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アメリカ人の35% 借金を踏み倒す貧困層(AP)
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/491.html
投稿者 平成一郎 日時 2014 年 7 月 31 日 00:51:49: upNo7z4P2yRmo
 

APによると、米国人の35%は生活苦に喘ぐ人口層であり、請求書の未払いのトラブルが生じているという。負債内容は、住宅ローン、自動車ローン、学生ローンなどや、フィットネス.クラブなどの会費、携帯電話の契約費などの滞納や、高額の医療費などの未払いがある。これは潜在的に信用評価と雇用機会を損なう要因になるという。


ワシントン州に本拠があるシンクタンクのキャロライン.ラトクリフは、負債は「雇用主の雇用決定、又はアパートの賃貸の決定」にも影響を及ぼすと述べている。クレジット.カードの負債が報告された35.1%の人達は2013年9月の時点で平均$5,178の負債があった。経済大恐慌後の2009年中頃以来、総体的にクレジット.カード負債の規模は減少したものの、米国人の負債は「比較的に一定」の状態を維持している。


米国銀行協会による別の報告では、収入の割合としては、クレジット.カードの負債は過去10年以上で最低レベルに達し、毎月の残高を完済する人々は増えている。平均15年間延滞している人口は3.82%であるのに対して、カード負債の2.44%は30日以上延滞している。


また、延滞による債務は圧倒的に南部および西部の州に集中している。
回収機関の報告によると、特に、テキサス州の多数の都市は滞納による負債人口層が最も多く、ダラスが44.3%、エルパソは44.4%、ヒューストンでは43.7%、マッカレンは51.7%、及びサン.アントニオ人口の44.5%が負債に直面している。


ネバダ州ラスベガスの多くの住民は、景気後退時の住宅価格の急落により負債が蓄積した可能性がある。フロリダ州のオーランド及びジャクソンビル、テネシー州のメンフィス、サウス.キャロライナ州のコロンビア、ミシシッピー州のジャクソンを含む南部の都市は、不均衡な数の人口が負債に直面している。


米国北部のミネソタ州ミネアポリスは負債率が比較的に低く、負債に直面している住民は20.1%である。他の都市の大抵の人口層は期日内に請求書の支払いをしている。ボストン、ホノルル、カリフォルニア州のサンノゼも同様に負債率は低い。


信用記録のあるアメリカ人の約20%は、負債がゼロである。テキサスおよびフロリダを担当するクレジット.カウンセリング機関のマネージャーであるエリック.サラザールは、滞納の主要因は所得に関係があると述べている。


例えば、多くの労働者は、最低限の財政教育に加えて、建設およびサービス業で低賃金の仕事に従事している。サラザールは、彼らは「預金出来るほど収入は上がらず、頭上の屋根の支払いをする事や家族を養うための生存の決定をしなくてはならない。それだけが精一杯である」と述べたという。


都市研究所のラトクリフは、米国一部の国民が借金の返済に苦労している理由は「所得が上がっていないことが主な鍵である」と指摘した。労働省の統計によると、5年間の景気回復中の賃金はインフレーションにほとんど追いついていない。同じ時期のウェルズ.ファーゴによる別の判断基準によると、下位20%の人口層の課税後所得は減少している。滞納による負債を減少させる為には、賃金上昇が必然であることを良識的に理解する人達が増えている理由を反映している。


28日のロイターによると、サンディエゴ市の委員会は昨夜、6対3の票差で2017年までに時給最低賃金の段階的引き上げを公表した。カリフォルニア州は、連邦政府の最低賃金$7.25以上を制定している 21州の中でも比較的に高い$9の最低賃金を採用し、2016年1月には$10に上げる予定である。


サンディエゴは来年1月までに$9.75、2016年に$10.50、2017年に$11.50に上昇すると発表している。反対者はカリフォルニアの経済はまだ苦しい為、多くの企業は従業員を解雇する結果になり、高い労働費のつけは消費者に回ると述べている。多数の経済学者は既にこの理論を否定している。


一方、法案の支持者は、現在の最低賃金またはそれよりわずかに高い従業員の年間平均賃金は上がる為、低所得住民が衣食住に出費する地域経済の増加は年間 2.6億ドルであると予測している。サンディエゴの最低時給上昇で最も受益を受けるグループは小売業やサービス業の労働者であるという。


