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ソニー出身の元グーグル社長「ソニーの方が先見の明あった」(女性セブン)
http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/252.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 3 月 10 日 07:27:00: igsppGRN/E9PQ
 

ソニー出身の元グーグル社長「ソニーの方が先見の明あった」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140310-00000007-pseven-bus_all
女性セブン 2014年3月20日号


 あの革命的な「ウォークマン」発売から、今年で35年。その後も、常に私たちに新しい発見と商品を提案してきたソニーが今年2月、大規模なリストラ策を発表した。

 VAIOシリーズで知られるパソコン事業からの撤退と、BRAVIAブランドを展開するテレビ事業の分社化。いずれも、ソニーの看板事業だったはずなのに、いったいどうしたのだろうか。

 長年にわたってソニーを取材し、『さよなら! 僕らのソニー』(文春新書)の著書もあるノンフィクション作家の立石泰則さんはこう分析する。

「今の平井一夫さん(53才)が社長になって間もなく2年ですが、彼には、ソニーをどのような企業にしたいというヴィジョンが感じられません。リストラ策を見ても、とりあえず目先の赤字を解消したいという、単なる延命策にしかなっていません」

 こうしてリストラの対象になるぐらいだから、パソコンもテレビもよほど売れていなかったんだろうと思いきや、そんなことはないのだという。

「国内に関していえば、直営店のソニーストアや家電量販店などを回って話を聞くと、VAIOもテレビも売れているんです。特に高画質の4Kテレビは国内シェア8割とバカ売れしています。では、どうしてリストラの対象となるかといえば、北米市場など他で売れないから。

 しかしソニーにとって、国内の成功でもわかるように、同じような商品を大量に全世界で売るのではなくて、各国・地域に合った商品を売ることが大切になってきています。それをやらずに、全体でうまくいっていないからと切る。ここに来て先が見え始めたビジネスを切り捨てて、何をやっているんだと思いますね」(立石さん)

 元ソニー社員でグーグル日本法人社長などを務めた『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』(新潮社)の著者の辻野晃一郎さんが入社した1984年、すでに売り上げが1兆円を超える大企業だったソニーは、ベンチャースピリットに溢れていたという。

「創業者である井深大さん、盛田昭夫さんがいて、ソニーを世界企業に押し上げたサムライのような社員のかたがたがまだたくさんいました。当時のソニーは光り輝いていて、日本だけではなく、世界中の人が憧れていて、誰しもソニーが日本の会社だということが誇らしく思える、そんな会社だったんです」(辻野さん)

 この時代のソニーは異端児を「面白い奴」と呼んで好きにやらせる度量があったが、そうした雰囲気はなくなっていったという。辻野さんは、そうした“ソニー・スピリット”がなくなったことが、今の低迷を招いているのではないかと分析する。

 その後、ソニーを見限り、グーグル日本法人社長に転身した辻野さんは、そこでソニー・スピリットを見た。

「グーグルに入った時、ああ、昔のソニーみたいだなと思い出しました。人のやらないことをやろうという気概に満ちていて、目の色が違いました。

 かつてソニーはロボット事業を進め、犬型ロボットのAIBOや二足歩行ロボットのQRIOを作るなど、世の中を驚かせましたが、ああいう事業をやっていると、世界中から優秀なエンジニアが集まってくるんです。それを採算が合わないという理由でやめてしまう。今になってグーグルがロボットに投資していますが、よほどソニーのほうが先見の明があったわけです。今さらやろうと思っても、もう取り返しがつきませんよ」(辻野さん)


 

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コメント
 
01. 2014年3月10日 21:44:03 : 8ITaxNccBw
こうなることは、ソニーのテレビコマーシャルを見ていて予感していたね。

わけの分からぬ世迷いごとを英語で有難そうにナレーション。一体誰に向かって宣伝を打ってるのか、気取りかえった態度からして、もうこの会社は再生は無理なんじゃないかと思ってたが、やっぱりな!


02. 2014年3月16日 08:10:00 : S2UNHcosi6
今や歴史の彼方に忘れ去られようとしている事実がある。ソニーが、かつてラジオ放送局を事実上経営していたことを。アップルのApp Storeのアイデアも、実はここにあると思われるのだ。ソニーが事実上経営していた放送局を紹介する。

KYOI
http://ja.wikipedia.org/wiki/KYOI
●今では考えられないことだが、日本国内に当時は民放FM放送局が4つしかなかったのである。FM東京、FM愛知、FM大阪、FM福岡の4局である。他は各地のNHK FM放送局しかなかったのである。

NHKのFM放送は、全ての分野の音楽を公平に取り扱う方針から、クラシックや学校向け音楽番組が多く、欧米の最新ヒット曲を聴きたい若者に不人気であった。このことから、欧米のポップスを専門に放送するFM放送局を待望する意見が多かったが、当時電波行政を握っていた郵政省が、これら民放FM局の開局を全く認めなかったのである。これらは郵政省を支配していた自民党の田中角栄の意向だったとされている。民放FM局を認めれば、レコードが売れなくなるとの業界の意見に配慮したものとされる。

当時、欧米の最新ヒット曲を聴きたい若者は、民放FM局の方向に向けて大きなFMアンテナを屋根に立てていたものだ。しかし大きなアンテナを立てても聴こえない地域も多く、彼らの欲求を満たす手段が求められていた。

