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スタートを同じにしても、やはり格差は生まれるという現実(Darkness)
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投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 4 月 19 日 17:43:25: igsppGRN/E9PQ
 

スタートを同じにしても、やはり格差は生まれるという現実
http://www.bllackz.com/2014/04/blog-post_19.html
2014年4月19日 Darkness - ダークネス


資本主義の世界では、資本を持っている者が得するようにできている。そして、資本を持っている者と持っていない者の差は、何もしなくても、どんどん開いていくことになる。


これは単純な話だ。


配当の年利回りが3%の株式があったとする。資本を持っている人が1億円でそれを所持し、資本をあまり持っていない人が100万円でそれを所持したとする。


税金・手数料を考えないで考えると、1年経って手に入る配当は、1億円の人は300万円、100万円の人は3万円となる。


同じ3%の条件であっても、結果は297万円も違う。現実は1億円と100万円どころではなく、個人で数十億、数百億の資本を持っている人もいれば、ゼロの人もいる。


資本主義では、これほど圧倒的な差が付いたまま競争をしなければならない。


資本主義の時代が長くなればなるほど、格差が超絶的に開き、最終的には1%が99%を支配する世界になっていくという理由がここにある。


■正しい子宮から生まれて来たかどうか


生まれながらにして、貧富の差はある。生まれた瞬間に、すでに大きな格差があり、人生が違ってしまう。


金持ちの没落や貧困者の成り上がりというドラマはあるが、ほどんどは金持ちは金持ちのまま終わり、貧困者は貧困者のままで終わる。


アメリカの資本家の中には、これを「正しい子宮から生まれて来たかどうか」という言い方をする人もいる。


正しい子宮から生まれてきた子供は、夢うつつで暮らしていても親の資本を継承できるので、放っておいていても、どんどん金持ちになっていく。


配当の例を見ても分かる通り、資産を持っているだけで、その資産が金を生み出すのである。


逆に、誤った子宮から生まれてきた子供は、元がないので苦難の人生が待っている。夢うつつで暮らしていたら、餓死に追い込まれていく。


アメリカでは、上場企業の経営者は数百億円もの年収を稼ぐ人も珍しくないのだが、その一方で労働者は最低賃金以下の給料でワーキングプアに陥っている。


金持ちはさらに金持ちに、貧困者はさらに貧困者になる。


2011年にはこういった状況に抗議する「反格差デモ」も起きていたが、すでにアメリカでは競争すらも意味がないところにまで到達している。


一生懸命に働いたら、金持ちになれるというアメリカン・ドリームはどんどん狭き門になっているのだ。


アメリカはまだ建国238年ほどの若い国だが、たった200年近くでこのような結果になった。



アメリカン・ドリームはどんどん狭き門になっている。


■資本主義は、自ずと格差を生み出す


資本主義は自ずと格差を生み出す仕組みになっている。だから、格差はどんどん開いていく。仮にスタート地点が同じだったとしても、やはり格差は開く。


金に対する関心の度合いひとつでも、格差は生まれるのだ。


私たちは生きるために働いているのだが、なぜ働いているのかというと、資本主義で生きるためには金が必要だからである。


金がなければ生きていけないので、まったく金に興味がない人間でも、生きるために必死で働かなければならない。そこで、誰もが金を手に入れるために命を削ることになる。


しかし、人間の興味は多種多様であるのも事実だ。


金よりも他のことに興味がある人も多い。必要最小限の金を手に入れたら、あとは金儲けではなく、他のことに没頭したいという人は山ほどいる。


つまり、資本主義の原点である「資本を増やす」ことには、まったく関心のない人は多い。


金が欲しいと思っていても、それは金を愛しているからではなく、金を手に入れて「他のものと交換したい」と思っているだけなのである。


金が入れば何かをコレクションする人や、金があれば趣味に注ぎ込む人は、まさにそんなタイプだ。


どんなに金を稼いだとしても、本当は金が重要だとは思っていない。「金で買えるもの」の方を愛している。


それは別に悪いことでも何でもない。それがその人の人生なのであり、誰もそれを批判することはできない。実のところ、多くの人はそんなタイプだ。


分かりやすく言えば、どんなに金のために粉骨砕身で働いているとしても、その人が必ずしも金を愛しているというわけではないということだ。



金そのものが重要なのか、金で買えるものが重要なのか。


■スタートを同じにしても、やはり格差は生まれる


(1)金が増やせるから金が欲しい。
(2)使いたいものがあるから金が欲しい。


この2つは、まったく違う。「金を増やすために金が欲しい」「金そのものが好きなのだ」という人は、本当の意味で資本主義に向いた性格だ。


一方で「欲しいものを買うため」「浪費するため」「やりたいことをするため」に金が欲しいというのは、いくら金を稼いでいたり持っていたとしても、資本主義に向いているわけではない。


