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鴻海社長、シャープとの提携破談の裏側と不誠実な対応を怒りの激白「だまされた」(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/699.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 26 日 08:19:15: igsppGRN/E9PQ
 

鴻海社長、シャープとの提携破談の裏側と不誠実な対応を怒りの激白「だまされた」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140626-00010003-bjournal-bus_all
Business Journal 6月26日(木)3時0分配信


「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/6月21日号)は『本誌独占インタビュー 電子の帝王テリー・ゴウ 「シャープとのすべてを語ろう」』という記事を掲載している。

 テリー・ゴウとは、EMS(電子機器受託製造サービス)最大手の台湾企業、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長(社長)のことだ。

 鴻海といえば、アップルやソニーなどハイテクメーカーが大口顧客、スマートフォンやテレビなど電子機器の生産を請け負っている。組み立て下請けという業態だけに目立ちにくいが、年商は約13兆円と日本のあらゆる電機メーカーを規模で上回っている。

 その名が大きく知られたのは、経営危機に陥ったシャープに救いの手を差し伸べた時だった。2012年3月、鴻海はシャープと業務資本提携で合意。鴻海側は約1300億円を投じ、うち半額をシャープ本体に、残りを大阪府堺市の液晶ディスプレー工場に出資する計画だった。ところが、工場への出資は行われたものの、本体への出資は行われず、提携交渉はこじれにこじれ、最終的には韓国サムスン電子などが出資することとなった。

 交渉の段階で、シャープの巨額損失隠しが明らかになり、当初の条件(本体への出資は1株550円で9.9%出資)では含み損を抱えてしまうと、「鴻海側が出資に二の足を踏んだため」と日本のマスコミでは報道された。「日本の技術を盗みたかっただけでは」などという憶測も飛び交っていた。

●ゴウ氏「だまされた」「不誠実なのはシャープ」

 これまで日本メディアの取材の多くを避けてきたゴウ氏が今回、初めて、その顛末を語った。「シャープとのすべてについて、今日ははっきり説明いたしましょう。ずっと我慢してきましたが、心の内をすべて吐き出したくなりました」(同記事より)

「はっきり言いましょう、私はだまされました」と、ゴウ氏は交渉の内幕を打ち明ける。当初の提携交渉の相手は町田勝彦会長、片山幹雄社長(いずれも12年3月当時)だったが、実際の業務資本提携交渉が始まると3日目からは奥田隆司(12年4月より13年6月まで社長)が加わった。

「非常に急がされたので、私たちはデューデリジェンス(事前調査)をしませんでした。1週間しかありませんでしたから。ですから私たちは、後日にデューデリをするという条件を(合意書に)加えたのです。

 ところが、調印後の4月になって巨額損失が明らかになり、シャープの株価は急落しました。たしか190円まで下がったはずです。当然私たちはすぐにデューデリを求めましたが、カウンターパートである町田さんはすでに引退していました。

 町田さんに代わって、片山さんが会長になり、奥田さんが社長になりました。そして片山会長には大して権限がなく、奥田社長にこそ実権があるとわかるようになります。私と町田さんはそれまで1年にわたって提携を模索してきました。それなのに調印するやいなや、奥田さんが実権者であるという。アイ・アム・ショックト! 驚愕しましたよ」(同記事より)

 そしてゴウ氏は破談に至ったシャープ側との一連のやりとりを次のように明かし、憤る。

「町田さんは市価、つまり100〜200円をベースにした出資でいいと言ったのです。しかし、後になって奥田さんは『町田さんは退任したのでもう関係がない』と言い、(略)550円でなければ出資させないと言い張りました。私たちが550円で出資しないのであれば、100円台の株価でサムスン電子に出資させてもいいとまで言うのです」

「後になって、1株190円でサムスンと米クアルコムが出資しました。サムスンは最も安い時に出資したのです。それなのに私には最も高い価格が求められる。それって道理に合いますか?」

「本当は今日ここまで話すつもりはありませんでしたが、日本人が私を理解しておらず、不誠実な人間だと思っていると知り、たいへん心が痛みました。不誠実なのはシャープです。後になって、東京の人が『関西人との取引には注意しなければいけない』と教えてくれました」

「私は何もメリットを得ていないのですよ。もし鴻海が出資できていたら、シャープはサムスンから出資を受ける必要はなかったのです。最も利益を得たのはサムスンです」

●政府から日本企業支援の打診も

 日本政府も鴻海の動きに関心を示していたという。経済小説のようなやりとりが日本政府との間で行われていたのだ。

「私が堺工場に出資するとなったときに、日本政府は私たちに対して非常に大きな関心を持ち、経済産業省の柳瀬(唯夫・元経済産業政策局審議官)さんを派遣してきました。鴻海に出資する資格があるかどうかを調べに来たのです。(略)鴻海は技術を盗みたいのではないか。そもそも技術力がある企業なのかどうか、といった意図だったようです。柳瀬さんは台湾の私たちの会社を訪れ研究開発状況を調べ、また、私にインタビューもしました。その後、私は柳瀬さんを自宅に招いて食事をし、こう尋ねたのです。『堺工場に投資をしてもいいですか、私たちの技術はシャープと対等に立てる水準にありますか』と。すると柳瀬さんはOKと答えました。それから私たちは友人関係となり、東京に来ると頻繁に会うようになりました。

 ただ柳瀬さんはその後、安倍晋三首相の秘書官になり、会う機会がなくなりました。それで今度は柳瀬さんの後任というべき経産省のある人と行き来するようになりました。その人とはほんの2カ月前にも会ったのですが、機会があればやはりシャープを支援してほしいと言われました」(同記事より)

 堺工場を傘下に収め、市価であればシャープ本体への出資意欲もあるというゴウ氏。柳瀬氏の後任の経産省の人物から日本の優れた中小企業100社のリストをもらい、そのうちの何社かのビジネスモデル展開を支援することになっているという。さらに、人間と会話ができるソフトバンクのヒト型ロボットの受託生産も決まっている。ゴウ氏は日本への出資に意欲的だ。

「インタビュー後記」で取材記者は、「ゴウ氏の目指す日本との提携は、鴻海という巨大企業に成長をもたらすと確信してのことで、損得勘定を加味した日本へのラブコール。もしかすると日本人や日本企業は、『そろばんずくの愛』を受け入れるのが苦手なのかもしれない」とまとめている。

松井克明/CFP


 

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