★阿修羅♪ > 経世済民85 > 816.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
経常赤字で国債消化が危機説は本当か?危機になる/ならないケースの判断材料とは(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/816.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 2 月 25 日 07:52:00: igsppGRN/E9PQ
 

                 図表:経常収支の推移


経常赤字で国債消化が危機説は本当か?危機になる/ならないケースの判断材料とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140225-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 2月25日(火)3時49分配信


 民間エコノミストの予想を上回るペースで経常黒字が縮小し、ここ数カ月は赤字が続いている(「図表:経常収支の推移」を参照)。現状のままでは、「暦年」「年度」ベースで経常収支が赤字に陥る可能性もあり、その場合、国債消化が危機に直面するとの見方がある。経常収支が恒常的に赤字に陥ることには留意が必要だが、この見方は正しいとは限らない。以下、簡単に説明する。

 まず、通常の借金とのアナロジーで考えよう。直感的にも明らかであるが、「借金」が返済できるか否かは、「毎年の返済額」(年収から利払い費以外の支出を除いたもの)との比較で判断できる。政府の場合も同様で、それは「政府債務」と「基礎的財政収支」(年収に相当する税収から利払い費以外の政府支出を除いたもので、プライマリーバランスとも呼ばれる)との関係から考えられる。ただ、政府は返済期間を無限に延ばすことができる。その際、無限の将来において政府債務を発生させないためには、現在から無限の将来にわたる各時点で発生する基礎的財政収支を、(1+国債利回り−経済成長率)で割り引いた値の累計以下に、現在の政府純債務(対GDP比)をとどめる必要がある。

 その際、数学的に若干テクニカルな部分を含むため、詳細な証明は省くが、政策的に実現可能な基礎的財政黒字(対GDP比)の上限値を「基礎的財政収支の限界」と定義すれば、

・政府純債務(対GDP比)
 ○【編註:小なりイコール記号】基礎的財政収支の限界(対GDP比)÷(国債利回り−経済成長率)【※】

 という関係式が成立する。つまり、政府には少なくとも、現在の政府純債務(対GDP比)×(国債利回り−経済成長率)を上回るだけの基礎的財政黒字を生み出す能力がなければならない。逆にいうと、【※】式の不等号が成立する限り、理論的には政府債務は返済可能であり、国債消化が危機に直面することはない。

【※】式には、「経常収支」は直接的なかたちでは登場しない。しかも、経常収支が赤字に陥っても、政府がすぐに国債消化を海外に頼る必要があるかというと、そうとは限らない。経常収支の赤字の中身が問題である。例えば、民間部門の貯蓄投資差額が赤字で、政府部門の貯蓄投資差額が黒字でも、経常収支が赤字となるケースは存在する。この場合、政府の財政収支は黒字のため、国債消化の心配はないはずだ。

●経常収支の赤字が間接的に国債消化へ影響を及ぼすケース

 問題はそうでない場合で、経常収支の赤字が間接的なかたちで【※】式に影響を及ぼすときである。例えば、「国債利回り」である。経常収支が赤字に陥り、政府が国債を国内だけで消化できなくなると、その一部を海外に引き受けてもらう必要が出てくる。その場合、海外の機関投資家は、国内よりも高い利回りを要求する可能性がある。

 理由は単純で、財政が行き詰まってくると、日本政府が「国債の戦略的デフォルト」を実施する誘因が存在するためである。国債を日本国内の銀行などが引き受けている場合、もし日本政府が国債をデフォルトすると、銀行などは金融危機に陥り経済が混乱するため、そのような戦略を取る誘因は極めて低い。その場合、国債利回りは海外の機関投資家が国債を引き受けるよりも低い状態を維持できるのである。

 つまり、日本経済が恒常的に経常赤字に陥ることには留意が必要だが、それで国債消化がすぐに危機的な状況に陥るとは限らない。むしろ、経常赤字の中身を十分に精査する必要がある。

 なお、余談であるが、【※】式からは色々なことがわかる。例えば、日本の政府純債務(対GDP比)は約130%だが、国債利回りを2%、経済成長率を1%とすると、日本政府には少なくともGDP比1.3%まで基礎的財政収支を黒字化する能力が求められる。

 もっとも、【※】式の基礎的財政収支の限界は、増税や歳出削減の限界ほか、政治の成熟度や民主主義の理解度の影響も受ける。GDP比1.3%の基礎的財政黒字の達成は、極めて強い政治のリーダーシップが必要となり、容易に達成できるハードルではない。このため、基礎的財政収支の限界をGDP比1%と予測した場合、【※】式の不等号を成立させる国債利回りの上限は1.8%となり、それを国債利回りが超えた場合、理論的には国債消化は危機的な状況に陥る可能性があることを示唆するのである。

小黒一正/法政大学経済学部准教授


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年2月25日 12:26:58 : nJF6kGWndY
>経常赤字で国債消化が危機説は本当か?

ケースバイケース

具体的に言えば、クリントンの米国の頃のように、国内産業の生産性が高く、成長性が高ければ、海外から投資資金が流入し、しかも輸入が増えるので経常赤字は増えるが、政府の財政は改善するから、全く問題はない

バラマキ財政支出で輸入が増え、通貨安の貿易赤字と、資産逃避が続けば、当然、いくらQEでファイナンスしても、最終的にはインフレが悪化して国債危機になる

>政府純債務(対GDP比) ○【編註:小なりイコール記号】基礎的財政収支の限界(対GDP比)÷(国債利回り−経済成長率
>つまり、政府には少なくとも、現在の政府純債務(対GDP比)×(国債利回り−経済成長率)を上回るだけの基礎的財政黒字を生み出す能力がなければならない。逆にいうと、【※】式の不等号が成立する限り、理論的には政府債務は返済可能であり、国債消化が危機に直面することはない

そうとも限らない

あくまでも上の条件は、債務比率が一定値に収まることを保障しているだけで、それが、確実に償還されることを意味しない

日米の政治を見ればわかるように、愚民の代表である政治家は、そうした破綻リスクよりも政治的な勝利を優先する可能性もある

あと米原・荒条件(ドーマー条件)も式で書けば簡単なのだが、わざとわかりにくくしているとしか思えないな

http://www22.ocn.ne.jp/~e-miles/Yonehara-AraCondition.pdf
http://hatano1113.blogzine.jp/blog/2011/09/post_5ce0.html


02. 2014年2月25日 18:13:47 : UHQFOfVMdA
>01
ケースバイケースとかそうとも限らないと偉そうにおっしゃいますが内容が無いですね。一人で粋がってもみんなが納得してくれないとコメントにならないのではないでしょうか。

03. 2014年2月25日 19:36:25 : nJF6kGWndY

独り言だから理解できないなら、気にする必要はない



04. 2014年2月25日 21:12:32 : WzX8nPCmYM
>>01. 2014年2月25日 12:26:58 : nJF6kGWndY
  >>しかも輸入が増えるので経常赤字は増えるが>>
  >>独り言だから理解できないなら、気にする必要はない>>

お前さ、本当に馬鹿者だな。阿修羅で知ったかぶりするなよ、馬鹿野郎!!

お前が理解してないんだよ、そのうえ知ったかぶりだろ。お前は糞人間か!!


05. 2014年2月25日 21:17:23 : WzX8nPCmYM

日本は経常収支で黒字なんだよ、所得収支の黒字によって。


貿易収支が31年ぶりで赤字になったというニュースが流れただろ。


核兵器保有論者風情が知ったかぶりして阿修羅に来るんじゃねえよハカヤロ!!


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民85掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