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景気ウォッチャー調査と株価(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/639.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 08 日 23:18:35: igsppGRN/E9PQ
 

景気ウォッチャー調査と株価
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52625851.html
2014年08月08日 在野のアナリスト


日経平均は454円安でした。きっかけはオバマ米大統領の、イラクへの空爆容認発言とされますが、これまでリスクを半ば無視しておいて、いきなり気づいたというのはおかしな話です。恐らく最大の要因は、日本の企業決算発表が一巡しつつあること。全体では5%の増収を維持で、好調という話もありますが、裏ではこんな話もあります。本来、1-3月期に計上すべき費用を4-6月期に回すなど、今期はムリして企業は決算をよく見せている。それは4-6月期の落ちこみを最小限にみせかけたい、という政府の要請で、大企業もやりくりしたためではないか、というのです。

以前、トヨタ決算を取り上げましたが、子会社は軒並み2桁減益になる中、親会社の増益基調に違和感を報じるところもある。1-3月期はGDPも示すように、予想外の伸びになったことから、企業としても1-3月期の利益の一部を4-6月期に回すことに、抵抗がなかった。それが4-6月期のマクロと、ミクロの違いとして現れているのでは? というのです。違法ではありませんし、実体は分かりませんが、外国人投資家は日本の企業決算を、見た目より評価していないことは確かです。

7月景気ウォッチャー調査が内閣府から発表されました。現状判断DIは前月比3.6pt上昇の51.3と、節目の50を上回りました。「やや良くなっている」「変わらない」が増え、「やや悪くなっている」「悪くなっている」が減った。構成比としても問題なく、雇用以外の全部門が改善しています。ただし、先行き判断DIは前月比1.8pt低下の51.5。しかも「やや良くなる」が大幅に減って、「変わらない」〜「悪くなる」が増える。しかも製造業以外、全部門がマイナスとなった。

今まで、メディアは先行き判断DIが改善するから、景気は上向きと言ってきましたが、それと逆のことが今回示されました。しかも地域別でみても、先行きは前月に大幅な落ち込みとなった北関東がややプラスになる以外、全地域が低下を示します。これは消費税増税に伴う反動減から新たなステージ、景気後退を意識させる水準に入った、ということを示すようにみえます。

日銀の黒田総裁が、政策決定会合後に会見を開いていますが、地政学リスクさえなければ順調、と述べています。物価も年度の後半には再加速、とも。もしそれが現実になれば、悪いインフレがさらに加速、実質賃金のマイナスも加速、日銀の語る「需給バランスやインフレ予想が物価を決める」という理屈にも合わなくなります。賃金は年度によって変化するため、インフレ率が低下する以外、実質賃金のマイナスは変わらない。その現状を直視すべきなのです。

しかも1-6月の経常収支が5075億円の赤字。1985年以降初の事態であり、問題はメディアが主に報じる燃料費の増などではなく、前年同期比で輸入(14.7%増)に比べて輸出(8.1%増)と、伸びが低いこと。為替の効果をのぞくと、輸出は数量ベースではマイナスになっているとみられます。依然として円安で輸出増、という安倍ノミクスの当初の目論見は、完全に外れたことになります。

この国際収支はGDPの押し下げ要因です。人口動態の推移によって、潜在成長率が下がる一方の日本は、さらに計上収支の面でも成長を押し下げはじめた。これが、外国人投資家による安倍ノミクスへの評価として、定着しつつある事実です。ミクロの値動きが期待できないのであれば、資金をおいておく必要がない市場、とみられつつある。さらにGPIF報道でも、昨日の値動きは以前と比べて増えなかった。これはワード検索型のアルゴリズム取引から、GPIFのワードが外されつつあることを示します。そして前日の反動がすぐに出たように、今後の安倍政権の年金頼み、には反応しなくなる恐れすらあるのです。株価が下がる、資産効果すら成長率を押し下げる段階になると、地政学リスクの前に、遅政学、恥政学リスクに反応しやすくなるのでしょうね。


 

