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日銀、なぜ“予想外”追加金融緩和?消費増税で急激な経済悪化、政府に投げられたボール(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/444.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 02 日 16:14:25: igsppGRN/E9PQ
 

日銀、なぜ“予想外”追加金融緩和?消費増税で急激な経済悪化、政府に投げられたボール
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141102-00010004-bjournal-bus_all
Business Journal 11月2日(日)13時22分配信


 まさにサプライズだった。ハロウィンに当たる10月31日、日本銀行が金融政策決定会合で追加金融緩和を決めたことは、多くの市場関係者やエコノミストたちにとって予想外だった。株式市場はすぐに反応し、日経平均株価は一時800円以上も上昇。前日より755円56銭高い1万6413円76銭で終わった。また為替レートも対ドル、ユーロともに円安が急速に進行した。

 今回の追加緩和の中味は次の2点からなる。

(1)マネタリーベース(資金供給量)の増加額拡大
(2)資産買入額の拡大と長期国債買い入れの平均残存年限の長期化

 黒田東彦総裁就任以降の日銀の政策スタンスである「量的・質的金融緩和」の「量」「質」両面でのてこ入れがなされたといっていい。

 日銀は2015年の終盤までに2%のインフレ目標を達成するとして、黒田総裁をはじめ首脳陣は強気のシナリオを変更することはなかった。日銀の説明によると、今回の追加緩和の理由は、特に4月の5%から8%への消費増税の影響と原油価格の大幅な下落による物価下押しリスクがあることだ。31日の黒田総裁の記者会見では、長年続いたデフレ期待の定着を払しょくするためにも、この物価下押しリスクを未然に防ぎたかったことが強調されていた。石油価格の大幅な低下は、足元では確かにデフレリスクをもたらしてしまうかもしれないが、日銀も認めているように中長期的には日本経済にプラスに寄与し、むしろインフレ要因に転換する可能性が大きい。そのため、今回の追加緩和が重視したのは、石油価格の下落よりも、消費増税がもたらした日本経済の減速のほうだといってよい。

●深刻化する日本経済

 実際に消費増税が日本経済に与えた悪影響は、以下の3点が示すように極めて深刻だ。

 ひとつは経済成長率が大きく減速したことである。例えば、実質経済成長率はマイナス7.1%(4-6月期)の落ち込みであった。特に消費や投資といった内需の減少幅はマイナス11%を超え、この数字は前回の消費増税(1998年、マイナス5.8%)、リーマンショック(08年、同1.1%)、東日本大震災(11年、同5.7%)などの過去の経済危機的な状況に比較してもはるかに厳しい下落だ。注意すべきは、低所得者層ほど家計への負担が深刻なことである。4月から8月にかけての消費(対前年比)は、最も所得の低い層で同12.1%と大幅な下落である。これは今後、深刻な経済格差をもたらす可能性が大きい。

 2つ目は、日銀が指摘したように物価面のリスクである。消費者物価指数は消費増税以後低迷を続けており、最近では下落傾向をみせていた。また、将来の物価水準予測をみても、低迷ないし下降の兆しをみせ始めていた。

 3番目は、賃金や低所得層に与える影響である。賃金については、消費増税が特に実質賃金の上昇を著しく妨げた。日本経済は12年後半から回復基調に乗り、それが確実になったのは13年前半からであった。安倍政権の経済政策であるアベノミクスの目的は、第一にデフレ脱却にあった。

 実質賃金とは、物価水準で名目賃金を割ったものである。デフレを脱却すると分母の物価水準が上昇するので、実質賃金は当初低下することにより企業にとっては採用コストが低下し、失業率が低下していく。やがて雇用状況が改善していくと、人手不足などの現象が目につくようになり、今度は実質賃金が上昇に転じていく。

 以上が経済学に基づくシナリオだが、消費増税がこれを妨げた。簡単な試算では、実質賃金は一般労働者、パート労働者ともに初夏にはプラス領域に突入していたはずだったが、現時点では消費増税の影響で実質賃金は大幅に低下している。ちなみに経済が大きく落ち込む中での実質賃金の低下は、雇用の増加にはつながらない。

 このような情勢の中で、日銀の姿勢は前述の通り今回の追加緩和までは「強気」のように市場関係者には映っていた。正確にいえば、追加緩和するにしてもそれは安倍晋三首相が消費再増税を決断した後になるのではないか、という見方が有力だった。これは、一貫して政府に消費再増税を計画通り実行することを求めていた黒田総裁が、その「駆け引き」の材料として追加緩和を利用するという見方だ。つまり日銀が早急に緩和してしまうと、消費増税による経済の悪化を認めたことになる。日銀の追加緩和が政府の再増税の決断を鈍らせてしまう可能性を黒田総裁は避けたいという、政治的な解釈だった。

 もちろん日本経済の状況は一刻も早い追加緩和を求めていたし、筆者も昨年から一貫して追加緩和などの積極的な景気対策の必要を訴えてきた。今回、かなり遅れてではあるが、日銀が追加緩和したことは日本経済にとって喜ばしい出来事だろう。

