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米国のデフレギャップ
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/249.html
投稿者 ブッダゴーサ 日時 2014 年 7 月 16 日 20:38:43: Om0nlx45/LbfI
 

金投資と金相場ニュースBlog 〜黄金の日日〜
http://onthegoldenhill.blog.fc2.com/blog-entry-574.html
アメリカは構造的に成長が止まっています。
その理由のひとつは人口動態からみた人口ボーナスの終了したことです。消費性向の強い若い世代が減ってきています。
もうひとつは、格差拡大によって消費性向の強い中間層が没落し、消費経済がピークアウトしたことです。経済格差拡大は世代間格差にもリンクしているので相乗効果で消費低迷につながっています。中低所得者から労せず収奪した富裕層の富は米国から流出しオフショアのタックスヘイブンで死蔵されています。民主主義による富の再配分は無力化されています。
個人消費が減ったことに都市化の終了も合わさって鉄消費や電力需要がピークアウトしています。
米国では恒常的に供給が需要を上回り、需給ギャップの解消が進んでいません。
この需給ギャップがある限り、金利は上昇せず、賃金も増えないのが過去の統計的な結論です。
それを金融政策による資産バブルによって補おうとしていますが、あくまでも副作用の強いドーピングでありその成長に持続性はありません。
バブルはかならずいつか弾けます。バブルがはじけると景気は大きく沈み、回復は鈍いです。そのバブルでかえって長期的には弱った経済を補うために、アメリカは更なるバブルで覆い隠してきました。
サブプライムローン・バブルはITバブルをカバーするものです。
そのサブプライムバブルがはじけたリーマンショックの後、QEによるMBAの買い取りで一時的に住宅市場は改善しましたが、結局、住宅ローンの与信は伸びずにデレバレッジが進んでデフレ圧力が強まっています。信用が収縮してデレバレッジがいたるところでおきているためアメリカでは、ジャブジャブドルを刷ってもインフレはおこっていません。
もっともこのデレバレッジが一巡したあと、利益率の低下した銀行はマネーサプライを増やすためにサブプライム層にまた貸出を増やしを始めました。
クレジットカード、自動車ローン、学生ローンの貸付条件を緩和してどんどん金を貸し出しています。これがまた次のバブルになっています。ローンが増えても、賃金がほとんど増加していないのでこの貸出しもいつか不良債権になることは確実です。学生ローンは自己破産による免責もありません。
信用リスクプレミアムがリーマン・ショック以前の水準に逆戻りしているという指摘もあります。FRBは市場の期待や予想を煽る経済政策をとっているので株がバブルとは口がさけてもいえません。
住宅市場が軟調なアメリカ経済を支えるのは株式市場だけです。株のバブルがはじければ潜在成長率の弱さが陽のもとにさらされることなりますし、年金基金などが破綻して地方自治体も破綻します。
イエレンは歴史的にみて株のバリエーションは決して高くないとしらをきっています。
しかし、シラーPEなどからみるといまの株価バリーエーションは過去の歴史の大暴落のときとほぼ同じ水準にあります。
国際決済銀行(BIS)の年報が強く警告したこともあり、イエレンもしぶしぶ一部の小型株やバイオ株などの仕手化したモメンタム株の割高感は認めました。
これは、いつはじけるかわからないバブルがいざはじけたときのために、グリーンスパンの二の舞いを踏みたくないイエレンらの自己保身のための言質かもしれません。

第一四半期の−2.9%のGDP成長率は天候による一時的なものとされていますが、在庫調整の循環的なもので、その整理にはまだ時間がかかると思います。
金融当局者、メディア、市場関係者らは、第二四半期は経済が加速するといっていましたが、4月、5月と個人消費は前月比実質マイナスでさえませんでした。6月は加速したとかいっていましたが、結局6月の小売売り上げも前月比で+0.2%とぱっとしないものでした。サブプライム層が自動車ローンで車を買うスピードが落ちてきたように思えます。富裕層もセカンドカー、サードカーを買ってガレージがいっぱいになったのでしょう。住宅市場もさらに弱くなってきたのか、建材の売り上げも低調なようです。
また、5月の米企業在庫も前月比0.5%増と市場予想の0.6%を下回りました。在庫変動による短期的な景気循環のサイクルでもまだ景気はさほど上向いていないようです。
雇用統計では形式的な数字は改善していますが、10万程度の数字は全労働者人口からすれば誤差の範囲にすぎません。入れ替わりの激しいアルバイトの数が多少増えたところで景気は改善したとはいえません。
数字だけみたとしても離職者の数も減ったためネットの雇用者が増加しただけで、実際新規の雇用者の増加数は減少トレンドにあるという見方もできます。

