金融恐慌の打撃から早期脱出する手段は戦争であるという妄想をもつ人はビックリするほど多い。しかし能動的であれ受動的であれ、「経済鎖国は、世界的金融バブルの打撃を軽減する。だが、経済現象の停滞は免れない。

第一次世界金融恐慌の打撃を軽減し、経済指数の早期上昇を可能にした。英国のスターリング地域（英連邦と植民地）の特恵関税は「経済鎖国」です。

ナチスドイツと軍国日本が、第一次世界金融恐慌から早く脱出できた決定的で、普遍的な要因は、世界の金融システムから隔離された「経済鎖国」のセイである。

その結果、外国資本の投資は減速し、工業化が遅延は避けられませんが，経済を立て直すには，「経済鎖国」が一番。経済鎖国なんてできませんね，ではどうするのでしょう，簡単なことです，高関税政策です。　経済が立て直しできたら，関税をゼロにするのです。

徳川幕府や韓国の鎖国政策は、能動的な「経済鎖国」の例である。マレーシア政府は、ソロスを悪玉として非難し、能動的な「経済鎖国」政策を採用した。その結果、外国資本の投資は減速し、工業化が遅延した。タイの軍事政権も、能動的「経済鎖国」を選択した。イランや北朝鮮は、受動的「経済鎖国」である。そのため、世界的バブルの影響は軽減されるが、経済の停滞は避けられない。

そのために日本の政治家は平和憲法を変えて核武装し、世界の憲兵の仲間入りをしたいという流れが，いまや多数派なのは，非常に残念だ。

1929年の米国政府は、輸入商品に高関税をかけ規制した。外国投資流入は規制しなかった。いや、外国投資の利益を防衛するため、高関税政策を採用していたのだ。この米国の高関税政策に対する各国の報復関税が世界に普及したために、世界貿易が三分の一になり、第一次世界信用収縮恐慌は発生したのだ、と経済学は総括した。だから今日、世界のエコノミストは全員、超関税自由貿易主義者なのである。つまり、関税をゼロにし、自国の農業や中小企業を壊滅させても、世界信用収縮恐慌の再発は絶対に防止すべきだと信じているのだ。そのために、世界信用収縮恐慌を発生させる世界機軸通貨の交代は見えない。そして、迫りくるバブル崩壊のインジケーターの足音が振り切れるタイミングも予知できない。

米国は1929年の世界金融恐慌から早期に脱出したのは高関税政策を採用したからである。2008年にスタートし世界恐慌から脱出しようと再び米国は，ＴＰＰで相手国に関税をゼロを求め，自国輸入には関税を掛けて脱出しようと考えている，しかし今回の世界金融恐慌は基軸通貨の多極化が根因なんです。残念ですが通貨の危機なので今回は脱出できません。

収束はキン本位制で為替を安定させ，「産業革命」を加速させるとよい。様子みながらキン離れをすると再びバブルが到来する。