だから、本当に金が好きで金を増やすことに意義を感じている資本主義向きの人と、そうでない人は、まったく同じ給料をもらっていたとしても貯金や資産に差が出てくる。


最初は、同じ「持たざる人」だったとしても、金を増やすために金が欲しい人は、そればかりしているのだから使わない分だけ増えていく。


それが長年に渡って継続すると、大きな差になっていく。


しかし、どんなにそれが分かっていたとしても、金に関心がない人はやはり好きなこともしないで金を貯めようなどとは思わないだろう。


だから、どんなに機会を平等にしたところで、結果が平等になるわけではない。これが格差である。


貧困問題が絶対に、何をしても解決しないという理由の一因はここにある。


資本主義の原点である「資本」を前にして、それを貯めたい人と使いたい人では、人生の方向性が違っているのだ。当然、結果も違ってしまうのは当たり前だ。


(1)金が増やせるから金が欲しい。
(2)使いたいものがあるから金が欲しい。


問題は、自分がどちらなのかということだ。この問いかけは非常に重要なものになる。なぜなら、それによって自分の人生は資本主義の中で天と地ほども変わってしまうからだ。



どんなに機会を平等にしたところで、結果が平等になるわけではない。


 

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コメント
 
01. 2014年4月19日 18:08:08 : nJF6kGWndY

シリアや南アフリカ、中国農村部などを見れば明かだが

そもそも先進国に生まれただけでも圧倒的に有利


02. 2014年4月19日 18:10:34 : nJF6kGWndY

あとダウンなど障害(特に重い精神遅滞)を抱えていれば、仮に親が年収億超でも、将来の繁殖の可能性はほぼ0だな



03. 2014年4月19日 18:24:37 : nJF6kGWndY
>(1)金が増やせるから金が欲しい。

基本的に資本主義システムの企業とは、金を増やすためのツールだが、

欲しがれば増えるというものでもなく

熾烈な競争に打ち勝つ必要があるね

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304126604579510420155717430.html
2014年 4月 19日 10:30 JST
モルガン・スタンレー、米金融大手の中で精彩放つ 
 米金融大手モルガン・スタンレーは1-3月期(第1四半期)に増収増益を果たし、同社を規模で上回るウォール街の同業他社とは一線を画した。

 市況低迷とは無縁の大手金融機関などないが、モルガンが17日発表した業績は、同業他社がおおむね不振をかこった四半期にさえも同社が前進できることを実証した。モルガンの1-3月期決算は10%増収、56%増益だった。一方、同日決算を発表した米同業のゴールドマン・サックスの1-3月期は8%減収、10%減益となった。

 モルガンの債券・為替・商品事業が前年同期比で増収を達成した点が大いに注目された。米金融大手でこの事業が伸びたのはモルガンだけ。この事業の収入はゴールドマンが11%減、JPモルガンが21%減だった。JPモルガンは先週、1-3月期決算を発表した。

 モルガンの業績は、ジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)の改革が実を結びつつある様子を浮き彫りにした。モルガンは改革によって債券事業への依存度を大きく減らした。実際、株式トレーディングによる収入は17億ドルと同業他社のいずれをも上回り、過去12四半期中、9四半期で同社の債券による収入を上回った。モルガンの証券部門は、ゴーマン会長が年金のような収入源と呼ぶものになり、業績を安定させた。

 モルガンの進歩は業績に反映されたほか、同社が自らの舵を握っているという感触を株主に与えた。一方、市況に翻弄(ほんろう)されるゴールドマンは景気が間もなく上向くと主張し続け、予言の実現を待っている。

 だが、ゴールドマンの債券トレーディングによる収入は5四半期連続で前年同期を下回った。ウォール街がいつも通りトレーディングの盛衰の波に揺られているのではなく、構造的な大変動に直面しているとの見方も出ている。

 ゴールドマンは1-3月期に投資銀行事業、とりわけ債券引き受けに強いところを見せたものの、ハーベイ・シュワルツ最高財務責任者(CFO)が描写する「大きな追い風と活動の回復」がなければ成長は難しいだろう。

 ゴールドマンは債券トレーディングなどの勢いが盛り返すのを待ちながら、効率改善に努めて時間を稼いだ。さらに10.9%という株主資本利益率(ROE)を踏まえると、市況低迷への備えは十分だといえる。市場の停滞期にもリターンを守り、「一層有利な環境が出現したあかつきにはリターンを最大化する」というシュワルツCFOの戦略をよく遂行できそうだ。ROEが8.5%にとどまるモルガンには単に市況の追い風を待つ余裕はなく、懸命にオールを漕ぐ必要がある。

