01. 2014年6月25日 23:06:12
: eq6YIYBFHY
高額報酬について非難されるのは当然だが、ゴーンは次のように開き直っている。★世界から優秀な人材を集められないというデメリットがある★ これ、とんでもない認識違いだ。日産のようにトップばかり高額報酬を得て、技術部門の人々が冷遇されていると、売れない自動車ばかり世に出てくる。例えばオーストラリア市場。タイでつくられている小型車パルサーが、トヨタ・カローラやマツダ3のライバルだし、SUVのパスファインダーは、トヨタ・ランドクルーザーや三菱パジェロのライバルだし、UTEのナバラは、同じくフォード・レンジャーや三菱トライトンのライバルである。ところが売れるのはライバルメーカーばかり。日産の自動車は、全然売れないのである。 これは、作り手の「あついハート」が伝わってこないからだ。メーカーとして、自動車に対する設計思想があるか。ユーザーに訴えかけたい心があるか。メーカーごとの技術力の差はほとんどなくなった現在、売り上げを左右するのは、ユーザーの心を奪う「作り手のメッセージ」があるかどうかである。 日産の自動車には、この「あついハート」がない。これは徳大寺氏もかつて言っておられた。日産の自動車は、その時代のトレンドを適当に採り入れているだけで、ユーザーを感動させる魅力がないと書かれていた。これはゴーンのいなかった1980年代でも指摘されていたくらいだから、日産が「万年2位」と言われる原因であったのである。 日産の中で、ゴーンばかり高額報酬を得て、技術部門の社員の心が、やる気がなくなっているのである。社員はみんな腐っていて、やる気がなくなっている。多分、ゴーンが開発コストを減らすことばかり命令しているのだろう。だから、技術部門が「こう言う自動車をつくりたい」と言っても、一撃必殺で却下される。それなら、今のトレンドを適当に採り入れて「時代遅れにならない程度」の自動車しか出さなくなる。 ゴーンは高額報酬のメリットばかり力説するが、それでは歴史に残る名車を送り出した1930年代から1960年代のフランスのシトロエンはどうか。航空機会社ヴォワザンからやってきたアンドレ・ルフェーブル氏は、役員待遇でシトロエンに招かれたのである。彼はシトロエンの研究開発部門の最高責任者として、7CV、11CV、15CV-6、TUB、Hシリーズ、2CV、DS19、ID19と言った、自動車歴史上に燦然と輝く名車を送り出した。 しかし、彼の報酬は役員待遇とは程遠い安さであったという。それでも、彼は「自分の作りたい自動車を作らせてもらえる」シトロエンに在籍して、1964年に亡くなるまで勤め上げたのである。 彼の作品をオランダの愛好家のサイトから紹介します。 Voordat de DS werd geconcipieerd was er eerst de Traction Avant, de TA. http://www.switchimage.org/Lefebvre-2_N.html De 2CV. http://www.switchimage.org/Lefebvre-3_N.html André Lefebvre, and the cars he created at Voisin and Citroën ●彼の伝記です。(英語ですが。) http://www.switchimage.org/Lefebvre_The_Book.html ★ゴーンが経営者である限り、日産はダメになる一方でしょう。 |