【米経済ウオッチ】雇用統計の「幻想断ち切る」労働移動データ

数字が改善しても単純労働、不正規、短期の仕事ばかりなので、賃金は増えていません。
そのためにGDP成長に必要な個人消費が伸びません。

入れ替わりの激しいアルバイトの人数がゼロコンマ数%程度数増えたけでアメリカは力強く景気回復したとメディアが大げさに印象付けようとするのと対照的に中国の場合、少し成長率が鈍化しただけで中国経済は終わりだと欧米のメディアは騒ぎます。
数年前に日本のGDPを抜いた中国は今では日本の2倍以上のGDPを誇っています。毎年先進国が新たに創設されている勢いです。伸び率だけ比較すれば下がっていますが、規模が大きくなっているので当然でしょう。伸び幅だけみれば以前より伸びています。

人口ボーナスがまだ残っていること、都市化が半分しか進んでいないこと、賃金所得が日本やアメリカと違って右肩上がりに上昇して個人消費が増えていることなどから、中国の不動産バブルや経済成長にたいするネットやメディアの中国崩壊論の言説は割り引いてみる必要があります。それはイデオロギー的なルサンチマンにすぎないと思います。
第2四半期の中国GDP伸び率は前年比+7.5%で予想上回りました。

ゴールドマンサックが2014年の金価格が下落すると予想する根拠はアメリカの経済成長の加速です。
しかし、2014年はじめから、結局、アメリカ経済は加速していませんし、金は債券や株を上回るパフォーマンスを見せています。
それでもなんかGSはユダヤの陰謀論的な力によって金価格をコントロールできそうな恐怖感を市場にもたらしています。もっともそれは杞憂だと思います。
GSの予想は外すことも多いです。
中東やBRICSといったプレーヤーが金を買う限り、アメリカやユダヤ資本にとって都合のいいように市場のコントロールはそう簡単にはできないはずです。  

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コメント
 
01. 2014年7月16日 20:51:54 : nJF6kGWndY

>アメリカは構造的に成長が止まっています

高齢化や再分配の不備などマイナス要因もあるが

OECD諸国に限らず、世界全体の中でも、成長率は高い方だ

そしてバブル崩壊後でも、その成長率は維持されている
http://ecodb.net/country/US/imf_growth.html

経済活動の効率性(つまり国際競争力)が高いことが主因だな

http://ecodb.net/ranking/gcr.html
http://ecodb.net/ranking/group/XK/imf_ngdp_rpch.html
http://ecodb.net/ranking/group/XK/imf_ngdpdpc.html

>2014年の金価格が下落すると予想する根拠はアメリカの経済成長の加速

今の国際情勢からは、GSが前提した状況から大分乖離しているから

GSが言うほど下がらない可能性は高いだろう


02. 2014年7月24日 02:28:40 : nJF6kGWndY

>経済格差拡大は世代間格差にもリンク

米国もドイツやオランダのような雇用形態へと変わっていくのだろうな

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304067104580046542150438892?mod=WSJ_article_EditorsPicks By  TAMAR JACOBY
2014 年 7 月 23 日 15:10 JST

