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オーディオ御三家、なぜ全滅?AV事業の雄・パイオニアを傾かせたテレビ参入の失敗(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/496.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 06 日 07:51:05: igsppGRN/E9PQ
 

オーディオ御三家、なぜ全滅?AV事業の雄・パイオニアを傾かせたテレビ参入の失敗
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141106-00010004-bjournal-bus_all
Business Journal 11月6日(木)6時0分配信


 パイオニアはAV(音響・映像)機器事業の子会社パイオニアホームエレクトロニクスを、音響機器メーカーのオンキヨー(大阪市)と2015年3月をメドに経営統合する。統合してできる新しい会社の社名は未定。パイオニアは約15%出資して第3位の株主になり、一定の関与は続ける。「パイオニア」ブランドは残るものの、AV機器事業から事実上撤退することになる。

 新会社へ移管されるのはブルーレイディスク(BD)プレーヤーやホームシアターシステム、家庭用電話機などで、これらAV機器事業の14年3月期の売上高は400億円、連結売上高4980億円の8%に相当する。パイオニアホームについては今年6月、香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアに売却すると発表されており、ベアリングが株式の51%、残りをオンキヨーとパイオニアがそれぞれ保有する予定だった。だが、3社の事業運営をめぐる意見がまとまらずベアリングが買収を取りやめたため、オンキヨーとの経営統合となった。

 オンキヨーの14年3月期の売上高は360億円で、最終損益は4億円の赤字。パイオニアの子会社との統合で収益の改善を狙う。赤字のAV機器事業を切り離すパイオニアは、売り上げの7割を占めるカーナビゲーションやカーステレオなど車載関連分野に特化して生き残りを図る。

 パイオニアは音響メーカーとして輝かしい歴史を持つ。音響メーカーとして認知されるようになったのは、1962年に世界初のセパレート型ステレオを発売してからだ。高度成長期にオーディオブームが到来。アンプの山水電気、チューナーのトリオ(のちのケンウッド)と並び「オーディオ御三家」(サン・トリ・パイ)と呼ばれ、オーディオファンには「スピーカーのパイオニア」として親しまれた。車載用のオーディオでは「カロッツェリア」ブランドで、世界屈指の技術とシェアを持つ企業に成長した。

●テレビ事業で巨額赤字と大規模リストラ

 パイオニアは黄金時代の1997年に、プラズマテレビを世界で初めて発売した。ブラウン管テレビに取って代わろうといったものではなく、あくまで高級品のニッチ市場を狙い、プラズマテレビで1兆円企業になる青写真を描いていたが、液晶テレビのシャープ、プラズマテレビのパナソニックが引き起こした価格競争の渦に巻き込まれ、資金力と販売力で劣るパイオニアは大敗を喫した。プラズマテレビ事業の不振が原因で、09年3月期決算で過去最大の1305億円の赤字を計上。その後、テレビ事業から撤退、1万人規模の人員削減など大規模リストラに追い込まれ、創業家・松本家による同族経営の幕は下ろされた。

 パイオニアは筆頭株主のシャープ(持ち株比率8.0%)と2位の三菱電機(同7.4%)、メインバンクの三菱東京UFJ銀行(同1.7%)が支える体制となった。だが、経営再建中のシャープはパイオニアとの資本提携を解消し、9月11日付で同社株式3000万株をすべて売却した。シャープの持ち株を買ったのは三菱UFJモルガン・スタンレー証券。パイオニアは三菱グループとして企業再生に取り組むことになる。

●オーディオ御三家の栄枯盛衰

 パイオニアの音響事業からの事実上の撤退で、「オーディオ御三家」は消滅することになる。同社創業者は松本望。牧師の次男として1905年に生まれた。望の運命を決定づけるスピーカーに出会うのは東京の電機商で働いていた時だ。米国製のダイナミックスピーカーに聴き惚れて、自分の手でスピーカーをつくりたいと一念発起し、38年に福音商会電機製作所を設立した。敬虔なクリスチャンだった松本は社名を「福音」とし、スピーカーの商標をパイオニアとした。