その頃、アメリカ領グァム島で、24時間ロック音楽を流す専門放送局を設立する動きが起きた。日本の若者をターゲットにして、アメリカスタイルの音楽に飢えていた彼らに放送すると言うのである。放送は遠距離まで届く短波を用いた。短波は雑音や混信など良好な音質ではないが、それでもNHK FMにうんざりした若者の人気を得ることができると判断された。そしてソニーを主力とするスポンサーが出資して、日本向けに24時間音楽ばかりを放送するスーパーロックKYOI(キョイ)が1982年、放送を開始したのである。

ソニーに取っても、このスーパーロックKYOIの設立は「渡りに船」であった。1970年代に若者を席巻したBCLブームが終息し、高性能短波ラジオの売り上げが急減したのである。これに対し大手家電各社は、それまで生産してきた高性能短波ラジオの生産・販売から撤退するか、もしくは縮小する手を取った。しかしソニーに取って、ラジオは根幹の事業であり、創業者井深大氏は高性能短波ラジオに挑戦してきた技術者、マニアであった。何としてもラジオの売り上げを維持しなくてはならなかったのである。

このため、短波ラジオを売る手段として、スーパーロックKYOIを事実上経営することにしたのである。結果として高性能短波ラジオの売り上げは減ったものの、何とか維持することに成功したのである。このスーパーロックKYOIを、当時のソニーは販促に活用した。製品カタログには必ずスーパーロックKYOIを取り上げていたのである。

アップルの創業者にして中興の祖であるジョブズ氏も、App Storeのアイデアをここから得ていたのではないかと推測する。24時間いつでもご機嫌な音楽を手に入れられる。アップルが単にコンピューターをつくって販売するだけでなく、その後の楽しみも提供するサービスの根本が、このスーパーロックKYOIにあるものと思うのだ。

当方もこのスーパーロックKYOIはよく聴いていた。当時、高校を出て国鉄に就職したが、仕事が深夜や早朝に渡ることが多く、これまでの生活とは一転してしまったのである。このため、日本向けの短波ラジオ放送を聴けなくなってしまった。放送時間が夕方から夜間に行われていたため、家にいる昼間に聴けなかったからである。スーパーロックKYOIは24時間放送していたので、これを聴きながらよく寝ていたものだ。出力は100キロワットに過ぎないが、それでも強力に受信できた。

しかし短波を使う性質上、根本的な音質のよさは実現できず、その頃音楽の音源がレコードからCDに移ったこともあって、それらの問題は大きくなっていったのである。とどめを刺したのが、民放FM放送局の新規の設立を認めるという日本政府の方針転換であった。1988年にJ-WaveやNACK-5が開局し、この動きは日本各地に波及した。これによりよい音質の欧米最新ヒット曲をいつでも聴けるようになったのである。スーパーロックKYOIの出番は本当になくなってしまったのである。

スーパーロックKYOIは1986年、送信アンテナが強い台風の被害にあい、それの再建のために巨額の費用捻出が必要となり経営危機に転落。これに対し日本のスポンサーは、日本国内に民放FM局が増えることになったので、スーパーロックKYOIに見切りをつけていったのである。ソニーは最後まで見捨てない方針であったが、一社だけで支えられる規模ではなかったことから、どうにもならなかったとされる。

スーパーロックKYOIは仕方なく、統一教会系の放送局になったが、放送内容が音楽ばかりだったのが宗教番組との混成編成になり、日本での人気は急落したのである。統一教会も出費ばかり増えて得るものは何もなく、ついに放送局閉鎖に追い込まれていったのである。KYOIはその後、アメリカ連邦議会が中国大陸など共産圏に放送を行うRadio Free Asiaのグァム送信所になった。

●以上がソニーが事実上経営していたグァム島のスーパーロックKYOIの紹介である。欧米の最新ヒット曲に飢えていた日本の若者に、24時間いつでも音楽を提供し、好きなときにいつでも聴けるスタイルを確立したのである。ここまでやった家電メーカーは他にはなく、まさに「人のやらないことをやろうとする気概」をそのまま体現したものであった。これをジョブズ氏が見習ったのが、インターネット時代のApp Storeである。今のソニーには、このような先進的な面がなくなってしまった。

当時のソニーは、大半の株式を創業家である盛田家の資産管理会社であったレイケイが所有していた。このため経営に口を挟む者がおらず、自らの方針を経営に反映することができたのである。ところが株式を売却した結果、有力ファンドなどが経営に介入するようになり、もはや独断が通らなくなってしまったのである。これでは他社と何ら変わらず、ソニーの魅力はなくなったも同然。衰退していくしか道はない。


03. 2014年3月16日 20:01:38 : S2UNHcosi6
02です。先ほど投稿したスーパーロックKYOIの記事で、グァム島にあったと書きましたが、正しくはサイパン島の間違いでした。謹んで訂正させていただきます。

KYOIですが、オーストラリアやニュージーランドでも良好に受信できたと、こちらのファンが申しておりました。KYOIは経営難で閉局しましたが、短波放送の効果に気がついたのか、ラジオ・ニュージーランドの国際放送が送信機を大幅に増力して太平洋島しょ諸国に向けて放送するようになるなど、大きな役割を果たしたのではないでしょうか。


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