フランス政府がアルストムの大株主になったように
経営そのものを欧米ハゲタカに乗っ取られないように
しなくてはいけないのだ。

売国奴が日本企業を破壊し、
本来日本に入るべき富を
欧米に流出させている。

ソニーの共同創業者であった盛田昭夫氏は、アメリカの巨大財閥であるロックフェラーに自ら近づき、現在99歳になるグループの総帥、ディビッド・ロックフェラー氏と親密な関係を誇っていた。これによりアメリカの販路を握っているロックフェラーも巨額の利益を出した。

ソニーはアメリカ市場で販売を拡大し、それを誇らしげにしていた。ソニーのカタログには、SONYのロゴと並んで「日本が生んだ世界のマーク」と書かれていた。当方は日本にいた頃は関西に住んでいたが、関西は松下電器のシェアが高い。ソニーなど、海のものか山のものか分からないメーカーであった。それでも連日のテレビ広告が功を奏してか、1970年代には売れるようになっていった。

当方が昔から疑念を持っていたことだが、ソニーの技術は本当にソニーが開発したものなのか。当時のソニーが開発したのではなく、アメリカが開発してソニーに移転したんじゃないか。

当時、アメリカはベトナム戦争を行なっていたが、ここでアメリカが開発したミサイルが問題だ。無線操縦で対象物に正確に命中させるミサイルだ。このミサイルのビデオカメラにソニー製品が使われていたという事実。当時のソニーには、ビデオカメラを開発する力も資金もない。アメリカが出したのではないか。これはデマではない。1960年代の新聞に書かれていた事実だ。

これは憶測だが、盛田昭夫氏の招聘でディビッド・ロックフェラー氏が東京・南品川のソニー工場を訪問した。そこで大勢の若者が複雑な製造工程をこなしているのを見て、ビデオカメラの大量生産を日本で行なうのがよいと判断したのであろう。当時、手先の器用な日本人労働者に対する評価は高かった。

ソニーはアメリカ軍需産業の注文を受け、巨額の利益を得た。しかし、そこがソニーの没落の原点であった。アメリカから見て、ソニーは「我々のもの」だと思ったのである。当時のソニーの株式の大半は、盛田昭夫氏の資産管理会社レイケイが所有していたが、これも隠れ蓑であったろう。当時からソニーは、ロックフェラーのものだったのである。

1980年代初頭、ソニーが相次いでコロムビア映画を買収したり、金融事業に進出したのは、ソニーの判断ではないだろう。あれはロックフェラーの命令であったのである。当時、ソニーのビデオデッキ部門は、ビクター・松下電器連合のVHS方式に敗退し、テレビジョンもトリニトロン方式の優位性が崩れていた。シャドーマスク方式の松下電器・クイントリックス・ブラウン管の巻き返しは凄かった。

ロックフェラーは、ソニーの安定経営のために映画や金融をやらせたのであろうが、当のソニーは新規事業の育成のためにグループの優秀な人材をそちらに投入したから、肝心の電気製品がおろそかになってしまった。元々ソニー製品は故障が多く、買うのにリスクがあったが、他社に比べ先進的なことから商品力があり、それで売れていたのだ。だが、それらの先進性が失われると、リスクばかり目立つようになる。故障が多く、修理を考慮しない設計から、アフターサービスで嫌われ、「もうソニーは、いやだ。」と、ソニーに懲りたユーザーが増加。これで売れなくなっていったのである。

先進技術の面で、今やソニーは他社の後塵を拝している。例えば4Kテレビ。パナソニックの方がきれいである。見た人によると、黒の締まりが違うとか。ソニーの画面は、デジタル臭さが抜けないという。日本国内ならともかく、世界各国なら「それなら、価格の安い中国TCLでいいじゃん。」となる。ソニー復活は不可能だ。