 同社は同族経営だった。3代目社長は望の長男の誠也で14年間社長を務めた。次男の冠也は専務、会長になった。4代目社長は伊藤周男で、創業者・望の夫人の千代の姪と結婚して姻戚関係にあった。テレビ進出の失敗で大きなダメージを受け、松本家の同族支配は終止符を打つことになった。

 御三家の1社、ケンウッドは、08年に日本ビクターと経営統合を余儀なくされた。11年10月、持ち株会社のJVCケンウッドとケンウッドを含む事業会社が合併し、ケンウッドは65年の歴史を閉じた。

 もう1つの御三家、山水電気は今年7月に破産に追い込まれた。70年代にはアンプといえば山水電気というほどの人気を博していたが、アンプしか競争力のある主力商品がない山水は、オーディオブームが去った80年代後半から経営危機が表面化。外国企業への身売りを繰り返したが、12年に東証1部を上場廃止になった。民事再生手続きを進めていたが、スポンサーがつかなかった。海外投資ファンドに頼りすぎたため、国内の音響機器メーカーやユーザーが離れていったと指摘されている。

●「携帯型」普及の波に押される

 音楽を聴く仕組みはレコード、カセット、CD、MD、HDDなどと進化してきた。今や、アップルのiPodに代表される携帯型音楽プレーヤーや、iPhoneをはじめとするスマートフォーン(スマホ)が主流だ。携帯型音楽プレーヤーやスマホの普及により、パイオニアが得意としてきた据え置き型のオーディオ機器の市場は急速に縮小した。電子情報技術産業協会の統計によると、CDが聴けるミニコンポなどの「ステレオセット」の出荷台数は2000年の303万台がピーク。iPodが登場した01年以降、市場は急激に縮小し、13年は48万台とピーク時の15%(85%減)に落ち込んだ。携帯型音楽プレーヤーとスマホの普及が、「オーディオ御三家」にとどめを刺した格好となった。

編集部


 

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コメント
 
01. 2014年11月08日 00:08:51 : ytIWoEzSFI
この記事を読まれた方は、次のサイトを見ていただくことをお勧めする。

ステレオの産業史
http://members3.jcom.home.ne.jp/cine/index.html

●このサイトに、あますところなく書かれている。著者の方に敬意を表します。

さて当方なりの意見を投稿する。確か1960年代と言えば、ステレオが家庭に普及し始めた頃である。その当時はレコードプレイヤー、チューナー、アンプが一体となった、モジュラーステレオが主流であった。しかし1970年代になると、それらが分離され、プレイヤー、チューナー、アンプ、カセットデッキなどが単体となり、それらをケーブルで接続する、コンポーネント・ステレオが主流になっていった。

これらコンポ・ステレオは1980年代前半の頃に、既に販売台数が減少に転じ、オーディオ不況になっていったのである。それの原因は、当時の日本の住宅事情によるところが大きい。若者の個室は大抵が6畳であったが、このような狭い空間に無理やりコンポ・ステレオを置いたものだから、もう狭くて狭くてたまったものではなかった。

みんな友達がコンポ・ステレオを買うものだから、負けてられんと思い切って買ったものの、部屋の大半を占領してしまって、最初はうれしくてたまらなかったものが、段々と邪魔になっていった。1980年代前半になると、ビデオデッキの普及で、誰もがテレビジョンとビデオデッキを買うようになり、若者の個室にも普及しはじめた。これにより、ますます部屋は狭くなり、若者の不満は高まった。

大きなアンプとスピーカーを備え付けたのに、ボリュームを少し上げただけで家の外まで音が鳴り響き、近所の騒音問題が深刻化。苦情が舞い込み、隣近所の関係も悪化。一般的な家屋では、思い切って鳴らすことができないことが判明した。これにより、ヘッドホンに需要がシフトすることとなるのである。

上の記事ではパイオニアの苦境は、テレビ事業の失敗によるものだと書いている。本末転倒である。既に書いたように、1980年代前半でコンポ・ステレオは売れなくなって困っていた。パイオニアは、このオーディオ不況から脱出するために、テレビ事業に進出したのである。この観点が、Business Journal の記事から抜けている。パイオニアは、同時期にカーオーディオにも力を入れ、ローサム・カウボーイに代わるものとして、カロッツェリアのブランドを立ち上げているのである。