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コメント
 
01. 2014年8月08日 23:44:27 : VaUEu8YR62
経済を読めない日銀スタッフ。史上最低の日銀委員会。いつまでもアホノミックスに付き合っていては、やばいと、気づいている理事もいるそうだ。しかし自ら鈴をつけられない。雁字搦めの裏金買収。世も末だ。この国の資産の強奪被害。誰が責任をとるのか、今から責任の所在を明確にしたほうがいい。予測発表などあてにならないあやふやな日銀発表。もっと世界情勢を勉強しないと詐欺師の集団と言われてしまう。

02. 2014年8月08日 23:52:03 : jXbiWWJBCA
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0G812R20140808
物価に自信示す日銀総裁、想定通りなら政策対応なしのスタンス
2014年 08月 8日 19:46 JST
[東京 8日 ロイター] - 輸出や生産など弱めの経済指標が出ている中で、日銀の黒田東彦総裁は2%の物価安定目標の達成にあらためて自信を示した。強めの雇用・所得環境や需給ギャップのプラス幅拡大見通しなどが、背景として意識されているようだ。

日銀の政策目標は物価の安定であることも強調し、物価見通しが想定通りなら、追加の政策対応はしないスタンスも強くにじませた。

日銀は8日の金融政策決定会合後に公表した声明文で、このところ弱めの動きが続いている輸出と生産の判断を下方修正した。さらに、同日の市場では、ウクライナやイラクの情勢をめぐる地政学リスクが急速に台頭し、日経平均.N225が1万5000円、ドル/円JPY=EBSが102円をそれぞれ割り込む大荒れの展開となった。

日本の実体経済に対する不透明感と地政学リスクの強まりを背景に、黒田総裁の会見への注目度が高まったが、総裁の口から日本経済の先行きを悲観する言葉が発せられることはなかった。

総裁は会見で、最近の輸出と生産について「弱めの動き」と認めながらも、日本経済は「生産・所得・支出の前向きな循環がしっかり働いている」と強調。輸出・生産ともに先行き増加していくとの見方を堅持した。

地政学リスクも注視していく姿勢を示したが、リスク回避の株安・円高に関し、市場が「先読みして動いている」として、さらなる進行に懐疑的な見方を示した。

総裁の強気ともいえる見通しの背景には、これまで足元の経済成長率が日銀の予想から下振れてきた一方で、物価が見通しに沿って推移していることがありそうだ。

総裁は会見で、物価動向について「見通しは昨年来変わっていない、どちらかというと上がっているかもしれない」と、想定よりも強めで推移している可能性を示唆。

下振れが続く成長率も「0.5%あるいはそれ以下の潜在成長率を下回る可能性はない」と言い切った。雇用を中心とした需給ギャップの改善と予想インフレ率の高まりが、先行きの物価を押し上げていくとの見解を繰り返した。

さらに経済成長率が下振れ場合の政策対応の可能性では「物価に重大な影響を与える要因に動きがあり、物価目標の達成にリスク生じれば、当然金融政策の調整は行う」と述べたものの、「日本銀行の最終的な政策目標が2%の物価安定目標を早期に達成し、それを安定的に持続させることにあることは間違いない」と強調した。

総裁は1日の講演でも2%の物価目標を早期に達成し、それを持続させることが、「それ自体として、成長力を高めることに貢献する」と主張している。

この日の会見では、金融政策運営に際して「消費者物価の動きだけをみているわけではない」と述べたが、大きなショックの発生や、実際の物価上昇率が想定を下振れない限り、日銀が追加策を講じる可能性は低そうだ。

足元の物価が強めで推移する中、政策の行方は日銀が想定する今年度後半の物価上昇率再浮上の実現性にかかっている。

(伊藤純夫 編集:田巻一彦)

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0G812I20140808
日銀が輸出・生産を下方修正、「目標あくまで物価」と総裁強調
2014年 08月 8日 19:43 JST
[東京 8日 ロイター] - 日銀は7─8日の金融政策決定会合で政策の現状維持を決めた。景気判断も「基調的には緩やかな回復を続けている」との従来判断を据え置いたが、項目別では輸出と生産の判断を下方修正した一方で、雇用・所得の判断を小幅引き上げた。