都市研究所は、多種のローン支払いによる負債に直面している米国民の35%は、基本的に預金の余裕は全くない低賃金の労働者であることを報告している。従って、延滞的な負債と低所得には一部相関関係があることを示唆している。


多くの都市で滞納による債務の人口層が多いテキサス州は、労働省の記録によると、時代にそぐわない連邦政府の最低賃金と同じ$7.25を採用している。オバマ政権は、連邦政府の最低賃金はインフレーションに追いついていないことも含めて現在の経済状況に適合していない為、上昇する事を強く要請しているが、共和党がコントロールしている下院では反発が強い。テキサス州が大幅に最低賃金を上げた場合、同州市民の負債状況はある程度改善する要因になる。


ソース:ASSOCIATED PRES


●個人破産−アメリカ経済がおかしい(データ的にはやや古い)

 

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コメント
 
01. 2014年7月31日 09:49:29 : 5aI56T6iSI
日本政治は米国に比し貧乏人に厳しく金持ちに甘い
財務省や文科省を含む全てのデータ言える、逆のデータあったら教えて頂きたい
例えば税制、
米国の課税最低限は日本より高い、それに課税最低限以下の勤労者全員に現金を支給する
米国の税制(EITC)は税額控除だから、マイナス税もあるのです
日本も税額控除の税制にして頂きたい
詳細は次を
http://www002.upp.so-net.ne.jp/HATTORI-n/1.3.6.htm

02. 2014年7月31日 10:45:06 : 1fijh7W6TE
アメリカは富裕層と貧困層に甘く、中間層に厳しい。

03. 2014年7月31日 19:03:22 : nJF6kGWndY

これまで途上国に貧困層が割り当てられていた(南北格差)が、

冷戦崩壊後のグローバル経済の加速化によって、

国家間の格差が大幅に減少し、紛争地域を除き、世界全体では深刻な貧困は減少した

その一方で、国内での(知能による)格差の拡大へと、変わりつつある


結果として、先進国の低生産性労働者の実質賃金は、急激に低下したということになるか

http://diamond.jp/articles/-/37381 2013年6月13日 橘玲
アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって分断されている[橘玲の日々刻々]
 すこし前の話だが、ワシントンのダレス国際空港からメキシコのカンクンに向かった。12月の半ばで、機内はすこし早いクリスマス休暇をビーチリゾートで過ごす家族連れで満席だった。
 乗客は約8割が白人で残りの2割はアジア(中国)系、あとは実家に帰ると思しきヒスパニックの家族が数組という感じだった。クリスマスまでまだ1週間以上あるから、彼らは長い休暇をとる経済的な余裕のあるワシントン近郊のひとたちだ。
 その富裕層の割合は、アメリカの人種構成とは大きく異なっている。国勢調査によれば、全米の人口のおよそ7割は白人(ヨーロッパ系)で、10%超がアフリカ系(黒人)、6%がヒスパニックでアジア系は5%程度だ。しかし私が乗り合わせた乗客のなかに黒人の姿はなく、メキシコに向かう便にもかかわらずヒスパニックの比率もきわめて低かった。
 もちろん私は、たったいちどの体験でアメリカについてなにごとかを語ろうとは思わない。このときの違和感を思い出したのは、チャールズ・マレーの『階級「断絶」社会アメリカ』(草思社)を読んだからだ。

