追加緩和を外国では「狂気」と呼ぶ人もいるが、「狂気」の裏では大企業／富豪を富ませる計算
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201411010000/
2014.11.01 21:16:30　櫻井ジャーナル

　日本経済の破綻が指摘される中、日本銀行は10月31日に開かれた金融政策決定会合で追加緩和に踏み切ることを決めた。国債を月に8兆円から12兆円購入、長期国債の保有残高は年間約80兆円相当のペースで増加させるのだと伝えられている。株価のテコ入れ（相場操縦）も続けるのだろう。

　GPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）も株式の運用比率を倍増させるようだが、その一方で国債を売却すると言われている。巨大資本、富豪層の資金を運用しているファンドなどを儲けさせる、あるいは救済させるために年金資金を使うのだろうが、そうだとするならば、天井が近いのかもしれない。

　金融緩和によって供給される資金は資金は結局、投機市場へ流れ込んでしまう。相場を引き上げるかもしれないが、実体経済を立て直したり雇用を改善することはない。これはFRB（連邦準備制度理事会）に長らく君臨していたアラン・グリーンスパンも認めている話。実際、この政策で日本の経済を立て直すことはできていない。長期的には悪い影響を及ぼす。

　そこで日銀の決定を「狂気」と表現する声も外国から聞こえてくるが、日銀の内部にも反対意見は多かったようで、政策決定に参加した9名の政策委員のうち4名が反対したという。

　勿論、日本の「エリート」は賢い。金融緩和が景気へのテコ入れにつながらないことは承知しているはず。つまり、真の目的は別のところにある可能性が高い。金融緩和でアメリカ政府や日米の巨大資本が助けられたことを考えると、そこに目的があるということなのだろう。庶民を食い物にして巨大資本／富豪層を儲けさせることが官僚たちの役割だと言われても仕方がない。

　ソ連消滅後、その後継国家になったロシアではボリス・エリツィンという「国境なき巨大資本」の操り人形が君臨していた。エリツィンの周辺にいた腐敗集団は外部の犯罪組織的な色彩の濃いグループと手を組み、国民の資産を不公正な手段で手に入れ、巨万の富を手に入れて「オリガルヒ」と呼ばれるようになる。当時のロシアでは、このオリガルヒが政府をも支配していたのだが、西側の支配層は全世界を同じ構造にしようとしている。そのひとつの仕掛けがTPPだが、今回の金融緩和にもそうした臭いがする。

コメント
01. 2014年11月02日 02:08:41 : yPGWfUw21Y まあ、確かに円換算で見ると一部の企業と金持ちは 為替差益の恩恵を受けているように見える でもねそもそも為替差益が出る企業って 海外市場では商売してるワケで そうなると当然業績の評価はドルベースになる ドルベースで評価したら果たして円ベース並の業績になるだろうか 今の円安基調ではドル換算の業績はただの泡銭でしかないという事 そしてその事は日本全体にも言える 円安が続けばドルベースでの日本の国力はどんどn弱体化する 円での名目GDPをどんなに引き上げても 円安下での ドルベースGDPは縮小していく
02. 2014年11月02日 03:03:18 : 5BDLwCrl16 たしかにドルベースだと給料も大幅DOWNちゅうことですわな しかし原油価格が下がったからインフレ目標達成のために日銀が緩和拡大ちゅうことは 米シェールオイルやサウジの増産が円の価値を下げるっちゅう 風が吹けば桶屋が儲かるような ちょっと想像もできなかった波及効果があるもんですな
03. 2014年11月02日 05:03:59 : lzDrhIDEu6 総理大臣も無能だが、中央銀行の総裁も それに輪をかけた阿呆であるという、日本。 悲しいね。
04. 2014年11月02日 06:44:50 : KzvqvqZdMU 資本主義崩壊の序曲、最後の打ち上げ花火であろうな。 その後の世界がどーなるか、神様も予測が付かない。 [３２削除理由]：削除人：アラシ
05. 2014年11月02日 14:19:27 : pQlWYKwovE 狂気というより凶器だね。99.7%の中小零細企業の庶民からしてみれば。 会社が倒産し、路頭に迷ってもおかしくない人が大勢いる。そこに殺人兵器だ。 その上前を刎ねる0.3％の連中と厄人たちは、狂喜乱舞なのかもしれんがな。
06. ひでしゃん 2014年11月02日 20:53:34 : dsqbUTCLpgzpY : l9iSwseQ8k 中央銀行の独立性が担保されず信頼感を喪失 市場参加者が日本の金融政策に不信を抱けば市場は混乱する 為替市場の混乱は予測可能性を不安定にし経済投資を委縮させる 金融緩和だけで経済成長達成は困難 自国通貨の価値棄損政策は誤り 過ちは勇気を出して直ちに正すべき ターニングポイントを見誤れば致命傷となる バブル発生で破綻後の後始末は蚊帳の外の国民に転嫁 いつもの繰り返し
07. 2014年11月03日 07:47:44 : Yg3BnwY5Bo >>06 過ちは勇気を出して正してほしい所ですが、結局は国民から見たらどうみても過ちだと思うことが、施政者からすると正しい政策なのでしょうな。 どちらにせよ、アメリカの情報機関の連中が好き勝手に活動できる国ですから、行くところまで行って一億総玉砕で、ツケは国民が払うという流れでしょう。
08. 2014年11月03日 16:19:22 : F9xt7oDUBg 米国禿鷹の目論みが、中国ロシアの利益に帰趨する面白さに､中露投資家の笑いが止まらない。 禿鷹は､最後に骨と羽だけになって死滅しますﾉﾃﾞ、顛末を観察する日本人の楽しみが増えます。 財産の目減りは金持ちほど日本人には多く出て､無くなってしまう可能性が高いので、アホな金持ちはコジキ以下の生活になりますね。 貧乏人には結果的に資本が流れて､金持ちになります。禿鷹は死滅します。

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