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欧米へ6時間、アジアは日帰り圏内 日本が官民で超音速機開発、欧米に対抗(J-CAST)
http://www.asyura2.com/14/hasan87/msg/183.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 4 月 19 日 17:24:44: igsppGRN/E9PQ
 

欧米へ6時間、アジアは日帰り圏内 日本が官民で超音速機開発、欧米に対抗
http://www.j-cast.com/2014/04/19202202.html?p=all
2014/4/19 13:00  J-CASTニュース


日本から欧米まで現在12時間以上かかる飛行時間が6時間に短縮され、タイなどアジア圏は2〜3時間で日帰り出張もできる――。そんな夢を可能にする「超音速旅客機」の開発が日本の官民で進んでいる。2020年代に座席12席程度の小型超音速機でスタートし、2035年に100〜200席の次世代大型超音速機を開発するのが狙いという。


超音速機をめぐっては米欧露も開発を進めており、日本が主導権を握れるか注目される。実現すれば私たちのビジネスや観光のタイムスケジュールが変わるだけでなく、自動車や電機に次ぎ、日本の航空産業が米ボーイングや欧州のエアバスと並ぶハイテク基幹産業に育つ可能性も夢ではない。


■2010年代に入り超音速旅客機の開発機運が高まる



「超音速機」開発を進める(画像はJAXA「航空新分野創造プログラム」サイト)


超音速機は1976年に就航した英仏共同開発のコンコルドが有名だ。同機の速度は音速の2倍に当たるマッハ2。戦闘機並みのスピードを誇ったが、燃費の悪さと爆音のほか、2000年には炎上墜落事故を起こすなど、課題を克服できぬまま2003年に引退した。


現在のボーイングやエアバスのジェット旅客機は音速よりも遅いマッハ0.8程度で飛行している。「これが音速を超える倍の速度で飛行できれば、飛行時間は半分になり、ビジネスと観光の両面で経済活動が活発になる。日本から欧州まで6時間以内であれば、エコノミークラス症候群の心配も少なくなり、今より気軽で楽な旅行ができるようになる」と、独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」はメリットを強調する。


コンコルドが引退後、これまで超音速機は復活していないが、「2010年代に入り、ビジネスジェット機クラスの超音速旅客機の開発機運が高まり、国際民間航空機関(ICAO)で国際的なソニックブーム(超音速機が起こす爆音)の基準策定の議論が始まっている」(JAXA)という。


■実用化のネックは「ソニックブーム」と呼ばれる爆音


「ポスト・コンコルド」の国際共同研究は米仏英独露と日本の6カ国で進んでおり、日本は「次世代超音速旅客機が国際共同開発される際、確固たる地位を占めるため、得意技術の実証を通じて、日本の航空機技術の高さを証明したい」(JAXA)としている。


日本国内では2010年、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業、IHIの航空機メーカーのほか、トヨタ自動車、JAXA、経済産業省、東京大学、名古屋大学、東北大学などがメンバーとなる「高速機開発促進懇話会」が発足。官民挙げて実用化を目指している。


実用化のネックとなるのは、「ソニックブーム」と呼ばれる爆音だ。航空機が超音速で飛行すると、機体から発生する衝撃波が地上にもたらす瞬間的な爆音で、「コンコルドでは落雷の音に相当した」というすさまじさだ。コンコルドはこの問題を克服できなかったため、地上を超音速で飛行できず、海上のみの飛行に制限された。陸上を飛行できず、航路が限られたことも、コンコルドが商業的に成功しなかった一因とされる。


■日本は「静かな超音速旅客機」の開発目指す


このため、日本はJAXAを中心に「静かな超音速旅客機」の研究開発に取り組んでいる。ソニックブームを低減させる機体の実験機(エンジンなしの無人超音速滑空機)を富士重工業と開発。スウェーデンの北極圏内にある実験場で2014年、試験を行う予定という。