 ただ、ゴールドマンの手法には市場が予想より長期間、協力を拒むかもしれないというリスクがある。投資家はモルガン株を買い、同社の株価有形資産倍率をゴールドマンよりやや上に押し上げることでモルガンの成長に報いた。

 投資家はゴールドマンほど追い風に期待していないようだ。

 
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04. 2014年4月19日 18:36:45 : 8dd6iZLkik
死ねば誰でも永遠の無になる。究極的には平等なので別に何とも思わない。

05. 2014年4月19日 19:42:40 : x2wKTYmvRA

そもそも「金を増やすために金が欲しい」と「金そのものが好きなのだ」は
同じタイプではないよ。

言うまでもなく資本の投入には常に大きなリスクが付き纏う。
金を増やすために金が欲しい人が巨額の利益を生み出すのはそうだが、
そのタイプは決して金が好きという訳ではない。
何故なら大金を失う事を厭わずに平気で勝負事に投入できるから。
金に執着してないからこそ出来る芸当だ。

つまり金が好きなのではなく、勝負事自体が好きであるという事。

例えば自分の資産額を心の平穏を得る為の拠り所にしてるような状態は、
まさしく金を愛している状態と言えるかもしれない。
しかしそれは常に損失を恐れてしまう心理状態にもなり得るので、
逆に冷静な判断が難しくなってしまうのではないか。

負けた時の事を考えるようになった勝負師はもう大成できない
という言葉もあるようだ。


06. 2014年4月19日 19:47:00 : f15TFghHQM
格差はどうしても起こる。

しかし程度問題だ、今のアメリカはもちろん今の日本の格差も大きすぎると認識すべき。近年さらに大きく広がっている。

「たわけ=田分け」「我田引水」をいけないとしてきた。日本のその伝統が崩れ地域社会も崩れつつある。「遠い親戚より近くの他人」「向う3間両隣り」の付き合いもうすれるばかり。格差は近年人為的に拡大されてきた。

評論家は、誰かを蹴落とせば自分が儲かるとか宣伝する。そんな生き方をする人間の心情は汚い。その末端の一番タチの悪いのがDarkness。


07. 2014年4月19日 20:50:17 : dp4XTYfT2A
一番良いのは、金がなくても生きていける社会。
そもそも、ホモサピエンス数万年の中で、金(カネ)が存在したのは何年?
“投機マネー”が存在したのは?

08. 2014年4月19日 22:26:22 : rAZs4KvhOE
人と同じことをして同じように儲けようなんて、そんな想像力・創造力の無い人間が成功することは、何処の国に言っても、無い。
こんなものをあげつらって、格差だなんだと言うのはお笑い以外の何物でもない。
いくら平等だといってもスタートが「全く」同じというのは有り得ない。全く同じという国があったら教えて欲しい。

09. 2014年4月19日 23:55:07 : qwCQEhQ75Q
究極の格差とは。

死を超えた者たち(不死を獲得した者たち)と
死を超えられなかった者たちの差である。

太古の昔から今日まで、いやこれからも、、
死を超え不死に到達した者たちが神と呼ばれるようになっただけであり、
死を超えられなかった者達が、人間のまま生存を続ける事になるというだけの話。

それが究極の格差(薄々気づいてるが認めたくない不都合な真実)

「人間」とは、死ぬ運命にある者に押される烙印の事。


10. 2014年4月20日 09:50:11 : lUxzQdG0ho
盛者必衰

11. 2014年4月20日 11:01:25 : OHgdrVSmDg
何やら自分に言い聞かせてるようなコラムにも思えるが‥、
金そのものを愛せばきっと金を増やせると、
そんな決意だけで成就出来るなら誰も苦労はしないよ。


12. 2014年4月20日 16:04:19 : PEgxhISv9Q
PCの中で確率2分の1、当たれば取り分1、負ければ-1と言う単純な設定で何千回か勝負を行うと各プレイヤーの成績、途中経過は、ゼロサムでなくともかなり違う。そんなの当たり前の話。乱数の性質を良くしても同じ。
 そして、これら不公平な運を持ったプレーヤーが自分の利益を最大にすべくゲームを続けると突然総売りのパニックが来る。そしてその頻度が上がる。
 現実には深手を負った巨大金融機関、巨大企業を政府が助ける。するとそれ以外のプレイヤーの破産確率は跳ね上がる。システム全体が不安定になる。
 結局、儲かったところからは税金で沢山頂く、特に政府が救済したところからは多く頂くとしない限りシステム全体の破壊が必ずやってくる。即ち政府による所得再配分機能は否定できないし必要だ。

13. 2014年4月20日 18:57:29 : Kzxj69xmKE

 いよいよ共産主義待望論かな?


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