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平井知事（左）とゴディバの０４年バレンタイン・イベント（壇蜜）／（Ｃ）日刊ゲンダイ
ゴディバに勝算は？ 鳥取に有名小売り店が進出しない事情
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152968
2014年8月30日 日刊ゲンダイ
４７都道府県で唯一の空白地域だった「鳥取県」にベルギーの高級チョコ「ゴディバ」が出店すると話題になっている。
国内に２５０以上の店舗を持つ「ゴディバ」。バレンタインの“本命”チョコといわれるほど日本で人気が高いメーカーだが、これまで鳥取県だけには進出していなかった。
鳥取県はコーヒーチェーン「スターバックス」も国内で唯一、店舗がない。つい最近までは「セブン─イレブン」もなかった。そんな状況に平井伸治知事は「スタバはないけど、日本一のスナバ（鳥取砂丘）はある」と自虐ギャグを飛ばし、地元企業が「すなば珈琲」を開いたという。それにしても、隣県の島根にはスタバもあるのに、なぜ鳥取県には有名小売りチェーンは進出しないのか。
県に聞くと「何ででしょうね。それぞれの企業の考えがあるのだと思いますが……」（広報課）と苦笑い。
「ナンバーワン戦略研究所」代表の矢野新一氏はこう言う。
「鳥取の県民性は、勤勉で内向的。ギャンブルなどにめったに手を出さず、宝くじの購入額も低い。つまり、堅実派です。人気メーカーだからといって浮かれることもありません。対照的に、見えっ張りで知られる隣の島根県の松江は、お金の使い方がハデ。メーカーから見れば、鳥取はマーケットとして魅力がないのでしょう」
確かに鳥取出身の芸能人、タレントでパッと思い浮かぶ顔は少ない。せいぜい歌手の沢田研二（写真上）やＮＨＫ連ドラヒロインを務めた滝本美織（同中）、女優の蓮佛美沙子（同下）ぐらい。沢田も育ったのは京都だ。
はたして、この状況で１１月に開店する「ゴディバ鳥取１号店」はうまくいくのか。
「総務省の家計調査によると、鳥取市は世帯当たりのチョコレートの年間支出金額が県庁所在地の中で全国２位です。ゴディバもチョコなら売れるだろう、と見たのではないか」（鳥取県政記者）
来年２月のバレンタイン、１号店に鳥取県中の女性が殺到するか。
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