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貧困と格差は、今や全世界を覆い尽くす「伝染病」である(Darkness)
http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/831.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 27 日 17:44:05: igsppGRN/E9PQ
 

            アメリカで起きている暴動。放火は社会に対する怒りだ。


貧困と格差は、今や全世界を覆い尽くす「伝染病」である
http://www.bllackz.com/2014/11/blog-post_27.html
2014年11月27日 Darkness - ダークネス


アメリカでは2014年8月に、ミズーリ州ファーガソンで黒人青年が射殺された事件があった。(果たして、人類は本当に人種差別を克服できるのだろうか
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20141127T0022040900.html

白人警官が黒人青年を射殺したということから、人種差別であるとして黒人住民が抗議、8月のアメリカは暴動の嵐となった。

そして2014年11月24日、その白人警官が不起訴処分となった瞬間、またもや黒人による抗議デモが再燃し、現在アメリカの各都市で暴動・略奪・放火が起きている。

繰り返し起きる黒人住民による抗議デモは、必ず「略奪と放火」が付いて回るのだが、人種差別の抗議デモの裏で、なぜ店舗略奪が起きるのか。

そこには、黒人住民が置かれている社会に対する強烈な不満があるからだ。では、その不満はどこから来ているのか。それは、言うまでもなく「貧困」である。

アメリカは今や空前の格差社会となっている。


■貧困予備軍を入れると、国民の3分の1が貧困者

貧困層は米商務省の2010年の統計でも約4620万、さらに貧困予備軍を入れるとアメリカ人の3分の1が貧困者となってしまう社会になっている。

さらに言えば、働いても働いても豊かになれないワーキングプアは、アメリカで1億5千万人もいると言われている。人口の半分がそうなのだ。

黒人住民は、一部のスポーツ選手やセレブ歌手以外は、その多くが貧困層に入っている。格差問題はすなわちそのまま人種問題につながっていた。

彼らは低所得にあえぎ、生活苦に苦しんでいる。だから、人種差別の抗議デモが起きると、必ず「略奪」が同時に起きる。

「放火」もまた自分たちが社会の底辺に叩き落とされていることへの大きな不満から起きている。

貧困が蔓延すればするほど、社会不安は大きくなる。そこに何かのきっかけがあると、それを起爆剤として一瞬にして押さえきれない規模の暴動となっていく。貧困層から抜け出せない彼らにとって、社会は「敵」となっていた。

今、アメリカで起きている暴動は、そういった種類の暴動であり、その背景には「貧困」と「格差」の問題が大きく横たわっている。

黒人大統領を生み出したアメリカは人種差別が克服されたという認識が世界にはある。2009年には、そのような論調で溢れていた。しかし、それは幻想だった。

経済格差と貧困問題が深刻化して、黒人やヒスパニック層が深刻な貧困に転がり落ちていく。その中で、再び人種問題がアメリカの大きな問題になりつつある。


■金融崩壊以後、富裕層だけが「焼け太り」した理由

2008年9月15日に金融界を激震させたリーマン・ショックはアメリカの富裕層を直撃した。これによって、富裕層も資産を吹き飛ばして貧しくなるかと思われた。

しかし、アメリカ政府は「大きすぎて潰せない」という理屈で金融業界を救済し、さらに崩落する株式市場をテコ入れするために前人未踏の量的緩和を行った。

政府が大量のドルを発行し、そのドルは巨大な津波となって株式市場になだれ込んでいたのである。

これによってアメリカの株式市場は急回復した。世界金融崩壊は間一髪で避けられ、結果的に私たちは資本主義の崩壊を見ないで済んだ。

ここで注意しなければならないのは、急回復した株式市場の恩恵を受けたのは「富裕層だけ」であるということだ。さらに、富裕層は資産が回復しただけではなく、その多くが「焼け太り」になっている。

富裕層だけが資産を急激に回復させたのは、株式資産を持っていたのは富裕層だけだったからだ。

日々の食費すらも事欠く貧困層が、株式資産を持っているはずがない。だから、株式市場が回復したところで、貧困層には何の関係もなかった。

さらに、富裕層が「焼け太り」したのは、2008年9月15日以降、半年以上にも及ぶ株式市場の大崩落の中で、彼らは安くなった株式を大量に買い漁っていたからである。

2009年後半から株式市場が値を戻す中で、それは大きな利益を生み出すことになった。

2013年以降、ニューヨーク株式市場はさらに上昇していき、リーマンショックの水準を超えた。スーパーリッチが、さらにスーパーリッチになっていったのだ。


■格差問題は、深刻化する方向に暴走している

貧困問題、経済格差は、グローバル経済の中でどんどん広がっているのだが、この問題は是正する方向に向かっているのか。それとも、深刻化する方向に向かっているのか。

現在のところ、それは深刻化する方向に「暴走」していると言ってもいい状況になっている。是正どころか、逆に格差の極限化に向かっているのである。

アメリカの富裕層は、100億円どころか1000億円、1兆円を超える富裕層もごろごろしている。仮に100億円の資産であっても、その資産を年利3%で回しただけでも3億円が何もしなくても転がり込む。

アメリカの貧困層は200万円の年収を稼ぐのに苦労しているが、何もしないで3億円が転がり込んで来る富裕層と、200万円も稼げない貧困層が数年経ったら、その格差はさらに開いていることは誰でも理解できるはずだ。

「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」という社会が到来しているのである。(マタイの法則。貧困格差は極限に達して社会を覆い尽くした)

こういった社会の中では、白人層であっても貧困層に落ちるともはや二度と浮かび上がれない可能性が高まるので、皮肉なことに貧困問題は人種問題ではなくなっていく。

99%が極貧に落ちるということは、「平等な貧困社会」が到来するということでもある。これが、真っ先にグローバル化を実現したアメリカ社会の姿だった。

グローバル化を取り入れた社会は、どこの国でもこれと同じになる。ユーロ圏も、中国も、グローバル社会にあるのだから例外ではない。日本もそうだ。

貧困と格差は、今や全世界を覆い尽くす「伝染病」なのである。この伝染病は、あなたにも取り憑くかもしれない。


 

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コメント
 
01. 2014年11月27日 18:39:06 : DDdA6shTGQ
ダークネスクン。わかっているではないか。
それでなぜいつも格差拡大政策に賛成しているのか。
その者達が支配している場所でその格差拡大論者の太鼓持ちをしているのか。
彼らの持つ金の末端の一部がほしいわけか。

02. 2014年11月27日 21:13:32 : Tm5URN0Exo
♪ 薬では治せない不治の病 腹ペコ

03. 2014年11月28日 01:24:53 : ccheHefI9M
有毒食品を食わせているジャマイカ
ジョブスだってパスタ食ってオワタ

04. 2014年11月28日 09:51:42 : xqQfG5kTuk
>急回復した株式市場の恩恵を受けたのは「富裕層だけ」である
>さらに、富裕層は資産が回復しただけではなく、その多くが「焼け太り」
>富裕層だけが資産を急激に回復させたのは、株式資産を持っていた

今回のダークネスの文章の中のにある、非常に重要な指摘ですね。
日銀がなぜ株価を上げるのに必至なのか。アベノミクスがなにを目的としているのか。
この一文からよく分かりますね。


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