アメリカの経済格差は○○の差
 著者自らが認めているように本書は、アメリカ社会を分析したいくつかの先行研究を組み合わせたコロンブスのタマゴだ。しかしこのタマゴは、見た目がグロテスクで味はほろ苦く、アメリカの知識層に大きな衝撃をもたらした。
 アメリカがごく一部の富裕層と大多数の貧困層に分裂しているという話は、耳にタコができるほど聞かされている。では、この本のどこがショッキングだったのだろうか。
 マレーは、アメリカの知識人なら誰もが漠然と思っていて、あえて口にしなかった事実を赤裸々に書いた。彼の主張はきわめて単純で、わずか1行に要約できる。
 アメリカの経済格差は知能の格差だ。
 マレーはこのスキャンダラスな仮説を実証するために、周到な手続きをとっている。
 まず、アメリカにおいてもっともやっかいな人種問題を回避するために、分析の対象を白人に限定した。ヨーロッパ系白人のなかで、大学や大学院を卒業した知識層と、高校を中退した労働者層とで、その後の人生の軌跡がどのように異なるのかを膨大な社会調査のデータから検証した。
 そのうえでマレーは、認知能力の優れたひとたち(知識層)とそれ以外のひとたちが別々のコミュニティに暮らしていることを、郵便番号(ZIP)と世帯所得の統計調査から明らかにした。
 アメリカ各地に知識層の集まる「スーパーZIP」がある。このスーパーZIPが全米でもっとも集積しているのがワシントン(特別区)で、それ以外ではニューヨーク、サンフランシスコ(シリコンバレー)にスーパーZIPの大きな集積があり、ロサンゼルスやボストンがそれに続く。
 ワシントンに知識層が集まるのは、「政治」に特化した特殊な都市だからだ。この街ではビジネスチャンスは、国家機関のスタッフやシンクタンクの研究員、コンサルタントやロビイストなど、きわめて高い知能と学歴を有するひとにしか手に入らない。
 ニューヨークは国際金融の、シリコンバレーはICT(情報通信産業)の中心で、(ビジネスの規模はそれより劣るものの)ロサンゼルスはエンタテインメントの、ボストンは教育の中心だ。グローバル化によってアメリカの文化や芸術、技術やビジネスモデルが大きな影響力を持つようになったことで、グローバル化に適応した仕事に従事するひとたち(クリエイティブクラス)の収入が大きく増え、新しいタイプの富裕層が登場したのだ。
 マレーは、スーパーZIPに暮らすひとたちを「新上流階級」と呼ぶ。彼らが同じコミュニティに集まる理由はかんたんで、「わたしたちのようなひと」とつき合うほうが楽しいからだ。
 新上流階級はマクドナルドのようなファストフード店には近づかず、アルコールはワインかクラフトビールでタバコは吸わない。アメリカでも新聞の購読者は減っているが、新上流階級はニューヨークタイムズ(リベラル派)やウォールストリートジャーナル(保守派)に毎朝目を通し、『ニューヨーカー』や『エコノミスト』、場合によっては『ローリングストーン』などを定期購読している。
 また彼らは、基本的にあまりテレビを観ず、人気ランキング上位に入るようなトークラジオ(リスナーと電話でのトークを中心にした番組)も聴かない。休日の昼からカウチに腰をおろしてスポーツ番組を観て過ごすようなことはせず、休暇はラスベガスやディズニーランドではなく、バックパックを背負ってカナダや中米の大自然のなかで過ごす。ここまで一般のアメリカ人と趣味嗜好が異なると、一緒にいても話が合わないのだ。
 アメリカでは民主党を支持するリベラル派(青いアメリカ)と、共和党を支持する保守派(赤いアメリカ)の分裂が問題になっている。だが新上流階級は、政治的信条の同じ労働者階級よりも政治的信条の異なる新上流階級と隣同士になることを好む。政治を抜きにするならば、彼らの趣味やライフスタイルはほとんど同じだからだ。
新上流階級の価値観
 もちろん、アメリカ社会における新上流階級の登場を指摘したのはマレーが最初ではない。
 クリントン政権で労働長官を務めたリベラル派の政治学者ロバート・ライシュは、1991年の『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』(ダイヤモンド社)で、市場のグローバル化によって労働市場は「ルーティン・プロダクション・サービス(工場労働)」「インパースン・サービス(対人サービス業)」「シンボリック・アナリスト(知識産業)」に分かれていくことを指摘した。
 だが分裂していくのはワークスタイル(仕事)だけではない。
 戦前はもちろん、戦後も1960年代くらいまでは、大富豪も庶民とたいして変わらなかった。金持ちになればハイボールがジムビームではなくジャックダニエルになり、乗っている車がシボレーではなくビュイックやキャデラックに変わったが、日々の生活や余暇の過ごし方は一般のアメリカ人と同じで、ただそれを召使に囲まれて優雅に行なっていただけだった。富裕層は庶民と異なるスタイルを身につけていたが、異なる文化コンテンツを持っていたわけではなかった。
 しかし1980年代以降、とりわけ21世紀になって、アメリカ社会に大きな変化が訪れた。
 ニューヨークタイムズのコラムニスト、デイビッド・ブルックスは2000年の『アメリカ新上流階級 ボボズ』(光文社)で、高学歴の富裕な社会集団を「ボヘミアン(Bohemian)的なブルジョア(Bourgeois)」と定義し、「BOBO」と命名した(この名称自体は定着しなかった)。ここでいうボヘミアンは、「既存の秩序やルールにとらわれず自由な生き方を求めるひとたち」で、作家やアーティスト、同性愛者などを指す。