進学以外にも所得拡大の道―米国の経済的モビリティ


溶接を学んだアンソニー・ソリスくん Eric Kayne for The Wall Street Journal
 ダコタ・ブレイジャーくんは大きな決断を下した。気さくで爽やかなブレイジャーくんはインディアナポリス北部にある小さな町の出身だ。彼の決意とは大学に進学しないことだった。
 「昔からわかっていました」とブレイジャーくんは言う。「ぼくは学校の勉強が得意ではないし、じっと座っているのも好きじゃない。日常的なことのほうが頭に入るんです」。しかし、そのことで自分の選択肢が狭まったとは思わなかった。それどころか、高校のクラスメートの誰にも負けないほどしっかりとした計画を実行していた。
 始まりは高校2年生のときだった。建設・請負業協会(ABC)が運営する技能訓練センターで基礎的な建設技術のコースを取った。次に地元の請負業者ゲイラー・エレクトリックで実務研修を受けた。
 今年の夏、ブレイジャーくんはゲイラーでフルタイム勤務に就いている。時給は10ドル(約1000円)で、訓練センターへの振替可能な単位も取得できる。秋にはセンターに戻って4年間の職業訓練を受けるつもりだ。18歳のブレイジャーくんは計画を説明すると顔を輝かせた。他の計画がだめになったからそうするわけでもなければ、一か八かの賭けでもない。よく考えた上での選択だった。彼はアイビーリーグへの進学が決まったかのように誇らしげで心躍らせていた。
 米国では大卒者は大卒者同士で付き合うことが多く、誰でも大学を卒業しているとは思わないまでも、大卒であることは普通のことと考える傾向にある。しかし実際は、25歳以上の米国人のうち学士号取得者は10人に3人にすぎない。8%は高校中退者で、60%を超える残りの圧倒的多数はブレイジャーくんと同じような境遇にある。
 ブレイザーくんが関心を持っているのは、自分はどのくらい裕福なのだろうか、隣りの家の人は裕福なのだろうかという不平等の問題ではない。自分にはどのような機会があるのだろうか、望む仕事に就けるだけの教育を受けられるだろうか、仕事を見つけてキャリアを積めるのだろうかという経済的モビリティの問題である。
 経済の変化は好材料ではない。新しいテクノロジーの登場やグローバリゼーションで経済は根本から変化している。多くの米国人にとってそれがどういう意味をもつのか、はっきりとわかっている人は誰もいない。しかし、一つ確実なことがある。それは、これからは専門技術が高く評価されるということだ。教育関係者も雇用主も、もはや高校教育だけでは十分ではないという点で一致している。
 ブレイジャーくんも承知しているように、彼のような人々が成功する機会は十分にある。デジタル全盛期ゆえ、実用的な技術が偏見にさらされているが、米国人はこれまでとは違った方法で静かに上の所得階層に移っている。溶接工、看護師、フランチャイズ店のマネージャーという、注目されることの少ない3つのコースについて考えてみよう。
 上の所得階層に移るための第1の条件は入口に足をかけることである。テキサス州コーパスクリスティにあるコースタルベンド技能訓練センターでは200人の高校生が溶接を学んでいる。学校で落ちこぼれ寸前の生徒がほとんどだ。アンソニー・ソリスくん(19)も学校を辞めようとしていたときにこのプログラムの話を聞いた。溶接については何も知らなかったが、やってみることにした。そうすれば、1週間に何日かは授業に出なくてすむからだ。
 父親は石油採掘施設で働いて人並の生活をするのに高校卒業の資格さえ必要なかったが、ソリスくんは自分には何かしらの資格が必要だと思っていた。ソリスくんは訓練プログラムの中で実地体験が好きだということに気づいた。突然、数学がこれまでより簡単にできるようになった。重量や容積の計算に数学が必要だからだ。
 溶接そのものは難しかったが、ソリスくんはやればうまくできることを知った。学校の教室では経験できなかったことだ。やがて高校で単位を取るための授業だけでなく、夜間に大人向けのプログラムにも出席するようになった。その年の夏、職業準備コースを受講するため技能センターに戻った。費用は全額、高校と地元の雇用者団体が支払った。
 上の所得階層に移る2つ目の条件は訓練が仕事につながることである。昨年8月、大きなチャンスがソリスくんにめぐってきた。コースタルベント訓練センターからソリスくんを含め21人がJVインダストリアルの試験を受けた。JVインダストリアルは石油精製施設で維持管理の仕事を行う。危険だが報酬も多い仕事だ。この会社がコースタルベント訓練センターで採用活動をしたことはなく、ソリスくんは緊張のあまり、実地試験の日に気分が悪くなりそうだった。それでも合格して、さらに無料の訓練を受けるためにヒューストンに向かった。訓練が終われば、良い仕事に就けるかもしれない。
 3つ目の条件は仕事が経済的な需要と一致する必要があるということだ。この点がJVインダストリアルのような企業が他と決定的に違うところである。多くの高校やコミュニティー・カレッジは仕事の技術を教えているが、教える技術そのものも使っている設備も時代遅れだったり、停滞している産業に若者を進ませたりしていることがあまりに多い。時代についていくには、何が必要とされているかについて助言したり、カリキュラムの作成を支援したり、設備を使わせてくれたり、JVインダストリアルのように訓練を行ってくれる企業と提携するのが一番だ。
 溶接の需要は旺盛だが、溶接工の平均年齢は54歳。米国の業界団体の予想では、溶接工や溶接技術が必要なパイプの取り付け業者、配管工、ボイラー業者などは2024年までに40万人以上不足する見通しだ。米労働統計局によると、溶接工の平均賃金は年3万6300ドルだが、具体的な例を見ると、それは最低水準のようだ。JVインダストリアルでは年間7万5000ドル近くの賃金を支払っているという。10万ドル以上稼ぐ社員もいるそうだ。急成長を遂げているシェール産業では、テキサスやアパラチア地方で週に7000ドル稼ぐことも可能だ。
 建設業と同様、中流階級への道として昔から知られている職業に看護師がある。業界への敷居が低いことや職業訓練の目的がはっきりしていること、段階的に出世できること、業界認定の資格があることなど、特徴も建設業のそれと似ている。
 フロリダ州の例を見てみよう。同州オーランドで看護師になるにはさまざまな方法がある。セントラルフロリダ大学が育成するのは看護の学士号取得を目指す学生だけ。高校時代に優れた成績を収めていることが必要で、入学するにはキャンセル待ちしなければならない。フロリダ州出身の学生なら学費は1万4000ドル、州外出身者はその3倍以上を支払う必要がある。コミュニティー・カレッジのセミノール州立大学とバレンシア州立大学には正看護師を養成する準学士号のプログラムがあり、学費は7500ドルだ。さらに、郡が運営する職業指導センター「オーランドテック」では約5000ドルの学費で准看護師を養成している。

