★阿修羅♪ > 経世済民90 > 108.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
《オピニオン》 日本企業が武器輸出で世界に追いつくためには?(WSJ)
http://www.asyura2.com/14/hasan90/msg/108.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 26 日 08:22:05: igsppGRN/E9PQ
 

   新明和工業のUS-2型救難飛行艇 Associated Press


【オピニオン】日本企業が武器輸出で世界に追いつくためには?
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204431804580112421673795544
2014 年 8 月 25 日 08:59 JST  WSJ


 安倍晋三政権は今年、日本の防衛産業に課されてきた厳しい輸出規制を緩和した。物議を醸したこの決定により、三菱重工業など日本企業が大きな利益を受ける時代がくる可能性がある。ただ、うまく進めなければ大きな問題にぶつかることになろう。

 日本では1967年に国会が武器輸出を制限して以降、ほぼ半世紀にわたり企業が海外で武器を販売することが禁じられてきた。1976年にはこうした制限が実質的な全面禁止となったが、国内では三菱などが着実に成長を続ける自衛隊向けにヘリコプターや戦車、戦艦、戦闘機、航空機エンジンなどを生産していた。

 日本製の軍事機器は、例えば米国製よりもしっかりとした造りで、技術の信頼性も高く価格も適正だと評価されている。とはいえ、米国やロシア、フランス、さらに韓国や中国などの企業が支配する海外市場を、日本企業は傍観するしかなかった。

 こうした状況は一変しつつある。安倍首相は日本の防衛体制を世界3位の経済大国にふさわしい積極的かつ現実的な水準に高めることを誓った。日本の防衛産業に武器輸出を認める第一歩として、三菱重工業は米防衛大手レイセオンが開発するミサイル向けに赤外線センサーを製造する運びだ。レイセオンはこのミサイルをカタールに輸出する。このほか、オーストラリアとは次世代潜水艦技術の開発で協力し、インドには救難飛行艇「US-2」15機を販売する。

 マーケティング力や洗練された製品開発能力を持つ日本企業は、今後の武器市場を席巻できる潜在力を持っている。戦車や大砲からヘリコプター、ミサイルまで、日本企業が入り込める大型案件はたくさんある。世界の武器輸出は向こう10年間、特にアジアを中心に劇的に増加する見通しだ。1988年に日本防衛産業の幹部の間で回された極秘メモによると、日本企業が武器輸出を許されていれば、世界の戦車市場の45%、軍事用電子機器の40%、戦艦建造の60%を獲得できたと試算されていた。

 喜ぶ前に、日本の防衛産業が直面する大きな障害を認識することが重要だ。この障害の一部は日本に原因がある。第1に、日本の参入は米国やロシアだけでなく、韓国にさえ後れを取ったということだ。

 国際武器市場のルールは驚くほど複雑で、あらゆる国が分かりにくい輸出入規制やライセンス規制を設けている。ここは長年かけて培ってきた信頼関係や高い実績が物を言う市場なのだ。海外の顧客は日本の90式戦車や「OH-1」観測ヘリコプターの洗練された機能を気に入るだろう。ただ、顧客は実際の戦場で試練をくぐり抜けた戦車やヘリコプターも好むのだ。

 第2の障害は、日本の大手メーカーでさえ事業全体に占める武器製造の割合が小さいことで、防衛省によると売り上げ比率は平均で4%にとどまる。経営陣が軍事システムの海外販売に必要な熱意を注ぐかどうか疑問がある。日本では平和主義が依然として根強く、経営陣が「死の商人」と呼ばれる武器輸出を好まないことも考えられる。

 何が解決策になるのか。一つの方法は、武器輸出で最も実績があるプレーヤーと組み、米国という世界最大の武器市場で流れに乗ることだろう。レイセオンとカタールの案件のように、米国の武器メーカーと合弁事業を組めば、米国だけでなく欧州や中東に武器を販売するノウハウを蓄積することができる。

 北米に子会社を設立したり、すでに米国や世界市場に足掛かりを持つ同国の中小企業を買収したりすることも役立つだろう。英国のBAEシステムズはこうした方法で大成功を収め、いまや米国でトップクラスの防衛企業になった。イタリアのフィンメカニカも同様の手法を取っている。

 富士通は今年、米グローブレンジャー社を買収してこうした方向に小さな一歩を踏み出した。グローブレンジャーはテキサス州に本拠を置き、無線周波数識別システムを製造している。現代の防衛産業では当然のことだが、この製品は日本企業が得意とする高度な電子部品なしには成り立たず、米国で別の武器メーカーに販売することも可能だ。

 世界の武器市場で日本は新参者だが、武器貿易市場についての知識を同盟国である米国に頼る一方、軍事システムの核とも言える高度電子部品で強みを発揮することによって、日本の防衛関連企業は明るい未来を切り開くことができるだろう。

 (アーサー・ハーマン氏はハドソン研究所の上席研究員で、「Freedom's Forge: How American Business Produced Victory in World War II(自由の構築:米国産業界はいかにして第二次世界大戦で勝利を生み出したか)」(2012年)の著者)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年8月26日 14:19:05 : FUtnN1arpo
>顧客は実際の戦場で試練をくぐり抜けた戦車やヘリコプターも好む

それもこれから実績を作れる。
紛争当事者国への移転も認めればね。


02. 2014年8月27日 09:14:03 : RQpv2rjbfs
効率的に人殺しをする機械は進歩すればするほど害になる。売れれば売れるほど人類の脅威となる。こんな馬鹿げた機械で儲けるくらいなら倒産してもらったほうがよい。

憲法九条は戦後の経済発展に多大な貢献をした、戦艦ヤマトを作るほどのエネルギーを民生機器に集中できたからだ。人材の無駄もおおきい、大規模な組織を束ねるには優秀なトップが必要だが軍隊のトップは優秀であればあるだけ自己主張をする、生産に必要な人を破壊のために遊ばせておく、もっともらしい屁理屈もうまい、即ち予算の獲得がうまい、仮想敵との緊張増大も上手だ、ただ遊んでいるだけでは満足しないのだ。

いったいアメリカは世界最高の軍備でもってベトナムや中東で何をしたのだろう。殺して殺され、街を破壊しただけではないか、これほど愚かな行為があるだろうか。隣の家との争いにグレネードランチャーやピストルを持ち出すのは人殺しがすきな変態だ、さいわい市中では手に入らない、武器製造も国連管理下に置くべき時が来ている。


03. 2014年8月27日 13:29:43 : S9AskHd8TU
長年の運用や実戦経験から得られる高度なソフトウェア開発能力は日本にはない。
飛行機や車両、艦船の建造能力にしても日本製は民用としては優れているが軍用としては疑問だと言わざるを得ない。せいぜい部品を売るだけなら別に武器輸出に分類しなくても良いのではないか。日本の国際的な印象も悪くなるし。

04. 2014年8月29日 00:07:15 : 7EPiNvsRns
RQpv2rjbfs

憲法9条が国民の安全を守るどころか1円も稼ぐことのできない役立たずゴミって
ことに気付かない哀れな豚さん。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民90掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民90掲示板  
次へ