 次いで2002年、社会学者のリチャード・フロリダが『クリエイティブ資本論』(ダイヤモンド社)などの一連の著作で、知識社会の中心はクリエイティブな仕事をするひとたち(クリエイティブクラス)であるとして、同性愛者が多く暮らす都市はキリスト教原理主義的な南部の都市よりも際立って経済成長率が高いことを示した。知識層(BOBO)は自由闊達なボヘミアン的文化に引き寄せられるため、同性愛者を差別しない寛容な都市にクリエイティブな才能が集まり、それを目当てにクリエイティブな企業が進出してくるのだ(ニューヨークのウォール街やサンフランシスコ郊外のシリコンバレーが典型)。
 それと同時に、2000年に政治学者のロバート・パットナムが共同体論の記念碑的作品となる『孤独なボウリング』(柏書房)を刊行し大きな反響を呼んだ。アメリカのボウリング人口は増えているものの、かつて隆盛を誇ったボウリングクラブはほとんど消滅してしまった。パットナムは膨大な統計と社会調査を駆使して、ひとびとがコミュニティに所属するよりも自分ひとりで孤独なボウリングをするようになった現実を示した。
 パットナムは、アメリカ社会が全体としてコミュニティ文化を失いつつあると論じた。しかしマレーは『階級「断絶」社会アメリカ』で、アメリカ社会を新上流階級と労働者階級に分けたうえで、労働者階級のあいだではたしかにコミュニティが崩壊しているが、新上流階級のなかでは「古きよきアメリカ」の価値観がまだ健在であることを発見したのだ。
 これが本書のもっとも大きな意義で、かつ論争の焦点だろう。
次のページ>> 格差社会の上位にこそ美徳がある現実
格差社会の「強欲な1%」に美徳がある
 マレーは、アメリカ社会の建国の美徳として「結婚」「勤勉」「正直」「信仰」の4つを挙げる。これについては異論もあるだろうが、円満な家庭を営み、日々仕事をし、地域のひとたちを信頼し、日曜には教会に通うひとは、孤独な1人暮らしをし、仕事がなく失業中で、犯罪に怯えて誰も信用せず、教会の活動からも足が遠のいているひとよりも幸福である可能性が高いことは間違いないだろう。
 そのうえでマレーは、認知能力において上位20%の新上流階級が暮らすベルモントと、下位30%の労働者階級が住むフィッシュタウンという架空の町を設定し、いずれの基準でもベルモントにはフィッシュタウンよりも圧倒的に高い割合で「幸福の条件」が揃っていることを示す。
 もちろんマレーは、一人ひとりを取り上げて「知能が低いから幸福になれない」などといっているわけではない。彼が指摘するのは、フィッシュタウンでは働く気がなかったり、薬物やアルコールに溺れたり、赤ん坊を置いて遊びに行くような問題行動をとるひとたちが急速に増えているという事実だ。その割合が限界を超えると地域社会は重荷を背負えなくなり、コミュニティは崩壊して町全体が「新下流階級」へと落ちてしまう。
 それに対して新上流階級ではこうした問題行動はごく少ない(あるいは排除されてしまう)ため、アレクス・ド・トクヴィルが『アメリカのデモクラシー』で描いたような健全なコミュニティを維持することが可能なのだ。
 こうしてマレーは、格差社会における「強欲な1%」と「善良な99%」という構図を完膚なきまでに反転する。アメリカが分断された格差社会になのは事実だが、美徳は“善良”な99%ではなく“強欲”な1%のなかにかろうじて残されているのだ。
 このように書いてもイメージできないだろうから、本書に登場する現実のフィッシュタウン(善良な99%)を紹介しよう。ペンシルバニア州フィラデルフィアにある低所得地域で、住民のほとんどは白人だ。
 最初は、1980年代半ばに20歳だったジェニーの体験談。ジェニーは7人兄弟の一人で、父親の暴力のため両親は子どもの頃に離婚していた。
「息子を産んだのは20歳のときです。19歳で妊娠して、20歳で生みました。早くに結婚した姉もちょうど妊娠していました。わたしは当時つき合っていた男性と結婚したくて、これで結婚できる、そして姉みたいになれると思ったのですが、うまくいきませんでした。そうしたら妹も妊娠して、姉妹3人がそろって妊婦になってしまって、それ自体は悪いことじゃありませんが、母は驚いてました(後略)」
 次は、地元のカトリックの中学校に通う16歳の娘を持つ母親の話。
「この4カ月で娘は6回もベビー・シャワー(妊娠した人のためのパーティー)に招かれました(略)(娘が通っている学校には)52人も妊娠している女子生徒がいるんです。52人ですよ。ひどい話です。しかもそれ以外に、すでに子供を産んだ生徒もいるんですから。(略)誰もがみんなこうだから、もう誰が悪いともいえないし、いったいどうなってしまったんでしょう? なぜこんなにたくさんの子供たちが妊娠するんでしょう? わたしが学校に通っていたころも少しはいましたけど、でも1年にせいぜい4人でした」
 マレーはこうした新下流階級の規模を、「生計を立てていない男性」「一人で子供を育てている母親たち」「孤立している人々」という3つの基準から、(控えめに見積もっても)30歳以上50歳未満の全白人の2割に達すると推測している。
 マレーは分析の対象を白人に限ることで、アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって分断されている事実を示した。
 もちろんマレーは本書で、こうした分断社会を無条件に肯定すべきだといっているのではない。ただ、グローバルな知識社会の現実を直視しなければ、いかなるきれいごとの「対策」も無意味だと述べているだけだ。