看護師になったステファニー・ラベロさん Preston Mack for The Wall Street Journal
 正看護師の年収が約6万5000ドルなのに対し、准看護師の多くは年収4万ドル未満からスタートしなければならないと聞くと、不公平なシステムと感じるだろう。だが、そうとは限らない。3つのルートと並行して、学生が養成プログラムを受講したり入学したりプログラムを変更したりする方法がいくつもある。一生をかけてキャリアを積むことが可能だ。
 しかし、多くの場合、出世するには時間がかかる。ステファニー・ラベロさん(41)は1990年代初めに高校を卒業した。看護師になることしか考えられず、早ければ早い方がいいと思い、地元の職業訓練センターで10カ月間の准看護師養成プログラムを受講した。
 准看護師の資格を取得したラベロさんにはいくつかの道が開かれた。ラベロさんは小学校、介護施設、リハビリテーション病院で働いた。2つの仕事を掛け持ちしたことも多かった。准看護師として20年近く働いたラベロさんはもっと尊敬されたい、もっと高い報酬を手に入れたいと思った。そこで2012年にセミノール州立大学で准看護師から正看護師になるための1年間のコースを受講した。授業はオンラインで行われ、臨床ローテーションも都合が良かったため、仕事を続けながら学ぶことができた。
 ラベロさんは今、学士号を取得しようと、来年の春にはセントラルフロリダ大学に入学したいと考えている。しかし、今の仕事には満足しているという。「昔は病棟看護師でしたが、学校に行って正看護師になると、ユニットマネージャーに昇進しました。ユニットマネージャーになりたいと思っていました。尊敬されたかったし、出世もしたかった」
 フランチャイズは一見、溶接業や看護師とは全く違うように見える。フランチャイズには専門技術もなければ必須の訓練もない。業界による認定制度もない。しかし、フランチャイズは溶接業や看護師と同じように出世が可能な職業ながら、溶接や看護師より融通の利く市場主導型のルートだ。若者は現場に入って、仕事をしながら学んでいく。
 シェイナ・ゴンザレスさん(41)は昔から起業家になりたいと思っていた。ゴンザレスさんはつつましやかな家庭で育った。父親はアリゾナ州の炭鉱で炭鉱作業員として働いていた。彼女が初めてフランチャイズの仕事に就いたのは1990年代初めだった。コミュニティー・カレッジに通いながらアルバイトのレジ係としてタコベルで働いた。
 それから20年以上経った今、ゴンザレスさんはアトランタでオーナーとして4つのファストフード店を経営している。年間売上高は350万ドルに上る。
 ゴンザレスさんがたどった道のりは容易でなかったが、フランチャイズ業界では珍しくはない。マクドナルドでは、オーナーの約60%、約20人いる米国内の地域マネージャーの63%が最初は時間給の従業員だった。
 ゴンザレスさんの最初のチャンスは仕事についてから9カ月目にやってきた。当時、ゴンザレスさんは大学の授業を優先していて、仕事はただの小遣い稼ぎだった。しかし、店のマネージャーが彼女の存在に気づいた。責任感があって率先して動き、店がどのように動いているかに興味を持っているように見えた。研修を受けることにしたゴンザレスさんは12週間をかけてテキストを勉強したり、アシスタントマネージャーについて学んだりした。ゴンザレスさんにはシフトマネージャーの資格が与えられた。