●消費再増税への影響

 今回の追加緩和をめぐり日銀内部もかなり議論が紛糾したらしく、金融政策決定会合での票決は5対4と割れた。しかし追加緩和が行われたとしても、その効果は株価や為替レートなどには比較的早く反映されるが、今問題になっている国内需要や物価、賃金動向に好影響をもたらすまではラグ(時間の遅れ)が生じる。このことは消費再増税に重要な意味を持つ。なぜなら政府の消費再増税の判断は、早くて11月中、遅くても12月初旬にかけて行われるが、その時に参考となる判断材料はおそらく悪い数値のオンパレードである。日銀の今回の判断もその「悪い素材」のひとつになる。再増税を実行したいに政府とっては不利な状況にも思える。

 だが、別な見方も可能だ。「追加緩和の手当をしたから増税は問題なし」という理屈も成り立つからだ。もちろんあくまでも今回の追加緩和は、現在の経済の落ち込みに対して行われた処置である。たとえ来年末に再増税される時に経済が再び好循環に入っていても、再増税による経済の落ち込みを防ぐものではない。むしろ今回の追加緩和の好影響をすべて台なしにする可能性が再増税にはある。

 いずれにせよ、日本経済の命運を決するボールは完全に政府に渡った。

文=田中秀臣/上武大学ビジネス情報学部教授


 

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コメント
 
01. 2014年11月02日 21:29:03 : FfzzRIbxkp
日銀黒田は日本転覆のテロリスト。

02. 2014年11月02日 22:39:15 : aQq0UGoaxY
「いずれにせよ、日本経済の命運を決するボールは完全に政府に渡った。」のは違うでしょう。

田中秀臣は、黒田東彦が自分の判断でやったと考えているのであればお笑いだ。
外人にお伺いを立てた上で実行しているよ。


03. 2014年11月02日 23:30:36 : GNtcagubKI
自分の考えが外れたからと言って、こんな無茶はいかん。もっと貧乏人の生活を考えな。

04. 2014年11月02日 23:34:07 : PpY2FGsUbg
問題は「TPP」だ。アメリカは甘利TPP担当大臣との煮えつまない交渉に腹立ち、日銀の黒田と安倍晋三を脅かした。安倍首相は体調が非常に悪く、自衛隊の観閲式では、苦しさに負けてついに座り込んだ。

05. 2014年11月04日 07:20:38 : jXbiWWJBCA

【第352回】 2014年11月4日 真壁昭夫 [信州大学教授]
世界はのるかそるか、壮大な実験がついに始まった
米国の超金融緩和策終了と“金余り相場”への衝撃度
ついに米国が超金融緩和を打ち止め
金融市場や実体経済に大きな軋轢が?

 10月29日、米国の連邦準備理事会(FRB)は公開市場委員会(FOMC)で、今月をもって超金融緩和策を打ち止めにすることを決定した。これによって、2008年のリーマンショック発生後、景気の下支えとして実施されてきた超金融緩和策が終焉を迎えた。 

 今後は、FRBがいつ金利の引き上げを実施し、本格的な金融政策の変更に向かうかが注目される。つまり、FRBが非常事態の対策としてとってきた政策を、通常の政策に戻す時期が重要なのである。

 金融政策の正常化は、口で言うほど容易なことではない。というのは、米国金融政策の本格的な変更によって、株式や為替などの金融市場の動向や実体経済に重大な影響を与えることが懸念されるからだ。

 何せ、今までこれほど大胆でしかも大規模な金融緩和策は、実施されたことがない。その影響がどれほどのマグニチュードを持つかは、正直なところ「やってみなければわからない」というのが本音だろう。

 FRBは金融政策の正常化で、金融市場などに大きな軋轢がかからないよう細心の注意を払うことになる。いかにして影響を最小限に止め、金融政策を正常化することができるか。FRBはまさに壮大な実験を始めようとしているのである。

 その実験が上手くいけばよいのだが、予想外に大きな軋轢を金融市場や実体経済に与えるようだと、世界的に株式市場が急落したり、為替市場が混乱したりする可能性は高い。

 市場関係者や大手投資家の中には、金融市場が混乱し、一時的に収拾がつかなくなるとの悲観的な見方もある。

株価上昇と表裏一体の“金余り”現象
3回にわたる超金融緩和策の光と影

 FRBは3回にわたる量的金融緩和策(QE)によって、3兆ドルを超えるドル紙幣を印刷し、市中に供給した。FRBの懸命の政策運営の効果もあり、足もとの米国経済は緩やかに回復基調をたどり、今年7-9月期のGDP成長率が年率3.5%になった。

 また、失業率は最悪期の10%超えから5.9%まで改善した。そうした経済状況の好転は、超金融緩和策の重要な成果だ。

 そうした成果の中で、最も注目すべきは株価の上昇だ。米国株式市場は、2009年春先の6500ドル台の底値から、最近では1万7000ドルを超える史上最高水準にまで上昇している。