『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 』

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http://blogos.com/article/64222/ 橘玲 2013年06月14日 06:00 
アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって 分断されている【追記】
ZAi Onlineにチャールズ・マレーの『階級「断絶」社会アメリカ』について書いた。
「アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって 分断されている」
詳しくは上記の記事を読んでいただくとして、ここでは本の中で使われている図版をいくつか紹介してみたい。本書のいちばんの魅力は、膨大な社会調査の統計をグラフにすることでアメリカ社会の現実を“見える化”したことだからだ。
マレーは、アメリカの白人を認知能力(知能)で分類し、上位20%が住むベルモントと、下位30%が住むフィッシュタウンという架空の町を設定する。そしてこの2つの町で、「結婚、勤勉、正直、信仰」という“幸福の条件”がどのような異なるのかを比較した。
ここでは、「結婚」の項目を紹介する。まずは、1960年から2010年の半世紀の、ベルモント(知識層)とフィッシュタウン(労働者層)の既婚率(結婚して離婚していないひとたちの割合)の変化。

次は、同じく半世紀のベルモントとフィッシュタウンでの未婚率の変化。

最後は、ベルモントとフィッシュタウンの離婚率の変化だ。

この半世紀のあいだ、アメリカ白人の既婚率が下がり、未婚率と離婚率が上がってきた。このこと自体はよく知られているが、白人を知識層と労働者層に分けてみると、こうした傾向は労働者層(フィッシュタウン)できわめて顕著で、その一方で知識層(ベルモント)では家庭を築くひとの割合は1980年前後で下げ止まり、それ以降は大きな変化がないことがわかる。
このようにアメリカ社会を“知能”によって分類すると、2つの異なる「階級」の間でライフスタイルやコミュニティのあり方に大きな違いがあることが一目瞭然となる。こうした事情は「勤勉」「正直」「信仰」など他の要因でも同じで、それをわかりやすいグラフにして提示したことで本書はアメリカ社会(とくに知識層)に大きなインパクトを与えた。
だがこれは、「知能が高くないと幸福になれない」ということではない。
下図は、“幸福の4条件”が揃った場合の「幸福度」をベルモントとフィッシュタウンで比較したものだ。それぞれの要因ごとに差はあるものの、4つの条件を満たした場合の幸福度は知識層も労働者層も変わらない。エリートも高校中退も幸福の条件同じなのだ。

ところが実際に、ベルモントとフィッシュタウンで「(自分の人生は)とても幸せ」と思うかどうか尋ねてみると、下図のようなショッキングな結果になる。

いずれに町でも幸福度は下がっているが、ベルモントは1990年前後で下げ止まったのに対し、フィッシュタウンはほぼ一直線に下がり続け、2010年には「幸福」を感じるひとは住民の15%しかいない。
このことは、幸福の条件は同じでも、フィッシュタウンでは年ごとにその条件を満たすことが難しくなっていることを如実に示している。これが、マレーのいう「アメリカの分裂」だ。
なお『階級「断絶」社会アメリカ』には、アメリカ社会の現実を知るうえで重要なデータが他にもたくさん出てきます。興味のある方はぜひ読んでみてください。
参考URL:「アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって 分断されている」


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