フランチャイズ・レストランを経営するシェイナ・ゴンザレスさん Raymond McCrea Jones for The Wall Street Journal
 ゴンザレスさんは次の昇進もその次の昇進も予想していなかった。その頃にはファストフード店で働き始めて4年近くが経っていた。最初に受けた12週間の研修を除いて、飲食店業に関する知識は全て独学で身につけた。3度目の昇進で大きな仕事を手に入れた。ゼネラルマネージャーとして自分の店を切り盛りすることになったのだ。定期給与が支払われるようになり、15人の直属の部下を持った。
 ゴンザレスさんがフランチャイズ業界でただの仕事以上のキャリアが築けるかもしれないと考え始めたのはそのころだ。当時、彼女が働いていたラリーズ・ハンバーガーズというブランドはその年、さらに大きな企業に買収された。ゴンザレスさんら中間管理職はプレゼンテーションや交流のために定期的にタンパに出張した。そのときの驚きをゴンザレスさんは今でも覚えている。「他の人たちもみんな、最初はカウンターで働いていたんです」とゴンザレスさんは言う。「私と同じような人たちと会ったのは初めてでした。一生懸命働いて、持てる全てを会社に捧げたいという同じ思いを持つ人たちでした」。2003年にチェッカーズ・ラリーズを退社するときには、ゴンザレスさんはアリゾナとカリフォルニアの業務を担当するマネージャーを務め、年収は給与とボーナスを合わせて10万ドルを超えていた。
 ゴンザレスさんの次の上司となったアジズ・ハシムさんも何もないところから成功をつかんだ。ロサンゼルスに暮らす「下流中産階級」の移民家庭出身だというハシムさんは電気技師の学位を取得したが、突然それをやめてフランチャイズビジネスに飛び込んだ。今ではNRDホールディングスという会社を経営し、50を超えるフランチャイズ店を所有する。ハシムさんは業界に現れた希望の星だ。
 ハシムさんは自分もゴンザレスさんも特別ではないと言う。「この業界では一生懸命働けば出世できます。われわれオーナーは内部の人材をマネージャーにするしかない。学校を出たばかりでファストフード店の経営方法を知っている人間はいません」
 経済的モビリティについての米国社会の見方は悲観的だ。今後はさらに悲観的になるだろう。良い仕事がなくなっているとか、教育水準が低い労働者の労働習慣は良くないとか、米国は他国に遅れを取り始めているとかいう話を聞く。
 奇妙なことに、中流階級を目指して働いている多くの人からはそういう話は出てこない。人々は訓練を受け、貯蓄に励み、他の方法で成功しようと努力している。彼らの目に映る世界は常に活力や可能性に溢れている。ゴンザレスさんは「次から次に機会がやってきた。この仕事をやめようと思うたびにわくわくするようなことが起きる。昇進だったり、私を夢中にさせる目標だったり」と話した。
 誰が正しいのだろう。もちろん、答えは私たち次第だ。まず、実地訓練に敬意を表すことから始めるのはどうだろう。数百万人という米国人が承知しているように、知識経済においても、大学の教室の外で学べる重要な職業技術は数えきれないほどある。
 (ジャコビー氏は経済的移動性を促進するワシントンの非営利団体「オポチュニティ・アメリカ」の代表。「Someone Else's House: America's Unfinished Struggle for Integration(他の誰かの家:統合のための米国の終わらない闘争)」の著者。「Reinventing the Melting Pot: The New Immigrants and What It Means to Be American(るつぼの改革:新しい移民と米国人になるということの意味)」の編者)
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