになるのは90万人だとの見方を示した。

提案されている2つの最低賃金に対するシナリオと現在の最低賃金（緑）
　貧困に関する予想は、貧困から抜け出せるだけの所得増加に預かる家計と、貧困に陥るほどの所得減少に見舞われる家計の両方を加味している。
　賃上げの恩恵は労働者広範に分散するとみられ、賃上げ分の19％は貧困ライン未満で生活する人に、30％近くは貧困ラインの3倍以上を稼いでいる家計に行く見込みだ。というのも、最低賃金労働者の多くは世帯の主たる生計者ではなかったり、中・高所得世帯の主たる生計者と暮らす10代の子供だったりすることが多いためだ。
　CBOは、最低賃金の引き上げで低賃金労働者の所得が計310億ドル増える一方、賃金上昇のせいで職を失う労働者の所得が減ったりなくなったりするとの見方を示した。差し引きでは、「全体としての実質所得」が20億ドル増えそうだという。
　労働省によると、12年には時給労働者の約4.7％に相当する約360万人が時給7.25ドル以下で働いていた。女性は最低賃金労働者の割合が男性の2倍だという。最低賃金ないしそれ未満しか稼いでいない労働者の約半分は16〜24歳だった。
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　大統領経済諮問委員会のファーマン委員長は記者会見で、今回のリポートが「1650万を超える人に恩恵のある政策だということを大いに証明した」と述べた。
　オバマ氏の動きを批判する大規模業界団体もある。全米レストラン協会は同リポートについて、「企業が提供できるエントリーレベルの（就業）機会が最低賃金の引き上げによって著しく限定され、限られた技能や経験しか持たずに労働力に入ろうとしている人たちの足を引っ張る」と述べた。
　最低賃金引き上げに賛成する経営者もいる。ニューヨークのブルックリンで宝飾品・室内装飾品をオンライン販売するアンコモン・グッズのデービッド・ボロツキ最高経営責任者（CEO）は、引き上げにより消費者が支出に回せる金額が増えると述べた。民主党議員が進めている、将来の最低賃金引き上げを物価上昇率に連動させる案を支持する同氏は「それにより確実性が得られる。事業をする上で最も重要なことだ」と述べた。
　政府は1938年以来30回近くにわたり最低賃金を引き上げてきたが、インフレ調整ベースでは68年で頭打ちとなっている。直近では3段階の引き上げの一環として09年に引き上げられた。20近い州が、連邦レベルより高い最低賃金を雇用主に義務づけている。最低賃金労働者の半数以上は外食その他サービス関連の仕事をしている。
　オバマ氏は先月の一般教書演説で議会に対し、最低賃金引き上げ法案を承認するよう議会に呼びかけ、最近になり新たな契約で働く連邦政府職員について最低賃金の引き上げを命じる大統領令に署名した。広範な引き上げを共和党議員に認めさせるよう圧力をかける狙いだ。
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高すぎたのではなくて、今まで企業実績を無視して低すぎたのだ。
賃金を低く抑えれば目先の利益は大きくなるが、労働者の生活水準が低くなるため
いずれ需要が深刻な減少を起こすことになる。
それに対応するため企業は往々にしてコストカットに走るが
ほとんどは業績が好転することなくコストカットの泥沼にはまり、
企業活動に必要な機能そのものまで削るようになる。
まぁ日本はマシだと言われてるが、賃金は先進国の中でも最低レベル。

中国でスイスやシンガポール並みにできないのが明らかなように

最適な最低賃金の額は、単純に国際比較で決められるものではない

その引き上げが、どういう社会的な影響を与えるかを、社会保障の状況も考慮して

検討しないとマイナス効果が上回ることになる

例えば、最低賃金で働くのが圧倒的にパート主婦が多い場合、

より社会コストが低い貧困率の改善に効果的なのは、生活保護の強化ということになる

普段日本人の賃金は高すぎると主張していたと思うが、
それは新興国と単純に比較してしていたのではないか？
賃金の引き上げは社会的影響を考慮して検討を言うのに
下げるときには企業の競争力を優先して社会的影響の考慮とは言わないのだな。
むしろ賃金の下落と規制緩和の方がはるかに社会的影響の悪化が大きいと思うのだが？
賃金の引き上げの社会的影響が企業が儲かりにくくなると言うことなら
北欧の例を見る限りそれほど問題はないと思うな。
ただ生活保護強化の有効性は否定しない。