もちろん超音速機開発のハードルは高い。米国ではNASAがボーイングなどと開発を進めており、「研究予算、人員とも日本は米国の5分の1以下」(政府関係者)と劣勢は否めない。それだけに日本は「中長期的な国家戦略を定め、産学官の役割を明確にし、リソースの最適配分で研究開発を推進することが必要だ」という。


航空関係者によると、「超音速機が再び登場するとすれば、ソニックブームや燃費などの課題から小型機でスタートし、本格的な大型機が登場するのは今後の技術開発の進展しだい」という。自民党は日本の航空産業を「我が国の次の基幹産業として発展させるため、安倍政権の『成長戦略』に明確に位置づけ、国家戦略として取り組むべきだ」と主張。「研究段階にある超音速機については、実用化に向けてしっかりと取り組む」としており、国家プロジェクトとして開発を支援する方針だ。


航空新分野創造プログラム
http://www.jaxa.jp/projects/aero/sf/index_j.html


 

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コメント
 
01. 2014年4月19日 20:00:18 : f15TFghHQM
コンコルドの大失敗がまだわかっていない。
たかだか数時間のことで何十万円も出す層はしょせん限られている。

02. 2014年4月19日 20:08:41 : nJF6kGWndY
>日本は「中長期的な国家戦略を定め、産学官の役割を明確にし、リソースの最適配分で研究開発を推進することが必要だ」

いらん


03. 2014年4月19日 21:03:59 : S2UNHcosi6
超音速旅客機と言うと、真っ先に思い出すのが英仏共同開発のコンコルド。英仏共同開発と言うが、このプロジェクトの主導権は終始、フランス側が握っていた。あの第五共和政初代大統領、シャルル・ドゴール将軍である。フランスが第二次世界大戦後、インドシナ戦争で負け、第二次中東戦争で負け、アルジェリア独立戦争が泥沼化し、遂に軍部がクーデターの動きを見せていた。第四共和政のコティ大統領は、退役していたドゴール将軍に、フランスの危機を救うために政界復帰を要請。これにより1958年に第四共和政首相に就任し、第五共和政憲法を起草。1959年に第五共和政初代大統領に就任した。

シャルル・ド・ゴール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB

ドゴール大統領は、偉大なフランス復活を目指し、就任後にデノミを実施。またフランス初の原爆実験をフランス領サハラで実施。核兵器の運搬手段として、これまでアメリカから輸入していた軍用機を、フランス製に切り替えることを決定した。

ドイツが開発していたBMWジェットエンジンの開発者をフランスに連行し、ノーム・エ・ローヌ社に開発された。同社は後に改組され、国営のスネクマとなった。同社が開発したジェットエンジンはダッソー社が開発したジェット戦闘機に搭載された。1956年に初飛行した三角翼戦闘機は、これまたドイツの技術を採用している。改良型のミラージュVAは1958年に初飛行している。欧州初のマッハ2級航空機である。

ミラージュIII (戦闘機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5III_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)

同社は爆撃機のミラージュWも同時に開発していた。ドゴール大統領就任で、これまでアメリカのF-7クルーセイダーやF-100スーパーセイバーを購入していたのを中止し、フランスのダッソー社に発注することにより、自国の航空産業の保護育成を図ったのである。ミラージュW爆撃機は1959年6月に初飛行した。

ミラージュIV (航空機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5IV_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

当時、フランスでは国営シュド・エスト社が、中型旅客機カラベルを製造していた。機種や胴体はイギリスのコメットから流用し、ジェットエンジンもロールス・ロイス製だった。巨大なアメリカの航空産業に対抗するためには、フランス一国では無理だったのである。

シュド・カラベル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB

一方、イギリス側も戦後、アメリカの航空産業に市場を奪われつつあった。特に旅客機のコメットが、世界初のジェット旅客機だったにも関わらず、空中分解事故が相次ぎ、大英帝国の栄光は地に落ちた。チャーチル首相は、原因究明のため、イングランド銀行の金庫が空になってもかまわないとまで言ったそうな。