黒田東彦総裁は会見で、物価が想定通りであれば政策の現状維持を継続する姿勢を示唆すると同時に、イラクやウクライナなどの地政学リスクは「高まっている」と注視する姿勢を示した。

<目標あくまで物価と黒田総裁>

4─6月の実質輸出が2四半期連続でマイナスとなったうえ、日銀が伝統的に政策運営で極めて重視する鉱工業生産が6月は2カ月ぶりの大幅なマイナスなったのを踏まえ、輸出は「弱めの動きとなっている」、生産は「足元では弱めの動きとなっている」と記述した。

一方、雇用・所得環境については「着実に改善」と判断を強め、個人消費・住宅投資についても「全体としてみれば駆け込み需要の反動の影響も徐々に和らぎつつある」と、前回よりも小幅に判断を引き上げた。

会見で黒田総裁は、金融政策の目標はあくまで物価の安定だと強調。「景気や雇用・賃金動向をみて今後の物価動向を推し量っており、金融政策は毎月の物価上昇率だけで左右されることはない」としたものの、「日銀の政策の一番大きな目標は物価の安定」「目標はあくまで物価の安定」と繰り返し、物価が想定通りに上昇している限り、安易な追加緩和に踏み切る可能性は低いことをあらためて示唆した。

また総裁は「株価は中長期的には企業収益の動向で左右される。株価が直接的に物価上昇期待に影響を与えるということはあまり考えられない」と指摘。多少の株価下落で追加緩和を検討する可能性が低い考えをにじませた。

<総裁は為替に配慮と市場の評価>

一方、「イラクあるいはウクライナなどの地政策リスクはこのところやや高まっているきらいがある」とし、ロシアと西側諸国の経済制裁の応酬で「欧州経済に対する懸念がある」ほか、イラクの石油輸出に影響が及ぶと「石油価格上昇が大輸入国であるアジア・欧州の経済に影響が及ぶ」とリスクを列挙した。

もっとも、現時点ではこれら国際情勢によって「大きな(政策運営の)見通しの変化が起こっているわけでないが、十分注意していきたい」 「日本経済への直接的な影響という面で、今のところ何か影響が及んできているとか、差し迫っている感じではない」と述べた。

東京株式市場で日経平均が急反落し終値が454円安と約2カ月半ぶりの安値水準で引けるなか、日銀会合・会見の金融市場での影響は限定的だった。

もっとも黒田総裁は会見で「行き過ぎた円高の是正が日本経済にとってかなりプラス」「為替が円高になる理由はない」と発言したことで、「為替市場に対する配慮がうかがわれる」(みずほ証券・鈴木健吾チーフFXストラテジスト)との見方も聞かれた。

(竹本能文 編集:内田慎一)


03. 2014年8月09日 02:23:27 : iZMnjfAAzI
安倍政権は隠蔽・捏造・粉飾・放射能による殺人・放射能による産業破壊
税金横領・奴隷集金システム優遇と酷いことだらけですね。
踊る阿呆に寄る阿呆。


04. 2014年8月09日 03:28:05 : lEacvCcz7o
アベも無能だが黒田もそれに輪をかけて無能だからなあ。
日本もみじめな国になったものだ。

さすが外人は逃げ足が速い。


05. 敏 2014年8月09日 13:23:34 : JT4J1baYguJw2 : vD2CPMO8mw
03、04<無能のアベクロを支えているのは、糞メディア、マスゴミ
    それに洗脳されている国民もドアホとしか言いようがない
    情弱の高齢者ならともかく最近は若年者の情報弱者も増えていいる
    特に女性が多い、原因はスマホ普及でパソコンを使えない若者が激増
    若い女性の貧困が社会問題しているが、老人も若者も、今さえ良ければ
    後はどうでも良いと言う刹那主義が横行している。
    アベクロそのものが刹那主義、後は野となれ!山となれ!政権
    バカタレ日銀は所詮、氷の上に咲いたあだ花であり、末路は悲惨
    無制限の金融緩和は、行きはよいよい、帰りは怖い〜♪国民は
    覚悟しておくことだ。
     
    

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