ライバルのケンウッドは、かつてはトリオと呼ばれていた。1980年代に海外とブランド名を統一してケンウッドとなったが、当方に言わせるとオーディオメーカーと言うよりも、アマチュア無線機器や通信型受信機など、無線機器の色彩が強い。真空管時代の最後を飾ったトリオ9R-59DSは、今なお傑作機と呼ばれる。

カーオーディオに力を入れたのがナカミチだった。1980年代にカーグラフィックとタイアップしてアウディ100に装備された、カセットデッキ・オーディオは20万円もしたのである。しかしカセットテープは、熱に弱くて伸びやすく、巻き込み事故もよく起きた。

ナカミチがカーオーディオに着眼したのは、正しかったと思う。自動車なら、組み込んでしまえば邪魔にならないし、どこにでも行けるから、好きなところでバンバン鳴らせる。しかし、カセットデッキでは限界があった。これも売れなくなって、同社は苦境に陥るのである。

1990年代になると、苦しくなった赤井電機が、三菱電機と組んでA&Dなるブランドを立ち上げるが、あまりにへんてこりんな名前であったゆえに、すぐ忘れ去られて赤井電機は頓挫してしまった。これは三菱電機も巻き込んで、ダイヤトーン・スピーカーは一旦、終息するのである。だが、ダイヤトーンは復活した。自動車用スピーカーとカーナビに進出したのである。ある意味、ナカミチの目指した路線が正しかったことが証明されたのである。

よく考えたら、家庭用のコンポ・ステレオが売れたのは、僅かな期間であったことが分かる。スピーカーを買っても、騒音で鳴らせないのだから、宝の持ち腐れだ。それよりも21世紀に入ってからのiPod革命。カセットテープのように巻き込み事故が起こらない。半導体に読み込ませた音楽データを再生する。40年前、このような時代が来ることが予想できたであろうか。

上の記事にサンスイの話が出ているが、晩年は悲惨であった。オーストラリアでは、サンスイのブランドをつけた中国大陸製DABラジオが販売されていた。こんなのブッシュラジオやサンジーンなどと同類だ。つまり、どうでもいい安物である。最近は、テレビジョンを販売している。

オーストラリア・サンスイのホームページです。
http://sansuiproducts.com/

●サンスイのテレビジョンです。
http://sansuiproducts.com/products.html

オーストラリア・赤井電機のホームページです。
http://www.akai.com.au/

エアコン、掃除機、テレビジョン、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、トースターなど、何でもあります。これを知ったら、かつてのアカイ・ファンは即倒するでしょう。

オーディオ専業メーカーは、今や絶滅危惧種になりつつあります!


2. 2015年7月05日 20:33:08 : iNg5GPZw02

電力会社の違いでも味付けにサがでるガイドライン

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/24(日) 09:09:17 ID:xH/bhTUv0●
電源コードを変えると音が変わるのはピュア界では常識です。
私は発電所から専用線で我が家まで電力を引っ張り込んでいます。
電線の材質は無酸素銅が最高ですよ。
おかげで、ウチはミニコンですが、ハイエンドよりいい音がしますよ。

ちなみに電力会社の違いでも味付けにサがでるよ。

電力会社     長所      短所   お奨め度
------------------------------------------------------------------
東京電力     バランス   モッサリ遅い    C
中部電力    低域量感   低域強すぎ   A+
関西電力    高域ヌケ   特徴薄い    B
中国電力    透明感     低域薄い    B+
北陸電力  ウェットな艶   低域薄い     A-
東北電力    密度とSN   低域薄い    A+
四国電力  色彩感と温度   低域薄い    A
九州電力     バランス   距離感      C
北海道電力   低域品質   音場狭い     B-
沖縄電力    中高域艶   モッサリ遅い     A


で、上は発電所から5Km地点での特徴。
それより自宅〜発電所間の距離が長いと上記特徴+マイルドの味付け
短いと上記特徴+刺激的な味付けが加わるよ。

http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1219536557/


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