 株価上昇の背景には企業業績の回復があるのだが、見逃せないファクターは“金余り”だ。FRBが多額の資金を供給し続けたため、余った資金の一部が投資資金として株式や債券市場になだれ込んだ。

 そのため、金利が低位で安定する中、株価も上昇するといういわゆる“金融相場”が続いた。そうした“金融相場”は米国内に留まらず、新興国など世界中の金融市場がしっかりした足どりで上昇傾向を辿った。

 金融市場が安定した展開になると、人々の心理状況に明るさが増すことに加えて、投資家は高い収益を得ることが可能になる。高い収益を手にした人々は“資産効果”を通して消費を活発化し、それによって経済活動が活発化する好循環につながることが期待できる。

 一方、“金余り”による“金融相場”が続くと、どうしても金融市場で「買うから上がる。上がるから買う」というマネーゲームが発生する。マネーゲームはしょせんゲームであり、市場では経済の実態を適切に反映しないような金融資産の価格変動が目立つようになる。それは、金融市場の不健全化と言えるだろう。

 超金融緩和策を実施するということは、ある意味では“金融相場”が醸成されることを容認することになる。それは、金融緩和策の無視できないデメリット(影の部分)だ。

 そうした政策の弊害を極小化するため、金融当局は政策を正常化することが必要になる。FRBは、まさに正常化に向けてスタートを切ったのである。

 問題は、金融緩和による“金余り”や“金融相場”に慣れ切った投資家が、金融政策の正常化に適切に対応できるか否かだ。それは、口で言うほど容易なことではない。マネーゲームに慣れ切った投資家は、短期的に市場の見方を変えることが難しいのである。

リスクオフのうねりは起きるか?
金融緩和策正常化と投資家の行動

 今まで、「買うから上がる。上がるから買う」という行動をとってきた投資家は、短期間に経済のファンダメンタルズを基本にした投資行動へと簡単に変えられない。仮に投資行動を変えられたとしても、株式や債券、為替などの金融資産のフェアバリューを見定めるには時間を要するだろう。

 あるいは、フェアバリューから乖離した金融資産には、短期的に売りが集中し、当該資産の価格が大きく振れることも考えられる。それが現実になると金融資産のリスク量が増加し、投資家が許容できるポジション(持ち高)を落とさざるを得なくなる。

 そうなると、大手投資家は一斉に相対的にリスクの高い株式や為替などのポジションの手仕舞いに走る。それはリスクオフと呼ばれる動きだ。

 リスクオフの動きが増幅されると、世界的に株価は急落し、為替市場では、安全通貨と呼ばれる円やスイスフランが買われることが考えられる。そうした金融市場の混乱は、実体経済にも悪影響を及ぼし、金融市場の混乱、人々の心理状況の悪化、経済活動の低下、株価・為替市場の混乱という悪循環が形成される可能性が高い。

 米国の金融政策の変更で、金融市場の混乱・実体経済の下落というシナリオが、すぐに動き出すことは考え難い。追加のドル資金の供給が止められだけで、今でも十分な資金が残っているからだ。

 しかし来年、どこかの段階で政策金利が引き上げられ、徐々に市中のお金の量が減少すると、マネーゲームに興じてきた投資家も次第に現実に戻らざるを得ない。1人、また1人とマネーゲームから足を洗っていくにしたがって、ゲーム参加者が減っていく。

 そうなると、金融資産の価格変動は少しずつ大きくなり、価格は不安定性を増すことになる。その場合、世界最大の米国株式市場が急落を演じ、世界の主要株式市場がそれに追随して大きく下げるシナリオが、現実味を帯びてくる。

市場はまだ利上げを織り込んでいない?
金融緩和とバブルが循環するシナリオも

 ニューヨーク在住のベテランファンドマネジャーは、「金融市場は、まだFRBの金利引き上げを織り込んでいない」と指摘していた。その見方が適切だとすると、金利引き上げが実施される場合、多くの投資家が慌てることになるだろう。

 現在の世界経済を概括すると、米国の金融政策変更に加えて、欧州経済の一段の落ち込みや中国の不動産バブル崩壊など、無視できないリスクを抱えている。それらの1つ、あるいは複数のリスクが顕在化すると、金融市場は大きく混乱する。

 それを防ぐために、金融当局はまた緊急避難の政策を発動せざるを得なくなる。そうして金融政策に頼って政策運営を続けていくと、金融市場でマネーゲームが横行し、金融緩和とバブル発生が循環する最悪のシナリオの実現可能性が高まってしまう。

 それを防ぐためにも、FRBは今回の出口戦略という壮大な実験を成功させなければならない。それは、わが国や欧州の今後の出口戦略にも生かすことができる。FRBが背負う責任はとても重い。
http://diamond.jp/articles/-/61506


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