格差の意識が薄れている？　世襲で固定化する社会階層〈ＡＥＲＡ〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140607-00000006-sasahi-soci
AERA 　2014年6月2日号より抜粋

　格差社会という言葉が定着してきた昨今。一方で、人々が格差に対して鈍感になりつつあるというデータもある。世襲による格差の固定も進んでいるようだ。

　比較社会階層論が専門の石田浩・東京大学社会科学研究所長らがかかわる、社会階層と社会移動（SSM）調査や社会科学研究所パネル調査を用いた研究では、1955年から10年ごとに社会の閉鎖性（世襲や継承の度合い）を測る調査を続けている。職業などをもとに父親の階層を「上層ホワイト」「下層ホワイト」「自営」「農業」「熟練ブルー」「非熟練ブルー」の6種に大別。子ども世代が、父親世代とは別の階層に移動する傾向があれば閉鎖性が弱く、逆に同じ階層に留まる傾向があれば閉鎖性が強いと読み取る。

　この調査の結果、近年（96〜05年度）、「上層ホワイト階層」と「非熟練ブルー階層」において、閉鎖性が高まっているとの結果が出た。階層の両極でじわじわと世襲傾向が増すうちに、人々はそれに慣れ、違和感を失っていった可能性があると、石田所長はみる。

　格差に対する社会意識の変化は、別の調査からもみて取れる。東京大学社会科学研究所の「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」で「所得格差は大き過ぎる」と答えた人は、調査を始めた07年の74.8％から毎年減り続け、11年には60.5％になった（すべての年で回答した約2800人について集計）。この間、現実には所得格差（ジニ係数）は、ほとんど変化していない。なぜなのか。

「所得格差の存在を肯定する人が増えてきた結果、格差感が薄れてきたのではないか」

　この調査に携わった同研究所の有田伸教授は、そう分析する。

コメント
01. taked4700 2014年6月07日 16:46:03 : 9XFNe/BiX575U : obdl8yuqRM ＞この間、現実には所得格差（ジニ係数）は、ほとんど変化していない。 これには異論があります。所得格差が現実には隠されているのです。具体的には、税金の控除制度や介護保険のあり方があります。住宅を5000万円で買うとその何分の一かを所得から控除できるという制度がありますが、これはまず5000万円で住宅を買った人が受ける優遇措置であり、そうでなければ縁がないのです。同様に、介護保険を使って介護を受けさせることが出来るのはそういった保険を十分に使うことのできる人たちであり、そうでなければ、介護保険さえ使えません。 国民健康保険料の支払いが難しくなって、保険診療が受けれない人々の増加など、ジニ係数自体が現状の階層化の深刻さを表せないものになっているのです。 ＞「所得格差の存在を肯定する人が増えてきた結果、格差感が薄れてきたのではないか」 これはある意味、その通りと思います。しかし、これは「交通事故が増えてきたが人々は事故が起こることに慣れてきている」というのと同じ。階層化が進むことによる問題点を無視している。 階層化が進むことによる第一の問題点は社会の活力の喪失であり、社会全体としての衰退。このことは、徳川幕府がよくその実態を示している。 そして、更に言えば、現代の格差化は、海外の日本支配勢力が陰で指揮を執ってのことであり、日本の支配階層は単にそういった勢力によって作られたもの。だからこそ、こういった能天気な記事が出てくる。
02. 2014年6月07日 20:32:41 : dp4XTYfT2A ホワイトとか自営とか農業とか言ってもその実態は様々だし、こうした区分で分けしていること自体がだいぶ頭が古い人が考えたんだと思うが、それより９９％が貧困化って言う話が冗談ではない「アメリカ化」している方が深刻だよ。数年のうちに「固定化」どころか最上層以外はガタガタになるだろう。
03. 2014年6月07日 23:59:45 : cUchBPexSM 正直言ってどれくらいの格差があるかわかってないから聞くだけ無駄だ。
04. 2014年6月08日 01:03:40 : ISWJuxP0BA この記事自体の気持ち悪さに誰も噛み付かない。おかしいだろ しかもＡＥＲＡ（朝日） 新自由主義者、支配層の願望を記事にしただけ 今までの朝日ならば、これを問題提起という形くらいにはカモフラージュした しかし、それすらもうしない

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