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独特の「オタクぶり」が注目を集めるカルプレス氏
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140301/dms1403011448005-n1.htm
2014.03.01
インターネット上の仮想通貨ビットコインの世界最大級の取引所「Ｍｔ・Ｇｏｘ（マウントゴックス）」（東京都渋谷区）が経営破綻した問題は、米国の顧客が損害賠償を求めて米イリノイ州の連邦地裁に提訴するなど、世界中に波紋が広がっている。こうしたなか、同社のマルク・カルプレス社長が注目されている。「技術オタク」を自称するフランス人の素顔とは。
「システムに弱いところがあって、ビットコインがなくなって…」
東京・霞が関の司法記者クラブでの会見に、カルプレス氏はグレーのスーツ姿で現れた。日本語で経緯を説明するその姿に悪びれた様子は見られなかった。
約４８０億円に相当するビットコインが消失した今回の問題。２月初めごろから頻発した不正アクセスで盗まれた可能性が高いという。一般になじみが薄い仮想通貨だが、安い手数料で海外送金などが可能なことから、投資先として人気を集めている。
カルプレス氏は、ネット上に最大手の取引所を作り上げた。ＩＴ関係者は「アニメ好きのフランス人。日本語も流暢（りゅうちょう）な今風の若者」と同氏を評する。
仏経済紙「ラ・トリビューン」などによると、フランス中部ディジョン出身の２８歳。独学でコンピューターを学び、２００３年ごろからソフトウエア開発者としてキャリアをスタートした。０９年に来日し、１１年、マウント社を興したという。
自身が運営するブログでは、ネット用語で「技術オタク」を意味する「ギーク」を自称。複数のＳＮＳサイトで、自分の愛猫の画像を投稿する一面も持つ。
関係者によると、一昨年には、杉並区から目黒区内の「広さ約２８０平方メートル、家賃約１５０万円の高層マンション」に転居しており、会社の業績は順調だったようだ。
日本への愛情は深く、自身の「フェイスブック」では、宮崎駿監督の「となりのトトロ」などの日本産アニメの画像を「お気に入り」として公開していた。
会見でも、日本語で「申し訳ない」と謝罪したカルプレス氏だが、果たして騒動の落とし前はどうつけるのか。
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