デ・ハビランド DH.106 コメット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89_DH.106_%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88

ようやくコメットの安全対策が完了したときには、世界の空はボーイング707とダグラスDC-8の天下になっており、時遅しであったのである。イギリス側も、かつての航空大国の栄光を何としても取り戻したいと願っていたのである。

両国は1962年、超音速旅客機の共同開発を決定した。しかしハードルは高かった。フランスは世界で使われているメートル・グラム制を採用しているのに対し、イギリスはヤード・ポンド制である。航空機の名称にしても、Concordeと決まったが、英語だとConcordだ。この問題は深刻だったと言う。結局、Concordeの表記になったが、イギリスをはじめとする英語圏ではコンコードと呼ばれている。

コンコルド
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%89

両国が取り組んだ共同開発だが、あまりにも巨額の費用を要する上に、開発費は青天井状態になってしまった。このため、イギリス側が「もうやめようよ。」と言ったところ、フランスのドゴール大統領が「約束が違う。国際司法裁判所に訴えるぞ。」と脅したため、イギリス側が折れたと言うのである。当時のドゴール大統領は、反米姿勢を強めており、フランス国内の企業を次々とアメリカ側が乗っ取っていたことに激怒したと言われる。1962年のクライスラーによるシムカ乗っ取りには、国際電話で怒りを爆発させたとか。ドゴール大統領は、超大国アメリカですら実用化していない超音速機の実用化に執念を燃やしていた。目的はただひとつ、アメリカを打ち負かすためである。

ドゴール大統領は1968年の5月革命にも怯まずにコンコルドの開発を続行させ、遂に1969年3月2日に初飛行に成功した。

Concorde First Flight
http://www.youtube.com/watch?v=nXVxLGs5yFk

●フランスのドゴール大統領は、フランスの栄光のために、フランスの威信にかけてコンコルドを開発させたのである。しかしコンコルドは、商業的には完全な失敗作に終わった。ここまで長い文章を書いてきましたが、超音速旅客機を日本が開発すると言うのですか。あのねえ、福島第一原発の未曾有の大事故による放射能噴出は全く止まっていないんですよ。太平洋に連日、放射能汚染水を垂れ流して、太平洋を死の海にしようとしている。当方は警告する。

超音速機をつくるどころじゃないだろ。その前に、コスモクリーナーをつくれ !

コスモクリーナー
http://www.youtube.com/watch?v=wBp4AYrzdTg


04. 2014年4月20日 00:13:29 : 6e3XugcdBI
今の情報化社会で人(実体)の移動時間が6時間短くなることにどれほどの価値があるのだろうか?

05. 2014年4月20日 02:26:01 : TGgfYEbPRU
ソニックブームで渡り鳥が大量死、なんてことになりそうだが・・・。
ネット経由で代理ロボット操作すれば事足りる・・・。

06. 2014年4月20日 10:31:09 : BbxGhFcMPI
04 に賛同。
20年後のマーケットの読みは、非常に難しい。まづ、その分析と予測をしっかりしてからでないと、これまでの多くの失敗の轍を踏むことになろう。

07. 晴れ間 2014年4月20日 14:06:04 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
日本の航空機産業は、敗戦によりアメリカに戦略的・意図的に潰された。
これは、植民地帝国の宗主国フランスが植民地の地場の造船業を潰したのと同じ構図だ。植民地の成長産業の芽は徹底的に潰し、宗主国の製品を買わせ続けるという政策だ。
日本はいまだに、民間機だけでなく、バカ高い軍用機も、宗主国から税金で買わされている。

アメリカ帝国の植民地状態から脱したいなら、航空機産業は戦略的に育成するべきだ。
以前より、東京-NY間は3時間が可能だ、と言われていた。爆音という環境問題さえクリアされれば、の話だった。
経済と技術の面での優位性がなければ、政治的な独立も難しいだろう。


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